2022年度研究会活動報告

2022年度研究会・研究グループ活動報告

<コンピュータサイエンス領域>
DBS SE ARC OS SLDM HPC PRO AL MPS EMB QS

<情報環境領域>
DPS HCI IS IFAT AVM GN DC MBL CSEC ITS UBI IOT SPT CDS DCC ASD BTIgr

<メディア知能情報領域>
NL ICS CVIM CG CE CH MUS SLP EIP GI EC BIO CLE AAC NEgr SSRgr LIPgr
 
<調査研究運営委員会>
PBDgr RDMgr

コンピュータサイエンス領域

◆データベースシステム(DBS)研究会

[主査:天笠俊之,幹事:佐々木勇和,北島信哉,福原知宏,若林 啓,小林亜樹,清水敏之,莊司慶行,杉浦健人]

1.定例の研究会活動報告

 第175回,第176回の定例の研究会を開催した.これまで COVID-19 のため研究会をオンラインで実施してきたが,感染状況の変化に伴って,対面とオンラインによるハイブリッドでの研究会を実施した.
 第175回研究会は,今回より「WebDB夏のワークショップ」と題し,昨年と同様,情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)および電子情報通信学会データ工学研究会(DE)と合同の研究会として実施した.期間は9月9日(木)〜10日(金),会場は富山県民会館とZoomによるハイブリッド開催であり,「ビッグデータを対象とした管理・情報検索・知識獲得および一般」をテーマとして2021年度CS領域功績賞受賞記念講演(中野美由紀氏・津田塾大学),若手招待講演(高橋 翼氏・LINE株式会社,梅本和俊氏・東京大学)に加えて,一般講
演44件(DBS 27件,IFAT 9件,DE 8件)の発表があった.
 第176回研究会は,例年,電子情報通信学会データ工学研究会(DE)と合同で開催していたが,事情により今年度は12月27日(火)にDBS研究会の単独で開催した.テーマは「データ工学・データベースシステムとエンターテインメントおよび一般」であり,形式は対面(国立情報学研究所)およびオンライン(Zoom)のハイブリッドであった.招待講演1件(山⻄良典氏・関⻄大学),若手招待講演(天方大地氏・大阪大学)に加えて,一般講演5件(全てDBS)があった.さらに,特別セッションとしてオープンスペーステクノロジーによる
ネットワーキングのセッションを開催するとともに,手話通訳による情報保障も提供した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 DBS研究会では,関連学会・研究会である日本データベース学会及び電子情報通信学会データ工学研究会と,データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIMフォーラム)を実施してきた.これは,関連分野で最大の規模で実施されるシンポジウムである.2022年
度は,2023年3月5日(日)〜3月9日(木)に開催した.具体的には,前半はオンラインによる口頭発表,後半は対面形式(長良川国際会議場・岐阜県)でチュートリアル,インタラクティブセッション,プレナリセッション等を行う直列ハイブリッドという新しい形式で実施し,799名の参加があった.

上に戻る

◆ソフトウェア(SE)工学研究会

[主査:鷲崎弘宜,幹事:伊原彰紀,小川秀人,竹内広宜,徳本  晋,伏田享平,福田浩章,横川智教]
1.ビジョンとコンセプト

   2021年度からの新体制運営にあたり策定した次のビジョンとコンセプトを引き続き2022年度も掲げて,それらを達成する形で各種の研究会活動を発展的に計画および実施した.結果として,ハイブリッド開催の各研究集会において活発な参加と議論があり,主催する国際会議APSEC2022に過去最大級の参加を得て,さらには国内シンポジウムおよびワークショップについても多くの参加者を得た.感染症の影響が落ち着きつつある中で,試行錯誤しつつ対面を中心としたハイブリット型の研究発表や交流の形態や知見を蓄積できた点が大きい.加えてソフトウェア工学およびそのコミュニティの地平を広げるべく,様々なワーキンググループ(要求工学WG,国際的研究活動活性化WG,ソフトウェア評価WG,学連携促進WG)を設置して活動している.2022年度は追加的に,ソフトウェア工学コミュニティにおけるダイバーシティの増進,さらには社会におけるダイバーシティ課題解決のためのソフトウェア工学について集中的に扱うためのダイバーシティWGを新設した.

  • ビジョン: ソフトウェアエンジニアリングのプロフェッショナル集団やそれに連なるアーリーキャリア・学生および周辺の関係者が集い交流するとともに,人々や社会の価値創造に貢献するソフトウェアエンジニアリングに向けた研究,実践および人材育成の成果発表と議論を通じて深化と拡大を進め,その結果を社会へ発信するとともに更なる深化および拡大の基礎を得る.
  • コンセプト1「集う」: ソフトウェアエンジニアリングに携わる多様な利害関係者が立場・性別・年代・主張を超えて集い,行動規範をもって相互の理解と交流を深め,連携する.
  • コンセプト2「研究する」: 理論研究にもとづくソフトウェアおよびソフトウェア開発の基本原則の解明や新たなアイディアの創造,事例研究にもとづく実証経験とを突き合わせ,ソフトウェアエンジニアリングの地平を広げつつ,実践へとつなげる.
  • コンセプト3「実践する」: ソフトウェアエンジニアリングのプラクティスや実践経験を共有および深掘りし,知識,スキル,コンピテンシとして体系化し,ソフトウェア社会における産業発展に貢献するとともに,さらなる研究を促す.
  • コンセプト4「育成する」: 実証済みのソフトウェアエンジニアリング高等教育や職業訓練および組織開発運営成果を共有するとともに,プロフェッショナルが高い倫理感および職業意識を持ち社会的地位を高めることに貢献する.
2. 定例の研究会活動報告
 第211-213回の研究発表会を計画し,合計70件の研究発表(招待講演・活動報告を含む)があった.これらは「集う」「研究する」「実践する」に資するものである.
  • 第211回 7月28-29日 北海道 札幌市自治労会館 ・オンラインハイブリッド開催,発表 全33件 (SIGSE/SIGSS/SIGKBSE連立開催,うちSIGSE扱い13件)(2021度21件)
  • 第212回 12月10日 滋賀県 立命館大学・オンラインハイブリッド開催,発表 13件 (2021度14件)
  • 第213回 3月9-10日 神奈川県 日立製作所(横浜研究所)・オンラインハイブリッド開催,発表 25件 (2021度35件)
 分野は,要求分析から設計・実装・テストに至るソフトウェアライフサイクル全般にわたるとともに,社会のソフトウェア化およびAI・機械学習・IoT・量子コンピューティングの発展を反映して,ソフトウェアビジネスや組織変革に関わるデジタルトランスフォーメーション(DX),ならびに,機械学習工学・IoTソフトウェア,量子プログラミングに関わる発表も見られた.
第213回においては学生による優れた研究発表について学生研究賞を授与した.さらに第212回研究会においては,2021年度 研究会推薦博士論文速報に選ばれた過去最多4名の方々の博士論文に基づく招待講演を設けることで,ソフトウェア工学の優れた取り組みを共有するとともに,博士学位取得や若手研究者の研究への取り組みなどを共有および奨励する機会とした.これらは「育成する」に資するものである.
3.シンポジウム・国際会議等の報告
  次のシンポジウムおよびワークショップを実施した.これらはすべてのコンセプトに資するものである.

(1) ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022(SES2022)
2022年9月5-7日の3日間にわたり東京都 早稲田大学・オンラインにてハイブリッド開催した.with・ポストコロナ時代にふさわしい対面を軸としたハイブリッド形態のシンポジウムとして,ソフトウェアの企画,開発,運用,保守,マネジメントおよび価値創造に関わるあらゆる人々に向けて開催し,多くの参加を得た.前年度に引き続きビジョンとコンセプトを明確とし,それに沿って基調・招待講演,研究・実践・教育論文,多様な価値観が集まり過去から未来を展望する各種セッション,萌芽的なポスターやワークショップなど充実のプログラムを企画した.さらに前年度に引き続き安心して集うための行動規範を定めた.ソフトウェアエンジニアリングの未来のため,学生は参加無料とした.

(2) 29th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC 2022)
ソフトウェア工学研究会主催により2022年12月6-9日の3日間にわたりオンライン開催し,同国際会議としては過去最大級の約360名と多数の参加を得た.アジア太平洋地域を中心に様々な国や地域から論文投稿・発表および参加を得た.国際的連携を通じて,各専門トラックにおけるソフトウェア工学のあらゆる側面に関わる研究・実践・教育・萌芽論文に加えて,基調講演,チュートリアル,パネル討論,ポスター発表,多数の併設ワークショップなど充実のプログラムを企画および実施した.

(3) ウィンターワークショップ2023・イン・富山(WWS2023)
2023年1月20-21日の2日間にわたり,富山県民会館・オンラインのハイブリッド形態にて5つのテーマに分かれて研究発表および討論した.前年度にも増してダイバーシティや産学連携,形式手法,データサイエンス,機械学習システム,要求工学といった旬のものを含む様々なテーマで集い交流を深める貴重な機会となった.
4.その他
 今後も引き続きビジョンとコンセプトを明確としながら,それらを達成するように活動の計画と実施を進め,研究会会員に対するサービスレベルの向上に努めていき,ハイブリッド開催形態の知見を活かして新たなサービス提供も模索し,さらに充実した活動を行っていきたい.ポストコロナ時代における対面を軸としつつ遠隔・オンライン参加者もインクルーシブな討論や懇親のあり方については継続的な検討課題である.

上に戻る

◆システム・アーキテクチャ(ARC)研究会

[主査:津邑公暁,幹事:今村智史,谷本輝夫,新田高庸,八巻隼人]

1.定例の研究会活動報告
 第241~244回の研究発表会を開催した.その全ての発表会を,電子情報通信学会 コンピュータシステム研究専門委員会(IEICE CPSY)と共催し,他の研究会と共催・連載する場合も,CPSY と合同でセッションを構成した.
  • 第241回 2022/07/27(水)~29(金)@海峡メッセ下関 および オンライン
    SWoPP.IEICE CPSY,DC,IPSJ HPC,OS,PRO,JSIAM MEPA と連催,同時・連続開催.若手奨励賞2件.
  • 第242回 2022/10/11(火)~12(水)@湯沢東映ホテル および オンライン
    HotSPA.IEICE CPSY,DC と連催.若手奨励賞 2件.
  • 第243回 2023/01/10(火)~11(水)オンライン
    IEICE CPSYと連催.若手奨励賞 1件.
  • 第244回 2023/03/23(木)~25(土)@天城町防災センター および オンライン
    ETNET.IEICE CPSY,DC,IPSJ EMB,SLDM と連催・共催.若手奨励賞 3件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 2022/07/27(水)に開催された The 6th cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming (xSIG 2022) を主催した.
3.総括

 2015年度から全ての研究発表会をIEICE CPSYと連催しているが,2022年度もこれを継続した.また,2017年度からスタートしたxSIG(cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming)を PRO,HPC,OS 研究会と主催し,積極的に領域を跨いだ議論を展開する場を提供した.研究発表会については,対面形式での開催を再開するとともに,オンラインでの発表・参加の機会も提供する,ハイブリッド形式を主とした.ただし,過去2年間オンライン形式で研究発表会を開催してきた中で,地理的・時間的制約を受けずに参加可能というその優れた面も明らかになったため,第243回については,敢えて完全オンライン形式で開催した.オンラインであることを活かし,海外で活躍中の若手研究者によるパネルや,普段は発表会に参加しづらい高専生のためのセッションなどを企画した.このようなイベントを通して若手研究者に世界へ目を向けてもらうこと,また若手研究者の裾野を広げることは重要であり,今後も本分野の活性化ならびに人材育成に努めたい.

4.その他
 昨年度に引き続き,他研究会との連携を進め幅広い議論を展開した.特にCPSYとの連携をこれまで以上に強め,両幹事団による拡大幹事会や,両運営委員・専門委員による拡大委員会を定期的に開催し,積極的に情報共有を行うとともに,運営の効率化に努めた.昨今,国内でも半導体の重要性が見直されつつある状況において,ARCおよびCPSYがスコープとする,デバイスからアプリケーションまで幅広い分野の横断的アプローチがより一層重要となっていることから,引き続き魅力的な技術交流の場を提供していきたい.

上に戻る

◆システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)研究会

[主査:品川高廣,幹事:杉木章義,田所秀和, 松原克弥,川島英之]

1.定例の研究会活動報告

 第155〜159回の研究発表会を開催した.

  •  第155回 2022年5月26日(木)~ 5月27日(金) 那覇市IT創造館及びオンラインシステムソフトウェア一般に関する発表を募集し,性能・障害対策,仮想化・OS,クラウド,ネットワーク,言語・ランタイムの5セッションで計15件の発表がおこなわれた.また,昨年度に引き続き国際会議論文紹介セッションを開催して2件の発表がおこなわれたほか,若手招待講演を1件実施した.
  •  第156回 2022年7月27日(水)~7月29日(水) 海峡メッセ下関及びオンライン
  • 「並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ」の一部として複数研究会の共催の形態で開催した.監視,メモリ,ユーザ空間,大規模環境,仮想化の5セッションで計14件の発表がおこなわれた.
  •  第157回 2022年9月13日(火)~9月14日(水) 慶應義塾大学矢上キャンパス及びオンライン
  • IOT研究会及びRDM研究グループと共催でFIT2022の併設研究会として開催した.システムソフトウェア一般に関する発表を募集し,1セッション3件の発表がおこなわれた.
  •  第158回 2022年2月21日(火)~2月22日(水) 立命館大学衣笠キャンパス及びオンライン
  • システムソフトウェア一般に関する発表を募集し,データストア,トランザクション,カーネル (1) ,エッジ,セキュリティ,最適化,データ基盤,カーネル (2)の8セッションで計28件の発表がおこなわれた.また,若手招待講演を1件実施した.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第34回 コンピュータシステム・シンポジウム 2022年12月5日(月)〜6日(火) 東京大学柏図書館及びオンライン
  • コンピュータシステム全般に関する発表を募集し,セキュリティ,アルゴリズム,評価,実装の4セッションで計11件の発表がおこなわれた.また,招待講演が2件,トップカンファレンス凱旋講演が4件おこなわれた.
3.総括

 今年度は全て現地とオンラインのハイブリッドで開催したが,現地参加者数が増加傾向にあり,発表件数も連動して大幅に増えていることから,物理的なコミュニケーションによるディスカッションが可能な現地開催の重要性を再認識した.一方で,オンライン参加も少なからずいることから,引き続き状況に応じて現地参加とオンライン参加を選択できるハイブリッド開催を継続していくことが最も望ましいと考えている.ただし昨年度導入した slack は参加者同士の交流にはあまり使われなくなったほか,ポスターセッションや懇親会などオンラインとの連動が難しい形態もあり,ハイブリッド開催のやり方については引き続き検討を重ねていきたい.内容としては,一般発表のほか若手招待講演や論文紹介,トップカンファレンス凱旋講演は比較的好評であり,ハイブリッド開催により海外からの参加も容易になっていることから,引き続き内容を充実させていきたいと考えている.今年度は,ホームページの近代化や研究会登録会員向けのサービスの充実などの課題が積み残しになっており,さらなる研究会の発展に向けたサービスの拡充及び新しい時代に向けた様々な改革をおこなっていきたいと考えている.

◆システムとLSIの設計技術(SLDM)研究会

[主査:越智裕之,幹事:川村一志,今川隆司,細田浩希,田中勇気]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示す第199~202回の研究発表会を開催した.

  • 第199回: 発表件数 14件,11月11日,場所:キャンパスプラザ京都
    テーマ : Work-in-progress (WIP) Forum 2022
    協賛:IEEE CASS Kansai Chapter
  • 第200回: 発表件数 39件,11月28日〜30日,場所:金沢市文化ホールとオンラインのハイブリッド開催
    テーマ : デザインガイア2022 -VLSI設計の新しい大地-
    連催: VLD/ICD/DC/RECONF研究会
    協賛:IEEE CEDA All Japan Joint Chapter,
       IEEE CASS Japan Joint Chapter,
       IEEE SSCS Kansai Chapter
  • 第201回: 発表件数 20件,1月23〜24日,場所:慶應義塾大学・日吉キャンパスとオンラインのハイブリッド開催
    テーマ : FPGA応用および一般
    連催: 電子情報通信学会 VLD/RECONF研究会
    協賛:IEEE CEDA All Japan Joint Chapter
  • 第202回: 発表件数 59件,3月23〜25日,場所:天城町防災センター及びオンラインのハイブリッド開催
    テーマ: 組込技術とネットワークに関するワークショップ ETNET2023
    合同:情報処理学会 SIGEMB/SIGARC研究会
    連催:電子情報通信学会 CPSY/DC研究会
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 以下のシンポジウムを開催した.

