組込みシステムシンポジウム

組込みシステムシンポジウム(ESS2012)

日   程  :     2012年10月16日(火)~19日(金)
会   場  :     国立オリンピック記念青少年総合センター
主   催  :     情報処理学会 組込みシステム研究会
Webサイト :     http://www.sigemb.jp/ESS/2012/

開催の趣旨

   2011年の未曾有の震災の後,復興支援とともに,今後起こりうる災害や,さまざまな事故,事件に対して堅牢な生活環境を実現するためには,我々の周囲の機器,設備,環境を知的なものに発展させる必要があります.それらを有機的に結びつけて実現する,未来のスマートシティの構想がさまざまな形で提案されています.このような環境の実現には,組込み技術は不可欠であり,期待が寄せられています.
   組込みシステムは,産業機器・通信端末・家電機器・自動車など多種多様な製品として人々の社会生活を支える重要な構成要素となっています.近年,社会基盤への組込みシステムがますます浸透していくに従い,高い安全性と,エネルギー有効利用などの環境への配慮が求められるようになってきています.このためには,組込みシステムに関するソフトウェアからハードウェア,基盤からアプリケーションなど多次元で幅広い技術を,新たな視点で融合していくことが求められています.ESS2012では研究論文,システム開発論文,実践経験報告,ポスター展示,パネルディスカッション,ワークショップ等を通じて,領域を超えた産学の技術者・実務者間の有益な情報交流の場を提供したいと考えています.また,今年度もESSロボットチャレンジとして開発コンテストを開催し,学生から若手を対象とした組込みシステム技術者育成と,組込みシステム開発の実践による「ものづくり」の場を提供いたします.
   組込みシステム研究会は,組込みシステム技術および組込みソフトウェア技術に関する研究の活性化を目的として,2006年4月に結成されました.既に,2012年3月までに24回の研究会を開催し,2008年,2009年,2010年,2011年の10月には組込みシステムシンポジウム(ESS2008,ESS2009,ESS2010,ESS2011)を国立オリンピック青少年記念センターで開催するなど,組込みシステム全般に関する幅広い領域の研究者・実務者に対して交流の場を提供してまいりました. これまでの組込みシステムシンポジウムでの経験と組込みシステム全体に対する社会的要望の高まりを踏まえ,2012年度も組込みシステム研究会として,組込みシステムシンポジウムを開催したいと考えております.
 

参加申込

参加費(税込)
参加種別
(1)事前申込優遇価格
9/30(日) 24:00までの申込かつ振込み(事前・事後共に可)
(2)通常価格
当日受付あるいは 当日現金支払い
EMB研究会登録会員
(協賛のIPSJ研究会会員を含む)
14,000円
17,000円
IPSJ会員(協賛学会員を含む)
16,000円
19,000円
非会員
17,000円
21,000円
学生会員またはロボットチャレンジ参加学生(協賛学学生会員を含む)
3,000円
6,000円
学生非会員
3,000円
(論文アクセスは不可)
6,000円
(論文アクセスは不可)

事前申込締切 : 2012年9月30日(日)


申込方法 :  以下の学会Webページ参加申込書にてお申込みください。 
                   https://www.ipsj.or.jp/02moshikomi/event/event-ess2012.html

(注1)Webによる申込は、9/30 までとします。その後は、当日現地でお申込下さい。
(注2)9/30までにお申込頂き、かつ、お支払いを振込で行われる場合のみ事前申込優遇価格が適用されます。
        9/30までに申込まれても、お支払い方法が現金の場合は、優遇価格は適用されませんので、ご注意下さい。
(注3)今年度の論文集は、情報処理学会の電子図書館(情報学広場)への掲載のみとなります。
        媒体の提供はございませんのでご注意ください。
        事前申込された方には公開後にアクセス方法をメールにてご案内いたします。

参加費振込先 : こちらをご覧下さい。
 

プログラム(暫定版)

プログラムは変更になる可能性があります。最新情報はhttp://www.sigemb.jp/ESS/2012/でもご確認ください。

(注)論文タイトル末尾の記号は P:実践報告、R:研究報告、*:優秀論文賞候補、S:ショートペーパー

場 所 : カルチャー棟 リハーサル室:ESSロボットチャレンジ
               センター棟4階 401号室:論文発表 会場A
               センター棟4階 402号室:論文発表 会場B・ESSロボットチャレンジ ワークショップ
               センター棟4階 416号室:チュートリアル・ポスター展示
               センター棟4階 417号室:基調講演・オープニング・パネル/クロージング

10月16日(火)午後

【ロボットチャレンジ】 リハーサル

10月17日(水)

【ロボットチャレンジ】(9:00-16:00)
   開会式:9:00-
   競技1(障害物自動航行競技):9:30-11:40
   競技2(デモ&プレゼンテーション):12:40-14:10
   競技3(8の字マニュアル航行競技):15:00-16:00

