2016年度研究会・研究グループ活動報告

<コンピュータサイエンス領域>
DBS SE ARC OS SLDM HPC PRO AL MPS EMB

<情報環境領域>
DPS HCI CG IS IFAT AVM GN DC MBL CSEC ITS UBI IOT SPT CDS DCC ASD

<メディア知能情報領域>
NL ICS CVIM CE CH MUS SLP EIP GI EC BIO CLE  AAC  NEgr SSRgr LIPgr
 

コンピュータサイエンス領域

◆データベースシステム(DBS)研究会

[主査:森嶋厚行,幹事:渡辺陽介,寺田努,櫻井 一貴,渡辺知恵美,奥健太,三島健,
  手塚 太郎,富井 尚志,山本 岳洋]

1.定例の研究会活動報告

 第163回,第164回の定例の研究会を開催した.第163回は9月に慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて,WebDB Forum 2016のセッションとして開催し,21件の口頭発表,8件のポスター発表があった. WebDB ForumのセッションとしてDBS研究会を開催する試みは2016年が初めてである.第164回は1月に筑波大学東京キャンパスにおいて開催し,招待講演1件,一般発表10件があった.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 DBS研究会では,これまで年間3つのシンポジウムを実施してきたが,今年度より次の大幅な変更を行った.(1) これまで独立開催してきたiDB Workshopを,規模の大きいWebDB Forumの特別セッションの一つとして発展的統合を行うことにより,より多くの方々に,国際的にも最先端の研究成果を知っていただく機会とした.(2) WebDB Forumを11月実施から9月実施に変更した.その結果,9月と3月にシンポジウムを行う形式となった.

  1. Webとデータベースに関するフォーラム (WebDB Forum 2016)」(9月実施)は,2008年から毎年開催しているシンポジウムであり,今回で9回目の開催となる.
    2016年度は上記の実施形態の変更を踏まえ,「データの計算過程の秘匿性を実現するクラウド上での秘密計算」,「大量の車両走行データの解析やIoTシステムとしての次世代自動車の課題」という招待講演セッション・特別セッションに加えて,iDB特別セッションとして「Short Text Understanding: A Database Approach」という招待講演のほか,海外研究者と国内の若手研究者の交流の場としてiDBミニワークショップ並列セッションの一つとして開催した.
    一般セッションでは,41件の研究発表が行われた(TOD一般論文9件,TODテクニカルノート2件,DBS/IFAT合同研究会21件,DE研究会9件,内,論文賞受賞論文2件).これらの発表論文の中から,最優秀論文賞1件,優秀論文賞1件,学生奨励賞9件,企業賞5件を表彰した.併設の技術報告セッションでは,最新のWeb/DB技術に関して企業から11件の発表が行われた.参加者は,学生169名を含む338名であった.WebDBフォーラムは,大学や研究所の研究者ばかりではなく,Webに関係する企業の協賛・参加が多く,産学連携のために重要な役割を果たしている.

  2. 「データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM Forum 2017)」(3月実施)は,本分野最大の規模で実施されるシンポジウムである.発表件数は一般発表366件,インタラクティブ発表は223件(一般発表との同時発表180件を含む),参加者数は582名となった.
3.情報処理学会論文誌 データベースの報告

 「情報処理学会論文誌 データベース」(電子情報通信学会データ工学研究専門委員会共同編集)のVol.9 No.2~No.4,Vo.10 No.1(合計22件)の発行を終えた.Vol.9 No.4よりテクニカルノートが新設されたこともあり,投稿数が前年比で58%増加し,掲載件数も前年比で47%増となった.また,今年度よりWebDB Forum との連携を強化し,WebDBフォーラム2016ではTOD採録論文のうち11件(TOD一般論文9件,TODテクニカルノート 2件)の口頭発表が行われた.

4.総括

 本研究会では,今年度に大幅な年間スケジュールの変更を行ったほか,論文誌TODとの連携の強化などの変更が行われた.TODの投稿数が前年比58%増となるなど,一定の効果は初年度から出ていると思われる.また,シンポジウムは例年通り,日本データベース学会,電子情報通信学会データ工学専門委員会と共催の形で実施しており,今年度も多くの方に発表と参加をいただくことができた.

5.その他
 DBS研究会はディシプリンベースではなく問題指向のコミュニティであり,様々なバックグラウンドの研究者が集まり,活発な研究活動が行われている.ここ数年,イベントや体制の整理を進めてきたが,これからは,さらなる研究や国際活動の活性化に重点を置き,進めていく予定である.

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◆ソフトウェア(SE)工学研究会

[主査:鵜林尚靖,幹事:大平雅雄,亀井靖高,菊地奈穂美,立石孝彰,長谷川勇,丸山勝久,吉田則裕]

1.定例の研究会活動報告
 以下に示す第192~195回の研究発表会を計画し,合計87件の研究発表申込み(活動報告を含む)があった.
  • 第192回 6月2日~3日 東海大学・高輪キャンパス 発表17件(SIGEMBとの共同開催)
  • 第193回 7月13日~15日 札幌・北海道立道民活動センター(SIGSE/KBSE/SIGSS連立開催・FOSE協賛)発表27件
  • 第194回 11月17日~18日 岐阜・長良川国際会議場(ER2016と同時開催)発表11件
  • 第195回 3月12日~13日 早大・西早稲田キャンパス(ICST2017と同時開催)発表32件
 本年度も多数の発表があった.分野は,要求分析から設計・実装・テストに至るソフトウェアライフサイクルの一部分または全体を対象とした発表が多く,全体的には大きな傾向の変化は見られなかった.またビジネス系や組込み系,研究や事例・経験といったドメインや発表内容も従来通り幅広くとりあげられていた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2016(SES2016)
    2016年8月31日~9月2日の3日間にわたり,東洋大学白山キャンパス(東京・文京区)にて開催した.研究論文はフルペーパ(10 ページ以内)が21 件,ショートペーパ(6 ページ以内)が3 件の投稿があり,実践論文はフルペーパ(10ページ以内)が5 件,ショートペーパ(6 ページ以内)が1件の投稿があった.一般論文(6 ページ以内)には,7 件の投稿があった.シンポジウム論文(研究論文・実践論文)に対しては,3 名のプログラム委員による並列査読を行い,その結果をプログラム委員会にて慎重に議論した結果,4 件の研究論文フルペーパ,2 件の実践論文フルペーパ,16件の研究論文ショートペーパ,3 件の実践論文ショートペーパを採択した.本年も例年同様,要求からテスト・保守まで,ソフトウェア開発の上流から下流に渡る幅広いテーマでの発表があった.本シンポジウムでは,これらの論文発表に加え,基調講演に日本マイクロソフト株式会社 執行役 最高技術責任者の榊原 彰氏,宇宙航空研究開発機構 研究開発部門 第三研究ユニット 研究領域上席の片平 真史氏をお迎えし,「IoT, AI,そしてソフトウェア開発の行方」,「『成功のためのミッションアシュアランス』~安全の先にあるもの~」と題したご講演いただいた.さらに,技術セミナーとして,厳密な仕様の記述における工夫と課題についての講演を実施した.また,今年度より新設されたソフトウェア工学研究会 卓越研究賞 論文紹介の講演を実施した.ポスター展示については,3件のポスター論文を採択しており,論文なしのポスター展示と合わせて,合計21 件のポスター発表があった.ワークショップに関しては,昨年に引き続きテーマを設定した議論の場として討論テーマを公募し,5 件のワークショップを開催した.採録論文の中から優秀な論文2件に最優秀論文賞(研究論文部門1件,実践論文部門1件)を,ポスター発表の中から参加者の投票により優秀な発表2件にインタラクティブ賞を贈呈した.また,研究成果・ツールの実用性,対象問題の必要性,提案内容の有用性を重視し,産業界におけるニーズ・問題意識により近い研究発表2件に対して企業賞を贈呈した.シンポジウム参加者は147名と目標を上回った.昨年より学生参加数がやや減少したが,産業界の参加人数が昨年より大きく増加した.過去数年と比べると,産業界からの参加者が増加(産業界の参加者比は過去数年は約30%→2016年は約45%)し,論文発表のうち半数近くが産業界からの発表又は産学連携による発表で,産学の研究者・技術者・実務者による活発な議論が展開された.参加者には有意義なシンポジウムであったと思われる.参加者アンケートでは,いずれの企画も高い有益度と満足度であった.また,SES2016の一環として併設で「Mining Software Repositories 特別講演会」をSIGSEと奈良先端科学技術大学院大学との共同開催で実施した.ソフトウェアリポジトリマイニング研究の第一人者のHassan教授及びZimmermann博士による講演を実施した.参加者は約80名であり盛況であった..
  • ウィンターワークショップ2017・イン・飛騨高山(WWS2017)
    2017年1月19日~20日の2日間にわたり,高山市民文化会館(岐阜県・高山市)にて開催した.論文投稿は33件で,様々な問題提起や研究成果の速報を含むものであり,これらを基に活発な議論を行うことができた.参加者は68名で,密度の濃い議論が行われ,充実したワークショップとなった.今回のワークショップでは,研究会会員を中心とするソフトウェア工学の研究コミュニティからセッションテーマを募集し,6つのテーマ(「要求工学」「短期繰り返しリリースを目指したテスト,品質管理」「ソフトウェア開発データの分析と応用のプログラム」「形式手法」「IoTのためのサービスコンピューティング」「レガシーシステム理解・再構築のためのプログラム解析技術」)に関するセッションを設定した.参加者は,それぞれの討論グループに分かれて,1 日目午後から2 日目午前にかけて深い議論を行った.今回のワークショップにより,ソフトウェア工学分野における研究および実践のさらなる発展に貢献できたと考える.

  • ICSE2016勉強会(国際的研究活動活性化WG主催)
    2016年7月22日に,ソフトウェア工学の分野で最高峰のカンファレンスであるICSE(International Conference on Software Engineering)の論文勉強会を行った.全国4拠点(東京工業大学,名古屋大学,大阪大学,九州大学)をTV会議でつなぎ,ICSE2016で発表された研究論文101件(27セッション)を1論文2.5分程度でダイジェスト紹介した.1日で会議の全論文の概要を理解することができ,最新の研究動向を効果的に調査する機会を共有しようというのが狙いである.今回も多数の参加があり盛況であった(会場参加 165名 + UStream視聴 137 ユニークユーザ).
3.総括

 上記で報告した研究会,シンポジウム,ワークショップ,勉強会等,本年度の活動には概ね多くの方の参加を頂くことができた.ワーキンググループとして,本年度も要求工学WG,パターンWG,国際的研究活動活性化WGの3つが継続的に活動した.また,本年度は2つの国際会議ER2016(35th International Conference on Conceptual Modeling)とAPRES2016(3rd Asia-Pacific Requirements Engineering Symposium)を主催,1つの国際会議ICST2017(10th IEEE International Conference on Software Testing,Verification and Validation)を協賛した.今後も国際的な研究コミュニティとの連携を深めて行きたい.

4.その他

 来年度,ソフトウェア工学研究会は設立40周年の節目を迎える.SES2017では,40周年にふさわしいイベントを企画しており,これからの研究会活動のさらなる発展につなげて行きたい.また,学会誌「情報処理」において,ソフトウェア工学の特集号を組む予定である.今後とも質と量の両面からソフトウェア工学分野の活性化につながるように,会員に対するサービスレベルの向上に努めていき,さらに充実した活動を行っていきたい.

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◆システム・アーキテクチャ(ARC)研究会

[主査:五島 正裕,幹事:小野 貴継,近藤 正章,長谷川 揚平,三輪 忍]

1.定例の研究会活動報告

 第212~217回の研究発表会を開催した.原則,すべての会を IEICE CPSY と連催し,他の研究会と共催・連載する場合も,CPSY と合同でセッションを構成した.発表件数は,特に断りのない限り,ARC/CPSY 合同セッションのものである.

  • 第212回 2016/05/09(月)~10(火) @宇奈月 杉乃井ホテル
    第1回HotSPA.IEICE CPSY,DC,RISと共催.発表13件.
  • 第213回 2016/08/08(月)~10(水) @キッセイ文化ホール(松本市)
    SWoPP.HPC,OS,PRO などと同時開催.発表46件.ARC 若手奨励賞 4件.
  • 第214回 2016/10/06(木)@ CEATEC 会場
    萌芽的コンピュータシステム研究展示会.ポスターセッションのみの会となる.発表14件.
  • 第215回 2016/11/28(月)~30(水) @立命館いばらきフューチャープラザ
    デザインガイア.IEICE CPM,CPSY,DC,ICD,IE,RECONF,VLD,IPSJ SLDM と連催.ARC の発表は 6件.若手奨励賞 1件.
  • 第216回 2017/01/23(月)~25(水) @慶應大学 日吉キャンパス 来往舎
    IEICE CPSY,RECONF,VLD,IPSJ SLDMと連催.発表 38件.若手奨励賞 2件.
  • 第217回 2017/03/09(木)~10(金) @福江勤労福祉センター
    ETNET.IEICE CPSY,DC,IPSJ EMB SLDMと連催.ARC の発表は 12件.若手奨励賞 1件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2016/11/22(火)~25(金)に東広島芸術文化ホールで開催された,CANDAR (Int'l Symp. on Computing and Networking),および,その併設ワークショップ CSA (Int'l Workshop on Computer Systems and Architectures) に,CPSYとともに協賛 (technical cosponsor) した.

3.総括

 主に国内の環境の変化が激しく,ARC としても変化を迫られている.一昨年度から,研究会の名称を計算機アーキテクチャ研究会からシステム・アーキテクチャ研究会へと変更した.また,長年競合関係にあった IEICE CPSY との連携を強化することとなった.2015年度に引き続き,2016年度は,基本的にすべての研究会を CPSY と連催とし,また,上記の国際会議 CANDAR と併設ワークショップ CSA にも共同で協賛した.ゆくゆくは,実際上一体としての運営を目指す.
 その結果,IPSJ EMB,SLDM,IEICE DC,RECONF,RIS,VLD など,ハードウェア分野の研究会との連携が強化された一方で,HPC,OS,PROなど,IPSJ のシステム分野の研究会との共催は少なくなってしまった.
 今後は,後述する xSIG をはじめ,関連する研究会との連携をさらに強化し,登録会員が必要とする研究発表の場を提供すべく,活動を盛り上げていく予定である.

4.その他
 長年に渡り主催してきた JSPP (Joint Symp. on Parallel Processing),SACSIS (Symp. on Advance Computing Systems and Infrastructures) の系譜に連なるACSI (Annual Meeting on Advanced Computing System and Infrastructure) は終了し,2017年4月にxSIG (cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming) として再出発することとなった.

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◆システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)研究会

[主査:廣津登志夫,幹事:光来健一,齋藤彰一,広渕崇宏,山田浩史]

1.定例の研究会活動報告

 第137-139回の研究発表会を開催した.

  • 第137回 2016年5月30日(月)~31日(火) ホテルモントレ沖縄
    昨年までは計算機アーキテクチャ研究会と共催で開催していたが,日程の問題から本年度は単独開催として開催した.分散システム,OS,データセンタやサーバシステム,並列処理,データベース管理システムなど,計14件の発表があり,一泊二日の滞在型の研究会として活発な議論が行われた.
  • 第138回 2016年8月8日(月)~8月9日(火) キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
    例年と同じく「並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ」として複数研究会の共催の形態で開催した.OS,仮想化,データベース,ストレージ,ファイルシステム,高速化,分散システム,大規模分散処理,などについて全20件の発表が行われた.
  • 第139回 2017年3月1日(水)~3月2日(木) アクロス福岡
    システムソフトウェア一般について発表を募集し,OS,仮想化技術,分散システム,ストレージシステム,データベース,ビッグデータなどについて17件の発表が行われた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第28回 コンピュータシステムシンポジウム 2016年11月28日(月)~30日(水)
    場所: 法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー 26階 スカイホール
    コンピュータシステムシンポジウムはOS研究会が長らく主催してきた会議で,年に一回,OSやシステムソフトウェアの研究者が集い,研究成果を発表し意見交換をすることでさらに研究を進展させる場として重要な役割を担ってきた.昨今の国際会議への投稿の活発化を背景として,国際会議の前段階としての議論の場としての位置づけを重視して,2014年度から査読付き論文の募集をとりやめ,投稿論文にはコメントのフィードバックを行うようにした.今年は,期待するコメントの方向性(論文誌向けや国際会議向けなど)の情報を著者が設定できるようにすることで,論文のブラッシュアップの場として活用してもらうことを推し進めた.投稿論文には原則全てに発表の場を提供するようにしたことから,同時開催していた研究会を融合し18件の投稿があった.
    特別企画として,「『京』とそれを支える設備の運用」(計算科学研究機構 運用技術部門長 庄司文由氏),「Apache Spark - 開発者と現場の目 -」(NTTデータ システム技術本部 猿田浩輔氏,土橋昌氏),「『ビッグデータ同化』で天気予報を革命する」(計算科学研究機構 データ同化研究チームリーダー 三好建正氏)の3件の招待講演をお願いし,ソフトウェア基盤の運用・開発・利用の各方面からの最新情報を参加者に提供した.最終日の午後は,併設イベントとしてBitVisor サミットが開催され,7件の講演が行われた.
3.総括

 システムソフトウェアとオペレーティングシステムの分野の研究発表活動は,実際の情報システムの技術の変更に沿って変遷してきた.最近では,仮想化情報基盤やクラウドなどの大規模情報システムは広く使われるものとなってきたが,実利用から将来の利用形態までを含めた,新しい技術開発を目した研究発表が堅調に行われている.今年度から,シンポジウムを,年3回の研究会における萌芽的な研究発表から国際会議や論文誌への発展を支える場とすることを明確な方針として打ち出し,本研究会に関わる分野のさらなる発展を支援していく体制を強化している.これに加えて,2006年度より継続している学生表彰等により若手への支援も積極的に進めていく.