  • DAシンポジウム2022: 8月31日〜9月2日,場所:鳥羽シーサイドホテル及びオンラインのハイブリッド開催,発表件数 36件
3.総括

 年初計画に上げた4回の研究会,1回のシンポジウムを無事開催した.
当研究会のフラグシップイベントである DAシンポジウム2022は,安全を確保した上で,会場での開催を3年ぶりに再開し,オンラインでも参加できるハイブリッドで開催した.現地80人,オンライン42人,計122人と,完全オンラインでの開催であった昨年の128名に並ぶ参加者があった.発表件数は昨年より2件多い,36件となった.招待講演は当シンポジウムならではの多彩な顔ぶれとなった.経産省の政策担当者による半導体デジタル戦略の講演は,その後,最先端ファウンドリーの設立や,九州圏の人材育成施策などが次々と実行に移され,予告となる発表となった.ハイブリッド開催の音響システムに入念な準備や工夫をすることで,現地とリモート間で違和感の無い明瞭な音声配信を実現した.ポスターセッション,アルゴリズムデザインコンテスト,企業デモ展示,表彰授与式など,会場での直接の交流の良さが改めて印象づけられた.
 当研究会が単独開催した WIP Forum2022は,学生会員の活性化の取り組みとして昨年度新たに企画・実施した研究会イベントである.昨年は完全オンラインでの開催であったが,当年は,京都での対面での開催が実現した.発表件数は昨年11件に対して,本年は14件に増えた.また本年は,30人の参加者があり,発表者にとって,他大学や企業の研究者から様々な観点でのフィードバックを得る場になった.当研究会から4件,共催頂いたIEEE CASS Kansai Chapterから1件の表彰を行った.次年度も当研究会をDAシンポジウムと並ぶ,重要イベントとなるよう,強化・拡充していく.
 オンライン・トランザクション TSLDMは,正式名称を Transactions on System LSI Design Methodologyから,Transactions on System "and" LSI Design Methodologyに変更し,スコープの拡大を明示した.2刊 (Vol.15 June Issue, Vol.16 February Issue ) を計画通り発行した.
 当研究会の若手研究者の1名が,情報処理学会の選りすぐりの若手研究者が登壇するイベント,IPSJ-ONEで発表を行った.もう1名は権威ある国際会議 ISSCC2023に論文が採択され,サンフランシスコで発表を行ったなど,体外的にも活躍があった1年であった.

4.その他

 活動履歴や予定の詳細については,下記をご参照ください.
 http://www.sig-sldm.org/

上に戻る

◆ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会

[主査:片桐孝洋,幹事:滝沢寛之,竹房あつ子,横田理央,中尾昌広,中島耕太]

1.定例の研究会活動報告

 2022年度は,第184-188回の研究発表会を開催し,合計103件の発表があった.

  • 第184回研究発表会は,5月11日(水)にオンライン開催し,7件の発表があり,61名の参加申込があった.
  • 第185回研究発表会は,7月27日(水)~29日(金)の3日間,ARC,PRO,及びOSなどの研究会と共同で2022年並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ(SWoPP2022)として下関にてオンラインと現地のハイブリッド形式で開催され,35件の発表があり,217名の参加申込があった.
  • 第186回研究発表会は,9月26日(月)に神戸で対面開催(視聴はオンライン)し,6件の発表,および1件の招待講演があり,85名の参加申込があった.
  • 第187回研究発表会は,12月1日(木)-2日(金)の2日間,神戸で対面開催(視聴はオンライン)し,21件の発表が行われ,117名の参加申込があった.なお,本研究発表会は応用物理学会 シリコンテクノロジー分科会との共催として開催した.
  • 第188回研究発表会は,2023年3月16日(木)-17日(金)の2日間,北海道で対面開催(視聴はオンライン)により開催され,34件の発表が行われ,171名の参加申込があった.

 これらの研究発表会では,従来のGPUやFPGA等のアクセラレータを用いた高性能計算に関する最新の研究発表に加えて,近年,さらに注目を浴びている深層学習,および,高性能なストレージシステムなどの研究発表がなされた.加えて本年度は,次世代スーパーコンピュータのアーキテクチャやシステムの発表があり,新たなHPC分野の研究動向が垣間見れた.
 また,2021年度の研究発表の中から,コンピュータサイエンス領域奨励賞2件,山下記念研究賞2件を推薦した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本研究会は,ARC,PRO,OSと共同で,2022年7月にThe 6th cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming(xSIG2022)を主催した.本シンポジウムは,SWoPP内でハイブリッドにて開催された.本シンポジウムの特徴は,査読付きの会議であるが,予稿集を作成せず,将来の学術論文誌,国際会議での発表を妨げることなく,むしろそれをプロモートすることにある.また,若手研究者,特に学生の研究活動を支援することに力をいれている.xSIG2022では,15件の一般論文発表が行われた.
 本研究会が最も重要な主催イベントと位置付けているInternational Conference on High Performance Computing in Asia-Pacific Region (アジア・太平洋地域におけるハイパフォーマンスコンピューティング国際会議2024,HPC Asia2024)について,2024年1月に名古屋市で開催されることが決定された.2022年度は,同会議の主催団体として開催の準備を進めた.

3.総括

 HPC研究会の2022年度の5回の研究発表会は,1回は完全オンライン実施であったが,それ以外はハイブリッドでの開催となった.発表件数は前年度より増加し100件を超え,参加者についてもオンライン開催の特性を生かし,従来の現地開催より,多くの方に参加いただいた.また,Slackを利用した質疑応答も有効に機能している.HPC研究会の単独研究会では,発表者は現地参加のみに限定するが,聴講はオンラインを認めることで,情報交換の活性化と容易な参加の両面の利点を生かすことができたと考えている.今後も,ハイブリッド開催の実施形態が課題となると考えるが,状況に応じ柔軟に対応していく予定である.
 HPC分野では,「富岳」の安定運用がなされ,計算科学分野からコンピュータサイエンス分野の双方で,大規模HPC環境を効率的に利用する研究成果が出ている.また,Society 5.0に代表される人工知能・機械学習技術や,ICTを社会で効果的に活用する研究に加え,新奇アーキテクチャである量子コンピュータの関連技術をスーパーコンピュータで活用する研究が出始めている.
 このような情勢の中で,システムの省電力性能に加えて,新しいHPCシステム活用技術の研究が,HPC分野に期待されている.この社会要請に応えるべく,活動に取り組む所存である.

4.その他

 HPC研究会では,2018年に打ち出した ①学生,若手研究者のEncourage,② HPC研究に関する成果の産業応用,計算科学を含む実アプリへの展開の促進の方針がある.2021年度には,学生発表を対象とした賞の創設,応用物理学会シリコンテクノロジー分科会との連携を実現した.2022年度は主査交代を行ったが,これらの方針を引き継いで実施した.今後も,HPC分野の発展に尽力していく所存である.

上に戻る

◆プログラミング(PRO)研究会

[主査:平石拓,幹事:Affeldt Reynald,今井敬吾,上野雄大,鵜川始陽,中野圭介,西田直樹,日高宗一郎,堀江倫大,松田一孝,横山大作]

1.定例の研究会活動報告

 第139-143回の研究発表会を開催し,計43件の発表(特別講演1件を含む)があった.このうち,第140回(7月,SWoPP 2022)が他研究会との共同開催であり,残りの4回が単独開催である.このうち,第139,143回はZoomの利用によるオンライン開催とし,第140-142回は現地とZoomによるハイブリッド開催とした.
 2022年度も,トランザクションプログラミング(PRO)と密着した体制で研究発表会を開催した.トランザクション(PRO)に投稿された論文は,まず研究会で発表され,発表会の直後に開催されるトランザクション(PRO)編集委員会において議論し,査読者を定めて本査読を行った.学生や萌芽的な研究等の発表を促進することを目的に,投稿をともなわない短い発表もあわせて募集している.短い発表は,発表20分,質疑・討論10分としている.それ以外の発表については,例年通り,投稿の有無に関わらず,1件あたり発表25分,質疑・討論20分の時間を確保し,参加者が研究の内容を十分に理解するとともに,発表者にとっても有益な示唆が得られるように努めた.本年度は12件の「短い発表」があった.また,昨年度に引き続き学会の支援する若手研究者招待講演制度を利用し,第142回において60分の特別講演を1件実施した.
 特別講演を除いた発表42件のうち,トランザクションへの投稿件数は17件であった.本稿執筆時点では一部の投稿論文の採否が確定していないため,採択率に関する報告は行わないが,今後とも,編集委員会において査読の観点を論文の欠点を見つけて評価する減点法ではなく,論文の長所を見つけて評価するように心掛けていく方針である.
 若手を対象としたコンピュータサイエンス領域奨励賞の受賞者を2名選出し,第141回研究発表会の場で表彰した.また,コンピュータサイエンス領域功績賞の受賞者を1名選出した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 情報処理学会4研究会(ARC,HPC,OS,PRO)の共同主催により,xSIG 2022を,7月27日に現地(海峡メッセ下関)およびオンラインのハイブリッド形式で開催した.
 SE研究会の主催により12月6~9日に開催された国際会議29th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC 2022) に協賛した.
 日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア研究会の主催により12月14〜16日に開催された第30回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2022)に協賛した.

3.総括

 プログラミング研究会の2017-2022年度の発表件数は順に41件,54件,39件,44件, 40件,42件であった.研究発表の場の多様化などにより発表件数が減少傾向にある中で,2022年度も例年通りの発表件数を維持できたといえる.

4.その他
 2023年度もこれまで同様に5回の研究発表会を予定している.コロナ禍が落ち着き,学会も現地開催やハイブリッド開催が増えつつあるが,本研究会においては気楽に参加・発表できるメリットや開催コストの観点から完全オンラインも良いという声が参加者・委員双方からあり,今後は回によってオンライン開催とハイブリッド開催を使い分けていくことを検討している.

上に戻る

◆アルゴリズム(AL)研究会

[主査: 全 眞嬉,幹事: 大舘陽太,斎藤寿樹,鈴木 顕]

1.定例の研究会活動報告

研究発表会を5回(第188~192回)開催し,全体で23件の発表があった.

  • (188回) 2022年5月19-20日(木・金)4件.オンライン
  • (189回) 2022年9月15日(木)3件.慶應義塾大学矢上キャンパス + オンライン
  • (190回) 2022年11月17-18日(木・金)6件.Kochi Startup BASE + オンライン
  • (191回) 2023年1月19-20日(木・金)5件.九州工業大学 飯塚キャンパス
  • (192回) 2023年3月17日(金)5件.東北大学 青葉山キャンパス

 このうち,第188回は電子情報通信学会コンピュテーション研究会 (COMP) との連催,第189回は第21回情報科学技術フォーラム (FIT2022) および電子情報通信学会コンピュテーション研究会 (COMP) との共催,第190回は電子情報通信学会の回路とシステム研究会 (CAS) およびシステム数理と応用研究会 (MSS) との連催,第191回は人工知能学会の人工知能基礎問題研究会 (FPAI) との併催である.
 4研究会との併催は5年前から継続しており,隣接研究分野の研究会と共同での研究会開催が定着している.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • アルゴリズム研究会では,韓国における同分野の研究コミュニティと連携して,Korea-Japan Joint Workshop on Algorithms and Computation (WAAC) (アルゴリズムと計算理論に関する日韓合同ワークショップ)を過去20年以上に渡り開催しているが,本年度は,昨年度同様海外から日本への入国が厳しい状況であったため開催中止とした.
  • 協賛という形ではあるが,バングラデシュやインドの研究グループが開催している 国際会議International Workshop on Algorithms and Computationを例年支援しており,今年度も引き続きこれを実施した,会議は3月22日~3月24日に台湾 (National Yang Ming Chiao Tung University) およびオンラインで開催された.
3.総括

 今年度は引き続きCOVID-19の大きな影響を受けたが,オンラインと併用という形で徐々に対面での実施に移行した.
 これにより,研究発表会の場が研究交流のきっかけとしても魅力を取り戻しつつあることを感じている.
 今後も状況に注意を払いつつ,同様の形で実施していく予定である.
 また,COVID-19の影響で中止となっていたWAACも2023年度に日本での対面開催を予定している. 

上に戻る 

◆数理モデル化と問題解決(MPS)研究会

[主査:関嶋政和,幹事:大上雅史,笹山琴由,花田良子,林 亮子,吉本潤一郎,渡邉真也]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

上に戻る

◆組込みシステム(EMB)研究会

[主査:田中清史,幹事:出原章雄,大川 猛,松原 豊,渡辺晴美]
1.定例の研究会活動報告

  第60回~62回の研究発表会を開催.組込みシステムは情報処理各分野の横断的分野であることから,本年度も一部は各関連研究会との共催,およびET&IoT 2021との併設開催として研究発表会を実施した.

  • 第60回研究会(7月8日,ハイブリッド):単独開催.口頭発表6件
  • 第61回研究会(11月17~18日,ハイブリッド):EdgeTch+ 2022との併設開催.招待講演1件, 口頭発表17件
  • 第62回研究会 (3月23~25日,ハイブリッド):ETNET2023として,システム・アーキテクチャ研究会,システムとLSIの設計技術研究会,および電子情報通信学会コンピュータシステム研究会,ディペンダブルコンピューティング研究会と共催,口頭発表24件.
     
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • APRIS2022 (11月1日~11月5日)
     組込みシステム研究会の運営委員,Prince of Songkla Universityを中心としたメンバーで実行委員会を構成し,日本,タイの2か国からの参加者で英語講演による国際シンポジウムAPRIS2022を開催した.前半2日間の本会議は基調講演・招待講演・研究報告等からなる対面・オンライン形式のハイブリッド形式,後半3日間は学生や若手技術者がデザイン思考を取り入れたモデルベース設計・チーム開発手法を学びながらロボットサービスのアイデアをまとめるロボットコンテストを行う内容であった.
     本会議では,ロボット・IoT関連の技術に関する講演が行われた.基調講演2件,招待講演2件,研究論文発表はRegular Paper 13件,Work In Progress Paper 13件,ポスター 13件であった.本会議の参加登録人数は,タイから23名,日本から56名,マレーシアから1名の合計80名であり,活発に交流がなされた.後半はドローン応用開発に関するチュートリアルおよびプロジェクト形式演習(PBL)を実施した.タイからの13名(修士1名,学部生12名),日本から13名(修士1名,学部生11名,社会人1名)の合計26名が混合で6-7人のチームを4チーム作りプロジェクトを遂行した.モデルからプログラムを自動生成するモデル駆動開発(MDD)により各チームで考えた応用を実現する自律航行システムの開発を行った.今回からデザイン思考の講義を導入したことが特徴である.この取り組みは文部科学省enPiT-Embの教育プログラムの一環として行われた.
     
3.総括

 研究活動の国際化を考慮して立ち上げた国際会議APRISが5回目の開催を迎え,コロナ禍の影響が懸念されたが前回同様の論文数を集めることができ,また日本とタイのそれぞれで対面開催地を設け,その間をオンライン接続することで活発な議論がなされた.研究発表会ではオンライン開催にともない従来のポスター形式発表が困難であったため,昨年度同様に「短い発表」のカテゴリを実施し,研究初期段階のアイデアの発表を推奨したことからAPRISと研究発表会の棲み分けができている.

4.その他

 2022年度はこれまでのオンライン開催の経験を活かしてハイブリッド開催とすることで,結果として昨年よりも発表数が増加した.これにより,これまで以上に知識・技術共有のための交流の場を持つことができ,活発な議論につながった.今後もハイブリッド形式での開催を行っていきたい.

上に戻る

◆量子ソフトウェア(QS)研究会

[主査:山下 茂 幹事:今井 浩, 小野寺民也, 國廣 昇, 田中 宗 , 徳永裕己, 西村治道, 根本香絵, 藤井啓祐, 増原英彦, 山本直樹]
1.定例の研究会活動報告
  • 第6回の研究発表会を7月7日および7月8日に開催した. 
    NTTでの現地開催とZoomによるオンラインのハイブリッド開催も視野に入れていたが,新型コロナウイルス対策によりイベントの現地開催が困難な状況であったため,オンライン開催とした.一般の発表は18件,招待講演を2件とし,全体で2日間の開催として1件あたり30分(発表20分,質疑10分)のプログラム構成とした.発表内容はNISQアルゴリズム,FTQCの効率化,量子誤り訂正・抑制,量子アルゴリズム,量子通信計算量,イジングマシンと多岐にわたるものであった.招待講演は,遠藤傑氏(NTT)および後藤隼人氏(東芝)の2名に依頼し,量子誤り抑制とシミュレーテッド分岐アルゴリズムの講演をそれぞれ行っていただいた.なお,参加登録者は109名であり,zoom へ参加人数は最大時に80数名であった.今回も活発に質疑が行われ有意義な議論が多く見られた.
  • 第7回の研究発表会を10月27日および28日に開催した.
  • 大阪大学豊中キャンパス南部陽一郎ホールにおける現地開催とzoomによるオンラインのハイブリッド開催にて実施した.一般の発表は,27件であり2日間の開催として1件あたり25分(発表20分,質疑5分)のプログラム構成とした.発表内容は,NISQアルゴリズム,FTQCを前提とした量子アルゴリズム,量子誤り訂正,イジングマシン,量子プログラミング言語,HPCを用いた量子コンピュータのシミュレーションなど多岐にわたるものであった.なお,参加登録者は101名,現地参加者64名,オンライン参加約40名であった.今回も活発に質疑が行われ有意義な議論が多く見られた.
  • 第8回の研究発表会を2023年3月13日および14日に開催した.
  • 慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎シンポジウムスペースにおける現地開催とzoomによるオンラインのハイブリッド開催にて実施した.一般の発表は,一般の発表は,35件であり2日間の開催としてはスケジュールはタイトであったが,これまで通り1件あたり25分(発表20分,質疑5分)のプログラム構成とした.参加登録者は131名,現地参加者は74名であった.今回も活発に質疑が行われ有意義な議論が多く見られた.オンライン発表でも滞りなく実施できたが,1件だけ,海外からのオンライン発表の際に会場設置のマイクに接近しないと会話ができない状況となった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 特に実施しなかった.

