2008年度研究会・研究グループ活動報告


<調査研究運営委員会>
CMSgr

<コンピュータサイエンス領域>
DBS SE ARC OS SLDM HPC PRO AL MPS EMB

<情報環境領域>
DPS HI CG IS FI AVM GN DD MBL CSEC ITS EVA UBI IOT BCCgr SPTgr

<フロンティア領域>
NL ICS CVIM CE CH MUS SLP EIP GI EC BIO NEgr




調査研究運営委員会

 

◇教育学習支援情報システム(CMS)研究グループ

[主査:美濃導彦、幹事: 井上 仁,角所 考,梶田将司,渡辺博芳]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は8-10回の研究発表会を開催した.

  • 第8回は名古屋大学で開催し,「キャンパス情報システム」にテーマとした11件の一般研究発表があった.さらに,招待講演企画として「オープン時代における大規模組織のアイデンティティ管理」について3件の講演をITRC(日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会) 第23回研究会と共催した.
  • 第9回は関西大学で開催し,「CMS活用と運用」をテーマとした17件の一般研究発表があった.
  • 第10回は九州工業大学と西日本総合展示場で開催し,1日目に九州工業大学で「利用者支援」をテーマにした13件の一般研究発表があった.2日目は西日本総合展示場で情報教育研究集会の特別セッションとして「CMSの新たな可能性」についてパネル討論を行った.

 以上3回の研究発表会では,第8回が50名程度,第9回が56名,第10回が48名の参加者があった.第10回の情報教育研究集会の特別セッションについては,申込人数は94名で,うち34名がCMS研究会への参加者,残りはCMS研究会以外からの参加申込であった(会場が満席となる盛況であった).

2.シンポジウム・小規模国際会議等の報告

 1.でも記載したが,第8回研究発表会の一部をITRC(日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会) と共催し,「オープン時代における大規模組織のアイデンティティ管理」をテーマとした招待講演企画を行った.また,第10回研究発表会の一部を情報教育研究集会の特別セッションとして行い,「CMSの新たな可能性」についてパネル討論を行った.双方とも,様々な分野からの参加者があった.

3.総括

 本研究グループでは,オープンソースシステムによるコース管理システムの開発報告,導入実践報告,商用システムを使った実践報告などを主な研究テーマとしており,設立以来,これらのテーマに関する研究発表会を開催している.毎回,システム開発者,運用者,利用者といった様々な立場の参加者があり,本研究グループは,教育学習支援システムに関わる様々な立場の人々が議論する貴重な場となっていると考えている.

4.その他

 平成21年度の研究発表会は,5月に三重大学,9月に日本女子大学,12月に広島大学(「コンピュータと教育」研究会と共催)で開催する予定である.

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コンピュータサイエンス領域


◆データベースシステム(DBS)研究会

[主査:角谷和俊、幹事:江口浩二,豊田正史,中島伸介,中村聡史,土方嘉徳,森嶋厚行]

1.定例の研究会活動報告

 第145~147回の定例の研究会を開催した。特に9月に開催した第146回研究会は発表件数73 件,招待講演7件,参加者数も140名に上る会議となり盛況を博した。また,3月に電子情報通信学会データ工学研究専門委員会および日本データベース学会との三者で共催したデータ工学と情報マネジメントに関するフォーラムでは,発表件数が275件,参加者数が469名とこちらも盛況であった。
なお,主な研究トピックは,データベース技術,データベース応用,Webマイニング,パーソナライゼーション,XML,情報検索・サーチ技術,情報抽出,情報推薦,SNS・ブログ,ソーシャルWeb,スパム検出,音楽情報・画像処理,セキュリティ・プライバシー,情報可視化,クラスタリング,ユビキタス環境,ストレージ,メタデータ,自然言語処理・テキスト分析,感性情報処理,地理情報処理などである。

2.シンポジウム・国際会議等の報告
・Webとデータベースに関するフォーラム (WebDB Forum) 2008

 今回のフォーラムは,情報処理学会データベースシステム研究会,日本データベース学会,電子情報通信学会データ工学研究専門委員会の共催,また,文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究」の協賛により,情報爆発時代におけるDBとWeb技術をテーマに開催した.本フォーラムでは,情報爆発時代に向けた各種特別セッションや,この分野における産学連携に関連する各種企画,Web情報システムやデータベース技術についての最新研究成果の一般発表セッション等を通じて,招待講演,研究発表,パネル討論などの形態で議論する場を設けると共に,多様なコミュニティの交流を深め,議論を行うことができるポスターレセプションを開催した.会場および日程は,学習院大学創立百周年記念会館にて,12月1- 2日の2日間にわたり開催した。
一般研究発表37件,一般ポスター17件,招待ポスター11件,技術報告セッション発表19件の発表があり,参加者数は406名(有料参加者243名,聴講学生73名,招待講演者10名,産学連携企画発表者42名,その他38名)が参加した.データ工学研究に関する産学イベントとしてこれだけの参加者が集まったことは大変意義があると考えられ,今後もこの経験を生かしたフォーラム運営を行っていきたい.
また,本フォーラムでは,プログラム委員会が行った査読結果に基づき,著者から推薦の希望のあった論文の中から優秀な論文に対して,情報処理学会論文誌「データベース(IPSJ-TOD)」(電子情報通信学会データ工学研究専門委員会共同編集)へ推薦するという形での連携を行った。

3.情報処理学会論文誌 データベースの報告

 「情報処理学会論文誌 データベース」(電子情報通信学会データ工学研究専門委員会共同編集)のVol.1 No.1~No.4の発行を終えた。また,Vol.1 No.1では9件,Vol.1 No.2では4件,Vol.1 No.3では8件,Vol.1 No.4では9件が掲載された。

4.総括

 インターネットの普及はわれわれを取り囲む情報化社会を一変させた。モバイル情報機器や無線LAN,ICタグなどのネットワーク関連機器やインフラストラクチャが普及するとともに,WWWに代表されるように多種多様なコンテンツが,刻々とわれわれに提供され,まわりに爆発的な勢いで蓄積されつつある。このような状況下では,異種・大量のコンテンツをどう共有し,いかに効率的に検索・利用するかを追及してきたデータベース技術が益々その重要性を増してきている。さらに、データベース技術はこれまでは,考えられなかったような新たな応用分野に適用されつつある。このような背景のもとデータベースシステムの重要性が一層大きくなるとともに,インターネットやセンサーネットが普及し,コンテンツが溢れる時代の新しい情報共有のための中枢機構としての新しいデータベースシステム像が求められている。
データベースシステムは,広い範囲でのメディアデータの共有・利用を実現するための中心的なシステムとして位置づけられ,それとともにさまざまな情報・コンテンツの融合に関する研究開発や,関連する情報技術・応用技術との融合に関する研究開発が,今後さらに重要な課題になっていくと考えられる。
データベースシステム研究会は,メディアデータおよびネットワークが形成する新しい情報環境を視野に入れながら,さらに,WebDBフォーラム2008で日本データベース学会,電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会,文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究 「情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究」,電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会,ACM SIGMOD日本支部,筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター,独立行政法人 物質・材料研究機構,日本MySQLユーザ会,NPO法人 日本PostgreSQLユーザ会,Firebird日本ユーザ会と連係したように,他分野や隣接分野との連携を積極的に行うことによって,データベースシステム分野の発展拡大に貢献することを目指していく。また、研究会やシンポジウムにおける英語での発表や海外からの研究者の招聘など、国際化についても推進していく予定である。
さらに、学会の活性化にとって若手研究者のコミュニティへの参加を促すことはきわめて重要であると考える。そこでDBS研究会では第137回研究会より,学生による発表を対象として学生発表奨励賞を設け,優秀な発表者を顕彰することにしている。今年度は総計22名の学生が受賞した。受賞者には賞状の授与ならびにその氏名・業績の研究会HPへの掲載が行われる。本賞をきっかけとして受賞者がさらに研究を推進していただくことを強く願う。

5.その他

 データベースシステム研究会は,永続的な情報の共有・検索・利用のための諸技術に焦点をあてた研究会であり,広範なデータ処理技術と応用分野をカバーし,今後データベースや情報検索に対する需要の高まりと共に,益々その守備範囲が拡大していくものと予想される。
そこで,本研究会は,他学会の関連組織(電子情報通信学会データ工学研究専門委員会,ACM SIGMOD 日本支部,日本データベース学会)と一層の連携を強化し,国際学会や他の研究会や研究グループとも連携を促進し,さらに実務者にも興味のあるテーマを提供できるように関連団体とも連携を図り,データベース関連の研究者,技術者のコミュニティの更なる発展に貢献していく所存である。

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◆ソフトウェア(SE)工学研究会

[主査:羽生田栄一、幹事:坂田祐司、紫合 治、野中 誠、丸山勝久、鷲崎弘宜]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示す第160~163回の研究発表会を開催し、合計80件の研究発表(活動報告を含む)が行われた。

  • 第160回:6月19日~20日、化学会館、発表19件(組込システム研究会との合同研究会)
  • 第161回:9月26日、岡山県立大学、発表11件
  • 第162回:11月19日、化学会館、発表10件
  • 第163回:3月18日~19日、化学会館、発表40件(学生研究賞の表彰、学生発表30件)

 研究発表の分野は、要求分析から設計・実装・テストに至るソフトウェアライフサイクルの一部分または全体を対象とした、伝統的なソフトウェア工学の範疇における研究が中心的であった。また、セキュリティやソフトウェア工学教育、組込みシステムやwebアプリケーションなど、比較的新しい研究領域または適用領域に関する発表も多数あった。一方、手法の観点から見ると、数理的手法、形式手法、モデル化技法、支援ツール、実例による検証など、研究領域または適用領域に対して様々な手法の適用を試みた研究がなされていた。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

・ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2008(SES2008)
2008年9月1日~3日の3日間にわたり、東洋大学(東京都・文京区)にて開催した。SESとしては3回目のシンポジウムである。初日はワークショップを開催し、開発環境、測定と見積り、パターンとアーキテクチャに関する議論を行った。2日目以降の論文セッションでは、全体で33件の投稿のうち18件を採録し、信頼性とメトリクス、要求分析(2セッション)、プロセスと分析、ツール、サービス指向、ソフトウェア工学教育の7セッションに分けて発表した。その他、8件のポスター展示を行った。基調講演は、Gail Murphy氏(University of British Columbia)と玉井哲雄氏(東京大)にそれぞれご講演いただいた。また、「ソフトウェア工学温故知新」という企画セッションを設け、サービス指向、要求工学、部品検索、コスト予測の4テーマの講演を設けた。最終日には「ソフトウェア工学の挑戦:情報セキュリティの強化に向けて」と題するクロージングパネルを行った。FIT2008と日程が重なってしまったこともあり、参加者数は137名と、例年に比べて少なくなったことが残念ではあるが、研究会主催のメインイベントとして、今後も、良質の議論と有意義な情報交換ができる場として継続実施したい。

・ウィンターワークショップ2009・イン・宮崎(WWS2009)
2009年1月23日~24日に、宮崎市民プラザおよび宮崎観光ホテルにて開催した。この種のワークショップは1997年から継続実施しており、今回で16回目となる。討論テーマは、プログラム解析、要求工学、サービス指向、アーキテクチャとパターン、ソフトウェア開発マネジメントの5テーマを設け、45人の参加者がそれぞれのテーマに分かれて集中的な議論を行った。

3.総括

 SESとWWSの他にも、情報処理学会論文誌において『ソフトウェア工学の変化と深化』というテーマの特集号の企画を提案した。定例の研究会を確実に開催しつつ、SES/WWS/論文誌特集号の企画を行うなど、会員の研究発表の場を確保しながら、会員間での情報共有の機会を十分に提供してきたと考えている。ただし、600名を超える登録会員数のわりには、定例研究会やSESへの参加者数が多くないことが懸念される。研究会の質の発展のためには、その基盤として、まずは量の確保が望ましい。会員に対するサービスレベルを向上し、定例研究会やシンポジウムなどに足を運んでいただけるよう、運営側のさらなる工夫が求められる。

 ソフトウェア工学をテーマとしたNATOの会議が開かれてから40年が経過した現在、ソフトウェアの適用領域は大きな広がりを見せていると同時に、社会インフラにおける重大障害の一因として顕在化する機会が増えている。この40年間、ソフトウェア工学により多くの問題が解決されてきたが、新たな問題、あるいは、すでに解決済みと思っていたことが現在の環境において再現している問題など、ソフトウェア工学の視点から貢献すべき課題は多い。ソフトウェア工学研究会は、産学の両方から会員が集まっており、理論と実践の両面からアプローチできる貴重な場である。多数かつ多様な会員というメリットを活かして、さらに充実した活動を行っていきたい。

4.その他

 2009年度は、4回の定例研究会、SES2009、WWS2010を予定しており、それぞれ、すでに担当者を割り当てて準備を進めている。FIT2009では電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会と連携し、ソフトウェア分野でのFIT査読付き論文を受け入れる。このように、2008年度の活動内容を維持するだけでなく、新たな取り組みの計画を立てている。

 運営面では、運営委員会の開催回数を増やし、運営委員の協力をより円滑に得られる体制の構築を目指す。具体的には、研究会のセッション座長、研究会/SES/WWS/全国大会/FITへの論文投稿および会議参加、次世代情報処理ハンドブックの執筆協力など、様々なかたちでの貢献をお願いしていきたい。また、幹事が中心となって、研究会webサイトやメーリングリストを通じて、会員へのタイムリーな情報提供・情報発信を心がけたい。

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◆計算機アーキテクチャ(ARC)研究会

[主査:中村 宏、 幹事:井上弘士、吉瀬謙二、佐藤真琴、森 敦司]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は以下の5回の研究会を開催した。

  • 第170回 2008年 5月13-14日 @日立中央研究所(ICD と共催)
  • 第171回 2008年 8月5-7日 @佐賀県佐賀市アバンセ[SWoPP2008]
  • 第172回 2008年 10月19-21日 @福岡県二日市市
  • 第173回 2009年 1月13-14日 @パナソニック株式会社(EMB/ICDと共催)
  • 第174回 2009年 2月26-28日 @北海道大学(HPCと共催)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 先進的計算基盤システムシンポジウムSACSIS2008を、2008年6月11日(水) - 6月13日(金)の日程でつくば国際会議場にて、HPC, OS, PRO, 及び電子情報通信学会のCPSY, DC, RECONFと共催で開催した。