 

◆システムとLSIの設計技術(SLDM)研究会

[主査: 浜口清治,幹事:西出岳央,許 浩沿,高島康裕]
1.定例の研究会活動報告
 以下に示す第176~179回の研究発表会を開催した.
  • 第176回: 発表件数 11件,5月11日,北九州国際会議場,
    テーマ: システム設計および一般,
    電子情報通信学会 VLD研究会と連催
  • 第177回: 発表件数 59件,11月28-30日,立命館大学大阪いばらきキャンパス,
    テーマ: デザインガイア2016 -VLSI設計の新しい大地-
    電子情報通信学会 DC/VLD研究会と連催,ICD/CPSY/RECONF/CPM研究会と併催,
    情報処理学会SIGARC研究会と共催
  • 第178回: 発表件数 38件,1月23-25日,慶應義塾大学日吉キャンパス,
    テーマ: FPGA応用および一般
    電子情報通信学会 VLD/CPSY/RECONF研究会と連催. 情報処理学会SIGARC研究会と共催
  • 第179回: 発表件数 68件,3月9-10日,具志川農村環境改善センター
    テーマ: 組込技術とネットワークに関するワークショップ ETNET2017
    情報処理学会 SIGEMB/SIGARC研究会と共催,電子情報通信学会 CPSY/DC研究会と連催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 以下のシンポジウムを開催した.

  • DAシンポジウム2016: 9月14-16日,山代温泉 ゆのくに天祥(石川県加賀市),発表件数 53件

 以下の国際会議をIEEE CASS/CEDA,ACM SIGDA,IEICE ESSと共催した.

  • ASP-DAC 2017: 1月16-19日,幕張メッセ(千葉県千葉市),発表件数 165件

3.総括

 本研究会は,システムLSIを中心とする電子装置の設計技術,設計自動化技術の研究分野をスコープとして活動している.2014年度に「システムLSI設計技術研究会」から改称を実施し,それに伴うスコープの拡大により,活動の活性化が進んでいる.
 研究会単独主催の「DAシンポジウム2016」では,大きな混乱もなく開催でき,参加者のアンケートからは会場として好評を得ている.また,基調/招待講演/デザインコンテスト/夜の分科会は,DAS実行委員会を創設し,計画的に早い段階から企画/準備を進め,ほぼ想定通りに進められた.
 但し,大学院の試験期間と他の学会の開催時期を考慮して開催時期を半月ほど後ろにずらし9月中旬にしたところ,後期の大学の授業が始まってしまい参加できないため,想定していた人数(100名)に届かない(参加者97名)という状況になった.「DAシンポジウム2017」は,今回の反省を踏まえ,同じ場所で開催時期を早め,8月30日-9月1日で開催する.
 学生会員育成のための表彰SWGの活動(2006年度創設)は,研究活動の更なる発展に向けた活動として定着し,「DAシンポジウム2016」にて学生賞21名が表彰された.
 2008年度に創刊された,研究会独自のオンライン・トランザクション(TSLDM:Transactions on System LSI Design Methodology)は,2016年8月に第17号(Vol.9 August Issue),2017年2月に第18号(Vol.10 February Issue)を発行した.

4.その他
 活動履歴や予定の詳細については,下記をご参照ください.
http://www.sig-sldm.org/

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◆ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会

[主査:横川三津夫,幹事:遠藤敏夫,櫻井隆雄,林亮子,板倉憲一]

1.定例の研究会活動報告

 2016年度は,第154-158回の研究発表会を開催し,合計128件の発表が行われた.
第154回研究発表会は,4月25日(月)に海洋研究開発機構横浜研究所にて開催,12件の発表があった.第155回研究発表会は,8月8日(月)-10(水)の3日間,ARC,PRO,OSなどの研究会と共同で2016年並列/分散/協調処理に関する『松本』サマー・ワークショップ(SWoPP2016)を開催,47件の発表があった.第156回研究発表会は,9月15日(木),16日(金)の2日間,北海道小樽経済センターにて開催,16件の発表があった.第157回研究発表会は,12月21日(水),22日(木)の2日間,沖縄県那覇市の沖縄産業支援センターにて開催,19件の発表が行われた.第158回研究発表会は,3月8日(水)-10日(金)の3日間,静岡県熱海市にて開催,34件の発表があった.これらの研究会では,メニーコアシステムやGPGPU上のソフトウェア最適化に関する研究,「ポスト京」のシステムに向けた研究発表に加え,プロセッサやシステムの省電力に関する発表が増えている.
また,2015年度の研究発表の中から,コンピュータサイエンス領域奨励賞2件,山下記念研究賞2件を推薦した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
 2016年6月6日(月),7日(火)の2日間,東北大学片平さくらホールにて,2016年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム(HPCS2016)を開催した.一般論文11件,ポスター発表17件,企業展示11件に加え,計算科学分野の研究者と計算機科学の研究者との交流を深めるための試みとして,3名の招待講演者で構成する6件のオーガナイズドセッションを行った.また,採録論文より2件の論文に対し,HPCS2015最優秀論文賞,IEEE Computer Society Japan Chapterの優秀若手研究賞を授与した.
3.総括

 HPC研究会は,2016年度に5回の研究発表会を行い,活発な活動を行うことができた.また,「ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学」シンポジウムを開催し,計算科学分野の研究者との交流を深めることができた.このシンポジウムについては2017年度も開催することとしているが,会議の国際化を図るため,国際会議への移行を進めることとし,2018年に International Conference on High Performance Computing in Asia-Pacific Region (HPC Asia 2018) の開催手続きを進めることとした.
 HPC研究会の発表件数,登録会員数とも減少傾向にあり,それらを増やす方策が必要である.また,若手会員,女性会員の増加にも考慮しながら,研究分野全体の活発化に繋げる努力をしたい.

4.その他

 2016年度は,2015年度と比較し発表件数が減少した.年々減少傾向にあるので,2017年度は,登録会員に対する情報提供や活発に議論できる場を提供し,未登録会員への研究会登録の勧誘を行いつつ,HPC研究会を盛り立てて行きたい.

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◆プログラミング(PRO)研究会

[主査:田浦健次朗,幹事:河内谷清久仁,小宮常康,Jacques Garrigue,千葉 滋,増原英彦,松崎公紀,南出靖彦]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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◆アルゴリズム(AL)研究会

[主査:堀山貴史,幹事:岡本吉央,川原純,河村彰星]

1.定例の研究会活動報告

 研究発表会を五回(第158~162回)開催し,合せて37件の発表があった.

  (158回) 平成28年6月24・25日(金・土)石川県教育会館(石川県金沢市)
  (159回) 平成28年9月23日(金) 徳島大学(徳島県徳島市)
  (160回) 平成28年11月24・25日(木・金) 神戸情報大学院大学(兵庫県神戸市)
  (161回) 平成29年1月17日(火) アイーナいわて県民情報交流センター(岩手県盛岡市)
  (162回) 平成29年3月13・14日(月・火) 湯布院公民館(大分県由布市)

 このうち,第158回は電子情報通信学会コンピュテーション研究会との連催,第160回は電子情報通信学会の回路とシステム研究会およびシステム数理と応用研究会との連催,
第162回は人工知能学会の人工知能基礎問題研究会との併催であった.また第161回には,岩手大学の冨田浩史教授に「失明者の視覚を再建するための遺伝子治療研究」と題する招待講演をして頂いた.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 恒例となっている日韓ワークショップ(19th Japan-Korea Joint Workshop on Algorithms and Computation)を8月末に北海道函館市で開催した.日本や韓国を中心に,アジア各国や米国などから47名(うち学生19名)の参加があった.漢陽大学校のパク・ヒジン教授に蛋白質同定への応用アルゴリズムに関する内容で基調講演をして頂いた.一般講演では,学生を含む若手研究者を中心に,分散計算・文字列処理・計算量分析・幾何アルゴリズムなど多岐にわたる分野で24件の発表が行われた.

3.総括

  当研究会は比較的古くからの伝統ある分野を扱っているが,近年では隣接分野への展開もますます重要になっており,上述のように連催・併催での研究会や招待講演を通じて応用分野との連携を深めることを目指している.今後もこのような活動を続ける計画である.

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◆数理モデル化と問題解決(MPS)研究会

[主査:庄野 逸,幹事:岩田具治,小野智司,林田守弘,松田 健,吉田哲也,吉川大弘]

1.定例の研究会活動報告

 第108-112回として計5回の研究発表会(うち1回は海外開催)を行った.

  • 第108回: 7月 4日(月)-7月 6日(水),沖縄科学技術大学院大学,
    18件(合同研究会全体では49件)
    バイオ情報学研究会と共催,電子情報通信学会NC, IBISML研究会と連続開催
  • 第109回: 7月25日(月),モンテカルロリゾート(米国),発表 13件
  • 第110回: 9月16日(金),奈良女子大学 発表件数 10件
  • 第111回:12月12日(月),電気通信大学 発表件数 26件
  • 第112回: 2月27日(月),28 日(火)盛岡市繋温泉 清温荘 発表件数 27件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2016年度は,特になし.

3.総括

 本研究会では,さまざまな問題に潜む数理構造のモデル化と,その解析方法を,機械学習や最適化など多岐にわたるアプローチから問題解決手段やアルゴリズムに関する研究分野を対象としてきた.
 研究会開催は,例年通り5回執り行い,発表件数は年間で94件に登った.各研究会発表においては,問題に潜む数理構造のモデル化に関する表現手法に関する議論と問題をハンドリングするための最適化,解析,機械学習といった数理的な研究から,これらの数理手法をアルゴリズムとして書き下し,現実の問題への応用としての議論が数多くなされた応用分野も多岐に渡りソーシャルメディア,クラウドコンピューティング,ゲーム,バイオ・医療情報処理などさまざまな研究成果について活発な議論がなされた.研究会に於ける発表件数は,昨年度の発表件数(76件)からやや増加傾向にあり,未だに研究発表及び討論の場として,未だに重要な役割を果たしていると考えられる.
 本研究会では研究会の裾野を広げるために,他研究会との合同開催を行っており,第108回研究会は,前年度からと同様にバイオ情報学研究会,電子情報通信学会ニューロコンピューティング(NC)研究会,情報論的学習理論と機械学習(IBISML)との研究会共催をとり行い,異分野の研究者との討論を深めるとともに親睦を深めることができた.このような交流研究会は,研究に対するモチベーションを高め,人材交流とイノベーションを産んでいくと
考えられるので,今後も定例の行事として執り行っていきたい.

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◆組込みシステム(EMB)研究会

[主査:渡辺晴美,幹事:岡野浩三,北村崇師,早川栄一,福田浩章,横山孝典]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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情報環境領域

◆マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会

[主査:重野 寛,幹事:乃村能成,木原民雄,斉藤裕樹,野呂正明,鈴木理基]

1.定例の研究会活動報告

 定例の研究会は,以下の通り4回実施した.

  1. 第167回DPS研究会/2016年5月26日−27日/沖縄産業支援センター(沖縄県那覇市)
  2. 第168回DPS研究会/2016年11月17日−18日/長崎歴史文化博物館 (長崎県長崎市)
  3. 第169回DPS研究会/2017年1月19日−20日/リフレッツ勝浦(千葉県勝浦市)
  4. 第170回DPS研究会/2017年3月2日−3日/神奈川工科大学(神奈川県厚木市)
  • 第167回は,沖縄県那覇市 MBL(合同),ITS(合同),信学会MoNa(連催)と連携し,全体で33件の研究発表(うちDPSは13件)があり,シングルトラックで分野を越えた活発な議論が行われた.
  • 第168回は,EIP,SPT との合同で,長崎県長崎市で行われた.全体で15件 (うちDPSは4件) の研究発表があった.一部の発表は,ポスター形式で行われ,時間を有効に使った活発な議論と分野を超えた交流が行われた.また,長崎県立大学 山口文彦教授より「未解読文字に挑戦する人工知能」という題目で招待講演をいただいた.
  • 第169回は,千葉県勝浦市で,11件の研究発表があった.ここでは合宿形式での開催を試み,参加者全員による研究討論が活発に行われた.また,NTT未来ねっと研究所の田中裕之氏より「エッジコンピューティングを巡る研究開発の動向」という題目で招待講演をいただいた.
  • 第170回は,神奈川県厚木市でCSECとの合同開催とし,全体で35件の研究発表(うちDPSは10件)が行われ,活発な議論が行われた.
  • 今年度の発表件数は,招待講演を除き38件であった..
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモーバイルシンポジウム(DICOMO2016)
    2016年7月6日(水)から 8日(金)に三重県鳥羽市・鳥羽シーサイドホテルにて開催された.統一テーマ「DICOMO20周年 飽くなき追求が拓く未来」を掲げ,262 件の研究発表が行われた.本シンポジウムは,DPS, GN, MBL, CSEC, ITS, UBI, IOT, SPT, CDS, DCCの合同よる大規模なシンポジウムである.DPS関連では,9セッション,37件(デモ1件を含む)の発表があり,多くのDPS関連発表者がこのシンポジウムに参加し,交流を深めた.また,日本アイ・ビー・エム(株)の串田高幸氏に「クラウドのモデルと先進技術」というタイトルでご講演を頂いた.

  • マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2016)
    今年で24回目となった本ワークショップは,2016年10月19日(水)から21日(金)に秋田県仙北市・プラザホテル山麓荘で開催された.論文発表22件とデモ・ポスター発表20件を合宿形式で行い,参加者は74名であった.招待講演を越膳孝方氏(本田技術研究所)からいただいた.投稿されたすべての論文は,プログラム委員によって並列査読された.参加者全員による深い議論を目指し,今回もシングルセッション構成とした.昨年同様,若手研究者・学生をエンカレッジし,世界に羽ばたく研究者・ 技術者へと育成することを意図し,テーブルディスカッションを実施した.査読結果に基づく優れた論文に対して,最優秀論文賞1件,優秀論文賞3件,奨励賞3件,審査員及び参加者の投票によって優秀ポスター賞3件,優秀デモンストレーション賞2件,最優秀プレゼンテーション賞1件,優秀プレゼンテーション賞2件,ベストカンバサント賞1件を授与した.セッション中はもちろんのこと,懇親会や宿泊している部屋などでも,大学や企業組織の枠を超えた議論が深夜まで続き,本研究領域の学術の進展のみならず,研究者・学生間の交流の促進にも貢献する有意義なワークショップになったものと考える.