3.総括

 第7回の研究発表会からは現地開催とzoomによるオンラインのハイブリッド開催にて実施した.対面での参加者間では,発表時間以外での情報交換が活発におこなわれ,改めて対面での開催の意義が確認できた.オンラインでの参加者のためにも,引き続きSlack等も活用し,より効率的かつより効果的な研究発表会の運営に心がけた.
 登録会員数は2023年3月31日の時点で163名となり,前年度比13%増である.研究会発足後3年度目でも引き続き登録会員数の増加の傾向は維持されている.量子ソフトウェアという分野の特徴から情報系以外からの参画も多くあり,コミュニティが順調に形成されていると考える.

4.その他

 2023年度も7月10月3月の計3回の研究発表会をそれぞれ2日間の日程で開催する予定である.2022年度から引き続き,アフターコロナ,ウィズコロナ時代のスタンダードとして,現地開催とオンライン開催の良さを両立した研究発表会のハイブリッド開催を行っていく予定である.今までの活動を継続して,日本における量子コンピュータに関係する研究者や技術者が情報交換および交流を行える活動の場を提供していきたい.

上に戻る

情報環境領域

◆マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会

[主査:菅沼拓夫,幹事:中沢 実,重安哲也,川上朋也, 福元徳広, 孫 晶鈺]

1.定例の研究会活動報告
2.シンポジウム・国際会議等の報告
3.総括


上に戻る

◆ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会

[主査:志築文太郎,幹事:小倉加奈代,木村朝子,坂本大介,高嶋和毅,田中一晶,真鍋宏幸,村尾和哉,山添大丈]
1.定例の研究会活動報告

 第198~202回の研究発表会を開催した.各回の発表件数等は以下の通りである.

  • 第198回(オンライン)2023/6/16-17
    EC,日本バーチャルリアリティ学会,ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース専門研究委員会(SIGDeMO),映像情報メディア学会ヒューマンインフォメーション研究会(HI),映像情報メディア学会スポーツ情報処理研究委員会,電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE)と共催もしくは連催
    発表件数:35件(内HCI研11件)
  • 第199回(北海道 小樽経済センター,オンラインのハイブリッド)2023/8/22-23
    発表件数:40件
  • 第200回(兵庫県 淡路夢舞台国際会議場,オンラインのハイブリッド)2022/11/8-9 UBIと共催
  • パネルディスカッション:第200回を記念して,暦本純一先生,西本一志先生,河野恭之先生,五十嵐健夫先生を招いてのパネルディスカッションを開催した.(司会:木村朝子(立命館大),五十嵐悠紀(お茶の水女子大)
    発表件数:38件(内HCI研31件)
  • 第201回(沖縄県 アートホテル石垣島,オンラインのハイブリッド)2023/1/16-17
    発表件数:46件
  • 第202回(東京都 国士舘大学世田谷キャンパス,オンラインのハイブリッド)2023/3/13-15
  • 発表件数:55件
    以上,発表総件数189件(内HCI研154件)
 第198回~202回研究会より,以下の18件を学生奨励賞として表彰した:
  • 第198回研究会
    鈴木 あゆみ(公立はこだて未来大)
    「組み込み型光センサを搭載した表情認識機能をもつデジタルカメンの軽量化および環境光に対する頑健性の向上」
    魏 建寧(北陸先端科学技術大学院大学)
    「EE-Reader:漢字形状記憶の損失を防ぐための誤字形文字埋め込み電子書籍リーダー」
  • 第199回研究会
    大塲洋介(明治大学)
    「ノッチがポインティングの操作時間に与える影響」
    伊藤理紗(明治大学)
    「コミックにおける読者依存性の高い地雷表現回避手法の実現」
    北川リサ(お茶の水女子大学)
    「競技かるたにおける払いの動作の可視化」
飯塚陸斗(筑波大学)
「多人数ビデオ会議における話者交替のための参与役割の提示手法」
三野星弥(大阪大学)
「高齢者と日常的に対話を行うチャットボットの開発と評価」
  • 第200回研究会
    後藤 健斗(北海道大学)
    「Angel and Devil Robots: 二項対立したロボットとのインタラクションによる自制心への影響の調査」
    元村 愛美(お茶の水女子大学)
    「FoodSkin: 金箔回路を用いて電気味覚を実現する食品拡張手法の提案」
  • 第201回研究会
    振原 知希(明治大学)
    「輝度変化による運動錯視を用いたSSVEPベースBCI」
    鈴木 拓海(芝浦工業大学)
    「静電容量画像を用いた筆型パッシブスタイラスの角度推定」
    関口 祐豊(明治大学)
    「PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案」
    中川 由貴(明治大学)
    「ペンギンの腹部模様に注目したぬりえ型観察・検索手法の提案」
  • 第202回研究会
    島元 諒(公立はこだて未来大学)
    「RhinestonePrinter: カスタマイズ可能なラインストーン造形手法の提案」
    萱場 大貴(明治大学)
    「オプティカルフローに応じた非円形視野制限によるVR酔い軽減手法」
    細井 玲央奈(宮城大学)
    「微弱な電流を用いた根詰まり検出技術の開発とその応用」
    内田 純平(神戸大学)
    「瞬き入力インタフェースの間接的利用による条件づけを用いた紙の読書中の瞬き誘発手法の評価」
    松田 さゆり(明治大学)
    「爪色の変化によるものの重さの推定に関する基礎検討」
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 インタラクション2023シンポジウム(2023/3/8-10)をGN研・UBI研・EC研・DCC研と共催した.今回のインタラクションは,UBI研の寺田努氏(神戸大学)が大会長を担当し,2019以来に,学術総合センターで実施された.参加者はCOVID-19以前同様に700人を超え,質・量ともに極めてレベルの高いシンポジウムとなった.

3.総括

 通常研究会での発表件数が,昨年の189件から214件(HCI研としては154件から181件)となり,引き続き大幅に増加した.なお,4回の研究会をハイブリッド形式で開催したが,その際には研究会を少しでも安全なものとするために,研究会積立金を活用して想定参加者数よりも多目の収容人数を有する会場を確保した.また,前述のようにインタラクション2023シンポジウムも,多くの参加者を迎え,大成功であった.このように,研究会活動は全体として引き続き活発である.

4.その他

 2023年度も引き続き研究会の更なる活性化に努める所存である.

上に戻る

◆情報システムと社会環境(IS)研究会

 [主査:畑山満則,幹事:居駒幹夫,柿崎淑郎,後藤 晶]

1.定例の研究会活動報告
 第156~159回の研究発表会を開催した.
  • 第160回(6月4日,武蔵大学およびオンライン,発表10件)
  • 第161回(8月29~30日,滋賀大学およびオンライン,発表7件)
  • 第162回(12月3日,青山学院大学およびオンライン,発表6件)
  • 第163回(3月7日,専修大学およびオンライン,発表10件)

また,研究発表会の中で有識者による時宜にかなったテーマの招待講演や特集セッションを開催することにし,以下を実施した.
 
  •  第160回 「論文執筆サポート」セッション(情報処理学会論文誌情報システム論文特集号の総括および,同誌同特集号への掲載を目指した論文の執筆についての報告)
  •  第161回 招待講演「アジアにおけるスマート化(DXプロジェクト)事例」深谷 良治(滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター)
  •  第162回 招待講演「青山学院大学の社会人向け情報システム教育ADPISA」居駒 幹夫(青山学院大学)
  •  第163回 特集セッション「若手の会」および招待講演「AI搭載システム向け品質保証」新原 敦介,関根 理敏,小川 秀人(株式会社 日立製作所)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第12回災害コミュニケーションシンポジウム(共同開催)

災害コミュニケーションシンポジウム
 一般社団法人情報処理学会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会と共に主催,グループウェアとネットワークサービス研究会(GN)が協賛,京都大学防災研究所が共催して,12月26日に行った.年末の多忙な時期にもかかわらず積極的な参加者を得ることができ,活発な議論が行われた.

3.総括

 本年度も,情報システムにおける広い分野からの多くの種類の発表や議論が活発に行われた.当研究会が編集母体となる情報システム関連のジャーナル特集号の発刊も継続し,2013年度から始めた若手研究者を中心とする研究会(若手の会)での優れた発表に対する「若手の会奨励賞」も授与した.

上に戻る

◆情報基礎とアクセス技術(IFAT)研究会

[主査:難波英嗣,幹事:村上晴美,大島裕明,金沢輝一,竹内孔一,高久雅生]

1.定例の研究会活動報告

 第147〜150回の研究会を開催した.

  • 第147回 2022/07/29(金) オンライン開催
  • 第148回 2022/09/9(金)〜10(土) 富山県民会館+オンラインのハイブリッド開催 IEICE DE, IPSJ DBSと共同開催
  • 第149回 2023/02/27(月) オンライン開催
  • 第150回 2023/03/28(火) 中央大学後楽園キャンパス開催
  • IPSJ DCと共同開催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 なし.

3.総 括

 当研究会は,情報に関する原理を解明し,それに基づいて情報アクセスに関する技術の発展を目的としている.近年は,情報のモデリングや可視化に関する基礎研究,情報検索の技術やシステムに関する応用研究,言語情報の理解に関する人工知能研究,ユーザの情報行動に関する認知科学系の研究などを取り込む学際横断的な研究会へと成長している.そこで,幅広い領域に関係する研究者間の交流を促進するために,2021年度に引き続き,2022年度も当学会ならびに関連学会の研究会と合同による開催を実施した.これにより,当研究会は幅広い領域の研究者間の交流促進に一定の役割を果たしてきたと言える.

4.その他

 様々な関連研究会との合同開催は,互いの良い面を引き出して成長を続けることができる反面,両者の位置付けが分かりづらくなるという問題も生じる.当研究会には,「情報基礎(情報に関する原理の解明)」と「アクセス技術」という2つの大きな柱がある.これまで合同開催してきた他研究会は,これら2つの柱のいずれかに関連するものであったが,2つの柱を結びつける研究こそ,当研究会の独自性をより明確にするものであると考える.2023年度も,これまでに引き続き,「情報基礎」と「アクセス技術」を同時に扱う研究の推進を目指す.

上に戻る

◆オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)研究会

[主査:松村誠明,幹事:金井謙治]

1.定例の研究会活動報告

 第117-120回の研究発表会を開催した.

  • 第117回研究発表会
    日時:2022年6月9日, 10日
    会場:九州工業大学とオンラインとのハイブリッド開催
    連催:電子情報通信学会 スマートインフォメディア研究会(IEICE-SIS)
    テーマ:知的マルチメディアシステム,組込み応用システム,立体映像技術,一般
    発表件数:12件
    AVM賞(AVM最優秀賞1名,優秀賞1名)の受賞式およびAVM最優秀賞受賞記念講演を実施
     
  • 第118回研究発表会
    日時:2022年9月13日, 14日
    会場:慶應義塾大学とオンラインとのハイブリッド開催(FIT2022併催)
    連催:電子情報通信学会 画像工学研究会(IEICE-IE),マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会(IEICE-EMM),ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(IEICE-LOIS)
    共催:映像情報メディア学会 メディア工学研究会(ITE-ME),電気学会 通信研究会(IEE-CMN)
    テーマ:マルチメディア通信/システム,ライフログ活用技術,IP放送/映像伝送,メディアセキュリティ,メディア処理(AI,深層学習),一般
    発表件数:8件
     
  • 第119回研究発表会
  • 日時:2022年11月24日, 25日
    会場:名古屋工業大学とオンラインとのハイブリッド開催
    連催:電子情報通信学会 通信方式研究会(IEICE-CS),画像工学研究会(IEICE-IE)
    共催:映像情報メディア学会 放送技術研究会(ITE-BCT)
    テーマ:画像符号化,通信・ストリーム技術,一般
    発表件数:23件
  • 第120回研究発表会
    日時:2023年2月28日
    会場:沖縄セルラー電話株式会社とオンラインとのハイブリッド開催
    テーマ:人の理解・合成技術と関連技術及びスポーツなどへの応用,画像符号化,マルチメディア情報処理,一般等に関わる技術課題
    発表件数:15件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 画像符号化シンポジウム,映像メディア処理シンポジウム(PCSJ/IMPS)
    日時:2022年11月28日, 30日
    会場:ハイブリッド開催(オンライン,御殿場高原ホテル)
    主催 電子情報通信学会 画像工学研究専門委員会
    共催 映像情報メディア学会 メディア工学研究委員会,電子情報通信学会 信号処理研究専門委員会
    協賛:画像電子学会
  • SISA 2022, IPSJ-AVM Special Session 2022
    日時:2022年9月15日, 16日
    会場:オンライン開催
    主催:電子情報通信学会 スマートインフォメディア研究会(IEICE-SIS)
    内容:SISA 2022にて,IPSJ-AVM Special Session 2022を開催
    発表件数:5件(IPSJ-AVM Special Session 2022)
3.総括

 本年度は,映像音声に関する符号化,変換,編集,伝送,検索,認識等について定例研究会4件とシンポジウムおよび国際会議のSpecial Session(SISA 2022 IPSJ-AVM Special Session)を開催した.研究会の開催形態は,国際会議を除き,現地開催を基本とし,オンラインでの参加も可能なハイブリッド開催の形態をとった.定例研究会およびIPSJ-AVM Special Sessionでは,継続的に学生向けの研究会発表の機会を維持するため,萌芽的研究内容を取り扱う学生セッションを設け若手研究者の参加を促す施策を行った.また,2021年度のAVM研究会発表の中から優秀な若手研究者に対しAVM最優秀賞,AVM優秀賞を授与し,AVM最優秀賞受賞記念講演も開催した.2023年度は,関連研究会とさらに綿密に連携し,引き続き当該研究分野全体の活性化に取り組む予定である.

上に戻る

◆グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会

[主査:井上智雄,幹事:塩澤秀和,福島 拓,宮田章裕,川口信隆,角田啓介]

1.定例の研究会活動報告

 2022年度は以下の通り,第117-119回の研究発表会を開催した.

  • 第117回(2022年5月26-27日 オンライン開催):発表14件
    SPTと共催,電子情報通信学会LOIS研究会と連催.
  • 第118回(2023年1月23-24日 淡路島 ホテルリゾーツ南淡路・オンラインのハイブリッド開催):発表60件
    CDS,DCCと共催.悪天候のため2日目午後は中止し,該当部分は3月に振替発表.
  • 第119回(2022年3月13-14日 国士舘大・オンラインのハイブリッド開催):発表15件 単独開催.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は以下の通り,シンポジウム2回,国際会議1回,ワークショップ1回を開催した.

  • DICOMO2022シンポジウム(2022年7月13日-7月15日 オンライン開催):
    発表227件,デモ7件,招待講演・特別講演9件
    1997年より開催しているDICOMOシンポジウムは,DPS,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,CDS,DCCと共催である.
     
  • 第28回コラボレーション技術とソーシャルコンピューティングに関する国際会議(CollabTech2022)(2022年11月8日-11月11日
    チリ・サンチアゴ+オンラインのハイブリッド開催)
    論文発表22件,ポスター発表3件
    2005年に第1回を開催し,2019年からはCRIWGと統合,名称変更して開催している.
    国際会議CollabTech 2022は,現地参加の44人とオンライン参加のハイブリッドにより開催された.
    標記研究分野における論文発表(Full paper 18件,Work-in-Progress paper 4件)およびポスター発表(3件)を通じて,当該分野の学術的発展に寄与するとともに,各国から参加した研究者に意見交換の場を提供することができた.
     
  • グループウェアとネットワークサービス30周年記念シンポジウム&ワークショップ2022(2022年11月24日-11月25日
    つくば国際会議場+オンラインのハイブリッド開催):
    招待講演5件
    発表22件(査読付き論文4件,一般論文16件,ポジションペーパー2件)
    グループウェアとネットワークサービス研究会の発足30周年を記念してシンポジウムを開催した.当該研究分野の歴史から実社会での応用によって得られた知見,将来の方向性を示唆する5件の多彩な講演者による招待講演と,歴代主査によるパネルディスカッションが行われ,80名を超える参加者を交えて,興味深い議論が行われた.同時に開催した第19回グループウェアとネットワークサービスワークショップでは,研究会形式で査読付論文講演,一般講演,ポジションペーパー講演の計22件の発表がなされた.これら発表に対しても,活発な議論や参加者間の交流がなされた.
     