3.総括

 応用面では高性能分野、設計階層では上位分野との連携が強く、具体的にはHPC研究会との共催や、シンポジウムでもOSやPROなどとの共催を行っている。
一方で、設計階層では下位の回路技術、応用面でも設計制約が厳しい組込みシステム分野との連携が重要になってくると考え、H18年度より開始した電子情報通信学会の集積回路研究専門委員会、および当学会の組込みシステム研究会との共催の研究会を、H19年度に引き続きH20年度も開催した。いずれの研究会も、発表件数、参加者どちらも多く盛況であった。また、長年HPCと共催研究を開催している3月の研究会では、さらに共催の効果を高めるためにテーマの明確化などを行い、参加者には好評であった。
H19年度より開始した、マルチコアプログラミングコンテスト 「Cellスピードチャレンジ」(EMB, HPCとの共催)をH20年度も開催した。こちらも多くのチームが参加し盛況であった。今後も、学会員が必要とする研究発表の場を提供すべく、関連する研究会と密な連携を保ちつつさらに活動を盛り上げていく予定である。

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◆システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)研究会

[主査:並木美太郎、幹事:大山恵弘、光来健一、品川高廣、盛合 敏]

1.定例の研究会活動報告

 第108~110回計3回の研究発表会を開催した。

  1. 第108回 2008年4月23日~24日 沖縄県那覇市IT創造館大会議室
    招待講演として筑波大学の品川より「セキュアVMのアーキテクチャ概要」の特別セッションを設けたほか、システムソフトウェア一般をテーマとして、仮想化技術、セキュリティ、マルチコア向けカーネルとライブラリ、ストレージ、最適化と評価、省電力、高信頼化について全27件の発表が行われた。
  2. 第109回 2008年8月5日~8月7日 佐賀県佐賀市アバンセ
    「並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ」として複数の研究会と共催により開催された。オーバレイネットワーク、仮想化技術、ストレージ、資源保護、分散システムについて全18件の発表が行われた。
  3. 第110回 2009年1月28日~29日 愛知県蒲郡市蒲郡情報ネットワークセンター
    招待講演として豊橋技術科学大学の廣津より「実ネットワーク環境におけるシステムソフトウェア研究」の特別セッションを設けたほか、システムソフトウェア一般として、セキュリティ、仮想化技術、ストレージ、シンクライアントとネットワーク、カーネル、について全15件の発表が行われた。
2.シンポジウム・国際会議等の報告

○第20回コンピュータシステムシンポジウム 2008年11月12日(水)~11月13日(木)
場所 キャンパス・イノベーションセンター東京
OS研究会としては、コンピュータシステムシンポジウムを研究会活動として重要視している。本シンポジウム投稿をACS論文誌と同時投稿可能とすることで、質と量の充実をはかり、招待講演により本分野の先端的な話題を提供してきた。
今年度は、学術発表に留まらず、産業界との連携、若手研究者の自立も重要であると考え、招待講演については、プリファードインフラストラクチャーの西川氏にベンチャー企業の起業のご経験を交えて検索エンジンなどについてご講演いただいた。また近年重要視されている仮想化技術として、日本におけるXenの第一人者であるVA Linux Systems Japanの山幡氏より,Xenの歴史および実装について招待講演をいただきいた。さらに特別講演として、現在国内で行われているOS関連のプロジェクトである「ディペンダブルOS」と「セキュアVM」についてそれぞれ東京大学の石川氏と筑波大学の加藤氏よりお話しただきまいた。
一般論文として16件の発表があったほか、萌芽的な研究やデモンストレーションを交えた研究発表の場としてポスターセッションを用意し、14件の発表が行われた。
2日間のシンポジウム全般にわたって活発な質疑応答が行われ、当初の目的を十分に果たすことができた。

3.総括

 例年行っているシステムソフトウェアとオペレーティングシステム分野の研究発表活動では、社会的要請からVMなどの仮想化技術、セキュリティなどが増えたほか、ストレージ、ネットワーク、省電力、マルチコア関連の発表も多い。また、引き続き産業界の視点からの話題を増やし、一般研究会での企業から研究発表、シンポジウムにおける企業からの招待講演などを依頼した。さらに、本分野の新しい展開を目指し、産学連携、若手の起業、などから招待講演をお願いした。2006年度より開始した学生表彰を継続することで若手育成に力を注いだ。これらの活動により、さらに重要性を増しているOS分野の活性化を行うことができた。

 

◆システムLSI設計技術(SLDM)研究会

[主査: 木村晋二 、幹事: 石原 亨、田宮 豊、青木 孝 ]
1.定例の研究会活動報告

 以下に示す第135~139回の研究発表会を開催した。

  • 第135回:発表件数:12件、5月8・9日、テーマ:システム設計および一般、神戸大学、電子情報通信学会(VLSI設計技術研究会(VLD))と共催
  • 第136回:発表件数:16件、10月6・7日、システムLSIの応用とその要素技術,専用プロセッサ,プロセッサ,DSP,画像処理技術,および一般、岩手県民情報交流センター、電子情報通信学会(SIP/IE)と共催
  • 第137回(デザインガイア2008):発表件数:31件、11月17・19日、システム設計とCAD技術および一般、北九州学術研究都市、電子情報通信学会(DC/VLD/ICD/CPM と共催,CPSY/ RECONF と併催)
  • 第138回:発表件数:35件、1月29・30日、FPGAとその応用および一般、慶応義塾大学(日吉)、電子情報通信学会(VLD/CPSY/RECONF)と共催
  • 第139回:発表件数:16件、3月5・6日、組込技術とネットワークおよび一般、佐渡島開発総合センター、組込技術とネットワークに関するワークショップ,電子情報通信学会(CPSY/DC/SIGEMB)と共催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 以下に示すシンポジウム等を開催した。

  • DAシンポジウム2008:8月26・27日、浜名湖遠鉄ホテルエンパイア、発表件数:44件
  • ASP-DAC 2009(共催):1月19~22日、パシフィコ横浜、発表論文 116件(投稿数355)
3.総括

 本研究会は、システムLSIを中心とする電子装置の設計技術、設計自動化技術の研究分野をスコープとして活動している。
平成11年度に実施された「設計自動化研究会」からの改称と、それに伴うスコープの拡大により、活動の活性化が進んでいる。特に、研究会単独主催の「DAシンポジウム」は、この数年発表件数、参加者ともに増加傾向と活発である。今年度の参加者は 143名であった。また、平成18年度より、学生会員育成のための表彰SWGを新たに設けて、研究活動の更なる発展に向けて活動している。
今年度は、研究会独自のトランザクションを創刊、平成20年9月に第1号、つづいて平成21年2月に第2号を発行した。またASP-DAC2009を共催し、参加者531名と盛況を呈した。

4.その他

 本研究会は「DA シンポジウム」を中心としながら、電子機器の設計およびEDA技術の先端研究開発の交流の場を提供しています。発表件数と参加登録費がリンクしており毎年頭を悩ませていますが、適当なところで折り合いをつけて今後も種々の分野との連携を活発化させたいと考えています。活動予定については、下記をご参照ください。
http://www.ipsj.or.jp/sig/sldm

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◆ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会

[主査:朴 泰祐、幹事:合田憲人、片桐孝洋、加納 健、高木亮治]

1.定例の研究会活動報告

 

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 

3.総括

 

4.その他

 

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◆プログラミング(PRO)研究会

[主査:前田敦司(2009年1月より)西崎真也、幹事:小川瑞史、増原英彦、西崎真也(2009年1月まで)]

1.定例の研究会活動報告

 第69~73回の研究発表会を開催し,合計44件の発表があった.このうち,第70回(8月,SWoPP2008)が他研究会との連続開催であり,残りの4回が単独開催である.SWoPPの回には特集テーマを定めたが,特集テーマと直接は関係しない発表も常に受け付けるようにした.

 平成20年度も,トランザクション:プログラミング(PRO)と密着した体制で研究発表会を開催した.トランザクション(PRO)に投稿された論文は,まず研究会で発表され,発表会の直後に開催されるトランザクション(PRO)編集委員会において議論し,査読者を定めて本査読を行なった.例年通り,投稿の有無に関わらず,1件あたり発表25分,質疑・討論20分の時間を確保し,参加者が研究の内容を十分に理解するとともに,発表者にとっても有益な示唆が得られるように務めた.発表総数44件中,トランザクションへの投稿件数は37件,投稿論文からの総採録件数は25件程度になると予想される.採択率は約68%であり,平成19年度 (約67%) から変化はなかった.

 また,若手を対象としたコンピュータサイエンス領域奨励賞の受賞者を2名選び,研究発表会の場で表彰式を行った.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 情報処理学会4研究会(ARC,OS,HPC,PRO)および電子情報通信学会3研究会(CPSY,DC,RECONF)およびIEEE CS Japan Chapter の共同主催ならびに情報処理学会1研究会(EMB)の協賛により,先進的計算基盤システムシンポジウム(SACSIS2008)を,6月11~13日につくば国際会議場で開催した.

 また,第16回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2008) 11月26~28日,日本ソフトウェア科学会「インタラクティブシステムとソフトウェア」研究会に協賛した.

3.総括

 プログラミング研究会の発表件数は従来より減少傾向にあったが(平成16年度58件,17年度49件,18年度46件),昨年度増加した(19年度52)。今年度は44件となり,再び減少することとなった.また,トランザクションへの採択件数もそれにあわせて,18年度の27件,19年度も28件に対して,25件と減少した。ただ,前述のとおり採択率は昨年度と比べてほとんど変化はなく,質的な変化はみとめられないと考えられる.

4.その他

 本年度は,従来よりおこなっている研究発表の他に招待講演をおこなった.今後は,研究発表・議論の場としての価値を高めていくと同時に,招待講演等をもりこんでいくことにより,一層価値を高めていくことを検討する.

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◆アルゴリズム(AL)研究会

[主査:藤田 聡 、幹事:角川裕次,山田敏規,小野廣隆]

1.定例の研究会活動報告

 第118から第123回までの合計6回の研究発表会を開催し、総発表数は59件であった。発表の内容は、グラフアルゴリズム、ネットワーク通信、計算幾何、列挙アルゴリズム、近似アルゴリズム、計算複雑度、情報セキュリティ、バイオインフォマティクスなど、多岐に渡っている。本年度は4件の特別講演を企画し、アルゴリズム研究に関わる幅広い分野から、第一線で活躍されている方々にご講演いただいた。この企画は、参加者が視野を広げ、研究に新たな刺激を受けるよい機会となっている。他研究会との交流としては、電子情報通信学会のコンピュテーション研究会と9月に連続開催、12月に共催、同学会の回路とシステム研究会・コンカレント工学研究会と11月に同時開催を行い、これらの研究会との研究交流も行った。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 小規模国際会議として、韓国の研究会と連携して Japan-Korea Joint Workshop on Algorithms and Computation(アルゴリズムと計算理論に関する日韓合同ワークショップ)を定期的に開催している。本年度は第11回のワークショップを7月に福岡にて開催した。発表件数は招待講演1件を含み,24件であった。また、アルゴリズム論に関係する国際会議であるIWOCA2008(名古屋)、ISAAC2008(ゴールドコースト,オーストラリア)への協賛を行い、いずれも盛会であった。

3.総括

 年6回の定例研究会に加え、小規模国際会議を開催し、例年通り活発な活動ができたと考えている。定例研究会では、学生を含め、若手研究者による発表が多数あり、当該研究分野の将来性が期待される。今後、若手研究者による発表件数を維持、あるいは増加させながら、幅広い年齢層の研究者に論文の投稿を呼びかけ、研究会のさらなる活性化を図っていきたい。

4.その他

 アルゴリズム研究に関心を持つ研究者・学生の研究会への参加を促し、幅広い連携を展開していくことが、本コミュニティの発展にとって重要な課題のひとつであると考えている。招待講演や他学会や他研究会との共催、連催はそのための有効な手段であり、今後も積極的に活用していきたい。

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◆数理モデル化と問題解決(MPS)研究会

[主査:北 英輔、幹事: 小林 聡,上田修功,佐藤彰洋,藤本典幸,古瀬慶博,堀田一弘]

1.定例の研究会活動報告

 第69-73回の研究発表会を開催した.

  • 第69回:5月16日(金),於京大会館(〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15-9),発表11件,参加者数20名程度.
  • 第70回:7月14日(月),於Monte Carlo Resort (Las Vegas),発表10件,参加者数約20名.
  • 第71回:9月18日(木)~19日(金),於電気通信大学総合研究棟3 F306号室(マルチメディア講義室),発表25件,参加者数約40名.
  • 第72回:12月 17日(水)~18日(木),於大阪大学豊中キャンパス 基礎工学部G棟5F,発表48件,参加者数約6 0名.
  • 第73回:3月5日(木)~・6日(金),於沖縄科学技術研究基盤機構 OIST Seacide House,発58件,参加者数約80名.

 平成20年度の発表の内訳は,学習理論,ゲノム,並列分散処理,パターン認識,進化的計算,ネットワーク,確率推定モデル,認知科学,金融工学,経済物理学,ファイナンス等の分野から合計162件であった.昨年度が161件であったので,ほぼ同数であった.これまでにも多数の講演があった数理モデル,進化的計算,ゲノム,金融・経済分野などの分野に加えて,本年度はネットワーク,確率推定モデル,Webマイニング等の分野からの講演申込が増えつつあるのが特徴である.
本年度は情報処理学会内外のいくつかの研究会と共催して開催した.第70回研究会は国際会議PDPTA08,第62回研究会はバイオ情報学研究会と共催を行ない,それぞれ大盛況に終った.
第65回を除く各研究会でプレゼンテーション賞を選出した.
第73回研究会の開催に当たっては,沖縄科学技術研究基盤機構から大きなサポートをいただいた.この研究会が成功裏に開催できたのは沖縄科学技術研究基盤機構の助力のおかげであった.そこで,感謝状を贈呈した.  

