久野 義徳 君

[対象業績] 「コンピュータビジョンを用いたインタラクションの研究に対する貢献」

1958年昭和52年3月東京大学工学部卒業,昭和54年3月同大学院工学系研究科修士課程修了昭和57年3月同博士課程修了.工学博士.昭和57年4月(株)東芝・研究開発センター研究員,平成4年4月同研究開発センター主任研究員.その間,昭和62年3月~63年9月カーネギーメロン大学計算機科学科客員研究員.平成5年4月大阪大学工学部助教授.平成12年4月より埼玉大学大学院理工学研究科教授,現在に至る.コンピュータビジョン,インタラクション等に関する研究に従事.
 

 
[業績推薦理由]

久野義德君は40年以上にわたりコンピュータビジョンとその応用の研究に従事し,先駆的な業績を上げてきた.1980年代には通商産業省の極限作業ロボット大型プロジェクトのもとで,原子力発電所の保守点検作業ロボットのための視覚情報処理について研究を行った.1990年代以降は,使いやすいヒューマンインタフースを実現する研究,人間と適切なインタラクションを行えるロボットの研究を行った.これらの成果は,関連分野トップレベルの国際会議や学術雑誌等で公表され,また,各種の賞を受賞するなど分野へのインパクトが大である.