  • 論文誌「ネットワークサービスと分散処理」特集号
    従来の分散処理とネットワークの研究分野にとどまらず,萌芽的な研究,アプリケーション分野での横断的な研究,新サービスのための技術研究,新たなアプリケーションの基盤となるセキュリティ技術など,当研究会の研究分野に関する優れた論文を一括掲載することを目的として特集号を企画し,2017年2月に発行された.ゲストエディタに浅見徹教授(東京大学)を迎え,当研究会の主査,幹事,運営委員を中心に編集委員会を組織した.合計32編の論文が投稿され,4回の編集会議において慎重な審議を経た上で,英語論文5件を含む24件の論文が採録された(採録率 75%).採録された論文は,ネットワークアーキテクチャ5件, 無線・モバイルネットワーク4件,ウェアラブル/ユビキタスコンピューティング4件,アプリケーション・サービス3件,ローカライゼーション2件,災害情報ネットワーク2件,モバイルコンピューティング,ネットワークサービス,セキュリティ,分散システム運用管理各1件であった.いずれの論文も将来のネットワークサービス実現に必要なさまざまな研究課題に取り組んだものであり,特集号の狙いに合致した論文を採録することができた.招待論文として,第5世代移動通信システム(5G)のネットワークアーキテクチャ,バーチャルリアリティ(サービス及び将来技術)に関する英文サーベイ論文を3件掲載し,タイムリーかつ先進的な技術についての知見を提供することができた.また,研究会推薦1件を含む,合計2件の特選論文が選定され,特集号としての質を確保した.特選論文の1件の筆頭著者は掲載当時で学部4年生(ジュニア会員)であった.全体として,幅広いテーマ・研究者層の論文を受け入れるという理念と,丁寧な査読により質の向上を図るという方針の特徴を出すことができたと考える.
3.総括

 本研究会では,4回の定例研究会,シンポジウム,ワークショップを通して,研究者相互の交流と研究に対する活発な意見交換の場を提供することができた.論文誌特集号については,非常に多くの方にご協力頂き,遅延のない査読プロセスを進めることができた.改めて,ご協力頂いた皆様に感謝する.今後も,DPS関連研究者の更なる研究の活性化,また国際化への支援を進めていく予定である.皆様の積極的な参加とご協力をお願いしたい.

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◆ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会

[主査:河野恭之,
  幹事:寺田和憲,光永法明,井原雅行,真鍋宏幸,鈴木優,玉城絵美]

1.定例の研究会活動報告

 第168~172回の研究発表会を開催した.各回のテーマと招待講演,発表件数等は以下の通り.

  • 第168回(岩手県立大学アイーナキャンパス) 2016/6/2-3 EC,信学会MVEと共催
    テーマ:エンタテインメントとメディアエクスペリエンス
    招待講演:「部分最適に生きる」 鈴木護氏(岩手大学)
    発表件数:19件
  • 第169回(山口県下関市 源平荘)2016/8/29-30
    テーマ:消極的なインタラクション
    特別企画:積極性とインタラクション supported by Diverse技術研究所&消極性研究会」
    発表件数:15件
  • 第170回(筑波大学 筑波キャンパス)2016/10/24-25 UBIと共催
    招待講演:「Crowd4U: 柔軟なクラウドソーシングためのプラットフォーム構築と応用」 森嶋厚行(筑波大学)
    発表件数:11件
  • 第171回(石垣市 大濱信泉記念館) 2017/1/23-24
    テーマ:身体とインタラクション
    招待講演:「柔らかい身体を持つヒューマノイドの知能とHCI」 細田耕氏(大阪大学)
    発表件数:35件
  • 第172回(八洲学園大学) 2017/3/6-7
    テーマ:街とインタラクション
    発表件数:27件
 以上,発表総件数107件

 第168回~172回研究会より,以下の9件を学生奨励賞として表彰した:
  • 第168回研究会
    ・生田泰章君(北陸先端科学技術大学院大学)「Text ComposTer: 文章作成の上流工程で生じる棄却テキスト断片を知的資源化するシステム」
    ・清夏実君(東京都市大学)「Webブラウジングにおける文脈効果が記憶に与える影響」
  • 第169回研究会
    ・久保田夏美君(明治大学)「ユーザに気づかせることなく書写技能を向上させる手法の提案」
    ・金子翔麻君(明治大学)「osa:家庭内タスクのコントロールと意思決定を担うチャットbotシステム」
  • 第170回研究会
    ・若尾あすか君(立命館大学)「ショッピングモールにおけるグループ来訪者の連続的な気持ちの調査」
  • 第171回研究会
    ・武藤拓之君(大阪大学)「歩行動作のシミュレーションが空間的視点取得に果たす役割」
    ・高田崚介君(筑波大学)「導電繊維編み込み手袋を用いた指の曲げ計測手法」
  • 第172回研究会
    ・永渕玲緒菜君(お茶の水女子大学)「トラックパッド使用時におけるクラッチ動作の分析」
    ・下野弘朗君(明治大学)「チルトコントロールを用いたステアリングタスクにおけるユーザパフォーマンスの評価」

 また,1年間(連続する5回の研究発表会)に3件の登壇発表を行った下記の2名を研究会貢献賞として表彰した:
  ・高田崚介君(筑波大学)
  ・清夏実君(東京都市大学)

2.シンポジウム・国際会議等の報告
 インタラクション2017シンポジウム(2017/3/2-4)をGN研・UBI研・DCC研およびEC研と共催した.当研究会の宮下教授(明治大)が大会委員長を担当して明治大学中野キャンパスで実施された.従来通り質・量ともにきわめて高いレベルのシンポジウムとなり,登録参加者も例年同様に700名前後となった(一般公開入場者を含めると約850名).
3.総括

 会場やテーマの選定で工夫をした効果が現れたのか通常研究会での発表件数が前年比で大幅に増加して100件を超え(共催分含む),また研究会登録会員数も高い水準を維持している.前述のようにインタラクション2017シンポジウムも多くの参加者を数えるなど研究会活動は全体として引き続き活発である.

4.その他

 2016年度で河野(関学大)が退任し,新たに2017年度より木村(立命館大)が主査に就任する.
インタラクション2018(2018/3/5-7予定)ではACM IUI2018とco-locationすると共にプログラムの一部を共催する予定である.前記を含め2017年度も引き続き新体制において研究会の活性化に努める所存である.

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◆グラフィクスとCAD(CG)研究会

[主査:栗山 繁,幹事:今給黎隆,楽詠コウ,竹島由里子,鶴野玲治,豊浦正広]

1.定例の研究会活動報告
  • 第163回 荒削り研究会
    2016年 9月5,6日(月,火) 宇奈月温泉杉乃井ホテル
    発表件数 10件
  • 第164回 CG技術の実装と数理 2016
    2016年 9月21日(水) 株) スクウェア・エニックス
    発表件数 13件(画像情報教育振興協会との共催)
  • 第165回 テーマ:芸術の過去と未来
    2016年 11月9,10日(水,木) 九州大学 医学部百年講堂
    発表件数 22件 招待講演 2件(CVIM, DCC研究会との合同開催)
  • 第166回 テーマ:画像・動画コンテンツの処理と検索
    2017年 3月13日(月) 株) GYAO セミナールーム
    発表件数 10件 招待講演 2件 ポスター発表 9件 活動報告 1件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • Visual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2016
    6月18日~19日 早稲田大学国際会議場
    発表件数 44件(内,ポスター発表26件)招待発表 6件 特別講演 1件 総参加者 324名
    画像合成,アニメーション,物理シミュレーション,モデリング,レンダリングなど,多岐にわたる分野での研究が報告された.
  • CEDEC2016共催イベント「大規模学習を用いたCGの最先端研究の紹介」
    2016年 8月 26日(金) パシフィコ横浜
    招待講演 2件
    CEDEC2016から1セッションの提供を受けて,当研究会から招待された2名の若手研究者の講演を実施した.受講者は約170名と盛況であり,画像メディアに対する大規模学習への高い注目度が伺えた.さらに,参加者へのアンケートも5点満点で平均4.54点と,本イベントに対する高評価が得られた.
3.総括

 昨年度より名称を改め,関連企業との連携強化を図った第164回および166回の企業内会場での研究会はいずれも盛況であった.特に,本研究会独自の取り組みとして開始した,既存手法の実装から得られた知見や技術情報を交換する「CG技術の実装と数理」は,参加者から高い評価を得て定例化を希望する意見が多数であったので,本年度も継続する.また,盛況であったCVIM研究会との合同開催も,本年度での継続が既に計画されている.

4.その他

 本年度も第170回の研究会で企業内会場での実施を計画している.また,DCC研究会とEC研究会とは,来年度に合同開催を計画中である.

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◆情報システムと社会環境(IS)研究会

[主査:児玉公信,幹事:柿崎淑郎,畑山満則,深田秀実]

1.定例の研究会活動報告

 4回の研究発表会を開催し計30件の発表があった. 全体的に見て,情報システムの分析・設計・開発・運用・人材育成などに関して多様な研究報告が行われた.

  • 第136回(6月11日,國學院大学,発表8件)
  • 第137回(8月25・26日,公立はこだて未来大学,発表13件)
  • 第138回(12月3日,法政大学,発表15件)
  • 第139回(3月3日,東京電機大学,発表6件)
 また,研究発表会の中で有識者による時宜にかなったテーマの招待講演を開催することにし,以下を実施した.
  • 第136回 「IT利活用人材の必要性とITCAの活動」前田信太郎(ITCA/IT経営研究所)
  • 第137回 「地域と情報産業」笹谷隆(株式会社グローバル・コミュニケーションズ)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  1. 情報システムのデザインコンペ(情報処理学会第79回全国大会イベント)
    全国大会のイベント企画で,情報システムのデザインコンペを行った.あらかじめ公開された情報システムの共通問題に対し,5つのチームがデザインを提出し,基調講演の後,ワールドカフェ形式によるデザインプレゼンテーションを行った.終了後,デザイナ同士でリフレクションのプレゼンテーションを行った.デザイナ,参観者も含め40名の参加があった.

  2. 災害コミュニケーションシンポジウム(共同開催)
    セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会と共同開催しており,12月26日に第6回を行った.年末の多忙な時期にもかかわらず積極的な参加者を得ることができ,活発な議論が行われた.
3.総括

 本年度も,情報システムにおける広い分野からの多くの種類の発表や議論が活発に行われた.当研究会が編集母体となる情報システム関連のジャーナル特集号の発刊も継続し,2013年度から始めた若手研究者を中心とする研究会(若手の会)での優れた発表に対する「若手の会奨励賞」も授与した.

4.その他

 次の研究分科会を設置した.①情報システムのデザイン論野研究,②情報システムディジタル辞典の更新作業,③サーベイ論文の執筆ワーク.

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◆情報基礎とアクセス技術(IFAT)研究会

[主査:藤井敦,幹事:荒牧英治,加藤恒昭,蔵川圭,野本忠司,山田一郎,吉田一星]

1.定例の研究会活動報告
 第123-126回の研究発表会を開催した.
  • 第123回: 本学会のデータベースシステム研究会(DBS)と合同で開催した.今回は,DBS/IFATの合同研究発表会をWebDB Forum(Webとデータベースに関するフォーラム)として一体開催して,産学の関係者が交流する場を提供することに努めた結果,例年の合同研究発表会をはるかに上回る大イベントとなった.
  • 第124回: 電子情報通信学会の言語理解とコミュニケーション研究会(NLC)が開催するテキストマイニングシンポジウムと初めて「連催」という形で行った.IFAT側からは,読書における視線情報の予測モデルや論文剽窃検出に関する一般の研究発表に加えて,国際会議報告と百年に及ぶリーダビリティー研究に関する招待講演を企画した.互いの強みを持ち寄ることで相乗効果を得た好例であった.
  • 第125回: 本学会のドキュメントコミュニケーション研究会(DC)と合同で開催した.行動分析に基づくライティングやリテラシー教育から文書中の数式に基づく文書分類手法まで,文書情報の創作と利活用に関するテーマについて学際的な視点からの議論が活発に行われた.
  • 第126回: 相手団体の一つが長年の活動を総括する段階に入ったために,年度末にIFAT単独で開催した.順序マイニングに基づく系列情報の分類やニューラルネットに基づく文献間の引用解析などの基礎技術から,引用関係に基づく論文剽窃検出に関する新しいモデルの提案があった.また,評判分析の高度化を指向して,宿泊施設の利用客によるレビューと施設側の応対情報を用いたマイニングのモデルが提案された.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 今年度は実施なし.

3.総 括

 定例の研究発表会は,参加人数や収益等の数値目標という点では達成度合いに改善の余地があるものの,一つ一つの研究発表会は大変興味深い内容であって,IFATの守備範囲が予想以上に広く深いことを再認識した.年4回の研究発表会において,2つの会合は開催の実施方法を抜本的に変更した.さらに別の1つは合同開催に関する長年の取り決めを廃止するに至り,慌しい一年間であった.しかし,新たな試みに挑戦する自由度が増えたと前向きに考えて,当研究会の発展に貢献する所存である.次年度はDBS,NLC,DCに加えて,人工知能学会のインタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング(SIGAM)と合同で研究発表会を開催する予定である.

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◆オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)研究会

[主査:川村春美,幹事:石井大祐,加藤晴久,藤井 寛]

1.定例の研究会活動報告

 第93回~96回の研究発表会を開催した.

  • 第93回研究発表会
    日時:2016年8月8日~9 日
    会場:九州工業大学 戸畑キャンパス
    連催:電子情報通信学会 画像工学研究会(IEICE-IE)
    共催:映像情報メディア学会,コンシューマエレクトロニクス研究会(ITE-CE) ,メディア工学研究会(ITE-ME)
    テーマ:マルチメディア情報処理・配信・検索・インタフェースとその応用,およびコンシューマエレクトロニクス,メディアエレクトロニクス,画像工学,一般
    発表件数:17件
    AVM賞(AVM最優秀賞1名,優秀賞1名)の受賞式を実施
  • 第94回研究発表会
    日時:2016年9月1日~4日
    会場:大阪電気通信大学 駅前キャンパス
    連催:電子情報通信学会 スマートインフォメディア研究会(IEICE-SIS)
    テーマ:知的マルチメディアシステム,一般
    発表件数:13件
  • 第95回研究発表会
    日時:2016年12月8日~9日
    会場:石川県地場産業振興センター 第10研修室
    連催:電子情報通信学会 通信方式研究会(IEICE-CS),画像工学研究会(IEICE-IE)
    共催:映像情報メディア学会 放送技術研究会(ITE-BCT)
    テーマ:画像符号化,通信・ストリーム技術,一般
    発表件数:23件
  • 第96回研究発表会
    日時:2017 年2月24日
    会場:沖縄セルラー電話株式会社
    テーマ:マルチメディア処理・符号化・理解,通信・ストリーム技術,一般
    発表件数:5件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 画像符号化シンポジウム,映像メディア処理シンポジウム(PCSJ/IMPS)
    日時:2016年11月16日~18日
    会場:ラフォーレ修善寺(静岡県伊豆市)
    主催:電子情報通信学会 画像工学研究専門委員会
    共催:映像情報メディア学会 メディア工学研究委員会,
        電子情報通信学会 信号処理研究専門委員会
    協賛:画像電子学会会

  • 2016  International Workshop on Smart Info-Media Systems in Asia(SISA)
    日時:2016年9月14日~17日
    会場:タイ,アユタヤ,Classic Kameo Hotel & Serviced Apartments
    連催:電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究会(SIS)
    当研究会の特別セッションでは8件の発表があり,積極的に国際会議との連携を図ることで,昨年に引き続き研究会の国際化へ向けた活動を推進した.
3.総括

 本年度は,映像音声に関する符号化,変換,編集,伝送,検索,認識等について定例研究会4件とシンポジウムおよび国際会議が開催された.萌芽的研究内容を取り扱う学生セッションを設け若手研究者の参加を促す施策を行うと同時に,2015年度のAVM研究会発表の中から優秀な若手研究者に対しAVM最優秀賞,AVM優秀賞を授与した.今後も関連研究会と綿密に連携し,当該研究分野全体の活性化に取り組む予定である.

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◆グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会

[主査:市村 哲,幹事:岡本昌之,由井薗隆也,吉野 孝,江木啓訓,市川裕介]

1.定例の研究会活動報告

 平成28年度は以下の通り,第99-101回の研究発表会を開催しました.

  • 第99回(平成28年5月12-13日 東京大学 駒場IIキャンパス):発表24件
         SPTと共催,電子情報通信学会LOIS研究会と連催.
  • 第100回(平成28年1月20-21日 小豆島 土庄町総合会館):発表49件
         CDS,DCCと共催.
  • 第101回(平成28年3月14-15日 玉川大学):発表29件
         単独開催.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成28年度は以下の通り,シンポジウム2回,国際会議1回,ワークショップ1回を開催しました.

  • DICOMO2016シンポジウム(平成28年7月6-8日 三重県鳥羽市 鳥羽シーサイドホテル):
    発表248件,デモ14件,招待講演・パネル企画・特別講演9件
    平成9年より開催しているDICOMOシンポジウムは,DPS,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,CDS,DCCと共催.
     
