インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2012)

かつて、コンピュータのプログラミングの研究者は、取り扱いたいメモリ量が増大することを予見して、それまでの技術において扱うことが可能なメモリ空間の制限を超えるために、オーバーレイという技術を開発しました。同様に、ネットワークの研究者も、既に存在するネットワーク構成の上に、より複雑でより高度なサービスが必要になることを予見して、オーバーレイ・ネットワークという技術を開発しました。仮想化の技術も既存のハードウェアの技術の上に新しいハードウェアの技術を重ねて使うため、オーバーレイの手法ともいえます。

このように、コンピュータ・ネットワークを取り扱う分野では、既存の技術の上に新しい技術を重ねていくという研究が盛んに行われており、いくつかの研究成果はすでに実際の世界にて利用されはじめています。そのような状況において、既存の技術を用いて運用や研究を行っている研究者、運用者・技術者は、その上に重ねられて構築された新しいサービスがよりよくなるための既存システムの設定項目の調整、新サービスを守るための既存システムでのセキュリティ対策などを、既存サービスや技術における対策方法がわかっていない点もあります。

本シンポジウムでは、既存技術の上に新しい技術を使ってサービスを構築するオーバーレイの手法に対して、既存のネットワークや計算機システムの運用技術や関連する諸問題について、どのような対応をするべきであるかについて議論をすることにより、安全な社会基盤の運用や研究に寄与することを目指します。

テーマ

本シンポジウムでは、以下の内容を取り扱います。
  • オーバーレイネットワークに対応すべきネットワークサービスの構築運用技術
  • 高度なサービス提供を実現する運用管理方針および手順の設計構築手法
  • クラウドコンピューティングを支える仮想化システムの運用管理技術
  • P2P、ファイル共有などの資源共有手法の運用管理技術
  • オーバーレイネットワークを対象としたトラフィック解析、負荷分散技術、IX運用技術

日程&会場

日程  平成24年12月13日(木曜日)、14日(金曜日)
会場  鹿児島大学 稲盛会館 [郡元キャンパス](鹿児島県鹿児島市郡元1-21-40 〒890-0065)

主催

情報処理学会インターネットと運用技術研究会

参加申し込み

シンポジウム参加申込
以下のページよりお申込みをお願いします。
http://www.ipsj.or.jp/02moshikomi/event/event-IOTS2012.html

懇親会参加申込
13日夜に懇親会を企画しております。懇親会の参加申し込みは以下のページにてお願いします。
http://iot.ipsj.or.jp/aboutus/social-apply
 

最新情報

シンポジウムに関する最新情報は研究会WEBページでご確認ください.
http://iot.ipsj.or.jp/iots/2012

プログラム

1日目(12/13)
09:30-09:45 オープニング

09:45-11:00 一般講演 3件 ---セキュリティ---
(1) ブロック暗号アルゴリズムCLEFIAの11段96階差分攻撃の高速化
五十嵐 保隆(鹿児島大),金子 敏信(東京理科大),橋口 陽介,江口悠,末吉 隆太郎,村井 貴広,福島 誠治,八野 知博(鹿児島大)

(2) milter managerによる低配送遅延を目指したspam対策メールサーバの設計とその運用結果
金髙 一,松井 一乃,池部 実,吉田 和幸(大分大)

(3) 迷惑メール判定精度向上のためのメッセージ中URLのドメイン登録日検索システム
松岡 政之,山井 成良,岡山 聖彦,河野 圭太(岡山大),中村 素典(国立情報学研),民田 雅人(日本レジストリサービス)

11:15-12:05 一般講演 2件 ---情報教育---
(4) 教科「情報」の履修状況と情報リテラシに関する大学新入生の状況 --- 平成24年度京都大学新入生アンケートの結果から ---
森 幹彦,平岡 斉士,上田 浩,喜多 一,竹尾 賢一,植木 徹,石井 良和,外村孝一郎,徳平 省一(京大)

(5) プライベートクラウド環境を利用したICT人材育成への取り組み
黒田 久泰,甲斐 博,藤田 欣裕,小林 真也(愛媛大)

-----昼休み-----

14:00-15:15 一般講演 3件 ---情報基盤---
(6) 教育用計算機システムにおけるエージェント方式によるデュアルブート端末管理
丸山 一貴,関谷 貴之(東大),妹川 竜雄,和田 佳久(キヤノンITソリューションズ)

(7) ネットブートとデスクトップ仮想化を採用した京都大学の教育用端末系の構築:TCO削減を目指して
上田 浩,喜多 一,森 幹彦,石井 良和,外村 孝一郎,植木 徹(京大),上原 哲太郎(NPO 情報セキュリティ研究所),梶田 将司(京大)

(8) 夜間自動縮退による新潟大学コンピュータシステムの省エネルギー運用
浜元 信州(群馬大),三河 賢治,青山 茂義(新潟大)

15:30-16:20 一般講演 2件 ---認証---
(9) アクセス管理フェデレーションに基づいた複数のSAML対応ミドルウェアを使用した学術コンテンツのための共有サービスの開発
伊藤 智博,立花 和宏,奥山 澄雄,高野 勝美,田島 靖久,吉田 浩司,仁科 辰夫(山形大)

(10) 一般カードを用いた認証システムにおけるハッシュ関数を用いたPINコード生成方式
清水 さや子(京大/東京海洋大),岡部 寿男(京大),吉田 次郎,戸田勝善(東京海洋大)

