2024年 IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Research

2024年 IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Researchの表彰



小山 裕己 (正会員)

「Computational Design Techniques and Interactions」

産業技術総合研究所主任研究員.2017年に東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程を修了.博士(情報理工学).2017年より産業技術総合研究所研究員,2022年より現職.コンピュータグラフィクスとヒューマンコンピュータインタラクションを専門とし,特に最適化計算などの数理的手法に基づくデザイン支援技術の研究に従事.ACM SIGGRAPH,CHI,UISTなどの学術会議で論文を発表している.また2021年より株式会社グラフィニカにて技術顧問を兼務し,映像制作のための研究開発にも従事.日本学術振興会育志賞(2017),東京大学大学院情報理工学系研究科研究科長賞(2017),情報処理学会山下記念研究賞(2014),Asiagraphics Young Researcher Award(2021)など20件以上受賞.ACM,情報処理学会各会員.

[推薦理由]

小山氏は,コンピュータグラフィックス(CG)とヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)が交差する領域において,コンピューテーショナルデザイン—多様なデザイン課題への数理最適化の適用—の研究に従事してきました.その成果は顕著であり,小山氏はACMが主催するトップ会議(SIGGRAPH,UIST,CHI)にて11本の論文を発表しています(うち筆頭7本).なお,小山氏は国際舞台でも活躍しており,9カ国に及ぶ国際連携プロジェクトを推進し,またDisney ResearchでのインターンシップやMITでの研究滞在において優れた成果を挙げています.また,小山氏は情報処理学会やACM主催の主要会議の運営においても顕著な貢献をしており,ACM CHIにおいて2021年にTechnical Program Chairsのアシスタント,2020,2022,2023年にAssociate Chairを務めています.さらに,ACM SIGGRAPH 2020と2021,およびACM CHI2021で3つのコースを主催する等,研究分野におけるパイオニアとしての地位を築いています.