2.シンポジウム・国際会議等の報告

(1) MPSシンポジウム2008
8月29~31日に,東京工業大学大岡山キャンパスにおいて,ネットワークが創発する知能研究会ワークショップ2008と共催で「MPSシンポジウム2008」を開催した.3件の招待講演,1件のパネル討論,22件の一般論文発表という構成で,全114名の参加者があり,盛況に開催された.

(2) 国際会議,シンポジウムなどへの共催
本年度は以下の国際会議,シンポジウムへの協賛を行った.
1) FIT2008
2) 進化的計算研究会2008
3) The 2nd Workshop on Computing and Communications from Biological Systems: Theory and Applications
4) 3rd International Workshop on Natural Computing (IWNC2008)
5) 第9回IPABシンポジウム

(3) コンテストの実施
ソネット・コンピュータ今・エンターテイメント(株)と共同でリコメンド・サービス・コンテストを実施した.17件のエントリがあり,12件から実際に作品提出があった.厳正な審査の結果,最優秀賞,優秀賞,ビジュアル賞,アイデア賞,ソネット賞が選定され副賞が与えられた.コンテストの経緯については,情報処理学会誌で報告される予定である.

3.総括

 本研究会では,これまでも活発に活動を行ってきた数理アルゴリズム,進化的計算などの分野に加えて,新規分野の開拓と近年増加している新規分野の一層の活発化に努めた.その結果,金融経済分野,データマイニング,ネットワーク等の分野の研究発表が増加した.そこで,今後も他の研究会や他学会などとの共同開催をすすめるなど,積極的な活動を行うことで,新規分野の一層の開拓に努めたい.

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◆組込みシステム(EMB)研究会

[主査:平山雅之、幹事:神原弘之、沢田篤史、宿口雅弘 ]

1.定例の研究会活動報告

 第9回~12回の研究発表会を開催した。EMB研究会は組込みシステムというテーマに関してCS領域内の他研究会が扱う諸テーマ間の横串を指す役割を担っていることから、本年度も各関連研究会との共催を中心に研究発表会を実施した。

  • 第9回研究会(6月19-20日@東京・化学会館)
    ソフトウェア工学研究会との共催で19件の発表があり、組込みとソフトウェアの接点について議論を行った。
  • 第10回研究会(11月27日~28日@京都・キャンパスプラザ京都)
    関西地区でEMB研究会単独で開催し、関西地区で組込みシステムに関心をお持ちの方々に多く参加いただいた。
  • 第11回研究会(1月13-14日@大阪・松心会館)
    計算機アーキテクチャ研究会および電子情報通信学会集積回路研究会との共催で21件の発表があり、主にハードウェア側から見た組込みシステム技術についての議論を行った。
  • 第12回研究会(3月5日~6日@佐渡島総合開発センター)
    システムLSI設計技術研究会および電子情報通信学会コンピュータシステム研究会、ディペンダブルコンピューティング研究会と共催しLSIなどの視点から組込み技術について議論を行った。
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 組込みシステムシンポジウム(ESS2008)を10月29日~31日で東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開催した。産業界・学術界から23件の論文発表や実践報告があり、また、基調講演として組込みシステムの安全安心に関して九州大学の安浦寛人教授、三菱電機の永島敬一郎顧問のお二人にご登壇いただいた。シンポジウム初日には4件のチュートリアルや学生を中心としたMDDロボットチャレンジなど興味深いイベントも実施した。シンポジウムの参加者は200名超で組込みシステムに関する中心的なシンポジウムとして広く認知されるようになってきた。

3.総括

 研究会として発足し3年が経過し、徐々にその活動が多くの方々に理解されるようになってきている。研究会運営委員も初期のメンバーから徐々に世代交代をしながら、その裾野を広げつつあり、情報処理学会内に閉じることなく電子情報通信学会などの関係する研究会などとも連携を保ち、組込みシステムの技術発展に向けて学術の世界のみならず実務の世界への積極的な発信が出来るようになりつつある。

4.その他

 情報処理学会全体の課題となっている会員増や学生会員の参加、実務視点などを考慮した活動の活性化なども問題についても研究会としてより実効性のある施策を検討していきたい。

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情報環境領域


◆マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会

[主査:串田高幸、幹事:明石 修,菅沼拓夫,田上敦士,寺西裕一]

1.定例の研究会活動報告

 定例の研究会は、以下の通り4回実施した。

  • 第135回DPS研究会/2008年6月19日~20日/会津大学(会津若松市)
  • 第136回DPS研究会/2008年9月25日~26日/高知県立県民文化ホール(高知市)
  • 第137回DPS研究会/2008年11月27日~28日/東邦大学(船橋市)
  • 第138回DPS研究会/2009年3月5日~6日/東海大学(熊本市)

 第135回は、会津若松で 29 件の研究発表が行なわれ、会津大学 Michael Cohen 准教授より「Spatial Media at the University of Aizu」という題目で、ユーモアを交えたご講演をいただいた。第136回は、高知で GN、EIP との合同での開催とし、全体で 22 件の研究発表(うちDPS は 17 件)があり、グループウェア、コミュニティウェアなどを含めた活発な議論が行なわれた。第137回は、18 件の研究発表があり、東京電機大学戸辺教授より、「センサネットワークの嘘、本当、これから」という題目で興味深いご講演をいただいた。第138回は、熊本で CSEC との合同開催とし、全体で 57 件の研究発表が行なわれた(うちDPS は 17 件)。また、熊本電波工高専古賀教授より、「興味、感動、幸福を向上させる技術とその研究指針」という題目で、感性情報工学に関する示唆に富むご講演を頂いた。今年度の発表件数は招待講演を含めて 81 件であった。

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア、分散、協調とモーバイルシンポジウム(DICOMO2008)
    平成20年7月9~11日、於定山渓ビューホテル、発表件数:272件(デモ、BCCセッションを含む)。本シンポジウムは、DPS、GN、MBL、CSEC、ITS、IOT、UBI、BCCの8つの研究会の主催による非常に大規模なシンポジウムである。本シンポジウムにおけるDPS関連発表は、64セッション中12セッション、52件(デモを含む)を占めており、多くのDPS関連の研究者がこのシンポジウムに参加し、交流を深めた。また、本シンポジウムにおけるDPS関連の受賞として、最優秀プレゼンテーション賞1件、優秀プレゼンテーション賞6件、野口賞1件、ヤングリサーチャー賞8件が表彰された。また、後日、最優秀論文賞1件、優秀論文候補5件、論文誌推薦3件が採択された。
  • マルチメディア通信と分散処理ワークショップ
    今回で16回目となった本ワークショップは山口県萩市の萩本陣で開催された。46件の論文発表と、デモ・ポスターセッションでの 12件の発表を合宿形式で行い、92名の参加者のもと真摯な議論が行われた。また、プログラム委員会において、46件中14件をワークインプログレスセッションとすることで、胞芽的研究について議論をする時間を設定した。研究の背景や今後の方向性についても有意義な意見交換ができたと考えられる。投稿されたすべての論文は、プログラム委員によって並列査読された。参加者全員参加による深い議論を目指し、今年度もシングルセッションによる開催とした。また、特別セッションとして、デモ・ポスターセッションを初日に設け、通常の発表とは別に12件のデモ及びポスターを行なった。多くの参加者が集まり、デモ及びポスターの前で活発な議論が行なわれた。

    発表は、既存の研究分野にとらわれず、分野を融合した先駆的試みを持つ論文も多く見られた。査読コメントに基づいて改良された論文をベースとした討論は、発表の場として発表者及び参加者の双方にとって有意義であった。

    表彰としては、査読結果に基づく優れた論文に対して、最優秀論文賞 1件、学生最優秀賞論文 1件、優秀論文賞 2件、学生優秀論文賞 3件、学生奨励賞 6件、審査員及び参加者の投票によってベストプレゼンテーション賞 1件、優秀プレゼンテーション賞 3件、 ベストポスター発表賞 2件、特別セッション賞3件を授与した。また、3日間の発表を通して、活発な議論をしてくれた参加者に対してベストカンバサント賞を 1件授与した。これらの賞により、優秀な研究成果及び研究者を評価奨励し、活発なワークショップとすることができた。

    また、恒例となった合宿形式によるワークショップの実施により、論文発表セッションでは勿論のこと、懇親会や温泉に浸りながら、大学や企業組織の枠を超えて議論し、新しい研究の発展が得られるワークショップとなった点でも、今後の本研究領域の発展に寄与するものと考えられる。

  • 論文誌「サービス融合を支えるネットワークアーキテクチャの新展開」特集号
    近年、インターネットの普及は目覚しいが、1970年代に設計されたアーキテクチャでは、多様化する今後のニーズに応えることが困難になっている。そこで、インターネットをアーキテクチャから見直し、将来ネットワークの姿を明らかにするため、本分野の優れた論文を一括掲載することを目的として本特集号が企画された。ゲストエディタには、長谷川亨氏((株)KDDI研究所)を迎えて編集委員会を組織し、サービスを実現するためのシステム実装やその評価から得られた有効性を示した論文を積極的に評価する方針とした。インターネットアーキテクチャの課題と解決法を議論する論文が25件投稿され、編集委員会による査読評価の結果、14件を採録とした。採録率は56%であり、採録された論文は、ネットワークサービス基礎,P2P,ネットワーク品質・制御,無線・モバイルネットワークなど多岐に渡り、サービス融合を支えるネットワークアーキテクチャの新展開に関する優れた論文を掲載することができたと考えられる。
3.総括

 本研究会では、4回の定例研究会、シンポジウム、ワークショップを通して、研究者相互の交流と研究に対する活発な意見交換の場を提供することができた。特集論文については、非常に多くの方にご協力いただき、遅延のない査読プロセスを進めることができた。ここに改めて、ご協力頂いた皆様に感謝する。今後も、DPS関連研究者の更なる研究の活性化、また国際化への支援を進めていく予定である。皆様の積極的参加とご協力をお願いしたい。

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◆ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会

[主査:中小路久美代、幹事:青木 恒、加藤直樹、河野恭之、水口 充、志築文太郎、宮下芳明]

1.定例の研究会活動報告

 第128-132回の研究発表会を開催した.なお,各研究会のテーマ名および招待講演は下記の通りである.

  • 第128回 2008/05/28,29 「音インタラクション」(音楽情報科学研究会(MUS)と共催)
    招待講演:「仮想楽器をリアルにする『未来の記号』と,VOCALOIDで注目される『人の形』『声の形』について」 佐々木渉 氏(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 )
  • 第129回 2008/8/7,8 「挑戦するインタラクション」(HCIP13を併催)
    招待講演:「情報デザイン:情報空間を操作する」 川添歩 氏(ソシオメディア株式会社)
  • 第130回 2008/11/6,7 「そこら中でインタラクション」(ヒューマンインタフェース学会ユビキタスI/F&AP専門研究会,VR学会ウェアラブルとユビキタスVR研究会と共催)
    招待講演:「コンテンツ志向の空間」 渡邊英徳 氏(首都大学東京),「パイロットへの情報提示とVR」 野嶋琢也 氏(宇宙航空研究開発機構),「ニコニコ・インタラクション」 戀塚昭彦 氏(株式会社ドワンゴ)
  • 第131回 2009/1/26,27 「あったかいインタラクション」
    招待講演:「デザインパタンの起源とその世界」 中埜博 氏(東京環境構造センター)
  • 第132回 2009/3/13 「新領域創造インタラクション」
    招待講演:「リスクコミュニケーション - 現状と問題点」北野大 氏(明治大学)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第13回ヒューマンコンピュータインタラクションプロフェッショナルワークショップ(HCIP13)を,「未知なるインタラクションへの挑戦」と題するテーマで2008/8/7,8に開催した(第129回研究会と併催).
インタラクション2009をグループウェアとネットワークサービス研究会(GN),ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI)と共催で, 2009/3/5,6の日程で開催した.

3.総括

 発表件数は総計93件を数え盛況であった.「ヒューマンコンピュータインタラクション」の名称も定着し,研究会の意図に沿った発表を多く集めることができたように思う.今年度は2回を共催で行った.いずれの研究会も関わりの大きい分野であり,交流を深める上で有意義であった.今年度は併催等のスケジュールの都合により,例年9月の研究発表会を3月に変更したところ,タイミング的に良かったようで22件と多数の発表を集めることができた.来年度も3 月に2日間で開催を計画している.
招待講演は毎回企画した.いずれの講演も普段の研究活動ではなかなか聴く機会が少なく,大きくインスパイアされる内容であり,とても好評であった.
HCIP13は新しいインタラクションのコンセプトをグループ討議する企画で開催した.若い世代を中心に自由な発想で議論できたと思う.また,学生参加者に議論のまとめ等の発表を義務づけるなどによって積極的な参加を促したが,有意義であったと好評であった.

4.その他

 今年度で主査および幹事3人が任期満了により退任となる.第135回研究会はユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI)と共催する予定.

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◆グラフィクスとCAD(CG)研究会

[主査:山口 泰、幹事:柿本正憲、栗山 繁、齋藤 豪、乃万 司]

1.定例の研究会活動報告
  • 第131回 テーマ:ユーザインタフェースのためのCG及びCG一般
    平成20年7月7日(月) 東京大学駒場キャンパス学際交流ホール(東京都目黒区)
    発表件数7件
  • 第132回(夏の集中研究集会) テーマ:萌え領域とCG及びCG一般
    平成20年8月22日(金)~23日(土) 小樽朝里クラッセホテル(北海道小樽市)
    発表件数17件
  • 第133回 テーマ:アニメーション及びCG一般
    平成20年11月7日(金)~8日(土) 九州工業大学(福岡県飯塚市)
    発表件数21件
  • 第134回 テーマ:高品質な映像製作のためのCG, CG教育及びCG一般
    平成21年2月16日(月)~17日(火) NHK技術研究所(東京都世田谷区)
    発表件数30件 特別講演2件

 総発表件数は75件で,最近5年間で56件・62件・65件・66件・75件と増加傾向が続いている.テーマとしては,今年度はアニメーション及び自然現象シミュレーションの発表件数が多い傾向にあった.