  • インタラクション2023(2023年3月8日-3月10日 学術総合センタ):
    一般講演13件,インタラクティブ発表 223件
    1997年より開催しているインタラクションシンポジウム.HCI,UBI,EC,DCCと共催.
    今回で27回目となる「インタラクション2023」は,招待講演,登壇発表,実機の展示デモンストレーションを行うインタラクティブ発表(デモ),および前回からの引き続きである発表者と参加者との議論を目的としたインタラクティブ発表(ポスター)で構成された.登壇発表13件(インタラクション特集号からの招待2件を含む)と,インタラクティブ発表(デモ)164件,インタラクティブ発表(ポスター)59件が採択された.また昨今の情勢変化から,3年ぶりの現地にて開催し,活発な議論や意見交換が行われた.
3.総括

 本研究会は,1993年度の発足以来,人と人をつなぐコラボレーション技術に関して,理論から応用,情報科学から社会科学と幅広い学際的研究活動を活発に推進してきた.この間,Webなどによるグループウェアの急速な実用化を受けて,2001年度には研究会名称をグループウェアとネットワークサービス研究会へと変更,ネットワークアプリケーション,インターネットサービス,コラボレーション支援などの広い研究分野をカバーしてきた.今年度は近年のさらなる情報環境の変化を踏まえた検討を行い,次年度より新たに研究会名称を「コラボレーションとネットワークサービス研究会」とすることとした.
 さて本研究会では,定例研究会以外にも,合宿形式のワークショップ(GNワークショップ),国際会議(CollabTech),2回の研究会合同シンポジウム(DICOMO,インタラクション)を主催している.今年度は社会情勢を考慮しつつ,年度後半のイベントは徐々に現地とオンラインによるハイブリッドにて開催することができ,オンライン・オフライン両面による本研究コミュニティの活性化に貢献できた.また論文誌ジャーナル特集号を発行しており,令和4年度特集号においても多くの論文(12件)を採録した.さらに,今年度は研究グループ発足から30周年であり,記念シンポジウムでは貴重な招待講演を多数実現することができ,今後を見据えた本研究コミュニティの活性化につなげることができた.

4.その他

 2023年度より,研究会名称を「コラボレーションとネットワークサービス研究会(CN研究会)」に改称する.
 研究会関連メンバへの関連情報提供サービスとして,平成13年4月から毎月メーリングリストによるニュースレターの発行を継続しており,現在約200名がメーリングリストに登録されている.

上に戻る

◆ドキュメントコミュニケーション(DC)研究会

[主査:秋元良仁,幹事:藤原琢也,菅沼 明,天笠俊之]

1.定例の研究会活動報告

 今年度は,4回の研究会を開催し,17件の研究発表,4件の招待講演があり,1件のディスカッションセッションを実施した.

  • 第125回研究会
    日時:令和4年7月7日(木)
    場所:ハイブリッド開催(機械振興会館+Zoom)
    電子情報通信学会ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS)と連催
    テーマ:ライフログ活用技術,オフィス情報システム・ドキュメントのデジタル化・行動認識/行動推定と情報通信システムおよび一般
  • 第126回研究会
    日時:令和4年10月21日(金)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    テーマ:自然言語の要約と意味理解,および一般
  • 第127回研究会
    日時:令和5年1月20日(金)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    テーマ:人間中心デザイン,サービスデザインと人材育成
  • 第128回研究会
    日時:令和4年3月25日(金)
    場所:中央大学後楽園キャンパス6号館8階6801
    情報処理学会情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)との連催
    テーマ:ドキュメントコミュニケーション分野一般
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は実施なし.

3.総括 

 本研究会は,デジタルドキュメントをコミュニケーションの媒体として,それらを取り巻く多様な課題の解決に向けて研究活動を実施している.
 定例研究会においては,研究会登録者・参加者の増加をめざし,電子情報通信学会 ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS),情報処理学会情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)との連催を実施した.他研究会・団体との情報交換を活発に実施する事ができ,有意義な研究活動を行うことができた.
 加えて,ドキュメントコミュニケーション領域の研究課題を俯瞰するため,ディスカッションセッションを開催した.企業や大学等,参加者のバックグラウンドに共通する文書コミュニケーション課題を確認することができた.
 また,新型コロナウイルス感染症への対策として,3回の定例研究会はオンライン形式で開催,1回の定例研究会は対面形式で開催した.オンライン形式の開催においては,オペレーションの習熟向上に伴いスムースな研究会運営をすることができた.対面形式での開催においては,新型コロナウイルス感染症対策に注意しながら運営を行った.
 今後は,参加者増加につながる施策として,ウィズコロナ・アフターコロナを見据え,ドキュメントを活用したハイブリッド型研究会の開催等も考え,研究会の活性化を検討していきたい.

4.その他 

 活動履歴や今後の活動予定については,下記をご参照ください.
 http://sigdd.sakura.ne.jp/index.php

上に戻る

◆モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会

[主査:山口弘純,幹事:上坂大輔,田村孝之,廣森聡仁,山口高康,吉廣卓哉,吉村健,米澤拓郎]

1.定例の研究会活動報告

 第103-106回の研究発表会を開催した.

  • 第103回研究発表会 5月26日,27日 ハイブリッド開催 北谷町商工会
    共催:情報処理学会マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS),高度交通システム研究会(ITS)
    連催:電子情報通信学会センサネットワークとモバイルインテリジェンス研究会(SeMI)
  • 第104回研究発表会 9月5,6日 ハイブリッド開催 青山学院大学 相模原キャンパス
    共催:情報処理学会コンシューマ・デバイス&システム研究会(CDS),ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI),高齢社会デザイン研究会(ASD)
  • 第105回研究発表会 11月16日~18日 現地開催 フォレスタ鳥海(16日),ハイブリッド開催 由利本荘市文化交流館カダーレ(17日,18日)
    共催: 情報処理学会高度交通システムとスマートコミュニティ研究会(ITS)
    優秀論文,優秀発表,奨励発表の表彰式を実施
  • 第106回研究発表会 2月28日,3月1日 ハイブリッド開催 名古屋大学
    共催:情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI)
    連催:電子情報通信学会センサネットワークとモバイルインテリジェンス研究会(SeMI)

 本年度の定例研究会は計画通り4回実施した.MBL枠で申し込みされた発表件数(招待講演除く)は 60 件(5月: 6件,DICOMO: 28件,9月: 3件,11月: 17件,3月: 6件)であり,活発な研究発表が行われている.2022年度は優秀論文2件,優秀発表4件,奨励発表5件,WiP奨励賞3件を選出し,研究発表の奨励と会員拡大に努めている.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム
    6月30日~7月2日 オンライン開催
    共催:情報処理学会マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会,IoT行動変容学(BTI)研究グループ
  • 論文誌特集号の発行・企画
    MBL/ITS特集号:2023年1月号
    MBL/ITS両研究会の共同企画による論文誌特集号は2001年7月号以来22回目の発行となる.
     今回は11件の投稿があり最終的に6件を採録した.採択論文のテーマは鉄道需要,EV充電ステーション,スマートフォンヘルスケア,車椅子活動推定,屋内位置推定,都市人流など多岐にわたる.また名古屋大学の研究グループによる屋内位置推定時の真値取得技術とトレンドに関するサーベイ論文を招待論文として寄稿いただいた.位置情報の真値精度は位置情報システムの評価に大きく影響を与えるため,多くの読者の関心に適うものと考える.これらを通じ,編集委員会としては,新社会とスマートコミュニティ創成の実現に寄与する質の高い論文を採録できたと確信している.今後も同様の企画を継続していきたい.
  • 第10回学生スマートフォンアプリコンテスト
    最終審査・表彰式:11月23日
    共催:情報処理学会コンシューマ・デバイス&システム研究会(CDS),ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI)
  • MBL研究会ミニワークショップ
    第1回 4月22日 ハイブリッド開催 公立はこだて未来大学,テーマ「モビリティ」
    第2回 5月25日 ハイブリッド開催 北谷町商工会,テーマ「モバイルヘルス」
    第3回 7月15日 ハイブリッド開催 神奈川工科大学,テーマ「移動ロボット」
    第4回 1月27日 ハイブリッド開催 NTTドコモ本社,テーマ「マルチモーダルとAI」
3.総括

 2022年度は,4回の定例研究会の他,シンポジウムとスマートフォンアプリコンテストを開催した.また,論文誌特集号の企画を滞りなく進めた.
 ミニワークショップも4回開催し,各回テーマを決めて参加者間で議論を深めた.これらにより,モバイルコンピューティング技術や新社会システムの発展に寄与するとともに,国内外の研究者相互の交流ならびに大学と産業界の連携のための意見交換の場を積極的に提供できたと考えている.
 今後も,これらの交流で培われた研究者・開発者間の人的ネットワークを基軸に,研究会をさらに充実・発展させていきたい.

上に戻る

◆コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会

[主査:須賀祐治,幹事:千田浩司,大東俊博,林卓也,三村守,沖野浩二,藤田真浩]

1.定例の研究会活動報告

 第97回~第100回の研究発表会を開催した.

  • 第97回 2022年 5月13日~14日(長野ターミナル会館+国際高等セミナーハウス+オンライン,発表23件)
    合同開催:IOT研究会
    連催:情報通信マネジメント研究専門委員会(ICM)
  • 第98回 2022年 7月19日~20日(オンライン,発表38件(うち取消2件))
    合同開催:SPT研究会
    連催:情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC),
    連催:技術と社会・倫理研究専門委員会(SITE),
    連催:情報通信システムセキュリティ研究専門委員会(ICSS),
    連催:マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究専門委員会(EMM),
    連催:ハードウェアセキュリティ研究専門委員会(HWS),
    連催:バイオメトリクス研究専門委員会(BioX)
  • 第99回 2022年12月22日~23日(新潟大 駅南キャンパスときめいと+オンライン,発表25件)
    合同開催:SPT研究会,EIP研究会
  • 第100回 2023年3月6日~7日(東海大学 高輪キャンパス+オンライン,発表68件)
    合同開催:DPS研究会

 各研究発表会ごとに数件のCSEC優秀研究賞を授与した.また,推薦論文制度の規程に基づき対象論文の推薦を行った.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • コンピュータセキュリティシンポジウム2022(CSS2022):
    セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との共催で,マルウェア対策研究人材育成
    ワークショップ2022(MWS2022),プライバシーワークショップ2022(PWS2022),
    ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022),OSSセキュリティ技術
    ワークショップ2022(OWS2022),ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)
    と併催の形で,10月24日~27日に熊本城ホール+オンラインにて開催した.
    CSS全体の参加者数は801名(対面508名,オンライン293名),投稿数は192件であり,
    昨年度の参加者数746名,投稿数154件を大きく上回った.
    CSSおよび各ワークショップの優秀な論文に対しては,各論文賞(CSS2022最優秀論文賞/
    優秀論文賞,CSS2022学生論文賞)やCSS奨励賞を授与した.
    また,セキュリティ分野の著名な実務者を招いた基調講演を設けた.
  • 17th International Workshop on Security(IWSEC2022):
    今回で17回目の開催となる国際会議であり,電子情報通信学会情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC)との
    共催で,立教大学 池袋キャンパス+オンラインにて2022年8月31日~9月2日の日程で開催した.
    8件のポスター発表に加え,34件の投稿論文から12件(採択率35.3%)の非常にレベルの高い論文を精選し,
    充実した内容の論文集が作成された(Springer LNCSシリーズで出版).日本を含む7ヶ国から計86名が参加し
    (対面55名,オンライン31名),国際色豊かな会議となった.また,4件の招待講演を実施し(うち2件はオンライン),
    活発な議論が行われた.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム:
    10の研究会が集い幅広い分野をカバーしたシンポジウムとして,2022年7月13日~15日にオンラインで開催した.
    CSECからは5つのセッションに分けて発表が行われた.
    また,CSECの発表から,1件の最優秀論文賞,1件の優秀論文賞が授与された.

  • 論文誌「量子時代をみすえたコンピュータセキュリティ技術」
    量子時代をみすえたコンピュータセキュリティ技術をテーマとした特集号を企画した.
    16件の投稿から12件(英語論文は7件)の論文を採録し,2022年9月に発行した.
    2023年9月発行の予定で次の特集号「サイバー空間を安全にするコンピュータセキュリティ技術」
    を企画し,編集作業を進めている.

3.総括

 定例研究会の発表件数は昨年度と比べると微減であったものの,2023年3月開催の合同研究会(CSECは第100回)
では発表件数が大きく増加した.また,2022年10月に開催された国内シンポジウムCSS2022は,昨年度のオンラインから
今年はハイブリッドに変更し,参加者数,発表件数ともに大きく増加した(新型コロナウイルス感染症発生前程度).
来年度も定例研究会,国内シンポジウム,国際会議の参加者数・発表件数の増加を含む,本研究会の活動をさらに
活性化させるための施策を継続していく.また,本研究会の活動に留まらず,我が国のコンピュータセキュリティ分野全体の
発展への貢献に努めていく.

上に戻る

◆高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会

[主査:徳永雄一,幹事:花房比佐友,石田繁巳,佐藤健哉,鈴木理基]

1.定例の研究会活動報告

 定例研究会は,以下の通り,4回開催した.

  • 第89回ITS研究会:2022年5月26日(木)~27日(金)/沖縄県 北谷町商工会(ハイブリッド,Zoomを利用)
    DPS研究会(合同),MBL研究会(合同),信学会SeMI研究会(連催)と連携して開催した.全体で46件の研究発表があり,10のテーマセッションにて活発な議論が行われた.
  • 第90回ITS研究会:2022年9月16日(金)/東京都 ワイム貸会議室お茶の水(ハイブリッド,Zoomを利用)
    信学会ITS研究会(連催),電気学会ITS研究会(共催)と連携して開催した.招待講演1件と研究発表13件があり,活発な議論が行われた.
  • 第91回研究会(一般講演・WiP):2022年11月16日(水)~18日(金)/秋田県 フォレスタ鳥海・由利本荘市文化交流館カダーレ(ハイブリッド, Zoomを利用)
  • MBL研究会と共催にて開催した.全体で17件の研究発表(一般講演)と8件のWork-in-Progress(WiP)発表が行われた.WiPについては合宿形式を再開した.会期全体を通じて活発な議論が行われた.
  • 第92回研究会:2023年3月8日(水)/京都府 同志社大学 今出川キャンパス 寒梅館(ハイブリッド,Zoomを利用)ITS研究会単独で開催した.全体で9件の研究発表と1件の招待講演があり,活発な議論が行われた.

 定例研究会の各回での講演を評価して,優秀な論文や発表を選定している.2022年度全体を通じて,研究会優秀論文4件,研究会優秀発表4件,研究会奨励発表6件,研究会WiP奨励発表2件を選定した.
 定例研究会では自動車通信,自動運転や協調走行,交通の予測に関する研究報告に加え,自転車やドローンなど広く移動体を対象とした研究報告が増えてきている.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • ITS研究フォーラム:2023年1月12日(木)/ハイブリッド,Teamsを利用
     「スマートモビリティと社会課題」をテーマとして,6名の招待講演を行った.ITS分野で培った技術やサービスに対する異分野の社会課題の解決事例や期待について最新の動向を共有し,議論する場とした.当初,対面のみで計画していたが,オンライン要望があり,ハイブリッド開催に変更した.参加者は36名であった.長きにわたり研究開発,実証実験,社会実装に関わってきた識者の皆様からご講演に加え,質疑も非常に活発に行われ,全体として有意義なシンポジウムとなった.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2021):2022年7月13日(水)~7月15日(金)/オンライン(Zoomを利用)
     本シンポジウムは,DPS,GN,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,CDS,DCC,BTIの合同よる大規模なシンポジウムである.統一テーマ「変える,超える,拓く~新たなICTへの挑戦」を掲げ,特別招待講演1件,招待講演8件,一般講演227件,デモ7件,企業展示1件の研究発表が8パラレルセッションにて行われ,幅広い分野の研究者の間で活発な議論が行われた.ITS研究会関連では,5セッション,19件(招待講演1件を含む)の発表があった.博野雅文氏(KDDIスマートドローン代表取締役社長)に「叶えるために,飛ぶ.-スマートドローンの未来-」の題目で招待講演を頂いた.ITSに関係する多くの研究者がこのシンポジウムに参加し,交流を深めた.

  • 論文誌特集号「新社会とスマートコミュニティ創成に向けたモバイルコンピューティングと高度交通システム」(令和5年1月発行)
     MBL研究会と ITS研究会に関わる分野の論文を一括掲載することにより,この分野の研究をさらに推進し,その発展に寄与することを目的として,MBL研究会と共同で論文誌特集号を企画した.ゲストエディタに山口弘純氏(大阪大学)を迎え,当研究会の主査,幹事,運営委員も編集委員会として参画した.11件の投稿があり,慎重な審議の結果,最終的に6件を採録した(採録率55%).採録された論文のテーマは鉄道需要,EV充電ステーション,スマートフォンヘルスケア,車椅子活動推定,屋内位置推定,都市人流など多岐に渡る.また名古屋大学の研究グループによる屋内位置推定時の真値取得技術とトレンドに関するサーベイ論文を招待論文として寄稿いただいた.全体として,最新の研究成果をタイムリーに発表する場を提供できた.
3.総括
 ITS研究会では,4回の定例研究会,シンポジウム,研究フォーラム,論文誌特集号を通して,高度交通システムとスマートコミュニティに関わる研究者の交流と意見交換の場を提供することができた.オンライン中心から対面中心への移行期となり,運営で手間取ることが多々あったが,議論や質疑応答は活発に行われた.ITSを高度化する基礎・応用技術からITSで変える社会課題まで,本研究会が対象とする領域は益々広くなっていることから,より多様な研究者との交流の場を形成し,本分野の研究の活性化に貢献していきたいと考える.皆様の積極的なご参加とご協力をお願いしたい.