  • 第8回コラボレーション技術に関する国際会議(CollabTech2016)(平成28年9月14-16日 金沢市 しいのき迎賓館)
    発表20件
    平成17年に第1回を開催し,今回で8回目となる.CRIWG2016と合同開催.
     
  • グループウェアとネットワークサービスワークショップ2016(平成28年11月18-19日 群馬県吾妻郡草津町 中沢ヴィレッジ):
    発表15件(一般論文11件,ポジション4件)
    平成16年に第1回を開催して以来,GN研究会ならではの発表の場を提供するべく開催しています.質の高い研究成果の報告を得ると同時に,研究の芽や方向性に関する報告など,ワークショップにふさわしい多様な研究報告が行われました.
     
  • インタラクション2017(平成29年3月2-4日 明治大学 中野キャンパス):
    一般講演12件,インタラクティブ発表209件,特別講演1件
    平成9年より開催しているインタラクションシンポジウムは,HCI,UBI,EC,DCCと共催.
3.総括

 当研究会は,平成5年度の発足以来,グループウェア技術に関して,理論から応用,情報科学から社会科学,と幅広い学際的研究活動を活発に推進してきました.この間,Webなどのグループウェアの実用化が急速に進みました.この動向を踏まえて,平成13年度より,研究会名称をグループウェアとネットワークサービス研究会へと変更し,現在ではネットワークアプリケーション,インターネットサービス,ゲーミフィケーション,コラボレーション支援などの広い研究分野をカバーしています.
 例年,定例研究会を開催する以外にも,泊まり込みのワークショップ(GNワークショップ),今回から毎年開催となる国際会議(CollabTech),2回の研究会合同シンポジウム(DICOMO,インタラクション)を主催しています.平成28年は,金沢市にてCollabTech2016を開催.論文集はSpringerのCCISシリーズから発行しました.
 平成24年度からは,研究の萌芽段階を支援する目的で論文・発表を通常の研究発表よりも短くしたサポートセッションを設けています.また毎年論文誌ジャーナル特集号を発行しており,平成28年度特集号においても多くの原著論文を採録しました.

4.その他

 研究会関連メンバへのサービスとしては,平成13年4月から毎月メーリングリストによるニュースレターの発行を継続しており,現在約300名がメーリングリストに登録されています.

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◆ドキュメントコミュニケーション(DC)研究会

[主査:中挾知延子,幹事:天笠俊之,菅沼 明,鈴木俊哉,高橋慈子,野々山秀文,守島 浩]

1.定例の研究会活動報告
  • 第102回研究会
    日時:平成28年(2016年)7月15日(金)・16(土)
    場所:広島RCC文化センター
    発表件数:11件
    特別講演「ユーザ参加型主観的情報分析結果に基づく観光資源リコメンデーションアプリと地域活性の提案 ~ えたじま市における事例 ~」
    市村匠氏(県立広島大)・鎌田真氏(広島市大)
    ※電子情報通信学会ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS) との併催
  • 第103回研究会「ドキュメントコミュニケーション基礎および運用技術」
    日時:平成28年(2016年)11月18日(金)
    場所:セコム本社 セコムホール
    発表件数:6件
    招待講演「UXデザインにおける価値伝達」安藤昌也氏 (千葉工業大学)
    招待講演「ドキュメント理解の多様性」井関龍太氏 (大正大学)
    招待講演「ドキュメント制作会社が取り組んだ「ロボット×UX」
    山本利宏氏 (日立テクニカルコミュニケーションズ)
    ※パネルディスカッション「ドキュメントコミュニケーション基礎および運用技術」も実施
  • 第104回研究会「行動分析に基づく教育,情報分析,検索関連技術」
    日時:平成29年3月10日(金)
    場所:東洋大学白山キャンパス
    発表件数:11件
    ※情報処理学会情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)との合同研究会
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成28年度は実施なし

3.総括 
 デジタル化されたドキュメントを取り巻く多様な課題について現在まで継続して研究活動を行っているが,今年度はとりわけ以下の点に着目するとともに,研究会登録者・参加者の増加を目指して活動を行った.

ドキュメントコミュニケーション研究会2年目の前進
研究会が名称を「ドキュメントコミュニケーション(DC)」にして新たな一歩を踏み出してから2年目を迎える.コミュニケーションという名称を冠することで,ドキュメントを記録の手段としてだけではなく,伝達の手段そのもの,すなわちドキュメントを介して人と人がよりよくつながっていくということを強く意識している.名称を改定したことで,本年度の研究報告もそれに呼応した内容が以前よりも加わってきたように感じられる.今年度の研究発表には,ドキュメントをどのように効果的に見せていくのか,構成されたドキュメントをどのような場所で活用していくのかについての視座がより多く加わっているように思われる.以前にはXMLから脈々と続く構造化ドキュメントそのものの研究が多かった時期もあったが,それに比べると実社会への活用という観点がより強くなった.この傾向は研究会としては良いと考えており,コミュニケーションといった情報科学分野にとどまらないコンセプトで学際的なドキュメント研究を深めていく.
4.その他

 ここ数年行っていないシンポジウムの開催も来年度以降は視野に入れて準備を行っていく.

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◆モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会

[主査:稲村 浩,幹事:北村操代,久保 健,内藤克浩,深澤佑介, 内山 彰]

1.定例の研究会活動報告

 第79-82回の研究発表会を開催した.

  • 第79回研究発表会 5月26,27日,沖縄県 沖縄産業支援センター
    ・共催:情報処理学会マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS),高度交通システム研究会(ITS)
    ・連催:モバイルネットワークとアプリケーション研究会(MoNA)研究会
  • 第80回研究発表会 8月24,25日,東京都 芝浦工業大学豊洲キャンパス
    ・共催:情報処理学会 コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
    ・第4回学生スマートフォンアプリコンテスト,優秀論文,優秀発表,奨励発表の表彰式を実施
  • 第81回研究発表会 12月7,8,9日,金沢湯涌温泉 かなや・石川県政記念 しいのき迎賓館
    ・共催: 高度交通システム研究会(ITS)
    ・泊まり込みワークショップでwork in progress研究の発表と討議
  • 第82回研究発表会 3月9,10日,東京大学 本郷キャンパス
    ・共催:情報処理学会 知的環境とセンサネットワーク(ASN)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,
    ・連催:電子情報通信学会モバイルネットワークとアプリケーション(MoNA)研究会
 本年度の定例研究会は計画通り4回実施した.発表件数(招待講演・共催分は含まない)は46件であり,活発な研究発表が行われている.昨年度に引き続き,Work in Progress テーマに関する発表と集中討議を行う泊り込みワークショップを開催し,好評であった.
2016年度は優秀論文2件,優秀発表8件,奨励発表7件,WiP奨励賞4件を選出し,研究発表の奨励と会員拡大に努めている.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム
    77月6~8日,会場:三重県 鳥羽シーサイドホテル
    共催:情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システム(ITS)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会,情報セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
  • The 9th International Conference on Mobile Computing and Ubiquitous Networking (ICMU)
    October 4-6, 2016 DFKI Kaiserslautern, Kaiserslautern, Germany
    協賛:情報処理学会マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS),高度交通システム研究会(ITS), コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会, ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
  • 論文誌特集号の発行・企画
    ITS/MBL特集号:平成29年1月号
    ITS/MBL両研究会の共同企画による論文誌特集号は平成13(2001)年7月号以来17回目の発行となる.今回は,22件の投稿があり最終的に12件を採録した.アドホック/センサネットワーク,スマートフォンアプリケーション,位置/行動推定,車車間通信など多岐に渡る論文が採録され,最新の研究成果をタイムリーに発表する場を提供できたと考えている.
3.総括
 平成28年度は,MBL運営委員会の活動の元,4回の定例研究会の他,シンポジウムと国際会議を開催し,論文誌特集号の企画を滞りなく進めた.これにより,モバイルコンピューティング技術の発展に寄与するとともに,国内外の研究者相互の交流ならびに大学と産業界の連携のための意見交換の場を積極的に提供することができた.今後とも,これらの交流で得た研究者間の関係をベースに本研究会をさらに発展・充実させたい.

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◆コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会

[主査:鳥居 悟,幹事:岡本 健,島岡政基,高橋健一,千田浩司,寺田雅之]                      

1.定例の研究会活動報告

 第73回~第76回の研究発表会を開催した.ネットワークセキュリティ,マルウェア対策,暗号,認証,プライバシ保護,秘密計算,制御システムセキュリティなど,多岐に渡った研究の発表と議論が行われた.

  • 第73回 2016年 5月26日~27日(鳥取市,発表26件,参加80名)
  • 第74回 2016年 7月14日~15日(山口市,発表39件,参加104名)
  • 第75回 2016年12月 1日~ 2日(函館市,発表 7件+企画,参加33名)
  • 第76回 2017年 3月 2日~ 3日(厚木市,発表35件,参加93名)

 第73回はインターネットと運用技術研究会(IOT)との合同開催かつ電子情報通信学会情報通信マネジメント研究専門委員会(ICM)との連催であった.
 第74回は,我が国の情報セキュリティ関連研究会の交流を目的として,セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との合同開催,電子情報通信学会情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC),技術と社会・倫理研究専門委員会(SITE),情報通信システムセキュリティ研究専門委員会(ICSS),マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究専門委員会(EMM)との連催であった.
 第75回は,ブロックチェーン・セキュリティに関する特別企画を開催するとともに,日本セキュリティ・マネジメント学会ITリスク学研究会およびデジタル・フォレンジック研究会との合同開催であった.
 第76回はマルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)との合同開催であった.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第19回コンピュータセキュリティシンポジウム2016(CSS2016):
    セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との共催で,マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2016(MWS2016),プライバシーワークショップ(PWS2016)と併催の形で,10月11日~13日に秋田キャッスルホテル(秋田市)にて開催した.参加者数は616名,投稿数は189件であり,4回連続で前回比増となった.昨年までのCSSならびにSPT,MWS,PWSの各論文賞に加え,CSEC奨励賞とMWSベストプラクティカル論文賞を新設した.情報環境領域(IE領域プロジェクト)の支援を受けて,海外の著名な研究者を招いた特別講演を設けた.
  • 11th International Workshop on Security(IWSEC2016):
    今回で11回目の開催となる国際会議であり,電子情報通信学会情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC)の協賛で,ソラシティカンファレンスセンター(神田駿河台)において2016年9月12日~14日の日程で開催した.3件の基調講演,7件のSCIS/CSSの優秀論文からの招待講演,16件のポスター発表に加え,53件の投稿論文から19件(採択率35%)の非常にレベルの高い論文を精選し,充実した内容の論文集が作成された(Springer LNCSシリーズで出版).日本を含む11カ国から107名の参加者が集まり,国際色豊かな会議となった.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム:
    「DICOMO20周年 飽くなき追求が拓く未来」を統一テーマとして,2016年7月6日~8日に鳥羽シーサイドホテル(三重県鳥羽市)で開催された(参加人数396名,一般講演およびデモ262件).10の研究会が集い幅広い分野をカバーしている.セキュリティ関連セッションとしては,個人認証,WEBセキュリティ,マルウェア対策,暗号,NWセキュリティが用意された.統一セッションではSPT研究会と共同で「サイバーセキュリティ」が企画された.分野の垣根を超えた研究者の交流が本シンポジウムの魅力の一つである.

  • 論文誌「社会の変革に挑戦するセキュリティ技術とプライバシー保護技術」特集:
    コンピュータセキュリティ技術は,私たちの生活の安心と安全を守るために,いまや欠かせないものになっている.さらには「守る」だけにとどまらず,その技術の発展は新たな利便性をもたらすサービスを生みだす原動力ともなりつつある.そこで,社会の変革がもたらす脅威に立ち向かい,さらには自ら社会の変革を生み出すようなセキュリティ技術およびプライバシー保護技術に関する研究論文を掲載することを目的として,2016年9月に発行した.45件の投稿から25件(英語論文は6件)の論文を採録した.2017年9月発行の予定で次の特集号「高度化するサイバー攻撃に対応するコンピュータセキュリティ技術」を企画し,編集作業を進めている.

3.総括

 定例研究会の発表件数や論文誌特集号の投稿件数が減少したものの,国内シンポジウムCSS2016と国際会議IWSEC2016の参加者は年々増加しており,高いアクティビティを維持することができたと考える.特にCSS2016においては,ワークショップ・コンテスト・特別講演など様々な企画を用意するとともに,多様な観点での論文賞を新設.コンピュータセキュリティ研究コミュニティの活動の活性化に寄与したと考える.
 定例研究会における表彰の新設や新たなワークショップの開催など,来年度も本研究会の活動を更に活性化させるための施策を継続していく.また,本研究会の活動に留まらず,我が国のコンピュータセキュリティ分野全体の発展への貢献に努めていく.

4.その他

 2017年度は,定例研究発表会4回に加え,6月28日~30日に定山渓万世閣ホテルミリオーネ(札幌市)で「マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2017)シンポジウム」を,8月30日~9月1日に広島国際会議場(広島市)で第12回情報セキュリティ国際会議IWSEC2017を,10月23日~25日に山形国際ホテル(山形市)でコンピュータセキュリティシンポジウムCSS2017(マルウェア対策研究人材育成ワークショップ(MWS2017),プライバシーワークショップ(PWS2017))を開催予定である.引き続き,会員及び関係者の方々には積極的な論文投稿と参加をお願いしたい.

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◆高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会

[主査:清原良三,幹事:木谷友哉,柴田直樹 ,湯素華 ,山口修平]

1.定例の研究会活動報告

 平成28年度は,第65~68回の研究発表会を開催した.全部で90件の発表があり,内容も,車両のセンシング技術や事故回避技術,ネットワーク技術,歩行者サービス,交通制御手法など基礎から応用に加えて,船舶や列車や駅でのサービスまでの多岐にわたる技術について幅広い発表,議論が行われた.スマートコミュニティ関連の研究開発として,エネルギーやエコに関連した発表も行われるようになった.

5月はMBL,DPS研究会と共催,電子情報通信学会MoNA研究会と連催,9月は電気学会ITS研究会と共催,電子情報通信学会ITS研究会との連催,11月はMBL研究会との共催,3月は単独で開催した.

  • 第65回 5月26日(木) ~ 27(金)  沖縄産業支援センター 33件
    MBL,DPS研究会と共催,電子情報通信学会MoNAと連催
  • 第66回 9月14日(水)  日本大学駿河台キャンパス 16件
    電気学会ITS研究会共催,電子情報通信学会ITS研究会連催
  • 第67回 12月7日(水)~9日(金) 沢市 金沢湯涌温泉およびしいのき迎賓館 
    発表26件(内,招待講演1件)情報処理学会MBL研究会と共催
  • 第68回 2月28日(火)~3月1日(水)公立はこだて未来大学 発表15件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム
    7月6日(水) - 8日(金) 三重県鳥羽シーサイドホテルにおいてDPS研究会,GN研究会,MBL研究会,CSEC研究会,UBI研究会,IOT研究会,CDS研究会,
    SPT研究会,DCC研究会との共催で開催した.複数の研究会に関連する発表テーマが一堂に会した合宿形式で有意義なシンポジウムであった.
  • 論文誌ジャーナル特集号の企画・発行
    MBL/ITS特集号:平成29年1月号
    MBL研究会と共同で論文誌ジャーナル特集号を企画した.投稿件数は22件であり,12件を採録した.両研究会の研究分野における最新の研究成果を幅広く示す場を提供できた.
  • 高度交通システム(ITS)2016シンポジウム
    1/20(金), 神奈川県横浜市 神奈川工科大学アクティブラーニング横浜  にて,
    「高度交通システム(ITS)2016シンポジウム ~次世代モビリティを実現する技術~」のテーマで開催した.約40名の参加があった.自動運転を中心にして,それらを実現する技術への取り組みなど幅広い分野について6件の招待講演が行われた.また,ITS研究会の2016年の研究報告のから優秀論文,奨励賞の表彰も行われた.
3.総括

 本年度は3回の研究発表会を連催あるいは共催とし,またDICOMO2016シンポジウムにも共催参加するなど,学会ならびに研究会間の交流に力を入れて取り組んだ.
 また,ITSシンポジウム2016を開催し,ITS関連の研究活動の拡大や潜在的な研究者の発掘にも積極的に取り組んだ.自動車メーカの施設で開催し,実務者との連携を深めることができたとともに関連研究者との交流を深めることができた.
 シンポジウムに関しては,招待講演者の日程などの調整などに時間を要し,広報が遅くなってしまう問題があったが,内容は好評であった.来年度からは広報が遅くなる原因である発表数を削減し,研究会のポスターセッションを間にはさみ,産学の連携の一助となうような仕組みを考える予定で検討をしている.