 優秀研究発表賞(GCAD賞)として,シンポジウム発表も含めた年間合計113件の中から13件を選出した.受賞した発表のテーマも,シミュレーションに基づくレンダリングが多い傾向にあるが,全体数の少ないモデリング基礎研究も目立っている.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

・ Visual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2008
平成20年6月21日(土)~22日(日) 国士舘大学梅ヶ丘キャンパス(東京都世田谷区)
発表件数38件(うちポスター発表18件) 招待発表2件 投稿件数56件

3.総括

 昨年度より,2月の研究発表会は画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)との共催でCGと教育に関する発表を募っており,参加者層が拡がっている.
一方で,CG分野で著名な国際学会への日本からの採録は増えていない.全体的な研究レベルの向上を図るために,研究発表会でより深い議論を促すような方策が必要である.充実した議論の場を実現するとともに,会員相互の懇親を促進するために,泊まりがけの集中研究集会のような機会を増やしたいと考えている.

4.その他

 発表件数の増加にともない,1件の発表にとれる時間が限られ,質疑応答が十分でない傾向がある.
また、研究会報告の電子化に伴う研究会当日のGCAD賞選定などの運営方法について,様子を見る必要がある.

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◆情報システムと社会環境(IS)研究会

[主査: 辻 秀一、幹事:冨澤眞樹、畑山満則、松永賢次 ]

1.定例の研究会活動報告

 第104回(6月2日、情報サービス産業協会、5件)、第105回(8月28・29日、室蘭工業大学、発表12件)、第106回(12月2日、産業技術大学院大学、発表6件)、第107回(3月18・19日、専修大学、若手の会、情報システム教育コンテスト特集、発表26件)と4回の研究発表会を開催し、過去最高の計49件の発表があった。情報システム教育コンテスト特集をはじめとして、情報システム人材育成に関連する発表が多いことが、本年度の特徴であった。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 「SOA時代のビジネスモデリング」チュートリアルを10月31日に日本情報システム・ユーザー協会にて開催した。実務に関わる4人の講演者からそれぞれ、サービス指向アーキテクチャとビジネスモデリングとの関係について概説、ビジネスプロセスモデリングの標準化、変化に強いアーキテクチャとデータモデリング、企業の情報システムとデータモデリングとの関係について、具体例を交えた講演が行われた。41名と多くの参加者が集まり、かつ講演内容も好評であった。

3.総括

 本年度も情報システムにおける広い分野からの多くの種類の発表や議論が活発に行われた。特に、PBL型の実際のシステム開発や実際に近いシステム開発演習などを通して、実践的な教育の事例や方法論についての発表が多かった。また、情報システムにおけるモデリングについての提案がされて活発な議論が行われ、この両分野における今後のさらなる展開が期待される。

 研究会毎の発表件数のバラツキが大きく、できればもう少し件数の平準化ができれば研究会運営が容易になるのではないかと思っている。また、情報システム論文特集号への支援を行ったが、これも引き続き支援していきたい。

4.その他

 次年度も例年通り4回/年の研究発表会、1回/年のチュートリアルを計画しており、これまでと同様に情報システムの広い範囲からの研究発表と議論が活発に行われることを期待している。また運営委員間の情報交流をよくして、若手の運営委員が活発に活動できるように図っていきたい。

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◆情報学基礎(FI)研究会

[主査:岸田和明、幹事:浦本直彦、酒井哲也、田村直良、吉岡真治]

1.定例の研究会活動報告

 第91-94回の研究発表会を開催し、合計50件の発表があった(昨年度52件)。

 第91回はjDBフォーラムの一貫としてデータベースシステム研究会と合同で開催し、15件の発表があった。第92回はデジタル図書館ワークショップと共同で開催し、6件の発表があった。第93回は自然言語処理研究会と合同で開催し、19件の発表があった。第94回研究会は昨年度に引き続き、「学生チャレンジ特集」をテーマに、デジタルドキュメント研究会と合同で開催し、10件の発表があった。この学生チャレンジ特集は、研究会に関係する学生を対象に研究会を積極的に活用してもらうことを目的に最近実施しているもので、学生の発表に対して、研究改善のためのコメントや示唆を発表者に送付することを試みている。以上のいずれの回も、多くの発表・参加者を集めることができ、貴重な議論の場を持つことができた。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 情報学基礎研究会は、以前は「情報学シンポジウム」の運営にあたっていたが、学術会議における情報学シンポジウムの位置づけが大きく変わったことから、一昨年度より、本研究会はこのシンポジウムに直接関与しない形になっている。昨年度はその代替となる「情報検索テストコレクションと評価指標」のチュートリアルおよび「NTCIR特別セッション」を開催したが、今年度はその成果についての事後的評価を行い、来年度の次回シンポジウムの企画を検討した(2009年10月に北海道大学にて実施予定)。

3.研究会論文誌の活動報告

 データベースシステム研究会および電子情報通信学会データ工学研究専門委員会と共同で刊行している研究会論文誌「データベース(TOD)」については、第38-41号を予定通り刊行した。昨年度と同様に、各号に平均で約20件(19~33件)の一般論文投稿があり、この分野において、主要な論文投稿先の一つとして認知されているとみなすことができる。

4.総 括

 本研究会の基調テーマは、情報とその利用に関する基礎理論(情報の特性解析・情報/ユーザのモデリング・情報組織化等)であるが、近年は、Web情報処理やコンテンツ・知識管理など、適用分野が大きく拡大してきている。そのため、研究対象が関連し、異なる技術的あるいはシステム的指向を持つ他の研究会と、研究発表会や研究会論文誌などを通じて連携を深めていく事を考えている。また、このような状況の変化を踏まえて、研究会の方向性を今後検討していく予定である。

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◆オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)研究会

[主査:甲藤二郎、幹事:國田 豊、高木真一、橋本真幸]

1.定例の研究会活動報告

 第61回は7月23日,24日に芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開催し、電子情報通信学会モバイルマルチメディア研究会(MoMuC)、映像情報メディア学会メディア工学研究会(ME)、ならびにコンシューマエレクトロニクス研究会(CE)との共催研究会として開催された。まず、招待講演として、NHKの山内氏による「放送通信融合時代に向けてNHKの取組むサービス」の発表が行われ、活発な質疑応答が行われた。また、一般セッションとして9件、学生特別セッションとして7件の発表が行われた。一般セッションでは、携帯電話向け3Dユーザインタフェース、携帯端末向け高解像度映像サービス、インタラクティブ音楽システム、などに関する研究報告が行われた。また、学生特別セッションでは、学生の皆さんの育成を兼ね、無線ネットワークにおけるマルチパスルーティング方式、キャッシュ管理方式、字幕アーカイブシステムの試作、などに関するフレッシュな研究報告が行われた。

 第62回は9月25日,26日に九州工業大学戸畑キャンパスにて開催し、昨年度までの単独開催とは実施形態を変え、電子情報通信学会信号処理研究会(SIP)、ならびにスマートインフォメディアシステム研究会(SIS)との共催研究会として開催された。すべて一般セッションとして18件の発表があり、移動物体の検出方式、複数画像からの高ダイナミックレンジ画像生成方式、拡大縮小にロバストな電子透かし方式、などの通常のAVM研究会で多かった画像処理的な話題から、非音声区間の情報を活用した音声強調方式、OFDMや無線LANのハードウェア設計方式など、基礎的な信号処理の話題も含めた幅広い成果発表が行われた。活発な質疑応答を含め、互いに有意義な情報交換がなされ、次年度も共催研究会を開催することを合意した。

 第63回は12月11日,12日に、北海道大学と名古屋大学の二会場にて開催し、すべて一般セッションの18件の発表が行われた。電子情報通信学会画像工学研究会(IE)、通信方式研究会(CS)、映像情報メディア学会放送技術研究会(BCT)との共催研究会として開催され、例年と同じく北海道大学と名古屋大学を衛星回線で接続して研究発表が行われた。視差マップを用いた3Dモデル生成方式、焦点の異なるステレオ画像からの中間視点画像生成方式、適応フィルタを用いたオーバーラップ動き補償方式、音と映像を併用したマルチモーダルな特徴検出方式、などに関する研究発表が行われ、二会場を跨いだ活発な質疑応答が行われた。なお、衛星回線の利用は本年度で終了となることがアナウンスされ、次年度は別の手段での開催を探ることになった。

 第64回は3月5日,6日に沖縄セルラー電話株式会社にて開催し、チュートリアル講演2件、一般セッション9件の発表が行われた。まずチュートリアル講演では、KDDI研究所の杉本氏による「客観画質評価技術の標準化動向」、ならびに大阪大学の中静先生による「スパース信号表現とその音声・画像処理への応用」の発表が行われ、それぞれタイムリーな話題として多数の質疑応答が行われた。一般セッションでは、高フレームレート画像のサンプリングのための内挿フィルタ設計方式、多視点映像符号化のための色補正方式、JPEG画像のロスレス再符号化方式、などに関する成果発表が行われた。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 ・画像符号化シンポジウム(PCSJ)、映像メディア処理シンポジウム(IMPS)
当研究会の取り扱う分野に関連が深い「画像符号化シンポジウム(Picture Coding Symposium)および映像処理シンポジウム(Intelligent Media ProcessingSymposium)」と共催した。2008年の10月29日~31日の3日間、ラフォーレ修善寺にて開催され、約200名の参加があった。画像符号化や次世代映像処理に関わる130件強の発表が行われ、また特別講演として、農工大の清水先生による「医用画像の診断支援における最近の話題」、および東京大学の原島先生による講演が行われ、多数の質疑応答があった。また、恒例のナイトセッションでは、東芝の中條氏による「KTAソフトウェアの手引き」、NICTの安藤氏による「視覚認知の脳機能メカニズム」、中部大の藤吉先生による「一般物体認識のための局所特徴量(SIFTとHOG)」に関する発表が行われ、引き続き、活発な議論と意見交換が行われた。

3.総括

 当研究会はマルチメディア情報の符号化方式、検索技術、流通に関する要素技術やシステム技術を取り扱っている。前年度に引き続き、H.264/AVC、SVC、MVCなどに代表される動画像の高能率符号化方式とその応用に関する研究発表が継続的に議論されれると共に、超高精細画像、高ダイナミックレンジ画像、高フレームレート画像などの新たな画像フォーマットに関わる符号化方式と伝送技術、最新の信号処理技術やコンピュータビジョンの技術を活用した新奇な画像処理技術に関する研究発表が明確に増加傾向にあり、現在主流となっている技術の実用化から数年先の産業基盤となりうるコア技術の開発まで、幅広い分野からの研究発表がなされている。

4.その他

 従来から取り組んでいる国際標準化関連技術に関連した研究発表と共に、より専門性を高めた質の高い研究活動を進めていく予定である。

 また、7月のモバイルマルチメディア研究会、メディア工学研究会、コンシューマエレクトロニクス研究会との共催研究会、9月の信号処理研究会、スマートインフォメディア研究会との共催研究会、12月の画像工学研究会、通信方式研究会、放送技術研究会との共催研究会は、有意義な情報交換の場として、今後とも継続して行く予定である。

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◆グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会

[主査:宗森 純、幹事:市村 哲、鵜飼孝典、葛岡英明、爰川知宏]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は以下の通り、第68-71回の研究発表会を開催しました。

  • 第68回(平成20年5月23日 千葉大学):発表16件
    電子情報通信学会OIS研究会と共催。土屋 俊教授(千葉大学)による招待講演
  • 第69回(平成20年9月25-26日 高知県県民文化ホール):発表22件
    DPS, EIPと共催
  • 第70回(平成21年1月22-23日 屋久島環境文化村センター):発表27件
    BCCと共催
  • 第71回(平成21年3月18-19日 神奈川工科大学):発表28件
2.シンポジウム・国際会議等の報告

  平成20年度は以下の通り、2シンポジウム、1ワークショップ、1国際会議を開催しました。

  • DICOMO2008シンポジウム(平成20年7月9-11日 北海道 定山渓ビューホテル):
    発表271件、デモ8件、企業常設展示11件、招待講演1件、参加者約400名
    平成9年より開催しているDICOMOシンポジウムは、DPS、MBL、CSEC、ITS、UBI、IOTと共催、BCC研究グループおよびEIPが協賛
  • インタラクション2009(平成21年3月5-6日 学術情報センター):
    一般講演8件,インタラクティブ発表64件、ポスター発表59件,参加者約620名
    平成9年より開催しているインタラクションシンポジウムは、HCI、UBIと共催
  • グループウェアとネットワークサービスワークショップ2008 (平成20年11月6-7日 千葉県 勝浦ホテル三日月):
    発表24件(査読8件、一般10件、ポジション6件)、参加者36名
    平成16年に第1回を開催し、今回で5回目となる。一般講演のほかに、査読付き論文講演、ポジションペーパーによる講演のセッションを設けた。質の高い研究成果の報告を得ると同時に、研究の芽や方向性に関する報告など、ワークショップにふさわしい多様な研究報告が行われた。また、ベストペーパー賞2件とベストプレゼンテーション賞2件を選出して表彰した。
  • 第4回コラボレーション技術に関する国際会議 (CollabTech2008) (平成20年8月30-31日 和歌山ビッグ愛) 
    発表29件、参加者67名
    平成17年に第1回を開催し、今回で4回目となる。日本以外の9カ国から17名の参加者を集めることができた。今回初めて会議の前日にエクスカーションを実施したが、これがice-breakerとなって、会議期間の活性化に寄与した。
3.総括