上に戻る

◆ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会

[主査:中澤 仁,幹事:榎堀 優,清田陽司,西山勇毅,前川卓也,渡邉拓貴]

1.定例の研究会活動報告

 第74-77回の研究発表会を開催した.

  • 第74回研究発表会 2022年6月6日(月)~6月7日(火),九州工業大学・戸畑キャンパス
    ※2021年度UBI研究会優秀論文賞・学生奨励賞表彰式を開催
    ※2021年度UBI研究会国際発表奨励賞(後期)の受賞者による国際会議発表・参加報告を実施
    ※発表:14件
  • 第75回研究発表会 2021年9月5日(月)~9月6日(火),青山学院大学相模原キャンパス(オンラインハイブリッド開催)
    ※共催:高齢社会デザイン(ASD)研究会
    ※共催:コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
    ※共催:モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会
    ※発表:33件(共催分を含む)
  • 第76回研究発表会 2022年11月8日(火)~11月9日(水),淡路夢舞台国際会議場 (オンラインハイブリッド開催)
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
    ※2022年度UBI研究会国際発表奨励賞(前期)の受賞式を実施
    ※発表:38件(共催分を含む)
  • 第77回研究発表会 2023年2月28日(火)~3月1日(水),名古屋大学工学部(オンラインハイブリッド開催)
    ※共催:モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会
    ※連催:電子情報通信学会 センサネットワークとモバイルインテリジェンス (SeMI) 研究会
    ※発表:33件(共催分を含む)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム
  • 2022年7月13日(水)~7月15日(金) オンライン
    ※共催:一般社団法人情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会,IoT行動変容学(BTI)研究グループ
  • インタラクション2023
    2023年3月8日(水)~3月10日(金),学術総合センター内一橋記念講堂
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
3.総括

 2022年度も4回の定例研究発表会を開催し,他分野や産業界との連携および,研究会内での学術的連携に力を入れた.前者としては,他研究会や他学会との研究会共同開催,東京ビッグサイトで開催された展示会への出展を通じて,本研究会関係者に対して多様な機械を創出できた.後者については,研究会内で運営委員によるショートプレゼンテーションを行い,互いに研究の方向性や興味を知る良い機会となった.
研究会としても,分野を盛り上げるために,研究発表会での発表から,5件の優秀論文賞と,6件の学生奨励賞,3件の企業発表賞,7件のUBIヤングリサーチャー賞,1件のポスター発表賞を選出した.また,国際発表奨励賞についても引き続き,学生に対してユビキタスコンピューティングシステム関連著名国際会議への参加をサポートし,有力国際会議における本研究コミュニティのプレゼンス向上につながった.

4.その他

 本研究領域における国際的なプレゼンスをさらに高めるために,学生や若手研究者の活躍に寄与する施策を推進する.特に,若手研究者による招待講演,引き続き実施する各賞の授与はこれにあたる.また,若手研究者による著名国際会議採録を支援するような講座の開催を行う.
 産業界との接合を強力化するために,民間企業を研究会に引き込む施策を実施する.具体的には研究会に協賛制度を構築し,より多くの若手研究者を支援する仕組みやより良いジェンダーバランスに寄与しうる仕組み等を検討し,企業と大学の情報交換を緊密にする.
 これまで10回以上にわたって継続している論文誌特集号は引き続き実施し,本分野の研究成果蓄積を狙っていきつつ,そうした成果が著名国際会議での発表につながるような施策を検討していく.

上に戻る

◆インターネットと運用技術(IOT)研究会

[主査:北口善明,幹事:石橋勇人, 大森幹之, 柏崎礼生, 坂下 秀, 中村 豊, 松本亮介, 三島和宏, 村上登志男]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示すように第57~60回の研究発表会を開催した.

  • 第57回 2022年 5月19日 (木) ~ 20日 (金)
    場所:長野ターミナル会館(長野市) & NII国際高等セミナーハウス(軽井沢町) + オンライン
    発表件数:一般2件 (全体: 一般19件)
    ※コンピュータセキュリティ (CSEC) 研究会と共催
    ※電子情報通信学会情報通信マネジメント (ICM) 研究会と連催
  • 第58回 2021年 7月12日 (火) ~ 13日 (水)
    場所:函館アリーナ スタジオB(函館市) + オンライン
    発表件数:一般16件, 招待講演1件
    ※JANOG50 Meetingと共催
  • 第59回 2022年 9月 13日 (火) ~ 14日 (水)
    場所:慶應義塾大学 矢上キャンパス(横浜市) + オンライン
    発表件数:一般7件 (全体: 一般10件)
    ※システムソフトウェアとオペレーティング・システム (OS) 研究会およびオープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループと共催
    ※FIT2022内併設
  • 第60回 2023年 3月15日 (水) ~ 17日 (金)
    場所:前橋工科大学(前橋市) + オンライン
    発表件数:一般22件 (全体: 一般35件, シンポジウム招待講演4件)
    ※オープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループと共催
    ※電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) および技術と社会・倫理 (SITE) 研究会と連催

 いずれの研究会においても,情報教育関連,インターネット運用技術,分散シ ステム運用技術,ネットワーク構築,セキュリティ,性能評価など,幅広いテーマで議論が行われた.今年度も昨年度に引き続き,可能な限り現地開催を交えたハイブリッド開催にて実施した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第15回インターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2022)
    本シンポジウムは,「well-beingなネットワーク運用技術を目指して」というメインテーマのもと,2022年12月 8日 (木) ~ 9日 (金) に九州工業大学 百周年中村記念館にて開催された (共催:九州工業大学,後援:電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会,ACM SIGUCSS Tokyo Chapter).3年振りに現地開催とすると共に,COVID-19 の状況も鑑み,去年に引き続きオンラインでも配信し,ハイブリッド開催とした.
    講演数は,講演数は,招待講演1件,一般講演 (口頭発表 (査読あり) 10件,ポスター発表 (査読あり) 13件 (合計23件)) であった.招待講演では,九州工業大学 名誉教授の尾家 祐二氏に,「変化に富んだ時代における研究活動について」と題して無線技術を中心に九州工業大学などで実施したこれまでの研究活動や将来の研究活動のあるべき姿について講演をしていただいた.
    シンポジウム併設企画として企業展示を実施し,21社からの展示ブース出展をいただいた.オンラインのみであった前回と異なり,コロナ禍以前と同様に現地での企業展示とした.また,IOTS2016から開始した参加企業による「冠賞」も継続して実施し,今年は2社から発表者に受賞が行われた.
    シンポジウム参加者数は,1日目が157名 (うち現地参加120名,オンライン参加37名),2日目が153名 (うち現地参加114名,オンライン参加39名) となり,合算して186名 (うち一般参加112名) で非常に多くの参加があった.今回は3年振りの現地開催であったが,現地参加が7割を越え,オンライン参加よりも多く,対面での活発な質疑応答が行われ,全体を通じて,例年同様に研究の先駆けとなるような興味深い発表が行われ有意義な内容となった.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム (DICOMO2022)
    本シンポジウムは,2022年 7月13日 (水) ~ 7月15日 (金) にオンラインにて本研究会を含む10研究会の共催により開催された.本研究会に関連したテーマで4つのセッション (一般11件,招待講演1件) が開催された.招待講演として,坪内 佑樹氏 (さくらインターネット/京都大学) に「AI時代に向けたクラウドにおける信頼性エンジニアリングの未来構想」と題して講演をいただいた.

  • The 10th IEEE International Workshop on Architecture, Design, Deployment and Management of Networks & Applications (ADMNET2022)
    本ワークショップはIEEE Computer Societyが主催し本会が後援する国際会議COMPSAC2022の開催日程 (2022年 6月22日 (月) ~ 7月 1日 (金)) にオンラインイベントとして開催された.

  • 第12回災害コミュニケーションシンポジウム (DCS2022)
    本シンポジウムは,2022年12月24日 (金) にオンラインにて,セキュリティ心理学とトラスト (SPT) 研究会および情報システムと社会環境 (IS) 研究会と共催し,災害時の情報共有や課題などについて情報交換を行った.講演は,併設しているISCRAM勉強会にて8件の講演,基調講演が4件であった.基調講演の発表者による意見交換をパネルディスカッションにて開催した.

  • 論文誌「本格的なDXを支えるためのインターネットと運用技術」特集
    本特集号では前年末のインターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2021) との連携を図っている.今回は「本格的なDXを支えるためのインターネットと運用技術」をテーマとした.本特集号には10編の投稿があり,最終的に7編の論文を採録した (採択率70.0%).今年度も論文募集に先立って論文執筆アドバイスの取り組みを実施し,3本の論文に対してアドバイスを実施してうち1本が採録へとつながっている.なお,過去数年間でIOT研究会による特集号への投稿数は減少傾向にあるが,10件前後を集めることができており,IOT研究会による特集号は一定の評価を得ていると言え,インターネットなどの運用技術に関する研究分野の活性化に寄与していると考えている.

  • 論文誌トランザクション デジタルプラクティス「本格的なDXを支えるインターネットと運用技術」特集
    論文誌特集号と同じテーマによる論文誌トランザクションにおける特集号を企画した.本特集号には6編の投稿があり,4編が条件付き採録に至っている.昨年度からの取り組みとして実施している,シンポジウムから特集号論文誌および特集トランザクション論文誌という一連の流れを確立できつつあると考えられ,次年度以降も継続的に取り組む計画としている.
3.総括

 IOT研究会では,従来から計算機・ネットワーク運用技術に関する優れた研究を高く評価し,それらを論文化したり国際的に発表したりすることを推奨している.計算機やネットワーク運用上のベストプラクティスに関する研究発表に対する藤村記念ベストプラクティス賞 (2015年度創設) を今年度も授賞し,論文誌トランザクション ディジタルプラクティスへ推薦論文として投稿を促している.またIOT研究会元主査や幹事,運営委員が中心となって2014年度に設立したACM SIGUCCS東京支部も本研究会と連携して活動しており,このような研究活動をますます促進している.
 今年度は,昨年度から継続して,可能な限り現地開催を併用するハイブリッド開催で研究会開催を進めた.シンポジウムにおいても3年ぶりの現地開催を実現することができ,ハイブリッド開催を低コストで実現することができている.また,ハイブリッド開催の取り組みに関しては研究会報告等でまとめて情報共有することも実施しており,多くの参加者が集える環境提供に努めていく予定である.

上に戻る

◆セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会

[主査:金岡 晃,幹事:坂本一仁,毛利公一,金森祥子]

1.定例の研究会活動報告

 2022年度は,第47回~第50回の研究発表会を開催ならびに企画した.

  • 第47回 2022 (令和4) 年05月26日 (木)~05月27日 (金) オンライン
  • 第48回 2022 (令和4) 年07月19日 (火)~07月20日 (水) オンライン
  • 第49回 2022 (令和4) 年12月22日 (月)~12月23日 (火) 新潟大学 駅南キャンパスときめいと(新潟市)+オンライン
  • 第50回 2023 (令和5) 年3月13日 (月)~3月14日 (火) 沖縄県青年会館(那覇市)+オンライン
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は,次のシンポジウム,論文誌ジャーナル特集号,研究会企画を実施した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル (DICOMO2022) シンポジウム (共催)
    2022 (令和4) 年07月13日 (水) ~07月15日 (金) オンライン
  • コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2022(共催)/ユーザブルセキュリティワークショップ(UWS)2022
    2022 (令和4) 年10月24日 (月) ~10月27日 (木) 熊本城ホール(熊本市)+オンライン
  • 第12回災害コミュニケーションシンポジウム (共催)
    2022 (令和4) 年12月26日 (月) オンライン
  • 論文誌「持続可能な社会のIT基盤に向けた情報セキュリティとトラスト」特集
    2022年12月発行
  • ユーザブルセキュリティ・プライバシ(USP)論文読破会6
    2022 (令和4)年11月18日 (金) NICTイノベーションセンター(千代田区)+オンライン
3.総括

 2022年度は,COVID-19の影響でイベントがオンライン中心ではあったものの,ハイブリッド開催を複数回試行するなどSPT研究会にとって挑戦的な年度になった.これまで検討していたハイブリッド開催の準備事項や検討事項などを活かすことができ,研究コミュニティとしてのノウハウを新たに得た年となった.
 研究会運営としては,主査交代や幹事交代のタイミングもあることから,さらなる運営安定化を狙い各種ドキュメントや連絡手段の再整備を図り,幹事団と運営委員の活動効率化を目指した.

4.その他

 2023年度は,2022年度に開催したハイブリッド開催のノウハウを活かし,対面での研究会の意義や特色を改めて考え,より充実した研究会活動を推進する.引き続き,会員及び関係者の方々には積極的な論文投稿と参加をお願いしたい.

上に戻る

◆コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会

[主査:峰野博史,幹事:神崎映光,高橋秀幸,花田雄一,樋口 毅,廣井 慧,森本尚之,中井一文]

1.定例の研究会活動報告

 第34-36回の研究発表会と第10回学生スマートフォンアプリコンテストを開催した.

  • 第34回研究発表会 2022年6月9日-10日,オンライン開催 発表9件(招待講演1件,特別講演1件)
  • 第35回研究発表会 2022年9月5日-6日,ハイブリッド開催 発表36件(招待講演3件,特別講演1件,ポスター3件)
    ※共催:MBL,UBI,ASD研究会
    優秀発表賞,学生奨励賞,CDS活動貢献賞の表彰式を実施
  • 第10回学生スマートフォンアプリコンテスト,オンライン開催
    ※共催:MBL,UBI研究会
  • 第36回研究発表会 2023年1月23日-24日,ハイブリッド開催 発表60件
    ※共催:GN,DCC研究会

 本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いてきたため,オンライン開催の研究発表会を1回,現地開催を併用したハイブリッド型の研究発表会を2回開催することができた.なお,1月の合同研究発表会開催期間中に現地天候悪化のため急遽,現地研究発表会を中止し後日発表動画による評価に切り替えるなどの対応が必要となったが,発表者および参加者の皆様にも柔軟にご対応いただいたお陰で,企業,大学からコンシューマ・デバイスとシステムに関する幅広い分野の発表と活発な議論が行われ盛況であった.また,第10回学生スマートフォンアプリコンテストを開催し,11チームの学生が2回の審査を経て賞を受賞することができた.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム,2022年7月13日-15日,オンライン開催
    (※共催:DPS,GN,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,DCC各研究会,BTI研究グループ)

  • IEEE COMPSAC 2022: CDS 2022 (The 10th IEEE International COMPSAC Workshop on Consumer Devices and Systems held in conjunction with COMPSAC2022), 2022年6月27日-7月1日,All-Virtual

  • 情報処理学会 第85回全国大会 企画イベント「持続可能なスマート一次産業実現への情熱」,2023年3月2日-4日,電気通信大学
  • 情報処理学会論文誌:コンシューマ・デバイス&システムの発行状況
    計14編(Vol.12,No.2: 6編, No.3: 3件, Vol.13,No.1: 5編)
3.総括

 2022年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響が落ち着きつつあり,オンライン型から現地開催も踏まえたハイブリッド型での研究発表会の開催に変わり,コロナ禍以前の状況を思い出しながら進めた.なお,1月淡路島での合同研究発表会開催期間中に現地天候悪化のため急遽,現地研究発表会を中止し後日発表動画による評価に切り替えるなどの対応が必要となったが,例年どおり3回の研究発表会を実施できた.全3回の研究発表会では,様々な企業からの発表および参加があり,実際に運用が開始されたコンシューマシステム,実践的なコンシューマデバイスやサービスに関する発表に対し活発な議論が行われた.加えて,本年度で第10回目となる学生スマートフォンアプリコンテストにおいては,昨年度に引き続き企業からの協賛による企画・運営の実施という試みで行うことができた.オンライン開催となったが,多くの企業の協賛のお陰で79件の応募,最終審査では11件のプレゼンテーション・表彰式が行われ,80名の参加者らで大盛況となった.2022年度において,情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDSトランザクション)は,14編の論文を採択し掲載済みである.2023年度は,引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の落ち着きを見ながら,対面実施を主体としつつ遠隔参加にも配慮したハイブリッド開催を検討しながら柔軟な対応で研究会の管理・運営を行う.

4.その他

 2023年度は,引き続き従来の取り組みをさらに活性化させるとともに,コンシューマ向け技術や研究開発成果の応用的な発表をさらに受け入れ,学会活動を通じて学生と企業をつなぐ架け橋としての役割を担うような新たな取り組みにもチャレンジしたい.また,産学交流,技術者の相互情報交換の場の提供に加えて,研究発表会を通した地域活性化,さらなる学会会員数,研究会登録会員数,学生会員数,ジュニア会員数の増加につながるようなイベントを企画し,本研究会の更なる活性化を目指す.

上に戻る

◆デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

[主査:阿倍博信,幹事:井上亮文,小川剛史,木原民雄,巻口誉宗]

1.定例の研究会活動報告

 下記の研究会を開催した.

