第110回MUS研究発表会

第110回音楽情報科学研究発表会

標記の研究発表会はペーパレスで行います(貸し出し用のUSBメモリもご用意しています)。
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プログラム

■ プログラム
一般発表:招待講演を除き 発表20分 質疑7分 発表者入替3分
(著者名前の〇は学生による発表,発表番号後の*は動画中継なし)
 
=====1日目:2月29日(月)=====
 
□ 13:00-15:00 【音楽の推定・識別】
(1) 基本周波数推定法の性能を概観するフレームワークの試作
森勢 将雅(山梨大学), 河原 英紀(和歌山大学)
 
(2) 浴槽打楽器BathDrum2の叩打音色識別精度の向上
〇隅田 智之, 平井 重行(京都産業大学)
 
(3) ギターにおける音色の特徴量を用いた演奏弦の識別
〇夏目 紘寿, 武田 正之, 大村 英史(東京理科大学)
 
(4) Bathcratch+: 擦る指の本数識別機能を持つDJスクラッチ演奏システム
〇川勝 椋介, 平井 重行(京都産業大学)
 
□ 15:15-16:15 【旋律生成I】
(5) ビートを意識したリズムパターンのランダム生成
〇新井野 昴, 喜田 拓也(北海道大学)
 
(6) 対話音声の韻律情報を用いたメロディ生成の試み
〇大野 拳汰, 山本 樹, 佐々並 賢志, 梅村 祥之(広島工業大学)
 
□ 16:30-18:00 【音楽と人間行動】
 
(7) 楽曲聴取における嗜好情報を用いたハイブリッド型楽曲推薦システム
〇小野 奈瑠美, 藤田 ハミド(岩手県立大学)
 
(8)* GPSを利用した自動作曲のための携帯情報端末用アプリケーションの開発
〇三浦 祐, 菅野 由弘(早稲田大学)
 
(9)* ユーザの行動に基づいた楽曲推薦システムの提案
〇東海 菜摘, 湯川 高志(長岡技術科学大学)
 
 
□ 18:30- 懇親会
 
=====2日目:3月1日(火)=====
 
□ 9:15-10:15 【脳と音楽】
(10)* 絶対音感学習指導における共感覚脳活動マッピング
〇打山 雄太, 鏑木 崇史, 栗原 陽介(青山学院大学)
 
(11)* 脳波センサ"MUSE"は新楽器として使えるか
長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)
 
□ 10:30-12:00 【招待講演】
(12)* 「パクリ」と剽窃の微妙な関係—音楽を中心に
増田 聡(大阪市立大学)
(11:30-12:00 ディスカッション)
 
□ 12:00-13:30
昼食
 
□ 13:30-14:30 【旋律生成II】
(13) ポピュラー音楽の頂点音における母音の出現頻度に関する分析
〇岩橋 亮人, 橋田 光代(相愛大学), 片寄 晴弘(関西学院大学)
 
(14) コード進行に基づくメロディ生成法の開発および心地よさと多様性に関する主観評価
〇松崎 裕佑, 梅村 祥之(広島工業大学)
 
□ 14:45-16:15 【印象とメタデータ】
(15) メタデータを利用した機械学習によるDTM(DeskTop Music)での音色づくりの効率化
〇齋藤 創, 大場 みち子(公立はこだて未来大学)
 
(16)* 動画特徴量からの印象推定に基づく動画BGMの自動素材選出
〇清水 柚里奈, 菅野 沙也, 伊藤 貴之(お茶の水女子大学), 嵯峨山 茂樹(明治大学), 高塚 正浩(シドニー大学)
 
(17)* コード進行・メタ情報・楽曲特徴量に基づく音楽可視化
〇上原 美咲, 伊藤 貴之(お茶の水女子大学), 高塚 正浩(シドニー大学)
 
□ 16:30-17:30 【楽曲分析】
(18)* クラスタリングと機械学習を用いた音楽理論GTTMに基づく楽曲構造分析システム
〇金森 光平, 星野 准一(筑波大学), 浜中 雅俊(京都大学)
 
(19)* 楽曲の盛り上がりに対応したピアノ譜の簡単化
〇吉川 晃平, 新井 イスマイル(明石工業高等専門学校)
 
 

発表募集

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情報処理学会 音楽情報科学研究会
第110回研究発表会 発表募集
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今回は、増田聡先生(大阪市立大学)による招待講演が予定されています。
増田先生のご専門は、ポピュラー音楽研究、都市大衆文化研究、文化所有論などです。

招待講演:増田聡(大阪市立大学)

「「パクリ」と剽窃の微妙な関係—音楽を中心に」

文化的表現の類似が見出されたとき、われわれはしばしば「パクリ」という語でそのことを指し示す(2015年に話題となった五輪エンブレムの「パクリ」疑惑は記憶に新しい)。現代の日本では「パクリ」は剽窃とほぼ同義の言葉として用いられる。だがこのような「パクリ」概念、表現の類似を所有権の侵害たる「盗み」として把握する考え方の出現はさほど古いものではない。「パクリ」概念は80年代に現在の意味を獲得し、それまでの「剽窃」「盗作」と異なったコノテーションをともなって表現の類似を指し示すようになる。本講演では「パクリ」概念の来歴とその背景を辿りつつ、いくつかの「剽窃」事例を音例に基づいて検討し、「表現の所有と盗み」がどのような文脈のもとで捉えられているかを探る。