 当研究会は、平成5年度の発足以来、グループウェア技術に関して、理論から応用、情報科学から社会科学、と幅広い学際的研究活動を活発に推進してきました。この間、Webなどのグループウェアの実用化が急速に進み世の中に定着しました。当初は企業内の既成組織など目的の明確なグループの協調作業を対象にした研究や応用システムが大部分でしたが、インターネット技術の発展とともに、企業対企業、企業対個人、また個人対個人での作業、あるいは業務にとらわれない人と人とのコミュニケーションや興味を主体とするコミュニティ形成にまで対象が広がってきております。
これらの動向を踏まえて、平成13年度より、研究会名称をグループウェアとネットワークサービス研究会へと変更し、ネットワークサービスも対象として、これらの分野での研究の推進役としての活動を行っております。発表内容もマルチユーザインタフェースからWeb2.0関連サービスまで広がっています。具体的な活動として、4回の研究会、1回のワークショップ、2回の共催シンポジウムの開催に加え、国際会議CollabTech2008を開催しました。
また、平成19年度より、主催研究会にて優秀な発表を行った論文(発表者)を対象に、優秀発表賞を選出・表彰しています。加えて、年度を通じて継続的な発表を行い、研究会活動に貢献いただいた方を表彰対象とした「グループウェアとネットワークサービス研究賞」を新たに創設しました。さらに、研究報告のぺーパレス化のための対策を検討し、平成21年度より研究会費を引き下げることを決定しました。

4.その他
  • 平成21年度は国際的な活動への貢献として、国際会議CollabTech2009をオーストラリアでの開催を予定しています。
  • 研究会関連メンバへのサービスとしては、平成13年4月から毎月メーリングリストによるニュースレターの発行を継続しており、現在約350名がメーリングリストに登録されています。
  • 環境問題や経済状況を背景に社会全体のサステイナビリティへの関心が高まっています。情報処理技術と社会の関わりに関する課題に人の側面と技術の側面の両面から取り組む本研究会の活動は、その重要性をますます大きくしています。遠隔コミュニケーションや共同思考・共同作業の支援技術など物質的・人的な資源の有効活用につながる研究に加え、ネットワークサービスを活用した新しい価値の創造の点でも、社会の持続的な発展へ貢献できるものと期待しています。我が国はブロードバンドネットワークやモバイルコミュニケーションが広く一般に普及し、次の時代のデジタルメディア文化を育む環境が整っています。それを背景に、本研究会でも新しい技術の具体的実装や、実生活に根ざした評価を含む多くの研究発表が行われています。そのような、研究活動の継続的発展を支えることが、本研究会活動の使命と考えています。
    諸先輩方が発展させてきた活動を継続しつつ、時代の変化に応じた発展を遂げるために、以下の3点に留意して活動したいと考えています。
    (1)研究発表の場を提供する
    楽しく自由な雰囲気の議論の場を多く提供します。本研究会主催の国際会議CollabTechを継続的に発展させ、日本及び環太平洋地域のCSCW研究の活性化に貢献します。
    (2)コミュニティを拡大する
    メーカや大学などの研究者だけでなく、開発者やアーティスト、環境に興味のある人など、多様な分野の人を取り込み、メンバーの多様化を図ります。
    (3)取り組みテーマを拡大する
    我々が取り組むべき新しい課題について議論する機会を設け、新しい潮流の探索を行います。

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◆デジタル・ドキュメント(DD)研究会

[主査:大場みち子、幹事:鬼塚 真、斎藤伸雄、菅沼 明、中挾知延子]

1.定例の研究会活動報告

 2008年度は研究会での議論を深めるため,全5回の研究会で特集テーマを設定する試みを実施した.各研究会におけるテーマと共催などについては以下のとおりである.

  • 第66回 2008年6月 6日(金) 日立製作所大森ベルポート 発表件数7件
    テーマ: XML応用技術特集
  • 第67回 2008年7月24日(木)~25日(金) 北海道大学 発表件数12件
    テーマ: ライフログ活用技術とその課題
    共催: 電子情報通信学会 オフィスインフォメーションシステム研究会
  • 第68回 2008年9月26日(金) 日立製作所大森ベルポート 発表件数7件+討論会
    テーマ:デジタルアーカイブの健康診断
  • 第69回 2008年11月27日(木)~28日(金) 琉球大学 発表件数18件
    テーマ:情報社会のデザイン:デジタルドキュメントと知的コミュニケーション
    共催: 電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究会および異文化コラボレーション時限研究会
  • 第70回 2009年3月25日(金) 白百合女子大学 発表件数10件
    テーマ:学生チャレンジ
    合同開催: 情報学基礎研究会(FI)

 また,第67回,第69回,第70回は合同開催を実施することで,他の研究会と研究的な観点での交流および人的な交流が図れたため,成功であったと考えている.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2008年度は実施なし.

3.総括

 総投稿総数はほぼ例年通りであったが,特にパネル討論(第67回, 第69回)や座談会形式の討論会(第68回)では,特集テーマを設定したことで参加者が質疑に積極的に参加した内容の濃い研究会を開催することができたと考えている.また特集テーマの設定では,デジタルドキュメントの研究テーマ領域の拡大に取り組むことで,各テーマの可能性を見出すことができた.来年度以降の研究会のテーマ設定に発展が期待できると考えている.

4.その他

 前年度に継続して、タイムリー且つデジタルドキュメントの領域を拡大する特集テーマを企画したい.また幅広い研究分野とのコラボレーションを促進しつつ,積極的な議論が行なわれる本研究会の文化を尊重していきたい.
一方で研究会運営上の課題として,景気後退による企業からの研究会への参加者の減少のリスクがあるため,より一層の大学関係者との連携テーマを模索する必要があると考えている.

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◆モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)研究会

[主査:渡辺 尚、幹事: 石原 進、清原良三、竹下 敦、長谷川輝之、 安本慶一 ]

1.定例の研究会活動報告

 第45-48回の研究発表会を開催した。

  • 第45回研究会 5月22、23日 沖縄県青年会館
    共催:電子情報通信学会モバイルマルチメディア通信研究会(MoMuC)
  • 第46回研究会 9月25日 東京理科大学森戸記念館第2フォーラム
  • 第47回研究会 11月6日、7日 高知工科大学
    共催:ITS研究会、BCC研究グループ
  • 第48回研究会 1月29、30日 はこだて未来大学

 本年度の定例研究会の発表件数(招待講演・共催分は含まない)は、昨年度を10件下回る54件であったが、ICMU2008への投稿分散を考慮すれば、モバイルコンピューティングの研究が引き続き堅調かつ活発に行われているといえる。発表の内容としては、アドホックネットワーク・位置情報・センサネットワーク・携帯端末実装に関する研究への関心が高く、3.9Gや省電力に向けた取り組みも見られた。また、昨年度に引き続きトップクラスの国際会議の報告等もあり、有益な情報交換機会を提供することができた。

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム
    平成20(2008)年 7月9~11日 定山渓ビューホテル(北海道札幌市)
    共催:DPS, GN, CSEC, ITS, UBI, IOT研究会
    協賛:BCC研究グループ, EIP研究会
    後援:(財)札幌国際プラザ

    シンポジウムは今回で12年目を迎え、7つの研究会の主催の他、1研究グループ、1研究会の協賛による大規模な開催となった。今年は427名の参加者が集まり、265件の研究発表が8パラレルセッションで行われた。併せて招待講演1件、デモ発表7件、企業展示11件も実施され、それぞれの分野の研究者の間で活発な議論が行なわれた。MBL研究会からは53件(デモ2件を含む)の発表があり、主催研究会中最多の13セッションが構成されるなど盛況振りを見せた。また推薦論文1件と優秀論文5件が選出され、発表の質も高いものとなった。 

  • 論文誌特集号集号の発行・企画

    ①MBL・ITS特集号
    掲載:平成21年1月号 MBL・ITS両研究会の共同企画による論文誌特集号は平成13(2001)年7月号以来9回目の発行となる。今回は、43件の投稿があり19件を採録した。例年30~40件程度の安定した投稿があり、本分野の研究成果を示す場として広く認識されていることを示している。平成21年度も3月末締切にてMBL/ITS特集号を企画している。 

  • 国際会議ICMU2008
    開催:平成20(2008)年6月11~13日
    主催:MBL研究会
    共催:BCC研究グループ
    協賛:ITS, UBI研究会
    協力:柏森財団、SCAT (財団法人テレコム先端技術研究支援センター)

    当研究会主催の国際会議であるICMU2008 (4th International Conference on Mobile Computing and Ubiquitous Networking) を6月に日本科学未来館(東京都)で開催した。65件の論文投稿があり、19件の質の高い論文を通常セッション論文として採択し(採択率29.2%)、別にショートセッション論文として6件を採択した。会議には海外8ヶ国を含め56名の参加があり、9つのテクニカルセッション(ショート含む)に加えて、業界を代表する3名のスピーカによる基調講演ならびに国内外からパネリストをそろえたパネルディスカッションが行われた。また、Best Paper Award 1件を選出しバンケットにて表彰すると共に、MBL研究会推薦論文として推薦した。
3.総括

 平成20年度は、MBL運営委員会の活動の元、4回の定例研究会、シンポジウム、国際会議ICMU2008を開催し、論文誌特集号の企画を滞りなく進めた。以上により、モバイルコンピューティング技術の発展に寄与するとともに、国内外の研究者相互の交流ならびに大学と産業界の連携のための意見交換の場を積極的に提供することができた。今後とも、これらの交流で得た研究者間の関係をベースに本研究会をさらに発展・充実させたい。

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◆コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会

[主査:寺田真敏、幹事:岩村恵一、鳥居 悟、西垣正勝]                      

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は第41回~第44回の研究発表会を開催し,発表件数も計135件にのぼった.発表内容は,電子社会,電子透かし,ネットワークセキュリティ,暗号,セキュリティ評価など多岐に渡っている.傾向としては,従来のセキュリティ実装技術,セキュリティ評価/監査の発表などの実際的技術の発表に加えて,心理学的な側面を考慮したトラストに関する研究発表なども増えつつある.

  • 第41回 平成20年05月22日~23日/情報セキュリティ大学院大学(横浜)20件
  • 第42回 平成20年07月24日~25日/福岡システムLSI総合開発センター(福岡)47件
  • 第43回 平成20年12月05日/NEC(東京) 10件
  • 第44回 平成21年03月05日~06日/東海大学熊本キャンパス(熊本)58件

 このうち,第41回の研究発表会では,セキュリティを技術だけでなくより多角的に扱うために心理的側面を研究するセキュリティ心理学とトラスト研究グループ(SPT)と合同研究発表会を行い,また,42回の研究発表会では各研究会との交流を目的に電子情報通信学会情報セキュリティ研究会(ISEC),技術と社会・倫理研究会(SITE),情報通信システムセキュリティ時限研究会(ICSS),セキュリティ心理学とトラスト研究グループ(SPT)と共に,また,第44回の研究発表会では,「マルチメディア通信と分散処理研究会」と共に開催した.いずれの合同研究発表会も,セキュリティの研究視野ならびに交流を深める上でも有意義であった.なお,平成20年度に実施した招待講演は次の通りである.

 第44回の研究発表会
熊本電波工高専 古賀 広昭氏「興味、感動、幸福を向上させる技術とその研究指針」

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • International Workshop on Security(IWSEC2008)
    11月25日~11月27日の3日間,高松市のかがわ国際会議場で情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)と電子情報通信学会情報セキュリティ研究会(ISEC)との共同主催でInternational Workshop on Security(略称IWSEC2008)を開催した.この国際ワークショップは,日本における情報セキュリティ研究の一層の発展と国際化および,国際貢献を目的としている.発表論文数はレギュラーペーパー18編で,暗号理論,ディジタル署名・認証,ソフトウェアセキュリティ,プライバシー保護・コンテンツ保護,アクセス制御,ネットワークセキュリティ,セキュリティ管理,電子商取引・電子政府,オペレーティングシステム,実装と多岐に渡っている.昨年までコンピュータセキュリティシンポジウムと同じ会場・連続日程で開催していたが,日程の都合で,本年度は単独開催とした.来年度は昨年までと同様にコンピュータセキュリティシンポジウムとの連続開催を計画している.

  • コンピュータセキュリティシンポジウム2008(CSS2008)
    宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにおいて10月8日~10月10日にかけ開催した.発表論文数166件,参加者329名となり,4パラレル,38セッションの盛況なシンポジウムとなった.また,昨年に引き続きキャンドルスターセッション(ナイトセッション),デモ展示セッションを取り入れた.さらに,新しい試みとして近年のマルウェア機能の高度化に伴い発生するセキュリティインシデントに迅速に対処するため後述するマルウェア対策研究人材育成ワークショップ 2008 (MWS 2008) との併催を実現した.また,招待講演としては,学際的ならびに実際的な観点からの情報セキュリティを取上げた.
    招待講演1: データ工学とセキュリティ
    横田 治夫(東京工業大学 学術国際情報センター 情報基盤部門 教授)
    招待講演2: 昨今のセキュリティ事情を現場から語る
    瑞慶覧 辰(沖縄富士通システムエンジニアリング 産業ソリューション部
    インターネットビジネスプロジェクト セキュリティコンサルタント)
    河野 真治(琉球大学 工学部 情報工学科 准教授)

  • マルウェア対策研究人材育成ワークショップ 2008 (MWS 2008)
    マルウェア対策研究人材育成ワークショップ 2008 (MWS 2008) は、サイバークリーンセンターで収集しているボット観測データを 「研究用データセット」 として活用するワークショップであり,以下の3つの分野に関する研究を対象としてた.
    (1)検体解析技術の研究
    (2)感染手法の検知ならびに解析技術の研究
    (3)ボットの活動傾向把握技術の研究
    今回はコンピュータセキュリティシンポジウム2008(CSS2008)と併催の形で,宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにおいて10月8日~10月10日にかけ開催した.発表22件,パネルディスカッション2,CCC報告セッション1と非常に活発な研究発表と議論が行われた.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム
    7月9日~11日にかけ,札幌市の定山渓ビューホテルにおいて開催した.DICOMOは,情報処理学会のCSEC研究会を含む多数の研究会が協賛しているシンポジウムであり,ネットワークからセキュリティまで幅広い研究分野をカバーしている.このため,セキュリティについての発表テーマも,セキュリティ管理,セキュアシステムとその実現手段,認証ならびにプライバシ保護と多岐に渡っている.一般講演283件の盛大なシンポジウムとなった.