4.その他

 自動運転の研究の活発化に伴い,ITS技術が自動車業界では重要な技術となっているため,カーメーカの技術者と取り込んだ研究会としていきたいと考えている.

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◆ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会

[主査:大内一成,幹事:井上創造,大村 廉,寺田 努,中澤仁,藤波香織]

1.定例の研究会活動報告
 第50-53回の研究発表会を開催した.
  • 第50回研究発表会 2016年5月27日(金)~29日(日),国立曁南国際大学(台湾)
    ※IEEE International Conference on Consumer Electronics-Taiwan (2016 ICCE-TW)と同会場にて開催
  • 第51回研究発表会 2016年8月4日(木)~5日(金),パナソニック・ワンダーラボ大阪(大阪府門真市)
    ※平成27年度UBI研究会優秀論文賞・学生奨励賞表彰式を開催
    ※共催:高齢社会デザイン(ASD)研究会
  • 第52回研究発表会 2016年10月24日(月)~25日(火),筑波大学筑波キャンパス(茨城県つくば市)
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
  • 第53回研究発表会 2017年3月9日(木)~3月10日(金),東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)
    ※共催:モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会
    ※連催:電子情報通信学会 モバイルネットワークとアプリケーション(MoNA)研究会
    ※連催:電子情報通信学会 知的環境とセンサネットワーク(ASN)研究会
    ※国際発表奨励賞受賞者による国際会議発表・参加報告を実施
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム
    2016年7月6日(水)~8日(金),鳥羽シーサイドホテル(三重県鳥羽市)
    ※共催:マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

  • インタラクション2017
    2017年3月2日(木)~4日(土),明治大学中野キャンパス(東京都中野区)
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
3.総括

 2016年度も4回の定例研究発表会を開催した.4回中3回の研究発表会を他研究会と合同で開催し,かつ1回を台湾での国際会議と合同開催として,様々な視点からユビキタスコンピューティングシステムについて活発な議論を行った.議論のテーマは,行動認識やセンサネットワークに関するものから,コミュニケーション支援,ヘルスケア,ライフログなど非常に幅広く,本分野がより広い分野に適用され始めていることを示唆するものであった.また,国際発表奨励賞として,今年度も2名の学生に対してユビキタスコンピューティングシステム関連国際会議への参加をサポートした.

4.その他

 ユビキタスコンピューティングの研究は黎明期を過ぎ,いよいよ産業実用化が問われる時期となってきたが,その本質である「コンピュータの存在を意識することなく,その恩恵を享受できる世の中」はまだ実現されていない.産業界との連携を積極的に図り,社会的意義の高い議論を研究会の中で行いたい.多くの会員の参加を期待する.

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◆インターネットと運用技術(IOT)研究会

[主査:山井成良,幹事:石島 悌,今泉貴史,大谷 誠,柏崎礼生,岸場清悟,北口 善明,坂下 秀,松本直人,宮下健輔]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示すように第33~36回の研究発表会を開催した.

  • 第33回 5月26日(木)~27日(金)
    場所:とりぎん文化会館
    発表件数:一般7件,パネルディスカッション1件(全体:招待講演4件,一般21件,パネルディスカッション1件)
    ※コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会と共催
    ※電子情報通信学会情報通信マネジメント(ICM)研究会と連催
  • 第34回 6月25日(土)
    場所:京都工芸繊維大学
    発表件数:一般11件,招待講演1件
    ※国立大学法人情報系センター協議会総会に合わせて開催
  • 第35回 9月23日(金)~24日(土)
    場所:静岡大学
    発表件数:一般13件,招待講演2件(全体:一般15件,招待講演2件)
    ※情報セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との合同研究会
  • 第36回 3月3日(木)~4日(金)
    場所:カルチャーリゾートフェストーネ
    発表件数:一般13件,招待講演1件,特別セッション1件(全体:一般35件,招待講演1件,特別セッション1件)
    ※電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ(IA)および技術と社会・倫理(SITE)研究会と連催催
 いずれの研究会においても,情報教育関連,インターネット運用技術,分散シ ステム運用技術,ネットワーク構築,セキュリティ,性能評価など,幅広いテーマで議論が行われた.第34回以降では常に招待講演が行われ,好評であった.また,第33回では受託研究開発をテーマとしたパネルディスカッションが,第36回では研究会運営をテーマとした特別セッションが開催され,会場も含め活発な議論があった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第9回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2016)
    本シンポジウムは「運用でカバーする時代の終焉,収穫加速を目指して」というメインテーマのもと,12月1日(木)~2日(金)に福山大学(広島県福山市)で開催された(後援:福山大学,電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ(IA)研究会,ACM SIGUCCS Tokyo Chapter).講演数は招待講演2件,Work in Progress(査読無しの研究速報)13件および一般講演(査読あり)12件(計27件)であった.また,本シンポジウムでは大学生と大学院生による会場内ネットワークの構築と運用を行っており,今回はそれに携わった学生によるパネルディスカッションもプログラムに入れ,好評であった.企業展示も26社(フライヤー展示1社を含む)からの協賛を頂き,非常に盛況であった.さらに,初めての試みとして企業による「冠賞」を設け,IOTS2016シスコシステムズ賞およびIOTS2016フォーティネット賞がそれぞれ授賞された.

  • 第15回情報科学技術フォーラム(FIT2016)
    本フォーラムは9月7日(水)~9日(金)に富山大学五福キャンパス(富山県富山市)で開催された.FIT2016ではIOT研究会に関連する4件の投稿があり1件が採録された.

  • The 4th IEEE International Workshop on Architecture, Design, Deployment and Management of Networks & Applications (ADMNET2016)
    本ワークショップはIEEE Computer Societyが主催し本会が後援する国際会議COMPSAC 2016の一部として6月10日(金)~14日(火)にアトランタ(アメリカ合衆国)で開催された(採択率67%).

  • マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2016)
    本シンポジウムは7月6日(水)~8日(金)に鳥羽シーサイドホテル(三重県鳥羽市)で本研究会を含む10研究会の共催により開催された.本研究会に関連したテーマで4つのセッションが開催された.

  • 第6回災害コミュニケーションシンポジウム
    本シンポジウムは, 12月26日(月)に電気通信大学(東京都調布市)において,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会および情報システムと社会環境(IS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会と共催し,災害時の情報共有や課題などについて情報交換を行った.講演は10件であった.

  • 論文誌ジャーナルIOT特集号
    本特集号では編集委員の約半数を前年末のインターネットと運用技術シンポジウム(IOTS)プログラム委員経験者とすること等で例年IOTSとの連携を図っている.「モノのインターネット(IoT)時代の情報セキュリティとネットワーク運用」をテーマとした今回もIOTS2015の発表をベースとした論文3編を含む15編の投稿があり,4編(うちIOTS2015からのもの1編)を採録した(採択率26.7%).システム運用技術,情報セキュリティ技術について論じられた優れた論文を掲載できた.また,IoT実験プラットフォーム構築にための国際共同研究プロジェクトFESTIVALに関する論文を招待論文として掲載した.
3.総括
 IOT研究会では従来から優れた計算機・ネットワーク運用技術に関する研究を高く評価し,それらを国際的に発表することを推奨している.計算機やネットワーク運用上のベストプラクティスに関する研究発表に対して授賞する藤村記念ベストプラクティス賞(2015年度創設)を今年度は2件の発表に対して授賞し,これらの発表をディジタルプラクティスへの推薦論文として投稿を促している.またIOT研究会元主査や幹事,運営委員が中心となって2014年度に設立したACM SIGUCCS東京支部も本研究会と連携して活動しており,このような研究活動をますます促進している.2017年度にもこれらの方針を継続しつつ,ジュニア会員を含む若年層やネットワーク運用現場のエンジニア等へのアピールも視野に入れて活動したい.

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◆セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会

[主査:松浦幹太,幹事:金岡晃,角尾幸保,村山優子,山口高康]

1.定例の研究会活動報告

 平成28年度は,以下の通り第18~22回の研究発表会を開催した.

  • 第18回研究発表会 
    平成28(2016)年5月12日(木)~13日(金) 東京大学生産技術研究所 (目黒区) 発表24件(招待講演1件を含む).
    グループウェアとネットワークサービス研究会(GN)と合同開催,電子情報通信学会ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS)と連催.
  • 第19回研究発表会 
    平成28(2016)年7月14日(木)~15日(金)  中市コミュニティーホール Nac (山口市) 発表39件
    コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)と合同開催,電子情報通信学会情報セキュリティ研究会(ISEC),技術と社会・倫理研究会(SITE),情報通信システムセキュリティ研究会(ICSS),マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会(EMM)と連催.
  • 第20回研究発表会 
    平成28(2016)年9月23日(金)~24日(土)  静岡大学浜松キャンパス佐鳴会館 (浜松市) 発表17件
    インターネットと運用技術研究会(IOT)と合同開催.
  • 第21回研究発表会 
    平成28(2016)年11月17日(木)~18日(金)  長崎歴史文化博物館(長崎市)  発表16件(招待講演1件, ポスター発表3件を含む)
    電子化知的財産・社会基盤研究会(EIP),マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)と合同開催.
  • 第22回研究発表会 
    平成29(2017)年3月13日(月)~14日(火)  長崎県立大学シーボルト校(長崎県長与町) 発表35件(招待講演1件を含む)
    電子情報通信学会情報通信システムセキュリティ研究会(ICSS)と連催.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成28年度は,次のシンポジウムを主催,共催した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル (DICOMO2016)シンポジウム
    平成28(2016)年7月6日(水)~8日(金) 鳥羽シーサイドホテル(三重県鳥羽市)
    発表268件(招待講演4件,特別招待講演1件,企業展示14件を含む)
    マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会等9つの研究会と共に主催.
  • コンピュータセキュリティシンポジウム 2016(CSS 2016)
    平成28(2016)年10月11日(火)~10月13日(木) 秋田キャッスルホテル (秋田市) 
    発表191件,特別講演2件
    コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)と共催,マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2016(MWS2016),プライバシーワークショップ2016(PWS2016)と合同開催.CSS2016SPT論文賞として1件を表彰した.
  • SOUPS2016論文読破会
    平成28(2016)年10月17日(月) SECOM本社 セコムホール(渋谷区) 発表20件
  • 第6回災害コミュニケーションシンポジウム
    平成28(2016)年12月26日(月)  電気通信大学(調布市)
    発表10件. インターネットと運用技術(IOT)研究会,情報システムと社会環境(IS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会と共催.
3.総括

 今年度は研究発表会を5回,シンポジウムを4つ開催した.イベントは多いが一つ一つに特徴があり,例えば,SOUPS(Symposium On Usable Privacy and Security)の発表論文を1日で読破する勉強会は「セキュリティやプライバシー保護技術で守られる対象において,本来の目的を高い満足度で達成できているか」という問題に係る研究を活性化する動きを生んでいる.また,東日本大震災の発生した2011年に開始した災害コミュニケーションシンポジウムも第6回目を迎え,社会的に重要な課題を風化させることなく,継続的な研究とネットワーク化,共催先を増やす活性化を実践している.

4.その他

 コンピュータセキュリティシンポジウムにおいて,CSS2016SPT論文賞として1件を表彰した.また,SPT研究会関係者が中心となって企画した本会論文誌ジャーナルの特集号における特選論文の内容を,第22回研究会で特別に設定した講演で紹介するなど,多様な普及啓蒙策を講じている.研究会およびシンポジウム開催回数が多いという本研究会の特徴を活かし,今後も会員に多くの機会を提供し,他研究会等との連携も深め,セキュリティ心理学とトラストの立場から技術の人間的な側面についての研究分野の普及発展に努めたい.

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◆コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会

[主査:寺島美昭,幹事:神崎映光,小林透,高橋秀幸,望月理香, 森信一郎]

1.定例の研究会活動報告

 第16-18回の研究発表会を開催した.

  • 第16回研究発表会 平成28年6月2日(木)-3日(金),富士通デジタルトランスフォーメーションセンター 発表20件
  • 第17回研究発表会 平成28年8月24日(水)-25日(木),芝浦工業大学豊洲キャンパス 発表23件(奨励講演3件,招待講演1件)
    ※共催:モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会
    第4回学生スマートフォンアプリコンテスト,優秀発表賞,学生奨励賞の表彰式を実施
  • 第18回研究発表会 平成28年1月20日(金)-21日(土),土庄町総合会館(フレトピアホール) 発表49件
    ※共催:グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
 本年度は,計画に従い研究発表会を3回開催した.企業,大学からコンシューマ・デバイスとシステムに関する幅広い分野の発表があり,活発な議論が行われ盛況であった.また,第4回学生スマートフォンアプリコンテストを開催し,37チームの応募から書類審査を経て16チームの学生がコンテストに参加した.コンテストは盛況であった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム7月6日(水)-8日(金),鳥羽シーサイドホテル
    ※共催:マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,モバイルコンピュー ティングとユビキタス通信(MBL)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システム(ITS)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
  • IEEE COMPSAC 2016: CDS 2016 (The 40th IEEE International Workshop on Consumer Devices and Systems) held in conjunction with COMPSAC2016
    (The 40th Annual International Computers, Software & Applications Conference),平成28年6月10日-14日 Atlanta, Georgia, USA
  • GCCE2016 (2016 IEEE 5th Global Conference on Consumer Electronics)
    CNW: Systems & Applications for Consumer Networks, 平成28年10月11日-14日 メルパルク京都
  • 情報処理学会論文誌:コンシューマ・デバイス&システムの発行状況
    Vol.5(2016), Vol.6(2017) 計22編
3.総括
 平成28年度は,平成27年度と同様に,様々な企業からの発表および参加があり,実践的なコンシューマ向けデバイス,新サービスを実現したシステムに関する発表と活発な議論が行われた.平成27年度より学生奨励賞を新たに設立したことで,学生による発表も活発に行われた.加えて,第4回学生スマートフォンアプリコンテストを夏休み期間の8月に開催したことで,ジュニア会員の対象である高専生,専門学校生などへ参加者の幅を広げることができた.平成28年度において,情報処理学会論文誌 コンシューマ・デバイス&システム(CDSトランザクション)は,22編の論文を採択し掲載済みである.平成29年度は,引き続き,研究会およびシンポジウム・国際会議等を積極的に開催し,さらに活動を広げていきたい.
4.その他
 平成29年度は,研究会が授与している賞の表彰方法,CDSトランザクション推薦・評価方法の改善と,学生スマートフォンアプリコンテストの開催を行い,企業および大学に加えて,学生会員・ジュニア会員をはじめとする若い世代の学生と学会をつなぐ架け橋としての役割を担うような取り組みにも注力したい.また,引き続き,産学交流,技術者の相互情報交換の場を提供し,学会会員数,研究会登録会員数,学生会員数の増加につながるような取り組みを行い,本研究会の更なる活性化を目指す.

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◆デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

[主査:水野慎士,幹事:楠房子,林洋人,三上浩司,義久智樹]

1.定例の研究会活動報告

 下記の研究会を開催した.

  • 第13回研究発表会
    2016年5月30日(月)~31日(火),金沢工業大学
    発表件数:12件
  • 第14回研究発表会(CGVI,CVIM共催)
    2016年11月9日(水)~10日(木),九州大学医学部百年講堂
    発表件数:24件(DCC 6件)
  • 第15回研究発表会(DN, CDS共催)
    2017年1月20日(金)~21日(土),小豆島土庄町総合会館
    発表件数:49件(DCC 11件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
 下記のシンポジウムおよび発表会を開催した.
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム
    2016年7月6日(水)~8日(金),三重県鳥羽市 鳥羽シーサイドホテル
    ※主催
     マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会
     グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
     モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会
     コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会
     高度交通システム(ITS)研究会
     ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
     インターネットと運用技術(IOT)研究会
     セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会
     コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
     デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
  • DICOMO2016併設デジタルコンテンツ制作発表会
    2016年7月6日(水),三重県鳥羽市 鳥羽シーサイドホテル
  • インタラクション2017
    2017年3月2日(木)~4日(土),明治大学中野キャンパス
    ※主催
     ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
     グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
     ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
     エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会
     デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
  • 情報処理学会第79回全国大会イベント企画
    講演・パネル討論:「デジタルコンテンツクリエーション最前線」
    2017年3月18日(土),名古屋大学東山キャンパス
  • 情報処理学会論文誌:デジタルコンテンツ(DCON)の発行
    7号 (Vol.4, No.2, Aug. 2016)
    8号 (Vol.5, No.1, Feb. 2017)
3.総括
 DCC研究会ではコンテンツ作品やその制作手法,関連技術,コンテンツビジネスなど,デジタルコンテンツに関する幅広い分野を包括しており,前年に引き続き研究発表会,シンポジウム,制作発表会などを通じて,様々な研究分野や業界の人たちとの交流を行った.また,情報処理学会第79回全国大会では主査・幹事による講演とパネル討論を実施して,デジタルコンテンツクリエーションに関する情報発信を行った.

