2018年2月14日
論文誌ジャーナル編集委員会
論文誌ジャーナル編集委員会
今日の情報化社会において、インターネットに代表される情報通信ネットワークや分散システムは、社会的インフラストラクチャを支える基盤技術として我々の生活に必要不可欠な存在となっています。そのため、このような情報システムを継続的かつ安定的に運用させるためには、自然災害を含む突発的な障害に対する備えや、人為的な攻撃に対するセキュリティ対策などが必要になります。
これらの対策では、一部の機能障害により情報システム全体が機能不全になること避けるため、システムの多重化や冗長化が取られますが、被った障害から情報システムの機能を速やかに回復する能力も求められています。このような情報システムのレジリエンスを強化することで、災害・障害・攻撃に対して強靭で柔軟性の高い情報システムを実現することができると考えられます。
本特集号では、インターネットや情報システム運用を強靭化するために欠かせないレジリエンスに焦点を当て、これからの情報通信基盤の構築および活用に向けた最新の研究、開発、実験、運用等に関する論文を掲載します。研究会やシンポジウム、国際会議等にて発表された論文を含め関連分野の論文を幅広く募集し、インターネットを始めとするネットワークシステム等に関連する様々な運用技術の発展に寄与することを目指します。また、理論や机上検討だけではなく、実践の中で問題解決を図っており他の環境においても有益であると考えられる論文を積極的に評価します。奮ってご投稿くださいますようご案内いたします。なお、今回の論文誌ジャーナル編集は「ゲストエディタ制度」によって行います。
具体的には以下のようなトピックを対象としますが、必ずしもこれらに限定するものではありません。
● レジリエントな情報システムの設計・構築・運用技術
● サイバー攻撃に強い情報システムの構築評価手法
● 災害に強い情報システムの構築運用技術
● 情報システムにおける費用対効果の評価手法
● 人工知能技術を取り入れた情報システム運用技術
● 新しいネットワーク技術(SDNやIPv6など)による情報システム運用技術
なお、本特集号では、インターネットと運用技術研究会(IOT研究会)における独自の試行的取り組みとして、特集号論文の投稿締切前に投稿予定論文に対するアドバイスを実施します。各論文に2名のアドバイザを割り当て、特集号への投稿時における論文の品質向上を目的としたアドバイス(1回目判定時に大幅な修正が必要で不採録と判断されそうな箇所の指摘など)を行います。したがって、全ての著者がこのアドバイスに申し込む必要はありません。また、このアドバイスに従えば採録を確約するものではないことをご了承ください。
*アドバイスの申込締切は2018年3月26日(月)です。詳細についてはこちらのページをご確認ください。