  • 論文誌「安心・安全な社会基盤を実現するコンピュータセキュリティ技術」特集
    本特集では,安心・安全な社会基盤を実現するために必要不可欠な技術であるコンピュータセキュリティ技術に関する理論,方法論ならびに,実際の応用システムに加えてに社会科学的考察に関する研究論文を一括掲載することを目的として企画した.査読の結果,暗号の基礎理論からセキュリティ文化にも関連する論文まで,幅広いテーマの論文の中から25件を採録とした.

  • 論文誌「社会を活性化するコンピュータセキュリティ技術」特集
    本特集号は,2010年9月の発行を予定しており,現在,特集号編集委員会により編集作業を進めている.本特集号においても方法論や実システムの評価に関する論文だけでなくセキュリティに関する社会科学的考察をも含めた研究も数多く採録することにより,成熟へと向かうIT社会に活力を与え,ITの魅力を回復するコンピュータセキュリティ技術という側面を読者に伝えていきたいと考えている.
3.総括

 研究会発足から11年目を迎えたが,研究発表会4回のうち3回を合同研究会形式とし,IWSEC2008国際会議を単独で開催するなど,学会ならびに研究会間の交流にさらに力を入れ,セキュリティ技術の研究の広がりと深みを増すための場の提供に注力した.また,セキュリティを技術だけでなく心理的側面などより多角的な観点からの研究を加えるなど,時代のニーズをいち早くとらえ,今後とも各方面の研究者の意見交流の場の提供,研究の活性化の支援に努めていく.

4.その他

 平成21年度は,研究発表会4回(うち地方開催2回),平成21年10月26日~28日CSS2009(富山)を開催する予定である.このうち,第45回研究発表会では日本セキュリティ・マネジメント学会ITリスク学研究会,ソフトウェア工学研究会(SIGSE),組込みシステム研究会(SIGEMB),情報セキュリティ心理学とトラスト研究グループ(SPT)との合同開催を,第46回研究発表会では情報セキュリティ研究会(ISEC),技術と社会・倫理研究会(SITE),情報セキュリティ心理学とトラスト研究グループ(SPT),情報通信システムセキュリティ研究会(ICSS)との合同開催,第48回ではマルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)との合同開催を企画している.
また,2010年9月発行をめざした特集号編集委員会の立ち上げ,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム,情報セキュリティ研究会(ISEC)との共催による国際会議IWSEC2009(4th International Workshop on Security)(平成21年10月28日~30日,富山市),マルウェア対策研究人材育成ワークショップ 2009 (MWS 2009)の開催向け準備を進めている.
今後共,会員の方々には積極的な発表,論文投稿と参加をお願いしたい.

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◆高度交通システム(ITS)研究会

[主査:堀内浩規、幹事:梅津高朗、遠藤秀則、木村 裕、屋代智之]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は,第33?36回の研究発表会を開催した.全部で42件の発表があり,内容も国際会議の報告から国内動向や安全のためのシステム,通信プロトコル,歩行者への適用,位置検出手法,データ収集方法,画像解析,ナビゲーションなど基礎から応用までの多岐にわたる技術について幅広い発表,議論が行われた.9月は電子情報通信学会ITS研究会,電気学会ITS研究会と,11月はMBL研究会,BCC研究グループとの共催で開催した.

  • 第33回 6/20(金) 早稲田大学 発表6件(内招待講演1件)
  • 第34回 9/10(水) 埼玉大学 発表7件 電子情報通信学会ITS研究会・電気学会ITS研究会共催
  • 第35回 11/6(木)-7(金) 高知工科大学 発表17件(内招待講演1件) MBL研究会・BCC研究グループ共催
  • 第36回 3/5(木)-6(金) 東北大学 発表12件(内招待講演1件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム
    7/9(水)-11(金),北海道定山渓ビューホテルにおいてDPS研究会,GN研究会,MBL研究会,CSEC研究会,UBI研究会,IOT研究会との共催(BCC研究グループ,EIP研協賛)で開催した.発表266件,デモ展示・企業展示18件があった.複数の研究会に関連する発表テーマが一堂に会した合宿形式で有意義なシンポジウムであった.

  • 高度交通システム(ITS)2009シンポジウム
    1/16(金),日本科学未来館(臨海副都心)にて,「実用化に向けた広帯域無線技術とITSの最新動向」のテーマで開催した.2009年に実用化される予定の広帯域無線技術の動向や大規模実証実験,ITSに関する最新の通信方式の動向などについて7件の発表が行われ,65名の参加者があった.また,ITS研究会優秀論文(3件)の表彰も行われた.
3.総括

 本年度も2回の研究発表会を共催とし,またDICOMO2008シンポジウムにも共催参加するなど,学会ならびに研究会間の交流に力を入れて取り組んだ.また,ITSシンポジウム2009を開催し,ITS関連の研究活動の拡大や潜在的な研究者の発掘にも積極的に取り組んだ.ITSという分野は他の分野・技術との関連性が高いことから,今後もより広範な意見交換が行える場の提供を行っていきたいと考えている.

4.その他

 今年度も引き続き,ITS分野の研究・開発のすそ野の拡大や潜在的な研究者の発掘・啓蒙をはかるとともに,産官学交流の場としてITS産業フォーラムを位置づけ,ITS分野における行政施策や産業の早期展開に学会として少しでも貢献できるよう今後も継続して開催していきたいと考えている. 

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◆システム評価(EVA)研究会

[主査:木下俊之 、幹事:堀川 隆、岸場清悟、池田吉朗]

1.定例の研究会活動報告

(1) 第25回研究発表会(平成20年6月27日、東海大学高輪校舎、発表件数:4件)を開催し、通信の高スループット経路選択法、車々間アドホックネットワークの接続性、意匠設計支援システム評価などに関する発表があった。

(2) 第26回研究発表会(平成20年8月6日、佐賀市アバンセ、発表件数:3件)をSWoPP2008の一貫として開催し、Oracleデータベースの性能予測、興奮伝播シミュレーション、タンデムネットワークのバックログ解析に関する発表があった。

(3) 第27回研究発表会(平成20年12月1日、長崎大学文教キャンパス、発表件数:4件)を開催し、電磁界数値解析、障害対策方式の評価、ファイルキャッシュ制御法の評価などに関する発表があった。

(4) 第28回研究発表会(平成20年3月16日、九州大学伊都キャンパス、発表件数:3件)を開催し、データベースのトランザクション性能評価、インターネット放送システムの評価、教育環境の性能評価に関する発表があった。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年度は実施なし。

3.総括

 システム評価研究会は性能評価にとどまらず、幅広い多様な観点からのシステム評価を目的としている。H20年度は、性能評価関連では通信スループットやファイル、データベースなどのコンピュータ・ネットワークシステムだけでなく、意匠設計支援システムや教育環境などの性能・効率評価に関する発表が多くあった。性能評価以外では、バックログ解析や障害対策方式などの運用性・信頼性評価に関する発表があった。

4.その他

 今後とも登録会員増に努め、活性化を図りたい。また性能評価にとどまらない一般のシステム評価に関する発表を増やしていきたい。

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◆ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会

[主査: 椎尾一郎、幹事: 植原啓介,大内一成,角 康之,寺田 努 ]

1.定例の研究会活動報告

 第18-21回の研究発表会を開催した.

  • 第18回 平成20年5月15-16日 小樽市民会館 発表13件,招待講演1件
  • 第19回 平成20年7月17-18日 東京電機大学神田キャンパス 発表22件,招待講演5件,パネル討論1件
  • 第20回 平成20年11月13日 臨床研究情報センター(神戸) 発表11件,招待講演1件
  • 第21回 平成21年3月4日 慶應義塾大学三田キャンパス・神戸大学 発表13件,招待講演1件

 第19回は電子情報通信学会ユビキタス・センサネットワーク(USN)研究会と共催した.第21回は初の試みとして,2会場をテレビ会議システムで遠隔接続して同時開催するなど,新しい取り組みも積極的に行っている.また,第18回,第20回,第21回では,平成21年度からの研究報告全面オンライン化を見据え,ペーパーレスでの開催を試行した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 下記シンポジウムを主催した.

  • ウェアラブルコンピューティングシンポジウム2008
    平成20年11月14日 ホテルオークラ神戸
    「コンピュータを着る」という斬新なアーキテクチャを中心に,着実に発展を続けるウェアラブルコンピューティング技術は,近年のデバイスの小型化などを追い風に「IT を身に纏う」ことが現実味を帯びつつある.このような背景を踏まえ,現在のウェアラブル研究の動向と今後の展望について,ジョージア工科大の Thad Starner氏による基調講演と,国内の各分野からの6名の招待講演を交え,活発な議論がなされた.

 下記シンポジウムを共催した.

  • マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム
    平成20年7月9-11日 定山渓ビューホテル
    マルチメディア通信と分散処理研究会,グループウェアとネットワークサービス研究会,分散システム/インターネット運用技術研究会,モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会,コンピュータセキュリティ研究会,高度交通システム研究会,インターネットと運用技術研究会と共催し,合宿形式で活発な議論がなされた.
  • インタラクション2009
    平成21年3月5-6日 学術総合センター/一橋記念講堂
    ヒューマンコンピュータインタラクション研究会,グループウェアとネットワークサービス研究会と共催し,DICOMO同様,研究会の枠を超えた交流の場として,関連研究分野の発展に大きく貢献している.
3.総括

 平成20年度の研究発表会では,年間で計59件の発表があり,内容も,ネットワーク,セキュリティ,位置・状況認識,データ解析・検索など基盤技術に関するものから,ヘルスケア,海洋センシング,情報家電システム,モバイル観光システムなど,実フィールドでの実証・評価実験幅広いテーマに関する発表があり,活発な議論が行われた.ユビキタスコンピューティングに関連する各技術が着実に成熟しつつあることを端的に示しているものと思われる.
また,情報処理学会論文誌に「ユビキタスコンピューティングシステム特集」を企画した.51件の論文投稿に対し,査読の結果21件を採録とし(採択率42%),平成20年6月に出版された.基盤技術から具体的な開発事例に至るまで,ユビキタスコンピューティングシステムに関する幅広いテーマに関して,質の高い論文を掲載できたと考える.

4.その他

 ユビキタスコンピューティングの研究は黎明期を過ぎ,いよいよ産業実用化が問われる時期となってきた.産業界との連携を積極的に図り,社会的意義の高い議論を研究会の中で行いたい.さらに当研究会が主催する UCS を軸として東アジア内での連携を念頭に,東アジアでの中心的な活動拠点としてUBI研究会を位置づけたい.多くの会員の参加を期待する.

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◆インターネットと運用技術(IOT)研究会

[主査:相原玲二、幹事:今泉貴史、坂下 秀、地引昌弘、中村 豊、山之上卓]

1.定例の研究会活動報告

 次に示すように第1~4回の研究発表会を開催した(カッコ内は参加者数)。

  • 第1回 5月8日(木)~9日(金) 鹿児島県民交流センタ(63名)
  • 第2回 7月24日(木)~25日(金) 秋田県田沢湖芸術村(46名)
  • 第3回 9月19日(金) 国立情報学研究所(51人)
  • 第4回 3月5日(木)~6日(金) アソシエート(熊本県)(108名)

 発表件数は、第1回が23編、第2回が13編、第3回が11編、第4回が52編、合計で99編となっており、昨年までの分散システム/インターネット運用技術(DSM) 研究会、高品質インターネット(QAI)研究会の実績と比較しても大幅に増加している。参加者も同様に増加しており、研究会統合の効果が現れたものと推察する。

 第1回は情報通信マネジメント(ICM)研究会との共催、第4回は電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ(AI)および技術と社会・倫理(SITE)研究会との共催であった。いずれの研究会においても、情報教育関連、インターネット運用技術、分散システム運用技術、ネットワーク構築、セキュリティ、性能評価など、幅広いテーマで議論が行われた。第4回研究会では情報モラルに関する招待講演が行われ、好評であった。

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第1回 インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2009)
    日程: 12月4日(木)~5日(金)
    会場: 京都市国際交流会館
    参加人数: 115名
    プログラム委員長:山井 成良(岡山大学)
    実行委員会委員長:上原 哲太郎(京都大学)

    本シンポジウムは、全体のテーマを「多様なネットワークサービスの統合・連携にむけて」とし、昨年度までの分散システム/インターネット運用技術シンポジウム(DSMシンポジウム)の流れを汲みつつ、同時に、本年度発足した当研究会の特色を出せるよう企画した。昨年度までのDSM同シンポジウムの開催状況を参考に、発表論文数20件程度、参加者100名程度を想定して準備を行った。その結果、23件の論文投稿があり、そのうちから発表論文数18件をプログラム委員会で採択した。参加者は115名となり、ほぼ想定通りの規模で開催することができた。講演はシングルセッションで進められ、各発表ごとに活発な討議が行われた。講演数は招待講演2、パネル討論1を含む21件であった。

3.総括

 平成20年度はDSM研究会とQAI研究会の統合後の初年度にあたり、様々な苦労が予想されたが、4回の研究発表会およびシンポジウムのいずれも盛況で、順調なスタートを切ったと思われる。

 一方、本研究会が中心となった論文誌「柔らかなサービスを支えるインターネット技術/分散システム運用・管理技術」特集号では、40編の投稿のうち11編を採録としたが、投稿件数、採録数とも昨年度を下回る結果となった。今後は研究会で論文投稿を積極的に働きかけるとともに指導的査読を充実させ、書き方の問題で不採録と判定される論文の数を減らしていきたい。

4.その他

 上記の研究発表会、シンポジウムに加えて、7月9日(水)~11日(金)に北海道札幌市定山渓温泉においてマルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO)シンポジウムを共催した。このシンポジウムでも本研究会に関連したテーマで18件(セッション3H、4G、5G、6G)の発表が行われた。

 国際会議SAINT(International Symposium on Applications and the Internet)は開催時期を1月から7月に変更したため本年度は開催しなかった。次回は2009年7月に開催する予定である。