  • 第31回研究発表会
    2022年6月16日(木)
    オンラインとのハイブリッド開催, 現地会場:東京大学
    発表件数:8件(DCC優秀賞1件)
  • 第32回研究発表会(CGVI,CVIM共催)
    2022年11月18日(金),19日(土)
    オンラインとのハイブリッド開催, 現地会場:熊本大学
    発表件数:31件(DCC 5件)(DCC優秀賞1件)
  • 第33回研究発表会(GN,CDS共催)
    2023年1月23日(月),24日(火)
    オンラインとのハイブリッド開催, 現地会場:ホテルリゾーツ南淡路
    発表件数:60件(DCC 17件)(DCC優秀賞2件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 下記のシンポジウムおよび発表会を開催した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム
    2022年7月13日(水)~7月15日(金)
    オンライン開催
    ※主催
    マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会
    グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
    モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会
    コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会
    高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会
    ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
    インターネットと運用技術(IOT)研究会
    セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会
    コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
    デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
    IoT行動変容学(BTI)研究グループ

  • インタラクション2023
    2023年3月8日(水)〜3月10日(金)
    学術総合センター内 一橋記念講堂
    ※主催
    ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
    グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
    ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
    エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会
    デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
     
  • 情報処理学会論文誌:デジタルコンテンツ(DCON)の発行
    19号 (Vol.10, No.2, Aug. 2022)採録:2件
    20号 (Vol.11, No.1, Feb. 2023)採録:5件
3.総括

 研究会の実施について,ここ数年は,6月は単独開催,11月はCGVI,CVIMとの共同開催,1月はGN,CDSとの共同開催という形で進めている.発表件数は6月は8件,11月が5件,1月は17件の発表が集まり,合計で30件と2021年度の27件から微増となった.
 また,DCC優秀賞は4件の発表が受賞する形となった.
 今年度は,新型コロナウィルスの対策を考慮した形で,研究会は3回とも現地開催とオンラインとのハイブリッド開催という形での運営を行った.DICOMOはオンライン開催となったため,DICOMOシンポジウム併設デジタルコンテンツ制作発表会は中止となった.

4.その他

 引き続き,アフターコロナ,ウィズコロナ時代のスタンダードとして,現地開催とオンライン開催の良さを両立したハイブリッド開催に取り組んでいきたい.

上に戻る

◆高齢社会デザイン(ASD)研究会

[主査:石川翔吾,幹事:阿部明典,岡田 誠,鏑木崇史,中澤篤志,松浦 博]

1.定例の研究会活動報告

 第24-26回の研究発表会を開催した.

  • 第24回研究発表会(MBL/CDS/UBI共催)
    2022年9月5日-6日,ハイブリッド開催
    発表件数:33件(ASD5件)
  • 第25回研究発表会
    2022年12月2日,ハイブリッド開催
    発表件数:6件
  • 第26回研究発表会
    2023年3月1日,ハイブリッド開催
    発表件数:5件
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 R4年度は実施なし

3.総括

 今年度は当初予定通り3回の研究会を実施した.ハイブリッド方式が定着し第24-26回全ての研究発表会においてハイブリッドで開催することができ安定的な運用ができたため,次年度も同様の形式で実施したい.今年度はポスター発表や研究室のデモのハイブリッド開催等の工夫によって,少しずつ参加者を増やす工夫を試みている.来年度はシンポジウムや国際会議等との連携も進めていくことで新規の参画者を取り込み,新しいことにチャレンジすることを後押しするような取り組みにもチャレンジしていきたい.

上に戻る

◆IoT行動変容学(BTI)研究グループ

[主査:ロペズギヨーム,幹事:是村由佳,大越 匡,石塚宏紀,米澤拓郎]

1.定例の研究会活動報告

 第24-26回の研究発表会を開催した.

  • キックオフシンポジウム (http://www.sig-bti.jp/event/kickoffreport.html)
日時:2022/4/16
会場:青山学院大学青山キャンパス
イベントスポンサー:ヤフージャパン株式会社
参加:123名 (現地95,オンライン約30)
発表:28件(ポスター/デモ形式)
備考:最優秀発表賞,実用化期待賞,研究奨励賞×3
  • 第2回BTI研究会(BTI-2):(http://www.sig-bti.jp/event/bti02-report.html)
日時:2022/11/21-22
会場:大和高原ボスコヴィラ(奈良)
参加:54名 (現地44,オンライン約10)
発表:16件(一般発表,ポスター/デモ形式)
   +チュートリアルセッション,対話型セッション
   +スポンサー企業取り組み紹介セッション
備考:最優秀発表賞,最優秀デモ/ポスタ賞,BTI奨励賞,BTI連携促進賞
  • 第3回BTI研究会(BTI-3):(http://www.sig-bti.jp/event/bti03-report.html)
日時:2023/3/6
会場:九州大学 伊都キャンパス
参加:107名 (現地78,オンライン約29)
発表:40件(一般発表,ポスター/デモ形式)
   +スポンサー企業取り組み紹介セッション
備考:最優秀発表賞,最優秀デモ/ポスタ賞,研究奨励賞,優秀発表賞×2,優秀デモ/ポスタ賞

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム(共催):
日時:2022年7月13-15日
会場:online
発表:統一セッション1つ,BTIセッション3つ(発表12件)
参加:約20数名/セッション
備考(特集,共催等の情報): ABC2023併催
3.総括

 2022年度は本研究グループとしての初めての活動だった.4回の研究成果報告活動の開催において,特にIT分野以外で,行動変容技術に携わっている方や興味をもっている方に参加頂けるため,プログラムの構成に様々な工夫をしてみた:行動分析学のチュートリアルセッション,ITと行動分析学の専門家による対話型セッション,スポンサー企業の取り組み紹介など.研究グループのスタートとして,想定以上に各活動の参加者が多く,毎度議論が絶えず盛り上がった.

4.その他

 産業界との接合を強化するために,民間企業を研究会に引き込む施策を実施した.具体的には研究グループの協賛制度を構築し,本分野に関心のある企業をより積極的に関わって頂くことを試みている.2022年度は,6つの企業によるスポンサーを頂いており,その半数以上が活動に積極的に参加頂いたことから,産学において注目されている分野と確信できた.

上に戻る

 

メディア知能情報領域

自然言語処理(NL)研究会

[主査:須藤克仁,幹事:内海 慶,内田ゆず,古宮嘉那子,萩行正嗣,吉永直樹,吉野幸一郎]

1.定例の研究会活動報告

 第252-255回の研究発表会を開催した.第253回からはハイブリッド開催となり昨年度と比べ多くの発表者,聴講参加者を集めることができた.深層学習や事前学習モデルの活用は引き続いているが,今年度はマルチモーダル処理に関する発表が多数あったことが注目に値し,今後の更なる他分野連携の可能性を感じさせる.一方で基礎的な言語解析についても大規模なデータ・モデルにより性能改善が続いている.

  • 第252回(2022年6月)オンライン
  • 第253回(2022年9月)ハイブリッド開催
  • 第254回(2022年11-12月)ハイブリッド開催:SLP共催,SP・NLC連催
  • 第255回(2023年3月)ハイブリッド開催:NLC連催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 なし.

3.総括

 若手研究者の発表奨励のため,研究会独自の優秀研究賞及び若手奨励賞の授与を継続しており,学生・若手の発表増,また若手研究者による優秀研究賞の受賞が相次ぐなど,研究会の活性化に繋がっている.ハイブリッド開催は運営側の負荷が高い問題があるものの,継続的に多くの参加者,特に聴講参加者を集めることに大きく寄与しているといえる.

4.その他

 自然言語処理と他のメディア処理との融合領域が非常に盛り上がってきていることもあり,来年度以降様々な形で他研究会との合同企画等を実施したい(2023年9月のFITではCVIM・PRMUと合同でのイベント企画を予定).また,関連学会・研究会とはそれぞれのポジショニングの違いを考慮しつつも相乗効果が得られるように,NL研として貢献すべきことを明確にし,相互に盛り上がるように企画を進めたい.

上に戻る

◆知能システム(ICS)研究会

[主査:大倉和博,幹事:松崎和賢,松野省吾]

1.定例の研究会活動報告
  • 第207回研究発表会では,言語処理・知能システムの社会応用をテーマに,学術的な新規性だけでなく実応用という点についても重きを置き,2022年7月8日にオンラインにて研究会を開催した.本研究会は電子情報通信学会 言語理解とコミュニケーション研究会と共催した.研究会ではこのテーマを起点として,SNSデータ,企業情報データを用いた分析,機械学習手法の適用など実社会への応用領域に関連する多様な取り組みが発表された.全部で7件の発表と活発な議論,意見交換が行われた.
  • 第208回研究発表会は,電子情報通信学会,日本ソフトウェア科学会,人工知能学会,IEEE Computer Society Tokyo/Japan Joint Chapterとの連携によりSMASH23 Winter Symposiumとして2023年2月20日に名古屋工業大学およびオンラインでのハイブリッド形式で開催した.顔印象要因,感情分析,スマートホーム,ネットワークセキュリティ,人流分析など多様なアプリケーションに対する知能システム的アプローチについて,シンポジウム全体で13件の発表と活発な議論が行われた.
  • 第210回研究会は,人工知能学会,情報処理学会,電子情報通信学会,社会情報学会,日本ソフトウェア科学会の各研究会との共催で「社会システムと情報技術研究ウィーク in ルスツ 2023(WSSIT2023)」として2023年3月9日から12日までの期間で現地およびオンラインでのハイブリッド開催をした.人工知能や社会・経済システムのモデル化・データマイニング・シミュレーション・ネットワーク分析,計算社会科学,複雑系の解明と利用,環境・福祉・金融・デジタルコンテンツなどに関する社会システムの諸問題と情報技術など,人間生活や社会システムと情報技術に関連する基礎的研究から応用研究に関する分野横断的な発表があり,イベント全体で計60件の発表があった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 電子情報通信学会,情報処理学会,日本ソフトウェア科学会との合同企画として, SMASH22 Summer Symposiumを2022年9月15日,16日に, アクトシティ浜松およびオンラインにてハイブリッド開催した. 特別講演1件を含む合計27件の発表があり,活発な議論が行われた.
(論文ありの発表の講演論文集は電子情報通信学会人工知能と知識処理研究会より発行)

3.総括
 例年とほぼ同じ活動を維持できた.

上に戻る 

◆コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会

[主査:日浦慎作,幹事:田中賢一郎,高橋康輔,波部 斉,出口大輔,槇原 靖,浦西友樹]

1.定例の研究会活動報告

 第230~233回の通常の研究発表会を下記のように開催した.各研究発表会では,テーマを設定し,テーマに沿った特別講演の企画や一般発表の募集を行った.

  • 2022年5月:卒論/D論セッション・研究の進め方(PRMU連催)
  • 2022年11月:デジタルヒューマンを実現するためのCV/CG技術(CGVI,DCC共催)
  • 2023年1月:ヒトの生体情報・生理信号・心理状態の推定および提示技術 (MVE連催,SIG-MR合同開催)2023年3月:AutoML(PRM, IBISML連催)

 各研究発表会では,研究者の注目を集めているテーマを毎回一つ取りあげ,チュートリアル講演を実施している.今年度のテーマは以下の通りである.チュートリアル講演のスライドは研究会Webページで広く公開し,その内容を加筆修正の上で書籍として出版する計画にしている.

  • 2022年5月:深層学習を用いた三次元点群処理入門
  • 2022年11月:ニューラル三次元復元入門
  • 2023年1月:高精細3次元計測のためのデータ駆動型「深層照度差ステレオ」入門
  • 2023年3月:AutoMLの基礎と応用(ハイパーパラメータ探索と構造探索)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第25回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2022)を,7月25-28日の4日間,姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ
とオンラインのハイブリッドで開催した.電子情報通信学会PRMU研究会との共催であり,1,292名の参加者があった.
 MIRU2020と2021はオンライン開催であったが,MIRU2022はハイブリッド開催として現地でもオンラインでも参加できるように配慮した.発表のない学生のオンライン聴講を無料とし,機械学習・コンピュータビジョン分野に興味がある学生に本分野の研究をアピールすることができた.
 FIT2022(9月13-15日)においては,イベント企画として「深層生成モデル」を企画した.この企画はPRMUとの共同企画であり,本テーマに基づく3件の招待講演を企画した.

3.総 括

 卒論・D論セッション,ポスターセッション・奨励賞,チュートリアルなど,研究者育成の活動を重視してきた.コンピュータビジョン分野のトップカンファレンスに採択される日本人若手研究者の数は増加傾向にあり,本研究会の現在までの取り組みもその一因となっていると考えられる.2022年度からは対面での開催が再開されたが,コロナ禍で得た経験を活かして現地開催・オンライン開催の長所を組み合わせた最適な形態を検討していく.

上に戻る

◆グラフィクスとCAD(CG)研究会

[主査:藤代一成,幹事:岩崎 慶,岡部 誠,久保尋之,櫻井快勢,高山健志]

1.定例の研究会活動報告

下記のとおり,4回の研究発表会を開催した.

  • 第186回研究発表会
    2022年6月27日(月)
    オンライン開催
    テーマ:映像デザイン技術及びCGシステム
    発表件数:5件(優秀賞1件,学生発表賞1件)
  • 第187回研究発表会(FIT2022と併催)
    2022年9月14日(水)
    オンライン開催
    テーマ:CGのインタフェース技術
    発表件数:11件(優秀賞1件,学生発表賞1件)
  • 第188回研究発表会(CVIM, DCCと共催)
    2022年11月18日(金),19日(土)
    ハイブリッド開催, 現地会場:熊本大学
    テーマ:デジタルヒューマンを実現するためのCV/CG技術
    発表件数:31件(CGVI 10件)(CGVI優秀賞1件,CGVI学生発表賞1件)
  • 第189回研究発表会
    2023年2月27日(月),28日(火)
    ハイブリッド開催, 現地会場:デジタルハリウッド東京本校
    テーマ:CGツール・エンジンを駆使した,研究開発・システム 及び CG技術一般
    発表件数:22件(優秀賞2件,学生発表賞2件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
下記のシンポジウムを共催した.
  • Visual Computing 2022シンポジウム
    2022年10月6日(木)〜10日(土)
    国立京都国際会館

    共催:画像電子学会Visual Computing研究会,
    映像情報メディア学会映像表現&コンピュータグラフィックス研究会
    特別後援:CG-ARTS (公益財団法人画像情報教育振興協会)
    発表件数:口頭発表:17件,ポスター発表:50件(優秀賞8件,学生発表賞7件)
3.総括

 研究会の開催回数は前年度から変わらないが,後半2回はハイブリッド開催となった.
 Visual Computing 2022は,Pacific Graphics 2022国際会議と併催の形式をとり,401名の参加者を得て盛況であった.

4.その他

 学生が気軽に発表できるスポットライトセッション(1~2分の登壇発表+ポスター発表)の試みを187回目から開始した.Visual Computing 2022初日のチュートリアルも好評であった.次年度から研究会費が値上げされるにあたり,登録会員に研究会への登録意義を感じてもらえるような運営を目指したい.

上に戻る

◆コンピュータと教育(CE)研究会

[主査:長瀧寛之,幹事:渡邉景子,長 慎也,林 浩一,本多佑希]

1.定例の研究会活動報告

 第165回~169回の研究発表会を,順に四天王寺大学,東海大学,福岡工業大学,東京大学,千里金蘭大学で.いずれも現地・オンライン参加が可能なハイフレックス形式で開催した.発表総数は107件(うちIEICE-SITE研セッション6件含む)であり,安定した研究発表活動が行われている.2014年度から設けている学生セッションの発表件数は,2022年度は前年度より増え合計35件となり,学生の研究会参加を促す効果につながっている.発表のクオリティも総じて高く,今後の研究の発展を期待し,発表者の中から11件の学生奨励賞を選出した.論文作成のアドバイスを行う研究論文セッションには6件の発表があった.このような模擬査読は情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」と連携して論文投稿の活性化につながっている.いずれの試みも研究発表会の活性化につながっており,今後も継続していきたい.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年8月20日〜24日に,国際会議「The 12th International Conference on Computers in Education 2022 (WCCE2022)」を,広島国際会議場を会場として教育学習支援情報システム(CLE)研究会との共催で開催した.本会議は教育とコンピュータに関する諸議論をテーマとする国際会議であり,国内外34カ国から現地参加・オンライン参加合わせて526人の参加者を迎えた.会議では4件のキーノートスピーチ,164件の発表や多様なセッションが行われ,盛会のうちに終了した.

 なお,例年本研究会が主催している「情報教育シンポジウム(SSS)」については,WCCE2022に代えることとして2022年度は実施しないこととした.

3.総括

 当研究会は,情報の本質を理解し,教育の実践をしっかりと視野に捉えながら情報教育の可能性を探ることにより,情報教育に関連する学界と教育界へ寄与することを目的としている.近年では,2022年度から高校で情報I・IIの開始,大学入試共通テストへの情報科目の導入という大きな動きがあり,小中学校におけるプログラミング教育も本格化する中,情報教育に関する研究成果を積極的に活用,発信していくべき状況となっている.また,学生セッションの定着により,若い世代の研究者が発表しやすい環境が整備でき,新しい技術の利用など柔軟で幅広い視野の研究発表が増えてきており,今後一層,研究会活動の充実が期待される.一方で,研究会発表論文の質の向上を目指し創刊した論文誌トランザクション「教育とコンピュータ」は,現在安定した掲載数を維持しているが,今後も研究論文セッション等と連携することで,論文数が増加することを期待している.以上のように研究発表会,論文誌の双方を通じて,質的・量的に充実した研究会活動を社会へアピールしていきたいと考えている.

