2021年度受賞者

2021年度情報環境領域功績賞受賞者

情報環境(IE)領域功績賞は,本領域の研究会分野において,優秀な研究・技術開発,人材育成,および研究会・研究会運営に貢献したなど,顕著な功績のあったものに贈呈されます.本賞の選考は,IE領域功績賞表彰規程およびIE領域功績賞受賞者選定手続に基づき,本領域委員会が選定委員会となって行います.本年度は3研究会の主査から推薦された下記3件の功績に対し,本領域委員会(2022年3月17日)で慎重な審議を行い決定しました.表彰状が授与されます.

中村聡史 君 (ヒューマンコンピュータインタラクション研究会)
[推薦理由]
中村聡史氏は,2006年からHCI研究会の委員,および幹事を担当し,HCI研究会の運営・発展に大いに寄与してこられた.2007年からは,HCI研究会が共催するシンポジウムであるインタラクションの実行委員を,その後は継続してPC委員を担当しており,その貢献は大である.これらに加えて,EC研究会が主催するシンポジウムであるエンタテインメントコンピューティングの運営委員や情報処理学会関西支部の庶務担当、DBS研究会の幹事を務めるなど,IE領域のみならず,情報処理学会全体の発展に寄与してこられた.研究面では,ヒューマンコンピュータインタラクション,エンタテインメントコンピューティング,データベースシステム,グループウェアに関する様々な研究を国内外のトップカンファレンスや論文誌に多く発表され,情報処理学会でも発表論文が山下記念研究賞を受賞されている.なお,HCI研究会、EC研究会,GN研究会において毎年多くの研究をコンスタントに発表しており,またHCI研究会では年5回の研究会のほとんどに出席し,議論の活発化や,他の研究者へのアドバイストにご尽力いただいている.
以上の点から,中村聡史氏は,IE 領域功績賞受賞候補者としてふさわしいと考え,ここに推薦する.
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小松文子 君 (セキュリティ心理学とトラスト研究会)
[推薦理由]
小松氏はSPT研究会に関連する研究分野の振興やコミュニティ拡大などさまざまな活動で継続的に貢献をされてきた。特に、小松氏が編集委員長を務めた情報処理学会論文誌「ヒューマンファクタを考慮したセキュリティとプライバシ」特集は、SPT研究会に関連する分野を対象とした特集号として初めて企画立案され実現したもので、その後の定期的なSPT関連分野における論文誌特集の発刊につながるなど、この分野の振興に大きな貢献をした。さらに、CSEC研究会主催SPT研究会共催のコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2019での実行委員長、第30回SPT研究会の長崎県立大での実施など、分野への貢献は多大である。
よって、IE領域功績賞にふさわしい方として小松氏を推薦する。
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齊藤義仰 君 (コンシューマ・デバイス&システム研究会)
[推薦理由]
齊藤義仰氏は,CDS研究会設立当初からCDS研究会幹事として、研究会Webページの立ち上げやサーバ管理、各種運営に関する全般を担当し、現在のCDS研究会活動の基礎を築いてきました。また、これまでDICOMOシンポジウムやFIT情報科学技術フォーラム、CDS研究会が企画開催するIEEE Annual Computers, Software, and Applications Conference (COMPSAC)のワークショップ等の委員を担当し、CDS研究会のみならず本会情報環境領域の活動において多方面でも大きな貢献を与えているといえます。さらに、CDSトランザクションにおいても副編集長として、多くの出版に貢献してきました。
以上のように、同氏が本会情報環境領域において、CDS研究会だけでなく本会を支える様々な活動に関する継続的な功績は誠に顕著であるため、情報環境功績賞受賞候補者として推薦します。
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