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◆高齢社会デザイン(ASD)研究会

[主査:竹林洋一,幹事:橋田浩一 ,松浦博,栗田 雄一,山田和範]

1.定例の研究会活動報告

 第5,6,7回の高齢社会デザイン(ASD)研究発表会を開催した.

  • 第5回(UBI研共催) :2016年8月4日(木)~8月5日(金): パナソニック ワンダーラボ大阪
  • 第6回:2016年11月12日(土): 東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館223講義室
  • 第7回:2017年02月17日(金):静岡大学浜松キャンパス 情報学部2号館3F大会議室
 第5回では,ユビキタスコンピューティングシステム研究会と合同で開催し,ICT技術を用いた高齢社会の現場の理解と改善,行動分析・ライフログ,インタラクティブシステム,歩行者行動の理解と応用,認知症の理解について発表があった.IOT技術の研究者,医療・介護現場で活躍される方,高齢社会に向けた応用技術の研究者等に参加いただき,異分野の発表者と聴講者が入り混じった実践的で活発な議論がなされた.さらに,「パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館」の見学と懇親会による交流で密な関係構築が図れた.また,招待講演として,「ウエアラブル生体情報センサーの低電力化技術」吉本雅彦先生(神戸大学), 「IoT時代におけるパーソナルデータの管理とヘルスケアでの活用」橋田浩一先生(東京大学)を行った.吉本先生からはIOTを実践する上で重要な課題であるセンサの電力消費を極小化する基本技術のお話があり,橋田先生からはIOT技術の進化によって集まるパーソナルデータの管理方法を革新することでヘルスケアで利活用する方法をお話いただき,正に高齢社会デザインに向けた実践的な議論がなされた.
 第6回では,高齢者支援3件では認知症高齢者の在宅介護における「もの探し」支援システム,高齢者支援におけるコンビニエンスストアとの協働モデルの構築,ユニバーサルツーリズム安心システムの開発の発表があった.また,運動支援3件では筋骨格モデルを使用した下肢装具装着下での歩行評価,身体負担の可視化と管理と軽労化,低圧駆動人工筋を利用した歩行アシストの発表があった.また,医療・介護システム3件では微小針ドライ電極を用いた有毛部からの脳波計測および高齢社会への応用,透析治療患者のQOL改善へ向けた埋め込み型人工腎臓の開発,マルチモーダル認知症鑑別コーパスの構築の発表があった.ロボティクスやマイクロナノ技術を応用した研究発表が多くあり,分野横断的な議論をすることができた.
 第7回では状況理解3件でセンサを用いた異常状態検知,発話行動センシング,置き忘れ検知の発表があった.また,医療・介護システム3件では,回想法による高齢者支援や,介護スキル高度化に向けた学習環境に関する発表があった.異分野の聴講者による活発な議論があり,本研究会の目指す交流が図れた.招待講演として「 50年で全く違う国になる日本・・その社会のデザイン」長谷川敏彦先生(未来医療研究機構)では,あと50年で50歳以上が59%と安定し,もう元に戻ることはなく,全く違う国になるとの衝撃的なお話だった.しかし,日本ならそれを克服できるというお話や世界の実験国家としての役割を期待されているとの希望も見えた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第1回高齢社会デザインシンポジウム:2016年7月10日(日):東京大学本郷キャンパスで開催した.内容は次のとおりである.
    「使って貯めよう筋肉貯筋 -使えば無くなるお金の貯金-」福永哲夫先生(鹿屋体育大学 学長)では加齢にともなう筋,骨,脂肪の変化を見るとともに,適切な身体運動を行っている高齢者の例が紹介され,日常生活における身体運動の重要性について四つの観点から提言された.
    「優しさを伝えるケア技術:ユマニチュード」Yves Gineste先生(静岡大学客員教授)では様々なケアを提供する専門職や家族やケアの対象となる人にとって,最も適切なケアのレベルを見極め,必要なケアの内容を選択し,実施することは重要な職務であり,技術であるとのお話があった.また,ケアをする人とは「相手の機能を奪わない人」である,という哲学のもとに,様々なケア技術が開発されていることを分かりやすく伝えていただいた.
    「ケアオントロジーワークショップ」では,ケア記録のデータを自動解析できるようにし,効果的なケアの方法の形式知化を試みるためのオントロジーの叩き台の作成,ケア記録を作成できるソフトツール等の整備,優れた実践を具体的な記録作業とともに普及させるワークショップの今後の取組について討論した.

  • ケアオントロジワークショップ(発表会)
    開催予定日:2017年03月18日
    会場:東京大学
    事前の2回のワークショップは介護現場の経験者を中心として開催した.それら事前のワークショップにて,課題群,課題と対応方法の関係性,および可能性のある情報技術が表出化された.今回(第3回)のワークショップでは,これらを基に,ケアのあるべき姿(理想像)を記述し,ビジョンとして提言することを目指す.具体的には,ケアに関連するシステムをソフトシステムズ方法論で用いられる「Zのために,Yによって,Xするシステム」の形で基本定義を行うことで,利用者に対するケアだけでなく,組織や制度にかかわる視点も含めた多様なケアの在り方を明らかにする予定である.発表時には本最終成果物の内容についても紹介する.
3.総括
 本研究会は様々な分野と関わっている点が持ち味で,会員と賛同者が増えてきている.少子高齢社会の大きな変化の中で益々大きく,中心的な役割を果たしていくことが予測される.
4.その他
 様々な分野の会員がおおいこともあり,ICTや情報学専門の委員が少なく,全国大会などの情報処理学会の各種活動に対応する際の実動メンバが少ないので,幹事や一部の運営委員に負荷が集中している.

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メディア知能情報領域

◆自然言語処理(NL)研究会

[主査:乾健太郎,幹事:荒瀬由紀,岡﨑直観,木村俊也,小町 守,西川 仁]

1.定例の研究会活動報告

 第226-230回の研究発表会を開催した.

  • 第226回(2016年5月)@東京工業大学大岡山キャンパス
  • 第227回(2016年7月)@岡山県立大学
  • 第228回(2016年9月)@大阪大学吹田キャンパス
  • 第229回(2016年12月)@NTT武蔵野研究開発センタ
  • 第230回(2016年3月)@東京工業大学大岡山キャンパス
2.シンポジウム・国際会議等の報告
 第230回の研究会は,「自然言語処理の中長期研究構想を論じる会」と題して,6件の招待講演によるシンポジウム形式として開催した.
3.総括

 研究会の活性化を進めるための試みとして,(a)全発表の動画配信,(b)自然言語処理研究会優秀研究賞の設置,(c)若手研究者による招待講演の常設化を一昨年度から実施しているが,今年度もこれらすべての施策を継続し,定着化をはかった.また,昨年度から引き続き,研究会のウェブサイトから恒常的な情報発信を行っている.さらに,こうした新施策に伴う運営業務の拡大に対応するため,幹事を2名,運営委員を7名増員し,運営体制を強化している.研究会はこれまでと同様,年5回開催した.第226回研究会から第229回研究会は通常の一般発表からなる研究会を開催し,前年度と同様の水準の69件の発表を集めた.
 第230回研究会は「自然言語処理の中長期研究構想を論じる会」と題したシンポジウム形式とした.本シンポジウムでは,科研,CREST,さきがけ等の国家研究予算,国内研究機関,企業の研究所等で中長期の自然言語処理関連プロジェクトを推進している研究者らに呼びかけ,研究構想や成果の大きな絵を語っていただき,言語処理が今後進むべき方向性について一段高い視点からの議論を狙ったものである.日曜日開催であったにも関わらず,本シンポジウムは222名の聴講参加者を集め,大盛況のうちに終了した.

4.その他

 2017年度は,情報発信体制の強化を継続し,研究コミュニティの発展に寄与する研究会運営をめざす.また,現主査の任期の最終年度に当たるため,次期幹事団体制にスムーズに移行できるように運営業務の整理・総括にも注力する.

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◆知能システム(ICS)研究会

[主査:川村秀憲,幹事: 飯塚博幸,榊 剛史,篠田孝祐,藤田桂英]

1.定例の研究会活動報告
      第184回の研究発表会を2016年8月5日、軽井沢にある国際高等セミナーハウスで開催した。知能システムを社会イノベーションへつなげるための研究について募集、発表を行った。アンビエントコンピューティング、ディープラーニングなど新しい概念や手法による知能システムの実現を目指す研究発表が数件行われた。発表件数は6件と少なかったが合宿形式で深い議論を行った。
 
  第185回の研究発表会を2016年12月13日、名古屋工業大学にて開催した。人間と機械との協働、人・集団の知的活動の質向上を実現する知能システムについて募集、発表を行った。全部で16件の発表があり、活発な議論が行われた。全体の傾向として、情報システムを利用した人・集団の合意形成や行動分析、そしてその応用など、情報システム・社会システムとのインタラクションに焦点をおいた研究が多かった。社会実装に取り組んでいるテーマも多く、知能システムの応用という側面からも評価できる研究が多かった。
 
 第186回の研究発表会を2017年3月3日、ルスツリゾートにて開催した。本研究会は、人工知能学会「知識ベースシステム研究会」「社会におけるAI研究会」「データ指向構成マイニングとシミュレーション研究会」、情報処理学会関西支部「行動変容と社会システム研究会」、電子情報通信学会「人工知能と知識処理研究会」との共催で「社会システムと情報技術研究ウィーク in ルスツ 2017」として実施された。共催研究会全体では44件の発表、知能システム研究会としては10件の研究発表があり、活気ある活発な議論が行われた。研究発表は、不動産、農業、音楽、ロボット、経済システム、交通など幅広い応用分野に及んだ。また、手法として、ディープラーニング、機械学習を使った研究が多く、分野として近年の人工知能ブームを反映した最新の研究が行われていることが印象に残った。まだまだ先行きに期待できる研究が多く、次年度の研究会も活発な研究発表が行われそうである。
 
 第187回の研究発表会を2017年3月29日、東京大学本郷キャンパスで行った。こちらは、ビッグデータや人工知能を用いて知能システムを作り上げる方法、実社会データの分析に関する研究発表が3件、行われた。時期的に参加者が少なめであり3件の研究発表であったが、実社会データを対象とした分析などについて興味深い議論が行われた。
2.シンポジウム・国際会議等の報告

  2016年度は実施なし。

3.総括

  第3時人工知能ブーム、ディープラーニング研究の世界的潮流を受けて、知能システムをいかに作り上げるのかだけでなく、どういうことに応用できるのかといった社会応用、ビジネス展開も視野に入れた研究が多くなってきていると思う。そういう意味で、知能システム研究会への学術的、産業的な期待が大きくなってきていると感じる。特に、ルスツリゾートで行われた186回研究会では、半数以上の研究が何らかの形でディープラーニングや機械学習を利用しており、分野の盛り上がりを感じさせる。発表全体では応用分野も多岐にわたり、研究会として幅広い興味と応用分野をカバーできていると感じる。今後も参加者の研究発表の場として魅力的な研究会が開催できるよう、主査・幹事一同努力していきます。

 

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◆コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会

[主査:向川康博,幹事: 石川博,岩井儀雄,大石岳史,佐藤智和,中澤篤志,長原一,日浦慎作]

1.定例の研究会活動報告

 第202-206回の通常の研究発表会を下記のように開催した.毎回100名前後の聴講者があり,熱心な討論が行われた.各研究発表会では,以下のようなテーマを設定し,オーガナイズドセッションを企画した.

  • 2016年5月: 卒論・D論セッション,実環境・極限におけるCV技術(2件)
  • 2016年9月: パターン認識・機械学習基盤技術および一人称視点・注視情報と行動理解(PRMU/IBISMLと連催)(3件)
  • 2016年11月: 芸術の過去と未来(CGVI/DCCと共催,SIG-Hapticsと連催)(2件)
  • 2017年1月: 安心・安全・健康のための人物センシングと解析(PRMU/MVE/SIG-MRと連催)(2件)
  • 2017年3月: ヒューマンビジョンと CV(2件)
 通常の研究発表に加えて,積極的にテーマに沿った講演者も招待し,年間を通して計12件の特別講演を企画し,高評を博した.また希望者によるポスター形式の発表では,参加者の投票による奨励賞を設置しており,本年度も各研究会において1名,合計5名を表彰した.
 5月の202回研究会では,若手研究者の育成を目的に,前年度に学部を卒業した方を対象とした「卒論セッション」及び,前年度に博士の学位を取得した若手研究者を対象とした「D論セッション」を開催した.卒論セッションでは35件,D論セッションでは4件と多数の発表があった.なお,卒論セッションにおいては,最優秀賞1件ならびに優秀賞2件の表彰を行い,若手研究者の奨励を積極的に行っている.
 また,若手研究者は研究以外の業務が増え,自ら発表する機会が減っていると言える.本来研究会は,第一線の研究者である運営委員が,互いの研究について議論し切磋琢磨すべき場である.そのため本来の研究会の役割を取り戻すべく,コメント制度を用いて運営委員による議論の場を積極的に設けている.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第19回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2016)を,8月1-4日の4日間,アクトシティ浜松にて電子情報通信学会PRMU研究会と共催し,700名以上の参加者があった.オーラル発表の中からMIRU長尾賞1件,MIRU優秀賞1件,MIRU学生優秀賞1件,MIRUフロンティア賞1件を表彰した.また,インタラクティブ発表賞6件,デモセッション賞1件を表彰した.本年度はMIRU学生奨励賞を新設し,賞選定委員会の選定により8名を表彰した.また査読に際して貢献のあったMIRU CEB Technical Committee MemberからOutstanding Reviewersを16名選出した.
 MIRUでは2013年より,査読付き発表に投稿され,著者の希望があったものの中から優秀な研究は,英文論文誌であるIPSJ Transactions on Computer Vision and Applications(CVA)に採択され,国際発信される仕組みになっている.今回の開催でも5件がCVAに掲載された.また難関国際会議で発表した研究者に招待講演の機会を与えて発表してもらうことで,講演者をエンカレッジするとともに,聴衆も世界標準を意識できる場を提供している.本年度はコンピュータビジョン分野だけでなく,NIPSやICMLといった機械学習の会議やSIGGRAPH,ISMARなどグラフィクス,拡張・複合現実感分野からも発表者が招待された.さらに学会は議論する場であるという理念のもと,招待講演も含めたすべての講演者にポスター発表の機会を与え,可能な限り議論できる場を提供している.

3.総 括

 研究会発表に対するコメント制度,卒論・D論セッション,ポスターセッション・奨励賞の新設,研究会推薦論文制度など,研究者育成の活動を重視してきた.また,研究会論文誌は,本年度より出版社をSpringerに移行し,さらに海外展開を促進している.今年度は,MIRUとのデュアル投稿を含めて16件が採録された.

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◆コンピュータと教育(CE)研究会

[主査:西田知博,幹事:兼宗進,隅谷孝洋,高木正則,中鉢直宏,渡辺博芳,中野由章]

1.定例の研究会活動報告

 第135回~139回の研究発表会を,順に信州大学,青山学院大学,長崎県立大学,大阪電気通信大学,津田塾大学で開催し,発表総数は81件,招待/特別講演3件であった.共催/連催の研究発表会がなかったため,発表件数は減少したが,後述のシンポジウムも含めると100件を超える発表が行われており,安定した研究発表活動が行われていると言える.2014年度から設けている学生セッションの発表件数は順に 5件,7件,2件,5件,8件であり,前年度より3件増え,定着したと考える.前年度と同様に学生セッションで行われた発表のクオリティは高く,発表者の中から7件の学生奨励賞を選出した.また,高校教員の発表に対して1件の奨励賞を選出した.論文作成のアドバイスを行う研究論文セッションには前年度より3件多い,11件の発表があり,情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」と連携して論文投稿の活性化につながっている.このような試みは,研究発表会の活性化につながっているので,今後も継続していきたい.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成28年8月22日~24日に「情報教育シンポジウム SSS2016」をグリーンピア大沼(北海道茅部郡森町)で開催した.本シンポジウムは,情報教育,教育の情報化に関わる幅広い分野の教育者や研究者の参加を募り,初回のSSS99以来,熱気のこもった合宿型研究発表会となっている.72名の参加者があり,17件の口頭発表とポスター/デモ発表8件が行われた.また,招待講演は,IMS Global Learning ConsortiumのColin Smythe博士をお招きし,学習技術の標準化についてお話いただいた.さらに,ナイトセッションの1つとしてIMS LTIとCaliper のハッカソン(ワークショップ)が開催され,一方向の講演に留まらない中身の濃いシンポジウム企画となった.また,もう1つの招待講演では函館工業高等専門学校の下郡啓夫先生をお招きし,現在高等教育でも重視されているアクティブラーニングについて講演いただいた.なお,本シンポジウムは今回も教育学習支援情報システム(CLE)研究会との共催となっている.

