中島  浩 君

フェロー

中島  浩 君(正会員)

[対象業績] 「並列マシンアーキテクチャおよび並列処理技術に対する学術的貢献」

1981年京都大学大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了. 同年三菱電機(株) 情報電子研究所(現在 情報技術総合研究所)入社. 1992年京都大学工学部 助教授, 1997年豊橋技術科学大学・情報工学系教授を経て, 2006年より京都大学・学術情報メディアセンター教授. 2010年より同大学, 学術情報メディアセンターセンター長. 情報処理学会・計算機アーキテクチャ研究会主査(1996-2000年), 同学会HPS論文誌/ACS論文誌編集委員長(2002-05年), 同学会理事(2006-07年度)などを歴任.

[業績推薦理由]

中島氏は四半世紀にわたり, 並列マシンアーキテクチャを中心に並列処理技術の研究に多数の重要な成果を挙げている. 第五世代コンピュータプロジェクトの並列推論マシンや並列マシンJUMP-1の開発を主導し, その後, 大規模並列処理とその低電力化に関する研究では低電力高密度クラスタMegaProtoを開発し, 世界的に注目・評価された. また, 本学会の研究会主査, 領域委員長, 理事などを歴任し, 多大な貢献を成しているが, 特に, 本学会論文誌のディジタル化・オンライン化については, 自ら論文スタイルファイルや投稿査読システムの開発するなど, 大きな役割を果たした.