2013年度喜安記念業績賞の表彰

◆IT漁業の推進および海洋環境と水産資源の可視化による水産業への貢献

     [推薦理由] 
和田らの研究グループは, 水産業と発展の著しい情報処理技術を融合した新たな研究分野である「マリンIT 」分野を開拓し, 研究者(大学,水産試験場)と漁業者, 漁業協同組合が一体となり, 2004年度から全国に先駆けてITの導入による持続可能な水産業(IT 漁業)の実践に取り組んでいる. その結果, 勘と経験に基づく従来型の競争的漁業から, 情報を共有し活用する協調的漁業への移行が図られ, 水産業におけるリソース・シェアリングによる効率的な漁業活動と水産資源量の回復へ大きく貢献した.
  
wada 和田 雅昭 君(正会員)

1993年北海道大学水産学部卒業. 同年株式会社東和電機製作所入社. 2004年北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程(社会人特別選抜)修了. 2005年公立はこだて未来大学講師. 2012年公立はこだて未来大学教授. 現在に至る. 博士(水産科学). 情報処理学会北海道支部北海道旬研究会主査 ITを活用した水産資源と海洋環境の可視化に関する研究に従事. 平成18年度山下記念研究賞,第6回船井情報科学奨励賞,平成24年度北海道科学技術賞受賞 電子情報通信学会,日本航海学会,IEEE各会員.

okamoto

岡本  誠 君

1981年鳥取大学教育学部卒業. 同年株式会社GK入社. 1986年筑波大学芸術研究科生産デザイン専攻修了 同年富士通株式会社入社 2000年公立はこだて未来大学教授 現在に至る. 芸術学修士 日本デザイン学会理事, 人間中心設計推進機構評議委員 知覚拡張インタフェース(知覚デザイン)や参加型デザインに関する研究に従事. ヒューマンインタフェース学会,日本国際地図学会各会員. 

hatanaka 畑中 勝守 君

1985年中央大学理工学部土木工学科卒業. 同年株式会社北陸ビジネスコンピュータ入社. 1987年中央大学理工学部土木工学科技術員. 1991年中央大学大学院理工学研究科土木工学専攻博士前期課程修了. 1993年中央大学大学院理工学研究科土木工学専攻博士後期課程修了. 同年日本大学短期大学部建設工学科専任講師. 1999年北海道東海大学教育開発研究センター助教授. 2006年東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科助教授. 2012年東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科教授. 現在に至る. 博士(工学).  農業・水産業の資源情報データベース化に関する研究に従事. 土木学会, 日本航海学会, システム農学会各会員. 

sano 佐野  稔 君

 1995年東北大学農学部水産学科卒業. 1997年東北大学大学院農学研究科博士前期課程修了(水産学専攻). 2000年東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了(資源生物科学専攻). 2001年科学技術振興事業団科学技術特別研究員(日本海区水産研究所). 2002年日本学術振興会科学技術特別研究員(日本海区水産研究所). 2003年北海道立稚内水産試験場職員. 2010年北海道立総合研究機構稚内水産試験場研究主任. 2012年北海道立総合研究機構稚内水産試験場主査(栽培技術). 現在に至る. 博士(農学) 水産資源管理に関する調査研究に従事. 日本水産学会,水産海洋学会各会員. 

◆サイドチャンネル攻撃対策技術の開発と実用化

   [推薦理由]

サイドチャネル攻撃は, チップを分解せず消費電力から内部の暗号鍵を解読するので大きな脅威であった. 従来の耐性基準では対策回路の物理特性に依存しチップ製造前の耐性評価が困難であった. 本耐性基準は、チップ製造前の理論的な耐性評価指標を確立することで, 小型かつ安全な対策回路を実現した. この対策回路を搭載したチップはセキュリティの国際標準ISO/IEC15408において民生品最高レベルであるEAL4+取得に成功した. 本成果は, 安価で安全なチップの製造を可能にし, 組み込みデバイス分野の発展に貢献している.
  
torii
鳥居 直哉 (正会員)

1980年大阪大学工学部通信工学科卒業. 1983年同大学大学院工学研究科通信工学専攻博士前期課程修了. 同年株式会社富士通研究所に勤務, 1990年 George Washington大客員研究員. 2004年よりセキュアコンピューティング研究部長, 現在に至る. 情報セキュリティ, 暗号実装に関する研究に従事. 2005年電気科学技術奨励賞受賞. 2008年情報処理学会喜安記念業績賞受賞. 2012年電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ貢献賞. IEEE, 情報処理学会, 電子情報通信学会各会員. 