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◇放送コンピューティング(BCC)研究グループ

[主査:岡田謙一、幹事:阿倍博信、串間和彦、塚本昌彦、寺田 努、長谷川亨、義久智樹]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は、以下の通り第20-21回の研究発表会を開催した。

  • 第20回研究会 平成20年11月6日~7日 高知工科大学(ITS、MBL研究会と共催)発表18件
  • 第21回研究会 平成21年1月22日~23日 屋久島環境文化村センター(GN研究会と共催)発表27件

  発表内容は、放送型情報配信、通信放送融合方等の放送コンピューティングの要素技術や放送コンピューティングを応用した各種アプリケーションなど多岐にわたっている。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年度は、以下シンポジウム、ワークショップを開催した。

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム
    平成20年7月9日~11日 定山渓ビューホテル
  • 放送コンピューティングワークショップ(DICOMO2008シンポジウム併設ワークショップ)
    平成20年7月9日 定山渓ビューホテル

 DICOMO2008シンポジウムは、DPS研究会、GN研究会、MBL研究会、CSEC研究会、ITS研究会、UBI研究会、IOT研究会の共催、BCC研究グループ、EIP研究会の協賛にて開催した。発表(一般・デモ)272件、企業展示11件、招待講演1件、参加者427名と非常に大規模なものとなった。

 放送コンピューティングワークショップは、DICOMO2008シンポジウムの併設ワークショップとして開催し、放送コンピューティングに関連する有識者による3件の招待講演形式にて実施した。49名の参加者があった。

3.総括

 本研究グループの関連するインターネットやモバイル端末等に対応した放送サービスは急速に普及しつつあることもあり、今後も本研究グループの関連テーマは大きく広がっていくことが予想されている。平成21年度は、平成20年度に継続して研究会を開催するとともに、関連研究会との連携によるシンポジウムへの協賛を予定している。

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◇情報セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究グループ

[主査:内田勝也、幹事:村山優子、西垣正勝]

SPT研究グループは、平成20年2月21日の情報環境領域委員会で設置承認され、情報セキュリティに関わる人間の心理、信頼など、これまであまり研究の対象とされてこなかった分野に光を当て、情報セキュリティに関わる大きな要素である「人間」の問題を研究するために、平成20年4月に発足しました。
以降、各研究会でのセッションの実施や、シンポジウムなどについて積極的に活動を行ってきました。

1.定例の研究会活動報告

 単独のシンポジウムと共に、関連研究会等との共催、全国大会でのシンポジウム等を開催した。

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  1. CSEC & SPT 合同研究会
    5月22日~23日の2日に、情報セキュリティ大学院大学にて、CSECとの合同研究会を開催し、SPT関係の発表は、内田勝也(情報セキュリティ大)「情報セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究グループの活動について」及び、川越秀人(神奈川県)「情報セキュリティのヒューマンファクタ」の2件の発表を行った。

  2. CSEC、 ISEC、 SITE、 ICSS合同研究会への協賛
    7月24日~25日に開催された研究会への協賛を行った。SPT研究グループからの発表はなかった。

  3. SPTシンポジウム
    9月30日にSPT単独のシンポジウムを情報セキュリティ大学院大学にて、開催した。発表及びパネル討論として、以下のものがあった。
    内田勝也(情報セキュリティ大)「情報セキュリティへの人的側面からの考察」、田中健次(電通大)「Man-Machine協調による冗長構造はどこまで信頼できるか?」、松浦幹太(東大)「情報セキュリティ投資モデルと三者インセンティブ」、小松文子「情報セキュリティと行動に関するIPAでの取り組み」、パネル討論「セキュリティ心理学とトラストの研究分野に期待されること」 (司会: 村山優子(岩手県大)、パネリスト: 内田勝也、田中健次、松浦幹太、小松文子)

  4. コンピュータセキュリティシンポジウム2008(CSS2008)
    10月8日~10日に開催されたCSS2008で、SPTから以下の発表を行った。
    内田勝也(情報セキュリティ大)「フィッシングメールに対する人的側面からの対応」、○山口健太郎(情セキュリティ大), 小宮山功一朗(JPCERT/CC), 内田勝也(情セキュリティ大)「ユーザへの予防接種というアプローチによる標的型攻撃対策」、菊池 浩明(東海大)「信頼の数学モデルとそのダイナミクスについて」、○藤原康宏(岩手県大),山口 健太郎(情セキュリティ大), 村山優子(岩手県大)「自治体職員を対象とした情報セキュリティに対する安心感の調査」

  5. 71回全国大会
    3月10日、立命館大学 びわこ・くさつキャンパスで開催された全国大会で、イベントとして、SPTシンポジウム「学会の新たなベクトルに向けて:情報セキュリティ心理学とトラスト研究グループの立ち上げと期待される今後の活動」と題して、シンポジウムを開催した。
    司会:村山優子(岩手県大)、パネリスト:内田勝也(情セ大),田中健次(電通大),西垣正勝(静岡大),松浦幹太(東大)
3.総括

 情報セキュリティは技術だけでなく、人間に関係した課題への関心が高まっており、9月の単独シンポジウムにも50名近くの参加者があった。今後とも、この傾向が続くものと考えている。

4.その他

 平成21年度は、5月28日から29日にCSEC、SIGSE、SIGEMB、日本セキュリティ・マネジメント学会との合同研究会を予定している。 また、7月に開催されるDICOMO2009でも、Workshopを予定している。 更に、今年実施されるTM2009について運営協力するとともに、再来年度実施されるTM2010については、いわて県民情報交流センター「アイーナ」での開催を目指し、組織委員会を立ち上げ、準備を進めている。

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フロンティア領域


◆自然言語処理(NL)研究会

[主査:中川裕志、幹事:乾健太郎、二宮 崇、森 辰則]

1.定例の研究会活動報告

 第185-190回の研究発表会を開催した. (研究の分野・傾向,特に目立った研究・テーマ等を報告) 

 本年度は、100件の論文発表があった。語彙知識、情報抽出、関係抽出、機械翻訳、要約、評判分析、文書分類、コミュニケーション、対話、談話、言い換え、言語モデルなどの研究テーマが多かった。研究のデータ、および応用目的としてはWebデータが多かった。方法論的には機械学習が多く用いられ、CRF、系列解析などが使われていた。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年度は実施なし。

3.総括

 研究会全体としては100件の発表があり、自然言語処理分野の研究活性度は維持されていたと思われる。
共催の開催(SLP、 NLC(電子情報通信学会))を行ったが、大きな混乱はなく、分野を跨る有意義な議論ができた。
5月には学生セッションを開催し、優秀な発表を表彰した。また、9月は、研究会と連続開催で学生を含む若手研究者の発表会を行った。このような活動を通して、学生の研究をプロモートできた。

4.その他

 研究内容は1.に報告したとおりであるが、少数の研究を除けば、利用している機械学習にレベルはACLなどの国際会議レベルには遠く及んでいない。かといって実用になるような報告も少ない。本研究会の質の向上を目指して、トップレベルの国際会議に通用するような高い技術レベルの研究、おるいはビジネス的に実用化されるような研究というメリハリの利いた研究活動が望まれ、研究者、学生各位の活動に期待したい。

 3月に試行したペーパレス研究会は、大きな混乱はなかったが、Bookparkからの論文ダウンロードが一括でできないことが非常に不便であった。今後、無線LAN環境の設定など会場ごとに問題が起きることも憂慮された。

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◆知能と複雑系(ICS)研究会

[主査:小野哲雄、幹事:伊藤孝行、今井倫太、福田健介、山下倫央]

1.定例の研究会活動報告

 

2.シンポジウム・国際会議等の報告

平成19年度は実施なし

3.総括

 

4.その他

 

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◆コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会

[主査:谷口倫一郎、幹事:岡谷貴之、橋本 学、増田 健、向川康博]

1.定例の研究会活動報告

 第163-166回の通常の研究発表会を下記のように開催した。毎回100名前後の聴講者があり、熱心な討論が行われた。また、本年度は、以下のテーマ別オーガナイズドセッションも企画した。

  • 2008年5月:卒論、D論セッション
  • 2008年9月:手・顔・身体表現の認識・理解
  • 2008年11月:アンビエント環境知能
  • 2009年3月:コンピュータビジョンとパターン認識のための学習理論

  さらに、通常の研究発表に加えて、特定の手法・技術に関してチュートリアル講演を継続的に実施し、好評を博した。

  • 画像処理とコンピュータビジョンのためのGPU
  • カーネル法 —基礎と応用—
  • 特定物体認識に有効な特徴量

 5月の163回研究会では、若手研究者の育成を目的に、前年度に学部を卒業し修士課程に進学した学生を対象とした「卒論セッション」及び、前年度に博士の学位を取得した若手研究者を対象とした「D論セッション」を開催した。卒論セッションの発表数は27件、D論セッションの発表数は4件であった。なお、卒論セッションにおいては、優秀な発表に対して最優秀賞ならびに優秀賞を授与した。

  • 最優秀賞
    ・西村 孝
    空撮画像と衛星画像のレジストレーションによる道路状況把握のための車両移動方向の可視化
  • 優秀賞
    ・武田 悟郎
    多眼カメラを使った事前学習を要しないアピアランスベース姿勢推定
    ・神田 崇史
    リンギングの発生を抑えたブラー画像復元
2.シンポジウム・国際会議等の報告

(1)第11回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2008)を、2008年7月に、画像情報フォーラム、電子情報通信学会PRMU研究会と共同主催にて開催した。MIRU2008は、基調講演1件、口頭発表46件、インタラクティブ発表214件、デモ論文17件の発表があり、552名が参加した。なお優秀論文の表彰は以下の通りである。

  • MIRU長尾賞(最優秀論文賞)
    向川康博,鈴木和哉,八木康史(阪大)
    "一般照明下での表面下散乱の解析"
  • 優秀論文賞
    Masashi Sugiyama (Tokyo Institute of Technology), Takafumi Kanamori (Nagoya University), Taiji Suzuki (University of Tokyo), Shohei Hido (IBM Research), Jun Sese (Ochanomizu University), Ichiro Takeuchi (Mie University), and Liwei Wang (Peking University)
    "Direct Importance Estimation - A New Versatile Tool for Statistical Pattern Recognition"
  • 学生賞
    木谷クリス真実,岡部孝弘,佐藤洋一(東大),杉本晃宏(NII)
    "視覚的文脈を考慮した人物動作カテゴリの教師無し学習"

この他に、インタラクティブセッション賞5件、デモセッション賞1件を表彰した。

(2)The 3rd Pacific-Rim Symposium on Image and Video Technology (PSIVT2009)
2009年1月に、東京にて開催した、環太平洋地区の画像処理とビデオ技術に関する国際会議PSIVT2009を共催した。日本からの142名を含め、太平洋地区を中心に海外27カ国から 236名の参加を得て、質の高い研究成果の発表と討議がなされた。

3.総 括

 研究会発表に対するコメント制度、卒論セッション/D論セッション、研究会推薦論文制度など、研究者育成の活動を重視してきた。また、研究会論文誌は、印刷冊子による発行を休刊とし、英文オンライン出版による IPSJ Transactions on Computer Vision and Applications(CVA)として、2009年2月より創刊した。
なお、平成21年度には、コンピュータビジョンにおける最高峰の国際会議であるInternational Conference on Computer Visionが京都で開催されることから、開催の準備と共に、日本のコンピュータビジョン界の更なる活性化・国際化を目指し、様々な方策を考えていく必要がある。

4.その他

 21年度は、5回の研究会開催とMIRU2009の共同主催を予定している。2006年6月の第167回研究会では、ICCV2009のエリアチェアによる講演会との併設として、好評である卒論セッションとD論セッションを企画している。また、次年度のオーガナイズドセッションで予定しているテーマは以下の通りである。

  • 2009年9月 「学習・最適化」
  • 2009年11月「一般物体認識・画像特徴量」
  • 2010年1月 「クロスモーダル」

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◆コンピュータと教育(CE)研究会

[主査:中森眞理雄、幹事:兼宗 進、高岡 詠子、中野 由章、西田 知博、坂東 宏和 ]

1.定例の研究会活動報告

 第94~98回の研究発表会を、順に京都情報大学院大学、北海道大学、日本文理大学湯布院研修所、金城学院大学、電気通信大学で開催し、発表総数は74件であった。前年とほぼ同数の発表件数であり、後述のシンポジウムも含め、安定した研究発表活動が行われていると言える。研究としては、高等学校「情報」、eラーニング、教育・学習支援システムや教材コンテンツに関する研究、教育現場の環境を高度化する研究、教材やシステムに意味論的な視点を持ち込む研究、などが盛んに発表された。
また、高等学校「情報」に関しては、実際の教育実践内容や教科書などの実際的な分析に関心の重点が移ってきており、さらにこれらを意識しながら大学教育を考える傾向も強まっている。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年8月19日~21日に「情報教育シンポジウム SSS2008」を大韓民国済州特別自治道済州市の済州大学校および済州オリエンタルホテルで開催した。本シンポジウムは、"情報教育"に関わる三つの立場である教育、研究、教具教材開発に携わる人々が、立場の境界を越えて語りあうという趣旨で開いたものであり、初回のSSS99以来、熱気のこもった合宿型研究発表会となっている。今回は、第10回記念大会として、はじめて日本国外である韓国済州島で開催したが、75名の参加者があり、また、33件の質の高い研究発表が行われ、夜遅くまでの議論が続いた。今回も、デモンストレーションの時間を一般発表とは別に確保し、熱心な討論が行われた。また、ニュージーランドと韓国の情報教育研究者を招いての招待講演を行ない、これにより参加者は貴重な知見を得ることができた。

3.総括

 当研究会は、情報の本質を理解し、教育の実践をしっかりと視野に捉えながら情報教育の可能性を探ることにより、情報教育に関連する学界と教育界へ寄与することを目的としている。近年の活動により、初等中等教育から高等教育にわたる情報教育に関係する様々な立場の方々の間に、教育という側面から情報の本質に関わる議論ができる場としての認知度が高まっている。最近では、6年前から増え始めた「初等中等教育における情報教育」の報告が、実際の教材や教授法研究とともに、「大学などにおける情報教育との接続」を視野に入れた研究発表の増加へと発展しており、今後の充実が期待される。

