横矢 直和 君

フェロー

横矢 直和 君(正会員)

[対象業績] 「コンピュータビジョンおよび複合現実感に関する研究・教育への貢献」

 1951年高知県生れ.1974年大阪大学基礎工学部情報工学科卒.1979年同大学大学院 基礎工学研究科物理系情報工学専攻博士後期課程了.工博.同年通産省電子技術総合研究所入所.1986~1987年マッギル大学客員教授.1993年奈良 先端科学技術大学院大学情報科学センター教授,1994年より同大学情報科学研究科教授.本会論文賞等受賞.本会CVIM研究会主査・同論文誌編集委 員長.電子情報通信学会PRMU研究会委員長,日本VR学会複合現実感研究委員会委員長等歴任.

[業績推薦理由]

 横矢直和君は,1970年代から画像処理・コンピュータビジョン分野での研究に取り 組み,特に,微分幾何学特徴に基づく3次元物体認識や最適化原理に基づく,超並列計算に適したコンピュータビジョンアルゴリズムに関して顕著 な成果を挙げるとともに,後者に関しては優れたサーベイ論文を発表した.また,大学への異動後は,コンピュータビジョンとバーチャルリアリティ の境界領域に勃興した複合現実感にいち早く注目し,拡張現実感システムやテレプレゼンスに関する研究・教育に尽力するとともに,新技術分野の 確立に国際的に貢献している.