ito 伊藤 孝一 君

1995 年東京工業大学工学部情報工学科卒, 1997 年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了. 2009 年東京工業大学イノベーションマネジメント研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 1997 年, 株式会社富士通研究所入社. 現在, セキュアコンピューティング研究部主任研究員. 暗号実装の研究に従事. 2002 年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS) 論文賞受賞. 2002 年, 2008年コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS) 優秀論文賞受賞. 

takenaka 武仲 正彦 君

1990 年大阪大学工学部電気工学科卒業. 1992 年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了. 2009 年筑波大学システム情報工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 1992 年より富士通株式会社および株式会社富士通研究所に勤務, 現在, セキュアコンピューティング研究部主管研究員. 情報セキュリティ, 暗号実装の研究に従事. 2005 年電気科学技術奨励賞受賞. 電子情報通信学会, デジタル・フォレンジック研究会各会員. 

izu 伊豆 哲也 君(正会員)

1997年より富士通株式会社および株式会社富士通研究所に勤務. 現在, 欧州富士通研究所インテリジェントソサイエティプラットフォーム研究部マネージャ. ビッグデータ利用基盤の研究・開発に従事. 2001年 Waterloo 大学(カナダ)客員研究員. 2005年電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ功労賞, 2007年科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞. 情報処理学会, 電子情報通信学会, 国際暗号研究学会各会員. 博士(工学). 
takasaki 高崎裕美子 君

1997年お茶の水女子大学理学部物理学科卒, 1999年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科物質科学卒, 1999年富士通株式会社入社. 現在, 富士通セミコンダクター株式会社システムメモリ事業部プロジェクト課長. FRAM(強誘電体メモリ)を搭載したICカード用ICやセキュリティICの開発, ハードウェアのセキュリティ技術開発に従事受賞.  

 

◆スマートフォン向けアプリケーションにおけるプライバシ保護の取り組み

[推薦理由]

スマートフォンは, Web閲覧やチャットなどを気軽に楽しめる反面, 操作履歴や位置情報などのプライバシ情報が, 知らないうちにアプリを通じて送信されてしまう問題が潜んでいる. 受賞者らの成果は, スマートフォンとアプリの安心安全な利活用を支える基盤技術として, アプリMarketにおけるプライバシ審査の実用化, アプリ向けプライバシポリシの作成支援ツールの公開, アプリ内広告向けプライバシ保護型IDの実用化, 総務省指針「スマートフォン・プライバシー・イニシアティブ」の発効を牽引するなど, スマートフォン向けアプリ市場全体のプライバシ保護の底上げに多大な貢献を果たした. 
 

 

takemori 竹森 敬祐 (正会員)

KDDI研究所 研究マネージャ, KDDIマネージャ, 工博(Ph.D). 1996年3月 慶應義塾大学理工学研究科 修士課程了. 1996年4月 現在のKDDI/KDDI研究所入社. 2004年3月 慶應義塾大学理工学研究科 博士課程了. 現在, au Marketにおけるアプリのセキュリティ/プライバシ審査、スマートフォン端末の堅牢化/セキュアブートなど, auスマートフォンに関わるセキュリティ技術を統括. 著書として, Androidセキュリティバイブル, スマホ白書, 知識の森など執筆. DICOMO最優秀論文賞, 山下記念論文賞, InteropTOKYOグランプリ, 総務大臣表彰など受賞. 総務省スマートフォンプライバシ推進タスクフォース委員, 日本スマートフォンセキュリティ協会 アプリWGリーダなど. 

kawabata
川端 秀明 (正会員)

KDDI研究所 研究員. 2010年3月 東海大学大学院工学研究科 修士課程了. 2010年4月 KDDI/KDDI研究所入社. 以降, モバイルOSのセキュリティ, ネットワークセキュリティに関する研究開発に従事. CSS優秀論文賞, DICOMO優秀論文賞・優秀プレゼンテーション賞, 山下記念研究賞を各受賞. 

isohara 磯原 隆将 君(正会員)

KDDI課長補佐. 2007年3月慶應義塾大学理工学研究科 修士課程了. 2007年4月 KDDI/KDDI研究所入社. 2013年9月までKDDI研究所にて, コンピュータ・スマートフォンのセキュリティに関する研究開発に従事. 著書として, 知識の森を執筆. 2013年10月よりKDDIプロダクト企画部にて, SIM/UIMプロダクト開発に従事. 

 
   
   

 


 

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