16:35-17:35 招待講演
(11) VXLAN/vPath ダイナミック・バーチャルアウェア・オペレーション
土屋 師子生(シスコシステムズ)

2日目(12/14)
09:00-10:15 一般講演 3件 ---クラウド---
(12) オーバレイネットワーク上に構築した安否確認システムの有効性に関する実験的評価
田丸 純,阿部 紘一,島 和之,前田 香織(広島市大)

(13) P2Pファイル共有ネットワークを利用したフラッシュクラウド耐性のある協調型負荷分散手法
岡本 大樹,岡部 寿男(京大)

(14) スモールスタートで始める大学の仮想化基盤の構築と運用の実情
柏崎 礼生(東京藝術大)

10:30-11:20 一般講演 2件 ---運用管理---
(15) 大規模クラウドにおけるIaaS向けVM作成手順削減方式
金子 聡,中島 淳,坂下 幸徳(日立)

(16) 障害予測における最適な障害回避手段の提示法
加藤 裕,敷田 幹文(北陸先端大)


-----昼休み-----

13:00-15:00 招待講演
(17)NVGREによるオーバレイ技術とその実装
小宮 崇博(ブロケードコミュニケーションズシステムズ)

(18) VXLANの実際と今後の期待
小松 康二(ヴイエムウェア)

15:15-16:15 パネル討論
(19) ネットワーク仮想化技術と運用課題の来年を占う
コーディネータ:川村 聖一(NECビッグローブ株式会社/JANOG)
パネリスト:土屋 師子生(シスコシステムズ),小宮 崇博(ブロケードコミュニケーションズシステムズ),小松 康二(ヴイエムウェア)

16:15-16:30 クロージング
 

論文募集(終了しました)

本シンポジウムの対象分野は以下の様に予定していますので、募集時の参考として下さい。なお、必ずしもこれに限定されるものではありません。また、学術的な研究論文に限らず、事例報告や問題提起などの論文も歓迎します。
  1. オーバーレイネットワークに対応すべきネットワークサービスの構築運用技術
  2. 高度なサービス提供を実現する運用管理方針および手順の設計構築手法
  3. クラウドコンピューティングを支える仮想化システムの運用管理技術
  4. P2P、ファイル共有などの資源共有手法の運用管理技術
  5. オーバーレイネットワークを対象としたトラフィック解析、負荷分散技術、IX 運用技術
  6. 新しい計算機システムの構築運用技術

スケジュール

論文募集終了 平成24年9月13日(木)
採否通知 平成24年10月18日(木)(予定)
最終原稿(カメラレディ)受付終了 平成24年11月15日(木)(予定) 

投稿フォーマット

本シンポジウムの執筆要領は情報処理学会の「研究報告原稿(PDFファイル)作成について」に準拠します(A4縦、2カラム)。ページ数は8ページ以内とします。スタイルファイル、テンプレートファイルは学会指定のものを利用して下さい。なお、カメラレディ提出時にはヘッダを書きかていただきますのでご容赦ください。

投稿方法

インターネットと運用技術シンポジウムでは、論文投稿およびその査読をスムーズに行うためにEasyChairを利用しております。これはIOT研究会とゆかりの深いSAINTでも利用されています。

以下に投稿の仕方について説明します。
  1. https://www.easychair.org/conferences/?conf=iots2012 にアクセスします。
  2. 既にアカウントがある場合には、そのアカウントでログインして下さい。アカウントがない場合にはアカウントを作成して下さい。
  3. 「New Submission for IOTS 2012」というページが論文投稿用のページです。情報の入力においては、論文が日本語で記載している場合には漢字等で記載して下さい。英語のの場合には英語を入力して下さい。

    第一著者の情報を「Author 1」のところに記入して下さい。以下、第二著者の情報は、「Author 2」のところに記入して下さい。連絡担当者を1名以上選び、その著者の欄の「Corresponding author」のチェックボックスを選択して下さい。
    著者の姓を「Last name」のところに、著者の名を「First name」のところに入力して下さい。電子メールを「Email」のところのに入力して下さい。著者の国等を「Country」から選択して下さい。また著者の組織名を「Organization」に入力して下さい。以上が著者の情報での必須項目です。
    論文の題目を「Title」の部分に入力して下さい。また、論文の概要を「Abstract」に入力して下さい。
    論文のキーワードを「Keyword」の部分に3つ入力して下さい。
    投稿したい論文(PDF形式)をPaperの部分の横のボタンをクリックして表示されるダイアログボックス内で選択して下さい。
    以上すべてがおわりましたら、Submitボタンを押して下さい。

  4. 確認ページが表示されましたら、投稿は完了しています。入力項目に不足していると、訂正を求められますので指示に従って下さい。
  5. 受領確認のメールが著者の電子メールアドレス宛てに届きます。

プログラム委員会

委員長:佐藤聡(筑波大学)
委員:坂下秀(アクタスソフトウェア)、櫻田武嗣(東京農工大学)、中村豊(九州工業大学)、西村浩二(広島大学)、松本直人(さくらインターネット研究所)、宮下健輔(京都女子大学)、山井成良(岡山大学) 

実行委員会

委員長:山之上卓(鹿児島大学)
委員:柏崎礼生(東京芸術大学:展示担当)、村上登志男(学習院大学) 

調査研究担当への問い合わせフォーム