3.総括

 当研究会は,情報の本質を理解し,教育の実践をしっかりと視野に捉えながら情報教育の可能性を探ることにより,情報教育に関連する学界と教育界へ寄与することを目的としている.近年の活動により,初等中等教育から高等教育にわたる情報教育に関係する様々な立場の方々の間に,教育という側面から情報の本質に関わる議論ができる場としての認知度が高まっている.本年度は初等中等教育でのプログラミング教育必修化が決まり,これまで当研究会で発表されてきたプログラミング教育に関する研究成果を活かしていくべき状況となっている.今後は,それらの成果を元に情報処理学会の研究会としての教育現場をサポートできるような活動を行っていきたい.また,学生セッションの定着により,若い世代の研究者が発表しやすい環境が整備でき,新しい技術の利用など,柔軟で幅広い視野の研究発表が増えてきており,今後一層,研究会活動の充実が期待される.一方で,研究会発表論文の質の向上を目指し,CLE研の協力の下,論文誌「教育とコンピュータ」を平成27年1月に創刊した.今年度の掲載論文は20編と増加しており,研究論文セッションとの連携で,今後,掲載論文がさらに増えると期待される.このように研究発表会,論文誌の双方を通じて,質的・量的に充実した研究会活動を社会へアピールしていきたいと考えている.

4.その他

 学生セッションが定着するなど若手研究者の参加を増やす試みは一定の成果を上げ,研究会活動に大きな刺激を与えている.また,前年度に引き続き,今年度も全国高等学校情報教育研究会の協賛を受け,すべての研究発表会で初等中等教育関係者の聴講を無料とした.初等中等教育に携わる先生方の研究発表会は今後の研究会活動の活性化に必須であるので,このような試みを継続していきたいと考える.

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◆人文科学とコンピュータ(CH)研究会

[主査:松村敦,幹事:亀田尭宙,鹿内菜穂,土山玄,山田太造]

1.定例の研究会活動報告

 第110-113回の研究発表会を開催した.

  • 第110回 2016年5月14日(土)@筑波大学筑波キャンパス春日エリア 発表11件
    情報知識学会と併催した.合同の企画として,ポスターセッションを併設し,合同企画セッションとして「情報実践研究の最新動向」を行った.
    さらに,懇親会を共同で行うことでさらに密接な交流を行った.
    例年通り学生セッション(ポスター発表)を開催し,学生による7件の発表の中から,運営委員の選考による奨励賞を1名に授与した.
  • 第111回 2016年7月30日(土)@五島市福江文化会館 発表10件
    企画セッション「地域とその情報」を実施し2件の招待講演を含む6件の発表とパネルディスカッションを行った.
  • 第112回 2016年10月29日(土)@同志社大学室町キャンパス 発表9件
    企画セッション1「国際会議サーベイセッション」を実施し,5件の発表と全体討議を行った.また,企画セッション2「「じんもんこんの過去・現在・未来」準備会の討論テーマを議論する」を実施し,研究会参加者全員でワークショップ型のディスカッションを行った.
  • 第113回 2017年2月4日(土)@愛知工業大学本山キャンパス 発表9件
    企画セッション「構築したシステムのゆくえ」を実施し,8件の発表とパネルディスカッションを行った.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2016)
 日程:12月9日~11日
 場所:国文学研究資料館・国立国語研究所
 主催:情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会
 共催:国文学研究資料館・国立国語研究所
 実行委員長:山本和明(国文学研究資料館)
 プログラム委員長:耒代誠仁(桜美林大学)

 人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2016)は,2016年12月9~11日の日程で,国文学研究資料館・国立国語研究所にて開催した.今回は3日間の開催で,9日には,国立国語研究所の前川喜久雄氏による特別講演「言語研究と言語資源」,2つの企画セッション「国文研アイデアソン「使いたおそう!古典籍データ」」および「歴博ワークショップ「歴史情報データはどのように研究・教育で活用されるのか」」を開催した.シンポジウムのテーマは「人文学情報の継承と進化~ビッグデータとオープンデータの潮流の中で~」であり,参加者は104名,全体で20件の口頭発表と16件のポスター・デモ発表があった.発表の中から,最優秀論文賞1件,ベストポスター賞1件,学生奨励賞1件を選考し表彰した.

3.総括

 2016年度は,4回の定例研究会と1回のシンポジウムを開催した.4回の定例研究会では,企画セッションを行い,各テーマに応じた公募および招待発表を行うとともに,ディスカッションを実施した.
 第110回では,情報知識学会の大会との併設により情報知識学分野の研究者との交流が促進された.また,第111回では,長崎地域研究の方々との交流が生まれ,歴史疫学といった新たな領域での議論が生まれた.第112回は多様な国際会議の実情を知ることで研究の方向性を考える良い機会となった.
 また,もうひとつの企画では研究会の将来を参加者で議論するという新しい試みを行い,研究会の活性化に大いに貢献することとなった.第113回の企画セッションでは,教育工学という複合領域の研究者を迎え,同様の状況にある本研究会との共通点や違いを共有し,また,両者のコラボレーションの可能性について深く議論することができた.
 シンポジウムでは,最優秀論文賞,ベストポスター賞,学生奨励賞を設け,優秀な研究発表に対する表彰を行い,研究者のモチベーション向上を果たした.また,新しい企画も多く行ったため研究議論・交流の両面で充実したシンポジウムとなった.

 定例の活動以外に,今年度は,研究会の30周年へ向けた企画の立ち上げが大きな活動となった.情報処理学会論文誌特集号の発行と研究会の今後を考えるパネルディスカッション実施のための準備委員会の立ち上げの2つである.
 また,若手幹事による運営も2年目となり,第112回の企画など若手中心の運営にも成功し大きな成果をあげた.
 反省としては,年間の発表件数を増やせなかった点である.これは予定の確定が遅かったことにも一因があると考えているが,それ以上に発表の場が増えたこともあって,研究会自体の位置付けを考え直す時期に来ていると考えられる.

4.その他

 来年度から主査・幹事が交代になる.例年4回としていた研究会を来年度から3回に減らすこととした.これは,業務の軽減とともに各回の実質的な充実を狙ったものである.また,情報処理学会論文誌の特集号「人文科学とコンピュータ」の発行に関わる諸業務も大きな活動の一つである.さらに,2019年の研究会30周年企画のパネルディスカッションのための準備セッションを定例の研究会を中心に企画していく予定である.これらの企画を進めつつ,本研究会が発展するような活動を行なっていきたい.

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◆音楽情報科学(MUS)研究会

[主査:北原鉄朗,幹事:伊藤彰則,亀岡弘和,馬場哲晃,平田圭二,吉井和佳]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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◆音声言語情報処理(SLP)研究会

[主査:峯松信明,幹事:南條浩輝,篠原雄介,篠崎隆宏]

1.定例の研究会活動報告

 第111-115回の研究発表会を開催した.

  • 第111回(5月東京工業大学・大岡山キャンパス)SIG-NLと共催.言語処理に関連した発表が多かった.学生セッションを企画し優秀な発表を表彰した.
  • 第112回(7月天童温泉・滝の湯)2泊3日の日程で,信学会SPと同時並列開催.テーマセッション「音声認識結果の活用とバックエンド処理」や国際会議ICASSP の動向調査・論文紹介のセッションを行なった.また,若手支援の枠組みについての検討会も行なった.
  • 第113回(10月早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター)音声言語技術の実用化に重点を置いたデベロッパーズフォーラムを開催.人工知能学会SLUDとの連催とした.ソフトバンク(株)の中山五輪男氏による「PepperおよびIBM Watsonの全貌と驚異の活用法」,産総研の緒方淳氏による「人工知能技術の応用と実用化」という招待講演を企画した.企業・大学関係者からもシステム開発に関する発表があり,盛況であった.
  • 第114回(12月NTT武蔵野研究開発センタ)信学会SPとの連催で「音声言語シンポジウム」を開催.統計的音声技術に関して,国内外の著名な研究者の招待講演を三件入れるなど,活発な議論が行なわれた.
  • 第115回(2月琴平グランドホテル)1泊2日で開催.国際会議 INTERSPEECH の動向調査・論文紹介のセッションや,また,各大学における音声・言語系の学生実験課題の紹介など,活発な情報交換が行われた
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成28年度は実施なし.

3.総括

 本年も,各発表をネット配信して研究会に参加できない方々の便宜を図った.また,本年度途中から企業スポンサーを募り,現在,三社から経済的に援助して頂いている.研究会webにロゴを掲載したり,研究発表の合間にロゴを投影するなどの配慮をしている.来年度も企業との繋がりを意識し,また,分野としての拡大を図っていきたい.

4.その他

 社会的に見ると,従来音声技術と縁のなかった業種の方々が,音声技術に触手を伸ばしている様子を見聞きする.しかし本研究会の発表は,音声技術のコアを扱う発表が多く,発表者・参加者の所属団体がやや固定されている感を受ける.音声技術の多様な実用化を推し進めるためには,異分野の技術者の聴講を歓迎するだけでなく,発表活動へと繋げる枠組みについても検討する必要があろう.

 

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◆電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会

[主査:金子 格 ,幹事:板倉陽一郎,橋本誠志,原田要之助,吉見憲二]

1.定例の研究会活動報告

 第72-75回の研究発表会を開催した.

  • 第72回: 2016年7月2日(木)~3日(金)情報セキュリティ大学院大学(横浜市)
    発表件数18件(内招待講演1件)
    連催: 電子情報通信学会 技術と社会・倫理研究会(SITE)
  • 第73回: 2016年9月2日(金)新潟大学 駅南キャンパス(新潟市)
    発表件数10件(内招待講演1件)
  • 第74回: 2016年11月17日(木)~11月18日(金)長崎歴史文化博物館(長崎県) 
    発表件数16件(内招待講演1件)
    マルチメディア通信と分散処理(DPS)、セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)と合同
  • 第75回: 2017年2月17日(金)佛教大学二条キャンパス(京都市)
    発表件数20件(内招待講演1件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 FIT2016にてイベント「8K試験放送開始!実用化が進むMMTの最新状況と展望」を開催.試験放送と全国での公開受信が始まった8k放送について紹介し,同内容は学会誌の特集に収録した.情報処理学会第79回全国大会では「2016年サイバー事件回顧録~技術と法制度の両面から~」を開催し前年に続き好評を博した.

3.総括

 知的財産保護,社会基盤,プライバシー,マイナンバー,人工知能,情報セキュリティの総合的議論に関する専門家集団として社会に発信することができた.プライバシー管理,人工知能の社会制度への影響,国際標準,フィンテックなどますます関心が高まっており,本年度はこれらのテーマにも取り組んでいく予定である.SNS利用により運営費の削減が実現した.

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◆ゲーム情報学(GI)研究会

[主査:伊藤毅志,幹事:大久保誠也,保木邦仁,横山大作,池田心]

1.定例の研究会活動報告
  • 第36回研究会は2016年8月5日(金),6日(土)に函館のサン・リフレ函館において,第41回EC研究会と合同で開催した.24件の発表を集め盛会となった.発表内容も,エンタメ系,ゲーム情報学系,その境界領域と多岐に渡り,非常に興味深い研究会となった.EC研究会との合同研究会は久しぶりであったが,双方の研究会にとって参考になる発表があり,数年に一度は開催しようと申し合わせた.
  • 第37回研究会は2016年3月6日(月),7日(火)の2日間,早稲田大学において開催された.15件の発表を集めた.発表の内容も,ブリッジ,囲碁,パズル,カーリング,デジタル戦略ゲーム,麻雀等など,この分野の広がりを感じさせる多岐に渡るゲームを対象とした研究があり,多様な目的に対して,様々なアプローチの研究が見られた.3月8日(水),9日(木)には,場所を電気通信大学に移して,当研究会が講演するGame AI Tournamentも開催され,こちらも多くの参加者を集めた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本研究会主催の第21回ゲームプログラミングワークショップ(GPW2016)を2016年11月4日(金)-6日(日)の3日間の日程で箱根セミナーハウスにおいて開催した.国内外から,28件の一般発表(口頭発表13件,ポスター発表15件),2件の招待講演が行われ,約90名の参加者を集める盛会となった.このワークショップは1994年からほぼ毎年開催されている学術研究集会であり,この分野の研究者やゲームAI開発者が一堂に会して,時間に拘束されずにじっくり議論ができる貴重な場となっている.毎年様々な招待講演があるが,1件目は日本IBM東京基礎研究所の武田浩一氏により,IBM Watsonのアルゴリズムについてお話いただいた.また,2件目は2016年に突如現れたAlpha Goを中心とするコンピュータ囲碁の進化について,プロ棋士のお立場から日本棋院プロ棋士の大橋拓文六段に開設していただいた.いずれもタイムリーな話題で大変有意義な講演会となった.さらに,夜には,囲碁,サイコロ将棋,カーリング,TUBSTAPなどのゲームAIの大会も行われ,夜遅くまでゲームを通して深い情報交換や交流が行われた.

3.総括

 本研究会は発足後18年が経過し,この分野の発表の機会を与えるものとして十分 に定着してきたと言える.発表の内容を見ると,パズルや将棋,囲碁などの伝統的なゲームに加え不完全情報ゲームである大貧民,麻雀などのゲームやカーリングなどのような不確定ゲーム,更には,ビデオゲームや戦略シミュレーションから人狼まで,ゲームの種類は多岐にわたる.また,単にアルゴリズム的に強くするという方向性の研究だけでなく,ゲームの評価や面白さ,AIと人とを繋ぐ研究,人狼などに代表されるコミュニケーションを含むようなゲームAI研究へと広がりを見せている.これらの研究テーマは,ゲームだけでにとどまらず,これからの情報処理技術にとって,重要な貢献を果たす技術も多く含まれており,さらなる発展が期待される..

4.その他

 平成26年度から,若手の研究者のモティベーションの向上のために,若手奨励賞を新設し,徐々に浸透している.今年度からGAT(Game AI Tournament)も後援することになり,この分野の発展に寄与していきたいと考えている.年度末から,学生運営委員を新設し,若手研究者の参入を増やす試みも行うことにしている.平成29年度も,今年度同様,年2回の研究会,及び,GPWの開催,GATへの後援を行っていく予定である.

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◆エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会

[主査:長谷川晶一,幹事:杉本麻樹,鳴海拓志,馬場哲晃]

1.定例の研究会活動報告

 第40-43回の研究発表会を開催した.