研究会発表論文の質の向上のために、本学会論文誌の「教育」特集号を平成20年10月に発行した。引き続き、平成21年10月発行予定の論文誌「教育」特集号を企画し、現在、査読・編集作業が進行中である。

4.その他

 運営委員会委員として研究会運営に主体的に参加・協力する研究者を募った結果、運営委員会への出席、研究会発表の推進、シンポジウムや他の活動への積極的な寄与、などが活発となり、研究会としての主体性が確立された。また、全国大会やFITなどの学会全体の活動への対応も定着している。今後も、運営委員会のさらなる質的・量的充実をはかってゆく予定である。

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◆人文科学とコンピュータ(CH)研究会

[主査:鈴木卓治、幹事:五島敏芳、後藤 真、阪田真己子、永崎研宣 ]

1.定例の研究会活動報告

 

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 

3.総括

 

4.その他

 

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◆音楽情報科学(MUS)研究会

[主査:後藤真孝、幹事:大島千佳、菅野由弘、西村拓一、平井重行]

1.定例の研究会活動報告

 

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 

3.総括

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◆音声言語情報処理(SLP)研究会

[主査:河原達也、幹事:北岡教英、中野幹生]

1.定例の研究会活動報告

 第71回~第75回の研究発表会を開催し、3件の招待講演を含めて合計106件の発表が行われた。

  • 第71回 (5月;横浜国大): NL研と共催のため、言語処理に関連した発表が中心となった。2日目はほぼ全日学生セッションとし、参加者の投票に基づいて研究会最後に2件の発表に対して選奨を行った。
  • 第72回 (7月;盛岡つなぎ温泉): 初めての試みとして、信学会SPと連続開催とした。言語モデルに関するレビュー・討論セッションの他、研究室紹介セッションを行った。
  • 第73回 (10月;東工大): JEITA主催のシンポジウムと連続して、音声技術の実用化に重点をおいた「音声言語情報処理技術デベロッパーズフォーラム」として開催した。アプリケーション開発に関するパネル討論も行った。
  • 第74回 (12月;早稲田大): 信学会SPおよびNLCと共催で「音声言語シンポジウム」として開催した。10回目を記念して「音声言語研究関連分野の10年の歩み」という企画を行い、様々な分野に関してこの10年の進展をレビューした。
  • 第75回 (2月;越後湯沢): 頑健な音声認識に関するテーマセッションの他、研究室紹介セッションを行った。またペーパレス化を試行した。
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年度は実施なし。

3.総括

 国際会議など研究発表のイベントが増加する中で、集中的な議論が行える場としての研究会の独自性に重点を置きながら、関連する研究会・イベントとの連携を図った。結果として、参加者数の有意な増加には至らなかったものの、各回で行った企画では活発な議論がなされ、盛り上がりを見せた。

4.その他

 基盤ソフトウェアを共同で開発するために、音声対話技術コンソーシアム(ISTC)を運営してきたが、平成20年度で約5年間の活動を終えることとした。また、基盤データ整備を共同で進めるための雑音下音声認識評価ワーキンググループと音声ドキュメント処理ワーキンググループの活動も行っているが、前者については約7年間の活動を終えることとなった。今後新たな活動を模索していきたい。

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◆電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会

[主査:亀山 渉、幹事: 一戸信哉,橋本誠志,塩野入理 ]

1.定例の研究会活動報告

 本年度は第40-43回の研究発表会を開催した。
研究分野については、これまでどおり、情報化社会における知的財産と社会基盤を2本柱とし、関連分野を含めて幅広く研究発表を行った。
今年度も昨年度に引続き、関連分野との連携を深めるために積極的に共催による回次を増やした。昨年度に引き続き40回では電子情報通信学会の技術と社会・倫理研究会(SITE)と41回は本学会「マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)」と「グループウェアとネットワークサービス研究会(GN)」との共催を各々行った。なお、本年度については特に研究会設立10周年を迎え、今後の研究会活動に新たな刺激を与えるべく、第42回研究会において、これまで共催実績が無かった情報メディア学会との共催研究会を新たに実施し、多くの成果を得た。これに伴い、本年度の単独開催は43回研究会の1回であった。

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2008)に参加し、社会システムなどの分野を担当した。
研究会設立10周年を迎えた本年度は情報科学技術フォーラム(FIT2008)において、(1)この10年間の知的財産権の動向を概観するとともに、社会基盤としてのICTのあり方について理解を深める、(2)電子社会の未来に向けての展望についても大いに議論し、研究会を通じて今後のICTの発展の方向性について提言を行うことの2点を目的として、研究会設立メンバー並びに歴代主査をパネラーに迎え、イベント企画「EIPの10年」を開催した。

3.総括

 今年度も共催分研究会を含めて、著作権、クラウド・イノベーションにおける知の融合、サイバー空間におけるリスク等時宜を踏まえた、またこれからの電子化社会における知的財産・社会基盤のあり方を考える上で先見的なトピックについて、関連するスピーカーに依頼して、招待講演を行った。
運営委員会は、次年度の計画や体制などについてメールベースで意見交換を行い、方針を立てていった。次年度の体制については、任期を迎える委員は僅少にとどまるため、基本的に本年度の構成をベースとして運営する。ただし、次々年度に任期を迎える委員が相当数いるため、ノウハウの共有を図り今後の運営がスムーズに行えるよう、準備を整える。

4.その他

 2008年度にEIPは設立10周年を迎えた。次の10年に向けての1年目を迎える次年度については、今年度同様、44回においてSITEとの連催を、46回では本学会DPS/GNの両研究会との共催を各々予定している。
本研究会は、文系と理系の垣根を取り払った学際的な性格を持ち、運営委員もバラエティに富んでいる。今後も、本研究会の特性を生かし、様々な分野からの研究発表を積極的に受け入れ、次の10年を俯瞰していきたいと考える。
また本研究会の特性をより明確に世に問うため、論文誌ジャーナルへの研究会推薦論文制度の活用にも取り組む。

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◆ゲーム情報学(GI)研究会

[主査:飯田弘之、幹事: 金子知適、岸本章宏、橋本 剛 ]

1.定例の研究会活動報告

 第20回研究会を2008年6月27日(金)に北陸先端科学技術大学院大学にて開催した.発表件数は8件で,将棋,囲碁,大貧民等のボードゲーム,RoboCupなどを題材とし,評価関数の学習,モンテカルロ法をベースとした探索など,発表内容は多岐にわたった.第21回の研究会は2009年3月9日(月)に大阪商業大学にて開催した.発表件数は通常発表16件と招待講演1件だった.将棋,囲碁等の通常の思考ゲーム以外にも,ダーツの戦略を解析する研究,スキルトロニクスゲームという新しいゲームの提案など従来はなかった分野の発表も集まり,多数の参加者があり盛会となった.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本研究会主催の第13回ゲームプログラミングワークショップ(GPW2008)を2008年11月7日(金)~9日(日)の3日間の日程で箱根セミナーハウスにて開催した.86名の参加者,32件の一般発表(口頭発表18件,ポスター発表14件)が集まり盛況であった.このワークショップは1994年からほぼ毎年開催されているゲームプログラミング全般に関する我が国最大の学術研究集会である.当該分野の研究者らが合宿形式で一同に会し,時間に拘束されずじっくり討論できる貴重な機会となっている.

 一般発表以外に,世界コンピュータ選手権で2年連続準優勝となった将棋プログラム「棚瀬将棋」の作者の棚瀬寧氏,大阪商業大学学長でアミューズメント産業研究所を設立してゲームに関する研究をおこなっている谷岡一郎氏による2件の招待講演を企画した.最先端で活躍する研究者と身近に討論出来る機会もあり非常に有意義なワークショップとなった.

3.総括

 本研究会は発足後10年が経過し,関係者の発表の機会を与えるものとして十分に定着してきた.発表の内容を見ると,将棋や囲碁などの伝統的なゲームを題材にしたものだけでなく,ブロックスデュオ,ダーツなど,新しいゲームやパズルなど新たな拡がりがある.これらの研究テーマは,これからの情報処理技術にとって重要な貢献を果たすと考えられ,さらなる発展が期待される.

4.その他

 9月に行なわれたFIT2008において,「コンピュータ囲碁最前線」というタイトルのイベントを企画した.本研究会主査,運営委員による講演の後,囲碁プログラムとプロ棋士との公開対局,「コンピュータ囲碁はいつトッププロに勝てるか?」というテーマでのパネル討論がおこなわれた.公開対局では囲碁プログラムがプロ棋士に8子のハンディキャップで勝ち,アマチュア有段者レベルに達していると言われる囲碁プログラムの強さを披露した.

 また,3月におこなわれた第71回全国大会では,特別セッション「コンピュータ将棋は止まらない -人間トップに勝つコンピュータ将棋-」として,研究会前主査の松原仁氏による講演,コンピュータ将棋プログラムとトップアマとの公開対局,および「コンピュータ将棋の現状と課題」というテーマでのパネル討論がおこなわれた.

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◆エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会

[主査:稲見昌彦、幹事:倉本 到,常盤拓司,山下 淳]

1.定例の研究会活動報告

 

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 

3.総括

 

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◆バイオ情報学(BIO)研究会

[主査:阿久津逹也、幹事:石井 信,五斗 進,渋谷哲朗]

1.定例の研究会活動報告

 平成20年度は以下の通り第13-16回研究発表会を開催し、3件の招待講演を含む合計88件の講演発表が行われた。

  • 第13回研究会 
    6月26日-27日 琉球大学50周年記念会館 発表数16件(フェロー記念講演1件、招待講演1件を含む)
    電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会、電子情報通信学会非線形問題研究会との共催で、九州工業大学の石川眞澄先生に「忘却から好奇心へ」、National Center for Biological Sciences, IndiaのDr. Upinder Bhallaに「Molecular Networks vs. Neuronal Networks: The Memory Match」の特別講演をお願いした。
  • 第14回研究会 
    9月18日-19日 北海道大学百年記念会館 発表数13件
    人工知能学会人工知能基本問題研究会(17日(水)~18日(木))との連続開催である。
  • 第15回研究会 
    12月17日-18日 大阪大学豊中キャンパス 発表数7件(SIGBIOとしての申し込み分+招待講演1件)
    第72回数理モデル化と問題解決研究会との共催で、大阪大学蛋白質研究所の中村春木先生に「蛋白質立体構造に対するパターン認識」の特別講演をお願いした。
  • 第16回研究会 
    3月5日-6日 中央大学後楽園キャンパス 発表件数11件
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 平成20年度は実施なし。

3.総括

 20年度は、沖縄、北海道、大阪、東京で研究会を開催し、毎回開催地に近い研究機関の担当運営委員によって良好な運営が行われている。発表件数も、17年度38件、18年度51件、19年度45件、20年度は47件と安定しており、幅広いテーマに関する発表と、活発な議論が行われている。18年度発刊の英文トランザクションIPSJ Transactions on Bioinformaticsの掲載数も順調である。今年度から、研究会およびトランザクションの活性化を図る目的で、情報処理学会の論文賞とは独立に SIGBIO論文賞ならびにSIGBIO学生奨励賞を設け、優秀な発表の表彰を行った。

4.その他

 21年度は沖縄科学技術研究基盤整備機構シーサイドハウス、北海道大学、電気通信大学、金沢大学(もしくは北陸先端大)の順番にて4回の研究会を開催する予定である。

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◇ネットワーク生態学(NE)研究グループ

[主査:上林憲行、幹事:林 幸雄、藤原義久、小島一浩]

1.定例の研究会活動報告

 フロンティア領域研究委員会にて2度目の継続申請を経て、年2回から1回の会合を原則とすることに改め、今年度は以下を開催した。

  • 会合名:第5回ネットワーク生態学シンポジウム
    日時:2009年3月9-10日
    場所:沖縄国際大学
    協賛:数理社会学会, 株式会社おきぎんエス・ピー・オー
    http://www.jaist.ac.jp/~yhayashi/7th_webology/index.html

 参加者は、招待講演者6名、一般57名、学生33名の計96名で、沖縄国際大学からの助成金と地元沖縄のIT企業からの協賛金もあって、総額220万円程度の経費における収支としても今回70万円ほどの黒字となった。
下記の特別セッション(オーガナイズド、パネル討論、企画講演)に加えて、一般講演17件とポスター発表32件が行われ大盛況であった。

 特別セッション

  • オーガナイズド:ネットワーク組織におけるオープンソース的開発の可能性
    司会:林幸雄氏(北陸先端科学技術大学院大学)
    問題提起: ユイマールとウィキノミクスとの接点から
    招待講演:瀧田佐登子氏(Mozilla Japan代表理事)
    タイトル:Mozilla Firefox にみるオープンソースの可能性
  • パネル討論:いまインターネットで何がおこっているのか
    司会:小島一浩氏(独立行政法人 産業技術総合研究所)
    水越一郎氏(株式会社NTT東日本)
    明石修氏(日本電信電話株式会社NTT未来ねっと研究所)
    河野美也氏(ジュニパーネットワークス株式会社)
    風間一洋氏(日本電信電話株式会社NTT未来ねっと研究所)
  • 企画講演:マーケティング・ネットワークと社会ネットワーク分析
    司会:金光淳氏(京都産業大学 経営学部)
    濱岡豊氏(慶應義塾大学)
    タイトル:マーケティングにおける社会ネットワーク分析の過去、現在、将来
    山本晶氏(成蹊大学)
    タイトル:クチコミ・マーケティングの実践に向けて

 また、参加者による投票の結果、以下の2件が優秀賞として選ばれた。なお、ポスター発表に関しては、次回のオーラル講演者としてフルペーパの提出を推奨したいと考えている。

  • 一般講演: 橋本氏他(東大システム創成学)  「SNSにおけるコミュニティ構造の時系列分析」
  • ポスター: 相馬氏他(NiCT/ATR)  「擬似相関行列を基にしたネットワーク推定」
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 上記の報告通り。

3.総括

  次回は未だ検討中であるが、つくば産総研にて12月に開催する予定である。

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