堀越  彌 君

フェロー

堀越  彌 君(正会員)

[対象業績]  「計算機アーキテクチャの実用化に関する貢献」

 1964年東京大学工学部応用物理学科修士課程修了.同年(株)日立製作所入社.中央研究所所長,情報事業本部企画本部長を歴任.主に同社におけるコンピュータアーキテクチャ開発に従事.工学博士.1997年(株)日立情報システムズ専務取締役就任.現在に至る.1997~98年度本会副会長.2001年IFIP委員会委員長およびIFIP日本代表に就任.IEEE会員.

[業績推薦理由]

 堀越 彌君は,永年にわたって,計算機アーキテクチャの研究開発に携わり,数々の優れた業績をあげた.すなわち,日立製作所において大規模にLSIを採用した国産大形汎用計算機M-200Hあるいは本格的な国産スーパーコンピュータS-810の開発に従事し,先進的かつ高い信頼性を併せ持つコンピュータシステムとして完成させた.これらの計算機はオンラインシステムあるいは科学技術計算用途として広く利用され,このシステムの稼働により,日本の商用計算機が世界的に大きな評価をされるきっかけの一つとなった.