[13:40-14:40]
データを活用したリアルタイム取引は、その中核となる基盤技術(RTB = Real Time Budding)を介し相互接続することで、インプレッション単位で都度売買が可能となり、Web広告のビジネス・ルールを様変わりさせた。RTBは、欧米では2008年頃から、日本では2011年ごろから、一気に普及した最新テクノロジーで、複雑な作業を効率化することで取引を大きく成長させてきた。これらには実に様々なアナリティクス技術やアルゴリズムで支えられている。RTBにおけるオークションを効率的に活用するための入札ロジック、リアルタイムに送られてくるインプレッション評価(スコア化)、限られた予算を効率的に運用するための最適化(ROI)など、分析結果に基づき自動的に運用されている。また、昨今では機械学習などによる自動化だけではなく、独自の視点でアナリティクス技術を活用した運用型ソリューションも注目されている。本講演では、アドテクノロジー領域におけるアナリティクス技術の活用事例を紹介しつつ、アドの領域を超え、次にステージ(マーケティングのデジタル化)に向かって重要となるアナリティクス技術(自動化と意思決定支援)の活用法やアナリストに求められるリテラシーについて解説します。

講師:
磯崎 直樹(ソネット・メディア・ネットワークス株式会社 商品企画部 部長 兼 データマイニング部 シニアアナリスト)
【略歴】マーケティング・エージェンシーにて、外資系企業を中心に定性リサーチをベースにした意思決定をサポート。2000年以降、マーケティングデータを活用したCRM戦略や顧客分析・ログ解析・データマイニングシステムの導入などに携わり、ソネット・メディア・ネットワークスでは、アドテクノロジーの一端を担うデータの収集・分析・BIの設計、顧客の反応モデルや最適化モデルの構築などに従事。