【チュートリアル1】(13:00-13:55)
(1)メニーコア技術関連技術:メニーコアプロセッサと組込みシステムへの応用
    井上弘士(九大),冨山宏之(立命館大),近藤正章(電通大)
【チュートリアル2】(14:00-14:55)
(2)組込み言語関連技術:スクリプト言語による組み込みソフトウェア開発
    倉光 君郎(横浜国立大/JST)
【チュートリアル3】(15:00-15:55)
(3)スマートシティ関連ソフトウェア技術1:サイバーフィジカルシステム
    加藤 真平(名古屋大)
【チュートリアル4】(16:00-16:55)
(4)スマートシティ関連ソフトウェア技術2:マイクロソフトの技術を使ったスマートテクノロジー実装概要
    太田 寛(日本マイクロソフト)

10月18日(木)

<<18日午前>>
□オープニング(9:30-10:00)

【基調講演1】(10:00-11:00)
(5) Embedded Intelligence from Home to Urban Spaces
    Prof. Juha Roning (University of Oulu)

□ポスター展示(コアタイム)(11:00-12:00)

<<18日午後・会場A>>
【コンパイラ・言語処理系】 (13:00-14:00)
(6) 組込マルチコア用OSCAR APIを用いたTILEPro64上でのマルチメディアアプリケーションの並列処理(R)
    岸本耀平,見神広紀 (早稲田大),中野恵一(オリンパス),林明宏,木村啓二,笠原博徳 (早稲田大)
(7) Tiny Konoha: ETロボコン向けのスクリプト処理系の簡素化(R)
    志田駿介,菅谷みどり,倉光君郎(横浜国大)

【信頼性・ディペンダビリティ】 (14:15-15:35)
(8) 信頼性要求に基づいた耐故障性を実現するTDMAスケジューリング手法(R*)
    岩永明人,杉原真(九州大)
(9) 組込みソフトウェアにおける耐障害ソフトウェアアーキテクチャの信頼性評価(P)
    鈴木有也(豊田中研),守谷友和,後藤英樹(トヨタ自動車)
(10) 組込みシステムにおける並列型状態遷移図に基づく安全分析手法(RS)
    金周慧,松原豊,高田広章(名古屋大)

【開発事例・性能評価】 (15:40-16:30)
(11) UMLによる組込みシステムの性能評価シミュレーションのための共有メモリーアクセスの競合の評価手法(R)
    河原亮,小野康一,中田武男(日本IBM)
(12) センサの帯同場所を考慮した個人参加型センシングのための環境センサモジュールと基盤ソフトウェア(RS)
    村田哲史,細川茂樹,薛媛,河内智志,藤波香織(東京農工大)

<<18日午後・会場B>>
【ESSロボットチャレンジ・ワークショップ】(13:00-14:00)
    佐伯 一夢(神戸大学)

【組込みプロセッサ・仮想化】 (14:15-15:35)
(13) 組込みプロセッサにおける省電力機構の実機評価(P)
    高須雅義,上田陸平,藤井啓,千代浩之,松谷宏紀,山崎信行(慶應大)
(14) 生体情報圧縮のための差分符号化命令セット・プロセッサの提案(R)
     中塚祥子,坂主圭史,武内良典,今井正治(大阪大)
(15) 組込み向けCPU仮想化技術対応ハイパーバイザの設計(RS)
     茂田井寛隆,山本整,落合真一(三菱電機),安達浩次,鈴木均,城倉梨香(ルネサスエレクトロニクス),
     福井昭也(ルネサスソリューションズ),小川敏行,田原康宏,奥村直人(ルネサスエレクトロニクス)

【教育・養成】(15:40-16:40)
(16) モデルベース設計における初学者の誤り分析とそれに基づく教育方法の検討
      -クラス図と状態遷移図を対象として-(P)
     増元健人,香山瑞恵,小形真平,伊東一典,橋本昌巳,大谷真(信州大)
(17) シンプルでわかりやすい計算機システムの開発に向けた挑戦(P)
     吉瀬謙二(東工大)

□ポスター展示(コアタイム)(16:30-17:45)

□情報交換会(18:00~20:00 カルチャー棟 2F レストラン「とき」)

10月19日(金)

<<19日午前・会場A>>
【組込みネットワーク】(9:30-10:30)
(18) Effects of Queueing Jitter on Worst-case Response Times of CAN Messages with Offsets(R*)
     Yang Chen, Gang Zeng, Ryo Kurachi, Yong Xie, Hiroaki Takada(Nagoya Univ.)
(19) ネットワーク性能シミュレータの開発とバスのバッファ評価への適用(P)
     桜井祐市,新保健一,鳥羽忠信(日立製作所)