また音楽情報科学研究会では学生対象の表彰を行っており、
年度内に行われる研究会すべての学生発表全体から優秀な発表1件を表彰します。
学生の方々も奮ってご参加ください。

■日時・会場
日程:2016年2月29日(月)、3月1日(火)
会場:相愛大学 本町キャンパス
交通:アクセスマップ
大阪市営地下鉄御堂筋線「本町」駅(M18) 4番出口すぐ。
照会先:橋田光代(相愛大学)(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

一般口頭発表
申込締切:2016年 1月13日(水)
原稿締切:2016年 2月 3日(火)
※原稿締切厳守: システム投稿となり、2/3(火)の23:59で締切になります。
それ以降は受け入れられませんのでご注意ください。

発表申込フォーム: https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/MUS/
照会先:大石康智/深山覚 (E-mail: contact[at]sigmus.jp)

登壇者が学生の場合、
【研究会への連絡事項】欄に「学生発表」と必ずお書きください。
「学生発表」と書いていない場合、たとえ学生による発表であっても
学生賞の対象になりません。

※SIGMUSでは,2012年度からインターネットを利用した研究発表のライブ動画
中継を試行してきました( http://www.sigmus.jp/?page_id=966 )。
2015年度からは本格運用として、情報処理学会のプレス発表
  「学術コンテンツを広く世に届けるため、情報処理学会とニコニコが提携」
   http://www.ipsj.or.jp/release/niconico_partnering.html
に基づいて、情報処理学会チャンネル( http://ch.nicovideo.jp/ipsj/
を用いた動画中継と永続的なアーカイブを実施しています。
発表申込時の【研究会への連絡事項】欄に
        「動画中継・アーカイブを希望する」
        「動画中継・アーカイブを希望しない」
のいずれかをご記入下さい。
動画中継を承諾頂けない場合には、必ず発表申込
時にお伝え頂く必要があります。申し訳ありませんが「動画中継のみを希望し
てアーカイブは不可」という対応はできません。

なお、講演の一部だけ中継を希望しない場合は、部分的な中断も可能です。
その場合には、当日ご相談頂ければ対応可能です。
ご不明の場合には contact [at] sigmus.jp 宛にご相談ください。

動画中継することで、会場に来場できない研究者や、普段学会に参加されない
方々に対しても研究成果を広くアピールできます。またアーカイブにより、当
日都合がつかない方々や将来研究を始める方々が研究成果を知る機会を増やす
ことができます。是非、本学会の取り組みにご協力をよろしくお願い致します。

また、2014年度にSIGMUSが他研究会に先駆けて試行開始したチャットシステム
( http://133.30.244.47/about )も、2015年度から本格運用を開始しており、
今回も実施予定です。

※発表申込フォームが利用できない方は、下記にメールでご連絡ください。
照会先: 大石康智/深山覚(E-mail:contact[at]sigmus.jp)

※論文原稿の作成では、情報処理学会の下記URLを参照してください。
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html

オーガナイズドセッション
オーガナイズドセッションは、オーガナイザ(本研究会の登録員)に自由に企
画していただくセッションです。例えば、特定のテーマの発表を揃えたい、通
常より長いQ&Aで深い議論をしたいなどです。
奮ってご応募頂きますようお願い申し上げます。

提案締切:  2016年1月6日(水)
提案可否通知:2016年1月9日(土)
照会先:平田圭二/竹川佳成/前澤陽(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

【応募方法】
下記の各項目を埋めて以下の照会先に電子メールでお送りください。
1. セッション名
2. オーガナイザの氏名、所属、連絡先
        オーガナイザ全員分をお知らせください。
        リーダ氏名に○をお付けください。
3. セッションの狙いとキーワード(合わせて400字以内)
4. セッション構成(案)(400字以内)
        もしすでに発表者や講演者の候補、講演タイトルが挙がっていれば
        お知らせください。当日変更になっても構いません。
5. 原稿の件数と長さ
        どの発表者や講演者がどれくらいの長さの予稿を執筆するかを
        お知らせください。
        オーガナイズドセッションの記録を研究報告に積極的に残すことに
        ご協力ください。
ご応募頂きましたセッション提案は、SIGMUS運営委員会で審査した後、可否を
ご連絡いたします。また、採用されたセッション提案はSIGMUS公式サイト、
CFP、ML等で公表いたします。質問や問い合わせなどは、上記照会先までお願
いいたします。

【過去のオーガナイズドセッション】
・「新楽器」(第108回研究会)
・「“魅せる”の工学」 (第106回研究会)
・「生成音楽の評価学」(第102回研究会)
・「ピアノ学習者の熟達化モデルの構築」 (第102回研究会)
など

情報処理学会 音楽情報科学研究会
主査: 北原鉄朗 (日本大学)
幹事: 吉井和佳(京都大学)/亀岡弘和(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
伊藤彰則 (東北大学)/平田圭二(公立はこだて未来大学)/馬場哲晃 (首都大学東京)