  • 第40回 2016年6月2日,3日 於 岩手県立大学アイーナキャンパス
    ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会と合同で開催され,「Image」「Text」「Simulator」「Body movement」「Social media」のセッションで19件の発表が行われた.また,岩手大学の鈴木護先生による招待講演が行われた.
  • 第41回 2016年8月5日,6日 於 サン・リフレ函館
    ゲーム情報学(GI)研究会と合同で開催され,「ゲームAI協議会」「ゲームの分析」「ユーザ支援」「ゲームのAI」「パズルゲームの理論」「学び・遊び」「ゲーム内の人間の行動」「ウェアラブルデバイス」のセッションで24件の発表が行われた.
  • 第42回 2017年1月27日,28日 於 ホテルサンバレー那須
    研究と分野の方向を考えるメタ研究会として開催した.過去のメタ研を振り返り,議論を記録することの重要性を考え,アンカンファレンス形式で議論と発表を繰り返し,発表資料を次回研究会の資料としてアーカイブすることを試みた.結果として,研究分野と社会の関係,ECの定義や評価方法,教科書に何を書きたいか等,具体的な課題について議論を深めることができた.2件のメタ発表も行われた.
  • 第43回 2017年3月10日,11日 於 慶應義塾大学日吉キャンパス協生館
    「AR/VR」「デバイス開発」「発見」「支援」「影響」「報告」のセッションで20件の発表が行われた.また,堀川りょう氏により「声優,アニメに対する日本の非常識,世界の常識」の題目での招待講演が行われた.また第42回のアンカンファレンスの概要が発表された.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  1. エンタテインメントコンピューティング 2016(主催)
    エンタテインメントコンピューティング2016(EC2016)は,2016年11月12日(土)~14日(月)の間,グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボおよび相愛大学本町キャンパスにて開催された.国際会議ACE2016の大阪開催に合わせて,ACE2016とEC2016の一部のデモンストレーション展示をグランフロント大阪で行い,多数の一般の方々に公開すると同時に,ラインライブ配信テレビマンオールスターズチャンネルの番組となり6000名以上が視聴した.これらにより,一般の方々に情報工学を応用した様々なエンタテインメントコンピューティングを知り,デモを体験していただくことができた.一般の方々に公開し半日で400名以上の来場があったと同時に,有料参加者は前年度とほぼ同等であり,安定したシンポジウム運営が継続されてきていることが確認された.各口頭発表セッションも,熱い思いのこもった発表や熱気のある議論が多く見られシンポジウムとして十分な成果があったものと考える.さらに本年度は,本シンポジウムでなければ不可能ともいえるエンタテインメント企画である,学会全体を巻き込んだ遊び「Organized Game」を開催した.シンポジウム本体と時間の取り合いを起こさずにほぼ全員参加の大規模ゲームが実現され,アフターセッションでゲームの結末とともに,そのデザインや実現について披露され,こちらも盛況のうちに終了した.

  2. Advances in Computer Entertainment Technology 2016(主催)
    Advances in Computer Entertainment Technologyは 2004年から開催されているエンタテインメント技術分野の主要な国際会議の一つである.日本の貢献が大きいことも特徴であり,2008年の横浜での開催に続き日本で2回目の開催となった.ワークショップと口頭発表は中央電気倶楽部で,最終日のデモはグランフロント大阪で行われた.24件の口頭発表(採択率32%),22件のポスター,14件のクリエイティブショーケース(実物展示)が行われた.最終日はEC2016と合同で行なったので,国際会議参加者もEC2016の多くのデモを体験することができた.

  3. インタラクション2017(共催)
    2017年 3月 2日~ 3月4日,於 明治大学中野キャンパス
    インタラクション技術はECと密接な関係にある研究分野であり,本年度も共催という形式で協力した.本シンポジウムでは,最終日の一般公開の日程が確保されるなど,積極的な情報発信を目指したシンポジウム運営が行われている.また,口頭発表もインターネット放送にて生中継することにより,積極的に社会へ発信されている.
3.総括

 ECは情報科学の多くの分野と関係が深い研究領域である.そこで,関連する諸研究会との連携を深めることで幅広くECとそれに関する研究発表の場を提供することを目指す一方で,メタ研究会に代表されるEC研究そのものの深化を図ることを,初年度来継続して実践してきている.
 本年度は特に,EC2016シンポジウムと国際会議ACE 2016の連続開催により,国際的な研究コミュニティと日本のEC研究の接続が図られた.また,EC2016シンポジウムでは,デモを番組としてネット中継するなど,一般向けの情報発信が強化された.また,ECシンポジウムでは,参加者がほぼ全員で参加するオーガナイズドゲーム(OG)が2014年から企画・実施されているが,EC2016のOGの完成度は非常に高く,懇親会や休憩時間にも話題となっていた.
 また,本年度のシンポジウム,研究会発表の中から3件の学生優秀賞を選定した.

4.その他
 多くの情報がインターネットにより簡単に手に入る状況の中で,参加者が同じ時間を共有するシンポジウムや研究会の役割を考えると,体験できることや集中的に深く議論できること,表彰や論文誌等研究コミュニティによる評価を示し,記録することにあると考えられる.こういった,学会の研究会ならではの機能を追求しつつ,学会外の活動・団体との繋りも追求したいと考えている.

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◆バイオ情報学(BIO)研究会

[主査:関嶋政和,幹事:倉田博之,五斗 進,竹中要一]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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◆教育学習支援情報システム(CLE)研究会

[主査:梶田将司,幹事:林 雄介,椋木雅之,永井孝幸,重田勝介]

1.定例の研究会活動報告

 2016年度は,第19~21回の研究発表会を開催した.

  • 第19回は5月20~21日に信州大学 長野(工学)キャンパスで「教育工学研究会(ET)」との連催により開催し,招待講演1件を含み,募集テーマ「教育・学習データの収集/活用とその理解および一般」に関連する16件の発表があった.
  • 第20回は,11月18~19日に徳島大学 常三島キャンパスにおいて開催し,募集テーマ「安定・安全の情報環境と学習支援および一般」に関連する9件の発表があった.
  • 第21回は,3月21~22日に京都大学 吉田キャンパスで開催し,募集テーマ「BYODによる情報環境と学習支援および一般」に関連する20件の発表があった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 8月22~24日にグリーンピア大沼(北海道茅部郡)で,情報教育シンポジウム(Summer Symposium in Shin-Hakodate-Hokuto 2016(SSS2016))を「コンピュータと教育」研究会と共同で開催した.本シンポジウムでは,例年通り,初等中等教育から大学における情報教育,各種教育学習支援情報システムに関連する様々な研究や実践報告が行われた.また,本研究会から企画として,IMS Global Chief Architect Colin Smythe博士によるハッカソンを実施した.本研究会との共同開催も7年目になり,本研究会関係者の参加・発表も定着しつつある.

3.総括

 本研究会では,教育学習活動を支援する情報システムに関する研究開発及び実践報告に関する発表が行われれており,ラーニングアナリティクス,教育ビッグデータ等,国際的に関心が高まっている潮流に関する発表も増えてきている.今後は,SSS2016で実施したハッカソンのようなより深みのある人的交流も国内・国際連携の枠組みの中で継続的に試みながら,国内の研究活動と国際的な取り組みを結びつけられるような研究会となるよう,意識的に取り組みたいと考えている.

4.その他

 2017年度は,5月20~21日に国立情報学研究所(教育システム情報学会,学習分析学会と共催),12月に愛媛大学(「コンピュータと教育」研究会(CE)との共催,電子情報通信学会「技術と社会・倫理」研究会(SITE)との連催),3月に京都大学での開催を予定している.また,8月17~19日にウィシュトンホテル・ユーカリ(千葉県佐倉市)で情報教育シンポジウム(SSS2017,「コンピュータと教育」研究会との共催),FIT2017でのイベント企画を予定している.

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◆アクセシビリティ(AAC)研究会

[主査:平賀瑠美,幹事:馬場哲晃,大島千佳,澤田秀之,佐藤大介,坊農真弓]

1.定例の研究会活動報告
 2016年7月29/30日,2016年12月2/3日, 2017年3月10/11日にそれぞれ第1回,第2回,第3回研究会を開催した.それぞれの回の参加人数は49/63/36人,うち聴覚障害者6/7/24人,視覚障害者4/11/4人,盲導犬4/3/0匹,ライブ動画視聴者数は266/690/562(聴覚障害者・視覚障害者・盲導犬・ライブ動画視聴者については延数).第3回は電子情報通信学会福祉情報工学研究会WITとの連催である.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2016年度は実施なし.

3.総括

 昨年度から研究グループとして活動してきたが,2016年度より研究会となったため,広くアクセシビリティ研究の発表を募集した.アクセシビリティ分野の研究会として,国内では後発であるため,昨年度より特色を以下とし,実現してきた.
- 当事者参加を促進する
- 研究会をアクセシビリティ研究の実験の場とする
さらに,今年度から発表に対して学生奨励賞と協賛企業からの企業賞を設けた.

 情報処理学会から字幕情報保障費用の支援をいただいたり,運営委員による音声認識による字幕情報保障を行ったり,最寄駅と会場間や会場内でのガイドヘルプを行うことで多くの当事者に参加していただけた.聴覚障害に関する発表に対して視覚障害者からの質疑やその逆もあり,障害を持つ者もそうでない者もお互いの研究に対する興味を喚起できたのではないかと思う.

 また,障害の当事者の多くの参加のみならず,学生奨励賞の半数以上は聴覚障害・視覚障害を持つ学生が受賞した.発表の場があれば障害の当事者の強みを生かした研究は一般にも認められるものである,ということを示せたことは,本研究会の存在意義の一つであろう.
 昨年度より行ってきた実験については今年度も全員で取り組む企画として以下のことを行った.
- 音声自動認識による字幕情報保障を3つのシステムで実施し,技術による情報保障の代替について研究会全体で検討した.システム導入による字幕情報保障は費用の点から望まれるが,研究を正確に伝えることができるかどうかについては,今後の課題も多いと考えられる.
- 聴覚からの情報のみで研究会に参加して発表を理解できるかどうかについて,複雑な図形を一人が説明し,参加者が描画するという例を体験した.発表を言葉のみで伝える技術の難しさを理解できたように思う..

4.その他

 本研究会は様々な障害をもつ当事者になるべく多く参加していただくことを望み,開催においては,通常の研究発表会の準備以外に,情報保障,ガイドヘルプ,座席配置や移動の少ない懇親会の配慮,といったことが必要となる.来場し易さやライブ中継も重要なことで,3回中2回は会場を都内のアクセスの良いところに固定した.
 2016年度は研究会初年度で,研究グループに引き続き金銭的に困窮していた.今後も,研究会そのものをより活発にして存在を多くの人に知ってもらい,登録員数増加は勿論であるが,企業協賛,助成金獲得に継続して努める必要がある.情報処理学会や企業・大学からの補助や提供が続くことが約束されていない状況で,アクセシビリティ研究会の自助努力で情報保障をはじめとする障害者支援を続けることには大きな不安がある.障害者差別解消法は遍く浸透しているとはまだまだ言えない状況であるが,AACのみならず情報処理学会はその意味を理解し,先んじた対応をし,情報処理技術によりアクセシビリティに貢献する研究を推進していると広く認めてもらえるように活動を続けていく.
http://ipsj-aac.org

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◇ネットワーク生態学(NE)研究グループ

[主査:林 幸雄,幹事:鳥海 不二夫,田中 敦,今井哲郎]

1.定例の研究会活動報告
 会合名:第13回ネットワーク生態学シンポジウム合宿
 日時:2016年8月22-23日
 場所:千葉県木更津市 オークラアカデミアホテル
http://www.neteco.jp/symposium/2016/index.html

 参加者は,招待講演者2名,一般23名と学生19名の計44名(一般と学生を合わせた新規参加者は17名)で,海外からの招待講演者への支払い等から238,420円の赤字となったがこれまでの積立金で補填した.

下記の特別セッションとオーラル発表に加えて,ポスター発表30件が行われた.

特別セッション:
チュートリアル講演
 講演者 斉藤和己 氏(静岡県立大学 経営情報学部 教授)
 題 目 「大規模ネットワークでの中心性計算と影響最大化」
 講演者 Hiroki Sayama (Director, Center for Collective Dynamics of Complex Systems
       Associate Professor, Department of Systems Science and Industrial Engineering
     Director, Graduate Program in Systems Science Binghamton University,
     State University of New York, USA)
 題 目 「Recent Trends in Network Science(ネットワーク科学における最新動向) 」

学会参加報告
 講演者 臼井翔平(東京大学大学院工学系研究科 博士課程)
 題 目 NetsciX2016国際会議速報

オーラル発表:
 1)多変量時系列データのネットワーク化について,
    谷澤俊弘・中村知道・Michael Small(高知工業高等専門学校・兵庫県立大学 ・University of Western Australia)
 2)レイヤ間の類似度に基づいた人工マルチレイヤネットワークの生成手法,
    名部井康博・村田剛志(東京工業大学)
 3)圧縮センシングを用いたネットワーク構造の圧縮と復元,
    川人一生・須鎗弘樹(千葉大学)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 上記の報告通り.

3.総括

 発表件数は前々回及び前回と同様に維持しながら,新規参加者数も半数近くで新陳代謝も良い.財政的にも特に問題はなく,引き続き合宿形式の会合を開催していく.
 次回は,2017年8月20-21日に第14回ネットワーク生態学シンポジウムを北陸先端大にて開催予定である.引き続き,ポスター投稿から厳選したオーラル発表を含め,会合内容を充実させる.http://www.neteco.jp/symposium/2017/index.html

4.その他

 2017年6月号にて論文誌特集号を発行予定. 

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◇会員の力を社会につなげる(SSR)研究グループ

[主査:筧 捷彦,幹事:寺田真敏,中山泰一]

1.定例の研究会活動報告

 2011年12月27日に公開された『情報処理学会教育ビジョン2011』に記載されている,「教育に携わる諸部門とのさまざまな形での協働の推進に努めます」を実践する場として,2012年度より研究会グループとして活動を開始した.

2016
年度は,次の2つの会合を主催した.

会合名:第5回 東大での『一般情報教育』を体験しよう
日時:20160801()03()
場所:東京大学駒場キャンパス情報教育棟

会合名:第5回 情報科教員を目指す学生さんに向けてのガイダンス会
日時:20161002()
場所:河合塾 池袋パークビル6

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2016年5月15日(日),愛知県立大学 サテライトキャンパスにおいて開催された,高校教科「情報」シンポジウム2016春,10月29日(土),早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて開催された,高校教科「情報」シンポジウム2016秋に,共催組織として参画した.

3.総括

 情報科教員を目指す学生さんに向けてのガイダンス会は,高校の先生と大学の先生のコミュニティを活用して,複数大学間にまたがって,情報科の先生になりたい学生さんを応援しようという思いを形にしたものである.多くの方に参加して頂くため,2014年から開催日を固定(10月の第1日曜日)している.2017年は101()を予定している.
研究グループの活動も5年目となり,この間,いろいろな方が,本研究グループの活動に参画することによって輪が広がり,課題解決の協働の場が形となって動き始めてきている.今後も,様々な声を拾い上げながら,課題をひとつずつ解決していくことで,「教育に携わる諸部門とのさまざまな形での協働の推進に努めます」を実践していく予定である.

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◇情報処理に関する法的問題(LIP)研究グループ

[主査:高岡詠子,幹事:市毛由美子,中山泰一,登 大遊]

1.定例の研究会活動報告
 2015年9月に立ち上げた「情報処理に関する新たなルール作り」に関する研究グループは,2015年度に引き続き,新たなソフトウェア契約のモデル案を提案しようという方向で勉強会を設けた.2016年度は,外部からゲストスピーカーを招き,アジャイル開発とその現場での様々な契約モデル,それぞれにまつわる問題などについてお話を聞き,ディスカッションを行った.
  • 第1回(通算第3回)
    日時:2016年4月1日 18:00~20:00
    場所:のぞみ総合法律事務所
  • 第2回(通算第4回)
    日時:2016年7月12日 18:00~20:00
    場所:のぞみ総合法律事務所
    ゲストスピーカー:日立製作所 居駒幹夫様
  • 第3回(通算第5回)
    日時:2016年10月25日 18:00~20:00
    場所:のぞみ総合法律事務所
  • 第4回(通算第6回)
    日時:2017年1月24日 18:00~20:00
    場所:のぞみ総合法律事務所
    ゲストスピーカー:(株)永和システムマネジメント 木下史彦様
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2016年度は実施なし.

3.総括

 2016年度は前年度の活動を踏まえ,「どんなプロジェクトタイプにはどういう契約タイプがマッチするか」ということからモデル案を作成することを目標に活動を行った.特に,ウォーターフォールモデル以外の開発モデルに焦点を当てることにし,外部からアジャイル開発に関するゲストスピーカーを招く形の勉強会を2回行った.お二人のお話を聞いた上で,本グループの役割が見えてきた.
・ソフトウェア開発におけるよくある紛争に関しては,アジャイル開発特有というわけではなく,よくある紛争はWFと同じであること,また,アジャイル開発の課題として,テスト自動化,継続的な妥当性確認等,主に品質確保方法の確立があることが紹介された.
・ソフトウェア開発の契約モデルとの関連として,こう言った契約は,特に,信頼関係が非常に重要な要素を占めるので,担当者が変わるなど,お互いの信頼が無くなった時のフォローを契約書に盛り込むべきではないかなどのアドバイスがあった.
 2017年度は,2016年度の結果を踏まえ,具体的な契約モデルについて議論する予定である.

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