【組込み開発環境】(10:45-12:15)
(20) GPU制御用ファームウェア開発環境(P*)
     藤居祐輔,安積卓也,西尾信彦(立命館大),加藤真平(名古屋大)
(21) Reconfigurable AndroidにおけるJavaRockによるハードウェア・アクセラレーション(P)
     榎戸健二(東京農工大),三好健文(イーツリーズ・ジャパン),小池恵介(東京農工大),
     船田悟史(イーツリーズ・ジャパン),藤波香織,中條拓伯(東京農工大)
(22) Simulinkモデルにおける非完全一致のクローンの検出(R)
     鷲崎弘宜,村上真一,深澤良彰(早稲田大)

<<19日午前・会場B>>
【ミドルウェア】 (9:40-10:30)
(23) 性能が不均等なマルチプロセッサにおけるタスク間の実行公平性を実現するロードバランス機構(RS)
     石田利永子,本田晋也,高田広章(名古屋大),福井昭也(ルネサスソリューションズ),
     鈴木均,安達浩次,田原康宏(ルネサスエレクトロニクス)
(24) OpaqueRPCを用いたRTMとTECS間通信の実現(R)
     八幡尚文,安積卓也,西尾信彦(立命館大)

【モデル検査】(10:45-12:05)
(25) モデル検査とテストによる車載オペレーティングシステムのシームレスな検証(P)
     青木利晃(北陸先端大),佐藤信(ルネサスマイクロシステム),谷充弘(デンソー),矢竹健朗(北陸先端大)
(26) 自動車制御ソフトウェア開発プロセスへのモデル検査の適用(P)
     山口智也,足立憲保,加賀智之,大桑芳宏(トヨタ自動車)
(27) 組込みアセンブラのSMT検証の理論と実験(RS)
     竹下淳,小橋潤平,山根智(金沢大)

<<19日午後>>
【基調講演2】(13:30-14:30)
(28) スマートグリッドは何を求めどこに向かうのか?
     西宏章(慶応大)

【パネル】(14:45-16:30)
(29)スマートコミュニティの将来と我が国産業への期待
     オーガナイザ:西宏章(慶応大)
     鈴木高宏(長崎県政策監)
     宝蔵寺正隆(日立情報通信エンジニアリング)
     井上恒一(タイムラインマーケティング)
     榊原 彰(日本アイ・ビー・エム)

□クロージング(16:30-17:00)

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【ロボットチャレンジ】
(30)ESSロボットチャレンジ2012
(31)ESSロボットチャレンジワークショップ:自律型屋外飛行船ロボット

【ポスター一覧】
(32)非同期式設計によるFPGA向け低消費電力化手法
     岡部 忠(東京都立産業技術研究センター)
(33)アスペクト指向状態遷移言語支援ツール
     川村峰大,安倍昌輝,渡辺晴美(東海大),小倉信彦(東京都市大)
(34)C#における冗長なイベントハンドラの合成ツール
     谷川郁太,石井貴大,鈴木智明,渡辺晴美(東海大)
(35)バッテリを効率よく利用するセンサースケジューリング方式
     中本幸一,趙 茜(兵庫県立大)
(36)Simulinkモデルの保守性向上に向けたクラスタリングおよびUMLモデルとの双方向変換に関する研究
     小澤貴之(早大)
(37)機能安全対応ソフト再利用のためのソフトウェアプラットフォーム
     月舘統宙,石郷岡祐,成沢文雄(日立)
(38)Tiny Konoha: ETロボコン向けのスクリプト処理系の簡素化
     志田 駿介,菅谷みどり,倉光君郎(横浜国立大学)
(39)スクリプト言語Konohaによるカーネル診断スクリプトの開発
     内田篤史,井出真広,菅谷みどり,倉光君郎(横浜国立大学)
(40)Dalvikアクセラレータのハードウェア実装
     吉實大輔,中條拓伯,太田淳(東京農工大),三輪忍(東大)
(41)JavaRock-Thrashの実装
     小池恵介(東京農工大),船田悟史,三好健文(イーツリーズ・ジャパン),中條拓伯(東京農工大)
(42)パイプライン型動的再構成回路DRoMPA2.0の資源管理に関する検討
     小椋清孝,山本哲哉,森下賢幸,伊藤信之(岡山県立大)

 

運営組織

実行委員長        : 枝廣 正人(名古屋大)
運営委員長        : 中本幸一(兵庫県立大)、渡辺 晴美(東海大)、菅谷 みどり(横浜国立大)
プログラム委員長   : 木村 啓二(早稲田大)、中條 拓伯(東京農工大)、福田 浩章(芝浦工大)
運営委員         : 和田 康孝(電通大)
ESSRC 実行委員長  : 紫合 治(東京電機大)
ESSRC 顧問      : 二上 貴夫(東陽テクニカ)
 

問合先

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
一般社団法人 情報処理学会
調査研究 研究部門  E-mail:sig "at" ipsj.or.jp
TEL:(03)3518-8372 / FAX:(03)3518-8375