上に戻る

◆人文科学とコンピュータ(CH)研究会

[主査:耒代誠仁,幹事:鹿内菜穂,中村 覚,西岡千文,橋本雄太]

1.定例の研究会活動報告
  • 第129回 2022年5月21日(土)@オンライン 発表13件
  • 例年通り,企画セッションとして学生セッション(ポスター発表)を設け,運営委員の選考により1件の奨励賞を授与した.
  • 第130回 2022年8月27日(土)@オンライン 発表11件
    一般口頭発表6件のほか,企画セッション「若手研究者からのDH2022参加報告」を設け,5件の登壇者を得た.
  • 第131回 2023年2月18日(土) @オンライン 発表8件
    じんもんこんシンポジウムでの発表件数増による反動があったものの,8件の一般口頭発表が実施された.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第24回人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2022)
  • テーマ:日本の「デジタル・ヒューマニティーズ」を見つめなおす
    日程:2022年12月9日(金)-11日(日)
    場所:オンライン(拠点:千葉大学・人間文化研究機構国立歴史民俗博物館)
    主催:情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会
    共催: 国立歴史民俗博物館・機関拠点型基幹研究プロジェクト「日本歴史文化知の構築と歴史文化オープンサイエンス研究」/千葉大学・卓越大学院プログラム「アジアユーラシア・グローバルリーダー養成のための臨床人文学教育プログラム」/科学研究費・特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」
    実行委員長:鈴木卓治(国立歴史民俗博物館)
    プログラム委員長:曽我麻佐子(龍谷大学)

    初日にはプレイベントとして「第1回人間文化研究機構DH研究会」および「バンドン工科大学・国立歴史民俗博物館共催シンポジウム」を開催した.2日目,3日目には事前の査読を通過した48件の発表,および協力団体による企業展示を実施した.参加者は昨年度を上回る156名であった.ベストポスター賞3件,学生奨励賞4件,最優秀論文賞1件を表彰した.
3.総括

 共にオンライン開催したシンポジウムと定例研究発表会の発表件数は,昨年度実績に対してそれぞれ増/減に分かれた.一定の完成度に達した研究の発表場所となる査読付きシンポジウムでは,所在を問わず幅広く発表者を募ることができるオンライン開催が魅力を発揮したと感じる.一方で,オンライン開催の定例研究会では研究者が雑談を通した議論の深化を図ることが難しく,萌芽水準の研究を支援する発表会の魅力が削がれたかもしれない.

4.その他

 研究発表会/シンポジウムのオンライン開催は様々な可能性を示したが,研究者が求める交流の場の実現は課題になった.シンポジウム運用では2年連続で発表件数の増加を達成したが,不安定な国際情勢や国内景気の減退に伴う物価高騰とスポンサー減もあり予算は切迫した.若手研究者をエンカレッジする2年間の取り組みは発表経験者の研究会定着に一定の効果を発揮した.困難の克服には選択と集中が不可欠である.2023年度は研究会幹事として主査時代の経験を生かしたい.

上に戻る

◆音楽情報科学(MUS)研究会

[主査:竹川佳成,幹事:森勢将雅,糸山克寿,深山 覚,松原正樹,大石康智]

1.定例の研究会活動報告

 2022年度は,第134~136回研究発表会の研究会を,全てオンラインで開催した.第134回研究会については,2.で述べる.

  • 第135回研究会「夏のシンポジウム2022」(2022/9/14~15)では,FIT併催として演奏支援・生成,音楽音響信号,認知・分析に関する一般発表が11件と,国際会議既発表・デモ・萌芽・議論セッションで10件の発表があった.また,羽倉賞受賞,情報処理技術研究開発賞受賞を記念した招待講演を開催し,大変好評であった.
  • 第136回研究会(2023/2/27~28)では,感情・認知,ピアノ,ベース・ドラム・リズム,音楽情報処理,歌声,合奏・演奏に関連した一般発表19件に加え,萌芽・デモ・議論セッションで9件の発表があり,国際会議報告も実施した.さらに,文化進化研究と音楽情報学というオーガナイズドセッションを参加費無料で企画した.本セッションでは4件の発表があり活発な議論がなされた.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第134回研究会「音学シンポジウム2022」(2022/6/17~18)では,音に関係するあらゆる研究分野が対象とされており,今年で10回目の開催となった.本シンポジウムでは,MUSとSLPとの共催,かつ電子情報通信学会・日本音響学会 音声研究会との連催,電子情報通信学会・日本音響学会 応用(電気)音響研究会,日本音響学会 聴覚研究会との協賛となり,全研究会の委員が協力して企画を進めた.音響,動物の聴覚,音楽情報処理,Human-robot interaction,音声合成,クロスモーダル信号生成に関する6件の招待講演に加えて,59件の一般ポスター発表があった.参加者は170名を超え,活発な議論が行われて非常に盛況であった.

3.総括

 2022年度は,3回の開催全てがオンラインで行われた.昨年度導入した国際会議既発表セッションと萌芽・デモ・議論セッションを引き続き実施することで,多様な発表がなされて好評であった.また,オンライン開催の特性を活かした企画も実施し,今後の研究会運営の幅を広げることにつながった.

4.その他

 他分野との交流を継続的に行うとともに,萌芽的な発表まで幅広く発表できる場を用意することに価値があると考えている.

 上に戻る

◆音声言語情報処理(SLP)研究会

[主査:戸田智基,幹事:中鹿 亘,増村 亮,齋藤大輔,相原 龍]

1.定例の研究会活動報告

 第142-146回の研究発表会を開催した.

  • 第142回(6月 オンライン):SIG-MUSと信学会SPとともに,音学シンポジウム2022を共催・連催した.ポスターセッションに加えて,6件の招待講演を実施した.SLPからは明大の森瀬将雅先生に音声分析合成に関する招待講演を,MERLの堀智織様にマルチモーダル情報処理に関する招待講演をお願いした.
  • 第143回(10月 京都大学+オンライン):信学会SP研究会,WIT研究会との連催で,福祉に関連するテーマを中心に研究会を開催した.
  • 第144回(12月 機械振興会館+オンライン):NL研究会と共催研究会とし,信学会SP研究会とNLC研究会の共催研究会との連催で「第24回音声言語シンポジウム」と「第9回自然言語処理シンポジウム」を合同開催した.一般講演に加えて3件の招待講演を実施した.うち2件は,NTTの荒木章子様と和歌山大学の河原英紀先生にIEEEフェロー記念講演をして頂いた.また,国際会議報告として,INTERSPEECH,COLING,AACL-IJCNLPの研究紹介セッションを開催した.
  • 第145回(1月 オンライン):古井貞熙先生追悼企画として,古井先生と特に所縁の深い方々による招待講演のみで実施した.統数研の松井知子先生と電通大の南泰浩先生には,NTT古井特別研究室の活動を通して得られた学びについて共有して頂いた.東工大の篠田浩一先生,東京都市大の岩野公司先生,東工大の篠崎隆宏先生には,東工大古井研究室の活動を通して得られた学びについて共有して頂いた.京大の河原達也先生,国語研の前川喜久雄先生,早大の小林哲則先生には,研究プロジェクトを通して得られた学びについて共有して頂いた.
  • 第146回(3月 オンライン+沖縄県立博物館・美術館):信学会EA,SIP,SP研との連載でSPEASIPワークショップを開催した.一般講演に加えて4件の招待講演を実施した.GoogleのMichiel Bacchiani様にはIEEEフェロー記念をして頂いた.SLPからはNICTの岡本拓麿様に音場制御とニューラル音声合成に関する招待講演をお願いした.APSIPA Japan Chapter主催の招待講演やショート・オーラルセッションを併催した.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は実施なし.

3.総括

 コロナ禍が落ち着き始めたこともあり,10月からは,現地開催とオンライン配信のハイブリッド形式による開催を主とした.一方で,1月に開催した古井貞熙先生追悼企画に関しては,古井先生からの学びをより多くの方々と共有することを一番の目的として,オンライン開催とし,無料での参加を認めた.本研究会開催については,数多くの参加者の方々から高い評価を頂いた.年間の研究会活動を通して,現地開催による大きなコミュニケーション促進効果と,オンライン開催による多くの参加者との情報共有効果を,改めて確認することができた.一方で,ハイブリッド形式での開催においては,会場によっては機材の設定等に多くの時間を要し,プログラム進行に遅延が生じるなどの課題が明らかとなった.

4.その他

 音声分野内の信学会SP研究会とSLPは統合運営を開始して2年目を迎えた.未だ手探りの状況ではあるものの,徐々に運営に関するノウハウが蓄積されつつある.ハイブリッド形式での開催も含め,安定して円滑な運営を行うためには,今しばらくの時間を要する状況ではあるが,今の時代に即した研究会運営を目指していく上では必要不可欠なものであると考えられる.そのため,次年度以降も現状の運営体制を継続していく予定である.

上に戻る

◆電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会

[主査:小向太郎,幹事:青木秀一,板倉陽一郎,加藤尚徳,黒政敦史,須川賢洋,橋本誠志]

1.定例の研究会活動報告

 第96-99回の研究発表会を開催した.EIPは,知的財産,個人情報・プライバシー,IT社会と法,及びIT社会問題一般を研究領域とする,文理融合の研究会である.各回の研究会では,こうした社会的課題の解決に資するテーマについて,招待講演,研究成果報告等が行われ,活発かつ有意義な議論が行われた.
 特に,法制度と技術の境界領域に関する研究や,情報セキュリティのマネジメントに関する研究,個人情報保護に関する最新の制度動向,制度や社会的課題に関する新たな分析手法の探求,死者のプライバシーなどに関して,複数の成果が報告されている.各回の実施概要は以下の通りである.

  • 第96回(6/9-6/10):電子情報通信学会「技術社会・倫理研究会(SITE)」との連催研究会.立教大学(オンラインとのハイブリッド開催).招待講演「EUデータ法およびデータガバナンス法について(一橋大学:生貝直人氏)」を実施.個別報告27件(うちEIP17件).
  • 第97回(9/1-9/2):マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)」との合同研究会.県立広島大学(オンラインとのハイブリッド開催).DPS企画セッションとして「ライトニングトークセッション」を実施.個別報告16件(内EIP10件).
  • 第98回(12/22-12/23):コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)」「セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との合同研究会.新潟大学駅南キャンパス(オンラインとのハイブリッド開催).個別報告25件(内EIP8件).
  • 第99回(2/16-2/17):EIP単独開催.奈良文化財研究所(オンラインとのハイブリッド開催).招待講演「デジタルアーカイブに関する政策と実践をめぐって:日本の現状と,それに足りないもの(天理大学:古賀崇氏)」を実施.個別報告25件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は実施なし.

3.総括

 EIPの主要なテーマである情報処理と社会課題に対しては,他の分野の研究者からも関心が高まっており,レベルの高い報告が増加している.また,学生による報告も増加しており,特にEIP99では9件の報告が学部学生によるものであった.なお,FIT2022で「現在進行形の個人情報保護制度改正」,情報処理学会全国大会で「サイバー事件回顧録」をそれぞれテーマとする,EIPの企画セッションを実施した.他の研究会との連催・共催も,互いの研究のスコープを広げレベルを向上させる効果をあげている.今後は,EIPにおける研究成果をさらに社会に発信していくことで,一層のプレゼンスの向上と研究会の安定運営を図って行きたい. 

4.その他

 2022年度は,定例研究会,企画イベントのすべてについて,リアル開催(オンラインとのハイブリッド開催)を実施した.オンライン参加の機会も提供しつつ,研究者同士の懇親やフランクな意見交換の場としての機能も,徐々にではあるが取り戻しつつある.

 上に戻る

◆ゲーム情報学(GI)研究会

[主査:橋本剛,幹事:佐々木宣介,松崎公紀,竹内聖悟,西野 順二]

1.定例の研究会活動報告
 第48回研究会は2022年7月2日(金),3日(土)に佐世保市の佐世保工業高等専門学校で行った.当研究会として,コロナ禍以降久しぶりの現地開催となり,喜びの声があふれた.14件の発表が行われ,内容はコンピュータ将棋,オセロ,ゲームプレイヤの評価・説明,不完全情報ゲーム,その他のゲーム,と多岐に渡り,たいへん興味深い研究会となった.
 第49回研究会は2023年3月17日(金),18日(土)の2日間,明治大学 リバティタワーで行われた,現地とオンラインのハイブリッド開催となったが,トラブルもなくスムーズに進められた.発表件数は25件と,かなり多くの発表があり盛況であった.発表の内容は,人間とゲーム,その他のゲーム,組合せゲーム理論,強化学習,将棋,二人対戦ゲーム,不完全情報ゲームとパズル と多様な目的のさまざまな研究が見られた.

3月18日(土),19日(日)には,電気通信大学でGame AI Tournament 2023も開催され,多くの参加者を集めた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 今回で第27回目の開催となる本ワークショップは,例年通り箱根で開催する予定であったが,新型コロナウイルスの影響で,場所を電気通信大学に変え,現地とオンラインのハイブリッド開催とした.
 オンライン開催の昨年度は期間を2日間にしたが,通常の3日間に戻した.22件の口頭発表,13件のポスター発表があり120名の参加者による活発な質疑・議論が行われた.
 チャットツールSlackも併用して発表者と聴講者の情報交換を促進する仕組みを提供した.現地とオンライン同時でのポスター発表は初めてであったが,準備がたいへんで当日も難しいことも多く,今後に向けて課題が残った.
 招待講演は将棋のプロ棋士であり東京大学の博士課程学生でもある谷合 廣紀氏から「棋士から見たコンピュータ将棋と将棋界のこれから」というタイトルで,この分野の研究者にとってたいへん興味深い話をしていただいた.
 毎年恒例となっているナイトイベントでは,著名なAI研究者のR?mi Coulom 氏に最新研究の紹介をしていただいた.一般発表,ポスター発表,招待講演,関連イベントと大変活発なワークショップとなり,この分野の研究のさらなる発展につながる実りのある場となった.

3.総括
 本研究会は発足後24年が経過し,この分野の発表の機会を与えるものとして十分に定着してきたと言える.発表の内容を見ると,従来のパズルや将棋,囲碁などの伝統的なゲームに加え,ガイスターや人狼など不完全情報ゲーム,ビデオゲームや戦略シミュレーションなど新たな分野の研究が今年も増加した.技術的には,強化学習に関する手法の研究が今年も多かった.オンラインと現地でのハイブリッドでの開催も順調に行えたので,今後もハイブリッドでの開催を検討している.
4.その他

 来年度も,今年度同様,年2回の研究会,及び,GPWの開催を行っていく予定である.

上に戻る

◆エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会

[主査:松下光範,幹事:小泉直也,三武 裕玄,橋田光代]

1.定例の研究会活動報告

 第64-67回の研究発表会を開催した.

  • 第64回 2022年6月16日(木)- 17日(金) オンライン
    情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI)と合同,日本バーチャルリアリティ学会,ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース専門研究委員会(SIG-DeMO),映像情報メディア学会 ヒューマンインフォメーション研究会(HI)と共催,電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE)と連催で,人工現実感,エンタテインメント,メディアエクスペリエンスおよび一般をテーマにオンラインでの研究会を開催した.全体で35件の発表があった.
  • 第65回 2022年10月6日(木)-7日(金) 阿寒湖まりむ館(北海道釧路市)
    バーチャルリアリティ学会 複合現実感研究会(SIG-MR),サイバースペースと仮想都市研究会(SIG-CS),ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース研究会(SIG-DeMO)との共催で開催した.全体で43件の発表があった.
  • 第66回 2022年2月23日(木)-24日(金)名古屋国際会議場/ポートメッセ名古屋(愛知県名古屋市)
    研究と分野の方向を考えるメタ研究会として開催した.エンタテインメント研究の評価とデザインに関する議論ならびに国際化を含めた今後の方向性に関する議論を行った.また,招待講演として伊藤孝紀先生(名古屋工業大学)をお招きし「クリエイティブ×まちづくり」という題目の講演をいただいた.
  • 第67回 2020年3月16日(木)-17日(金) 芝蘭会館別館 (京都府京都市)
    7件の一般発表と13件の萌芽発表が行われた.また,招待講演として釆野優先生(京都大学)をお招きし「緩和ケアを患者・家族に届けるために医療現場が期待するイノベーション」という題目の講演をいただいた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • エンタテインメントコンピューティング2022(主催)
    2022年9月1日(木)-3日(土)に,京都府福知山市の福知山公立大学にて,「体験のデザイン」をテーマに福知山公立大学の橋田先生を実行委員長として開催され,193名の参加者があった.招待講演では,(1) 宇都宮萌氏(福知山市役所シティプロモーション係)による「“役所”と“エンタメ”の最適解を求めて ~地域の街おこしとPR戦略~」,(2) 田熊健氏,小山裕己氏,小宮彬広氏(株式会社グラフィニカ)による「アニメ/CG現場のコンピューティング ~現場のR&Dと技術者のR&D~」の各講演をいただいた.最終日には特別企画OSとして「エンタテイメントコンピューティング “こうして通した!” “こういうのは落ちた!” 〜おもしろいを論文化するためのチュートリアル〜」を実施した.通常口頭発表は33件,デモ発表は42件(口頭発表との重複を含む)が実施され,いずれも活発な議論が行われていた.またEC研究を適正に評価する取り組みであるQualificationを昨年にひきつづいて実施し,1件の審査が実施された.
  • インタラクション2022(共催)
    2023年3月8日(水)-3月10日(金)に,学術総合センター一橋記念講堂にてヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI),グループウェアとネットワークサービス研究会(GN),ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI),デジタルコンテンツクリエーション研究会(DCC)との共催で開催した.登壇発表13件,インタラクティブ発表223件(デモ164件,ポスター59件)がなされた.参加者は774名であった.
     
