土田 正士 君

[対象業績] 「高スケーラブルデータベース統合基盤の研究開発と標準化に対する貢献」

1983年筑波大学大学院理工学研究科修了. 同年株式会社日立製作所システム開発研究所入社. データベース管理システムの研究開発, ビッグデータ事業開発に従事. 2011年静岡大学大学院自然科学系教育部情報科学専攻修了. 博士(情報学). 2018年国立情報学研究所を経て, 現在東京都立大学ソーシャルビッグデータ開発センター所属. ISO/IEC JTC 1/SC 32日本代表, 情報規格調査会SC32専門委員会委員長及びSC32/WG3(SQL)小委員会委員. 2005年標準化貢献賞, 2015年喜安記念業績賞. 日本データベース学会, ACM各会員.
 

 
[業績推薦理由]

土田正士君は, 高スケーラブルデータベース統合基盤の研究開発プロジェクトにおいて研究成果
を取り纏め, 幅広い産業分野にSQL製品として提供し普及に努めた. この研究開発と並行して, 日本で唯一SQL標準仕様の追従を続けるベンダにて継続的にISO規格の開発貢献を行い, またこの研究成果であるSQL製品を研究・教育活動支援の目的で多くの大学研究室・研究機関に無償提供し, 幅広く利活用できる施策を継続している. さらに, JIS規格書, 書籍を執筆することで最新のSQL規格を広めるなど啓蒙活動にも腐心した.