3.総括

 今年度は9月のECシンポジウム以降,現地での研究会開催が行われるようになってきた.発表件数は概ね回復してきており,コロナ前の水準に近づきつつある.一方でオンラインでの発表や聴講を求める声も多少ながら伺えることから,運営の手間や通信環境の担保などを勘案しつつ,ハイブリッド形式での研究会開催の可否について議論する必要がある.情報処理学会EC論文特集号については,投稿件数がやや減少傾向にあるため,その改善施策についても検討すべきである.

4.その他

 コロナによる遠隔発表の影響によって,デモを体験して評価するQualificationが行えず十分に機能していなかったため,対面開催となったECシンポジウム2022でもQualification申請が低調であったことから,Qualificationの枠組みの再検討や特集号の連携方法について,状況を勘案しつつ再度周知を図る予定である.

上に戻る

◆バイオ情報学(BIO)研究会

[主査:倉田 博之,幹事:田口善弘,吉本潤一郎,佐藤健吾]

1.定例の研究会活動報告

 第70-73回,合計4回のBIO研究発表会を開催した.

  • 第70回は,2022年6月27~29日琉球大学50周年記念館において,オンラインを併用するハイブリッド型で開催した.数理モデルと問題解決(MPS)研究会と共催し,電子情報通信学会ニューロコンピューティング(NC)研究会および情報論的学習理論と機械学習(IBISML)研究会と連催した.総発表件数59件(うちBIOより13件)であった.2021年度にくらべて,総発表件数は約2倍となり,BIO発表件数は3件増加した.COVID-19の影響から脱して多数の会場参加者があった.
  • 第71回は,9月12日大阪大学大学院医学系研究科・医学部 講義棟において,ハイブリッド型開催をした.発表件数5件であった.
  • 第72回は,計測自動制御学会「ライフエンジニアリング部門統合情報生物工学部会」と共催して,11月29日東京工業大学大岡山キャンパスにおいてハイブリッド型の開催を行った.発表件数10件であった.
  • 第73回は,2022年3月9~10日に,北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科講義棟において,ハイブリッド型で開催した.分子ロボット倫理研究会(3月10日),オープンバイオ研究会(3月11日)との連続開催という形で連携した.発表総数37件(うちBIOは16件)となり,昨年度の発表総数20件に比べて,2倍弱増加した.2022年度は,COVID-19の影響から脱して,総発表件数が増加し,火ブリッド開催であるが,オンサイト発表が主流となりつつある.
 各回の研究発表会で優秀な研究発表をした発表者に贈呈するSIGBIO優秀プレゼンテーション賞を,第70回3名,第71-73回はそれぞれ1名に授与した.SIGBIO学生奨励賞は第73回に発表した学生1名に授与した.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

  2022年度の主催行事はなかった.「バイオインフォマティクス技術者認定試験」を協賛した.

3.総括

 2022年度は,COVID-19予防対策を考慮して,4回すべてオンライン発表を併用するハイブリッド型の開催となった.昨年度と同様に,関連研究会や学会との共催や併催を積極的に進めて,合計44件のBIOの発表があった.2020年度発表件数27件,2019年度41件,2022年度44件と較べると,発表件数は2020年度の落ち込みから回復して,定常期にはいっている.オンライン開催の方式として,Zoomによる口頭発表とSLACKによる質疑応答を併用する方法を継続している.

4.その他

 2023年度は年4回の研究発表会を計画している.「第74 回バイオ情報学(SIGBIO)研究会」は,2023年6月29日~7月1日,「第 143 回数理モデル化と問題解決(MPS)研究会」と合同研究会とし,電子情報通信学会ニューロコンピューティング(NC)研究会,情報論的学習理論と機械学習(IBISML)研究会と連催する.沖縄科学技術大学院大学カンファレンス・センターにおいてハイブリッド開催の予定である.

上に戻る

◆教育学習支援情報システム(CLE)研究会

[主査:島田敬士,幹事:上田 浩,久保田真一郎,宮崎 誠,畠山 久]

1.定例の研究会活動報告

 2022年度は,第37回~第39回の研究発表会を開催した.

  • 第37回は2022年6月11日~12日に名古屋工業大学において,電子情報通信学会教育工学研究会(ET研究会)と合同で開催した.テーマ「withコロナ時代における教育・学習基盤/一般」に関連する13件の発表と1件の招待講演があった.
  • 第38回は2022年11月4日~5日に徳島大学において,教育システム情報学会(JSiSE)と合同で開催した.テーマ「スキル開発とその支援技術および一般」に関連する32件の発表があった.
  • 第39回は2023年3月10日~11日に九州大学において,エビデンス駆動型教育研究協議会(EDE)と合同で開催した.テーマ「ハイブリッドラーニングとその支援技術および一般」に関連する20件の発表と1件の招待講演があった.また,エビデンス駆動型教育研究協議会と共催している教育データ分析コンテストの結果発表・表彰も行った.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年8月20日~24日に,コンピュータと教育(CE)研究会と合同で広島国際会議場においてWCCE2022を開催した.WCCEは情報処理国際連合(IFIP, International Federation for Information Processing)の教育に関する技術委員会3(TC3, Technical Committee 3)が1970年の第1回アムステルダム大会から数年間隔で開催してきた,情報教育及び教育へのデジタル技術利用に関する代表的な国際会議である.一般の研究発表のほか,オードリー・タン台湾デジタル担当相によるオンライン基調講演などが行われた.

3.総括

 本研究会では,教育学習活動を支援する情報システムに関する研究開発及び実践に関する発表が18年間に渡り行われてきた(平成17年度から始まった研究グループ時代を含む).その間,教育現場を支える各種のシステムが登場し,とりわけ学習支援システム(LMS, Learning Management System)やコース管理システム(CMS, Course Management System),ポートフォリオシステムがその中心となり,本研究会でも多数の発表が行われてきた.一方で,教育,学習に関する学生情報システム(SIS, Student Information System)とのデータ連携や,教育・学習活動のプロセスのデータが日々蓄積されるスタディログに関する研究も近年活性化している.ラーニングアナリティクスは,学習のログに加えて,成績・アンケートなどの教育機関が保有する様々なデータを統合・利活用して,教育・学習活動の改善に資する情報を教育現場にフィードバックする目的を主なものとして,本研究会でも主要テーマとなりつつある.当研究会では,今後もシステムの実装,安定運用,教育データの利活用,教育・学習活動の改善のためのフィードバックなど幅広いテーマを時代の変遷に合わせて取り上げるとともに,研究と実践が密接に連携した議論・交流の場を提供できるよう取り組みを進めていきたい.

4.その他

 今後も引き続きCLE研究分野の研究を推進する.特に,オンライン授業をはじめとした教育学習を支える環境や情報システム,対面授業とのブレンド,ハイブリッド/ハイフレックス授業を実践するための技術開発は,実践的な取り組みを通してノウハウや知見が蓄積されるものであるため,データ分析や効果検証,その結果のフィードバック等の研究にも引き続き研究会として取り組んでいく予定である.また,コロナ禍が契機となり,ICTを活用した新しい教育の実施や学習活動の支援,システムに蓄積されるデータの活用したデータ駆動型教育など,様々な研究や教育現場での実践的取り組みがなされているため,ニューノーマルな時代における教育・学習の在り方やそれを支える基盤システムならびに支援システムについて幅広く議論を進めていきたい.あわせて,研究分野の活性化のため,関連する研究会・学会と様々な形での連携を進めたい.

上に戻る

◆アクセシビリティ(AAC)研究会

[主査:小林正朋,幹事:杉原太郎,西崎実穂,湯野悠希,平賀瑠美]

1.定例の研究会活動報告

 2022年7月29~30日,12月9~10日,2023年3月22~23日にそれぞれ第19回~第21回研究発表会を開催した(第21回は電子情報通信学会福祉情報工学研究会WITとの連催).各回ともにZoomによるオンライン開催であり,情報保障として遠隔文字通訳(全セッション)および手話通訳(一部セッション)を実施した.各回の参加者数は下表の通り.

表1 参加人数
研究会 全参加者 聴覚障害者
(発表者)
視覚障碍者
(発表者)
019 29名(29日)
26名(30日)

3名(29日)
2名(30日)
発表2件

1名(29日)
1名(30日)
発表1件
020 23名(09日)
27名(10日)
3名(09日)
4名(10日)
発表2件
1名(09日)
1名(10日)
021 55名(1日目)
54名(2日目)
2名(1日目)
3名(2日目)
発表2件
1名(1日目)
1名(2日目)

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は実施なし.

3.総括

 新型コロナウイルス感染対策のため,本年度の研究会は全てオンラインにて実施し,参加者への情報保障(文字通訳,手話通訳)について遠隔で実施した.また,本研究会発足当初からの特色である「当事者参加の促進」に関する取り組みも継続して行い,下記のような成果を得た.

  • 各研究会で当事者参加があり,のべ7名が研究発表をおこなった
  • すべての発表に情報保障を実施した
  • オーガナイズドセッション「アクセシビリティ研究に当事者を巻き込むのには?」の実施(第19回)

 情報保障の提供のため,情報処理学会から費用の支援をいただいた.また,企業・団体からの協賛6件および大学からの後援1件を得た.障害当事者によるオーガナイズドセッションの企画や研究発表を含め,AAC研究会ならではの参加者の積極的な議論・意見交換を通した成果を得ることができたと考える.

4.その他

 次年度の研究発表会については社会状況をふまえて都度オンライン開催もしくはハイブリッド開催を判断する.また,研究会活動の周知,登録員数の増加,企業協賛等の獲得に継続して努める.情報保障を含め,当事者参加型の活動を継続していくためには情報処理学会や企業・大学からの支援が必要となる.障害者差別解消法の理念は遍く浸透しているとは未だ言えない状況であり,情報処理学会AAC研究会はその意味を理解し先んじた対応をしていくことで,情報処理技術によるアクセシビリティ研究を推進していく.

http://ipsj-aac.org

上に戻る

 ◇ネットワーク生態学(NE)研究グループ

[主査:鳥海不二夫,幹事:田中 敦,臼井翔平,山野泰子,今井哲郎,守田 智,藤木結香,伏見卓恭,松林達史,伊東 啓]

1.定例の研究会活動報告

 第18回の研究発表会
 日時:2023年2月28日~3月1日
 場所: 北海道大学 クラーク会館
 33名の現地参加者,80名のオンライン参加者があった.
 2件の招待講演,1件の国際会議活動報告,2件のレクチャー講演,19件のポスター発表が行われた.

2.総括
 定例のシンポジウムをコロナ開講初めてのハイブリッド開催となり,多くの参加者が現地に集まり活発な議論が行われた.
 また,東京大学と共催でネットワーク科学勉強会をオフライン・オンライン同時開催にて定期的に開催した(2022年度は8回開催).毎回オフラインでは5名程度,オンラインでは10名程度が参加しており,ネットワーク科学研究に一定の寄与が出来ていると考える.
3.その他
  • 2023年度は2024年3月に長崎にてシンポジウムを行う.
  • 今年度は藤木結香さんを新たに幹事に向かい入れた.
  • ネットワーク科学勉強会は引き続き継続して共催する.

上に戻る

◇会員の力を社会につなげる(SSR)研究グループ

[主査:筧 捷彦,幹事:寺田真敏,中山泰一]

1.定例の研究会活動報告
 2011年12月27日に公開された『情報処理学会教育ビジョン2011』に記載されている,「教育に携わる諸部門とのさまざまな形での協働の推進に努めます」を実践する場として,2012年度より研究会グループとして活動を開始した.
 
 2022年度は,次の会合を主催した.
 会合名:第11回 情報科教員を目指す学生さんに向けてのガイダンス会
 日時:2022(令和4)年10月02日(日)
 場所:オンライン
 
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年度は,実施しなかった.

3.総括

 第11回目を迎えた情報科教員を目指す学生さんに向けてのガイダンス会は,高校と大学の先生のコミュニティを活用して,複数大学間にまたがって,情報科の先生を志す学生さんを応援しようという思いを形にしたものである.2022年度もオンライン開催としたことにより,愛知教育大学,岩手県立大学,慶應義塾大学,上智大学,電気通信大学,長野大学,明星大学,早稲田大学からの参加があり,学生26名,高校教員14名,大学職員等12名を含む計58名の参加となった.2023年は10月1日(日)を予定している.

 教員免許更新講習と連携させた取組みである情報処理学会で情報教育を学ぼう(旧:東大での『一般情報教育』を体験しよう)については,高等学校情報科教員研修が進展していることから,2021年度をもって終了することとした.
 研究グループの活動も11年目を迎え,主催イベントも定着化してきたことから,オンライン会合を併用した新たな協働の場の整備に努めていく.引き続き,関係者の方々には積極的な参加をお願いしたい.今後も,様々な声を拾い上げながら,課題をひとつずつ解決していくことで,「教育に携わる諸部門とのさまざまな形での協働の推進に努めます」を実践していく.

 

上に戻る

◇情報処理に関する法的問題(LIP)研究グループ

[主査:高岡詠子,幹事:市毛由美子,中山泰一,登 大遊]

1.定例の研究会活動報告

 2015年9月に立ち上げた「情報処理に関する新たなルール作り」に関する研究グループは,設立当初から新たなソフトウェア契約のモデル案を提案しようという方向で勉強会を続けてきた.アジャイル開発を取り入れる企業・組織も一時期前より多くなってきており,官公庁における開発にアジャイル開発が取り入れられるようにもなってきている.ただし,官公庁の場合は入札が必須であるため,入札時に金額や日程をある程度決める必要がある.2022年6月より,デジタル庁のシステム調達改革検討会が行われている.この流れを組んで2022年度は官公庁におけるアジャイル開発について知識を深めた.また,法務部門と開発部門の間の理解に乖離が生じていることが多いこともわかってきたため,契約書のチェックを行う法務担当者や弁護士むけにアジャイル開発のポイントをわかりやすく説明したガイドブックを作成し公開する準備を行った.

  • 第1回(通算第46回) 2022年6月15日(水) 18:00~19:30 Zoom
  • 第2回(通算第47回) 2022年7月13日(水) 18:00~20:00 Zoom
  • 第3回(通算第48回) 2022年8月31日(水)18:30~20:00 Zoom
  • 第4回(通算第49回) 2022年11月10日(木)19:00~20:30 Zoom
  • 第5回(通算第50回) 2022年12月22日(木)18:00~20:00 Zoom
  • 第6回(通算第51回) 2023年1月25日(水)18:00~20:00 Zoom
  • 第7回(通算第52回) 2023年2月27日(月)18:00~20:00 Zoom
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • エンタープライズアジャイル勉強会で市毛弁護士と平岡弁護士による講演を行った.
    9/26(月) 18:00-のエンタープライズアジャイル勉強会
    講演:LIP版「アジャイル開発向けソフトウェア開発契約書」の解説と偽装請負とならないための留意点
  • 情報処理学会第85回全国大会にてイベントセッションを行った
    第85回全国大会イベント
    2022年3月3日(金)12:40-15:10
    場所:第3イベント会場(Zoom)
    タイトル:アジャイル開発オムニバス
3.総括

 アジャイル開発を取り入れる企業・組織が増えてきており,官公庁のアジャイル開発導入によって社会全体としての導入が進むと良いが,一方で,契約書を見た法務担当者や弁護士が,これはアジャイルを採用した開発かもしれないと気付けないことがあるということがわかってきた.2023年度に入ってこのアジャイル開発のポイントをわかりやすく説明したガイドブックを公開し,広めていくことでアジャイル開発の一層の普及に貢献したい.

上に戻る

調査研究運営委員会

◇ビッグデータ解析のビジネス実務利活用(PBD)研究グループ

[主査:石井一夫,幹事:飯尾 淳,里 洋平,高柳慎一]

1.定例の研究会活動報告

   本年度は,新型コロナウィルス感染症の影響があり,研究グループとして明示的な定例の研究発表会は実施できなかった.本年度は,情報処理63巻12号:特集:気候変動とデータサイエンスを企画した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本年度は,新型コロナウィルス感染症の影響があり,研究グループとしてシンポジウム・国際会議等は実施できなかった.

3.総括

 コロナ禍での活動の模索が現在も続いている.従来的な定例の研究会活動は困難となり,学会誌「情報処理」の特集号のみが唯一の活動であった.

4.その他
   2022年11月にリリースされたChatGPTに端を発した生成AIの流れがデータ分析に刺激を与えている.2023年5月以降,新型コロナウィルスの5類感染症への移行後,ビッグデータ利活用の流れは,今後も続いていくと考える.本研究グループは,特に社会課題の解決を目指したビッグデータ利活用の推進を軸に,アフターコロナにおける活動再開に向けた,活動継続を計画している.

上に戻る

 

◇オープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループ

[主査:山地一禎,幹事:梶田将司,藤原一毅]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括
  
4.その他

上に戻る