インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2018)

インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2018)

 センサーをはじめとする多様な機能を実空間の様々な「モノ」に付加してインターネットに接続し活用するIoT (Internet of Things)の普及が加速していますが、その背景には、デバイス技術の進歩のみならず、ネットワーク・クラウド環境のさらなる発展や、データの高度な活用を支援するAI技術の進展などがあり、その役割は非常に大きなものとなっています。インターネットはIoTの活用を支える基盤の役割を果たすのはもちろんですが、インターネット自身から得られる様々なデータを活用しつつ、今後ますます複雑化するとともに、より高度な要求が求められるネットワーク運用管理技術の研究開発も重要となるでしょう。また、AI技術はネットワーク運用管理にも今後大きく寄与していくと考えられますが、その一方で、ネットワーク設計構築や、後継者育成といった人間の知能がなすべき高次の役割は依然として必要であり、継続して維持し続ける必要があります。本シンポジウムでは、このような、これからのIoT社会に向けた、課題や取り組みについて、様々な分野からの報告を行うと共に議論し、今後のインターネット構築運用技術の研究開発に寄与することを目的としています。

 

テーマ

本シンポジウムでは、「IoTとIOT(IoTとインターネットと運用技術)」と題して以下の内容を中心に議論を行います。
  • IoTデバイスの活用と運用管理
  • IoT活用を支えるインターネット技術
  • セキュアなIoT環境のための運用管理技術
  • システム運用管理技術とAI
  • その他、IoTやIOTに関連する話題
     

日程&会場

 日程 平成30年12月6日(木)~7日(金)(2日間)
 会場 米子コンベンションセンター(鳥取県米子市末広町294)

参加費

  • 正会員: 8,000円 (※後援団体会員は正会員として扱います)
  • IOT研究会登録会員: 5,000円
  • ジュニア会員・学生会員・後援大学学生: 無料
  • 非会員: 12,000円
  • 学生非会員: 1,000円

主催・後援

  • 主催: 情報処理学会 インターネットと運用技術研究会
  • 後援: 電子情報通信学会(IEICE)インターネットアーキテクチャ(IA)研究会、ACM SIGUCCS Tokyo Chapter、鳥取大学(総合メディア基盤センター)、公立鳥取環境大学(情報メディアセンター)、公益財団法人とっとりコンベンションビューロー(予定)

最新情報

シンポジウムに関する最新情報は研究会WEBページでご確認ください.
https://www.iot.ipsj.or.jp/symposium/2018-cfa/

参加申込

申込方法 :
以下アイコンのいずれかよりお申込みください。

※2018年9月よりイベントへの申込にはマイページが必要になりました。
 非会員の方もマイページ開設が必要です。開設には費用はかかりません。
※ITSならびに協賛研究会の登録会員資格で参加される場合で、研究会にまだ登録されていない方は
 マイページより研究会登録をしてからITSフォーラムのお申込みを行ってください。
 参考:研究会に登録する

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申込締切 :2018年11月29日 (木)
*** お申し込みの際の注意事項 ***
  • お支払いはマイページより2018年12月末日までにお願いいたします。当日現金払いはできません。請求書・領収書もマイページよりダウンロード可能です。 参考)マイページの利用方法:お支払い
  • 参加申込後、やむを得ず参加を取り消される場合は、事前申込締切日までにご連絡ください。取り消しの連絡のない場合は、参加費を徴収させていただきます。

情報交換会について

1日目の夜に情報交換会を開催します。情報交換会の参加には、シンポジウム参加とは別に参加登録が必要です。
申込方法は https://www.iot.ipsj.or.jp/symposium/2018-cfa/ にてご案内しております。
  • 日時:12月6日(木) 18:30~20:30
  • 会場:米子ワシントンホテルプラザ (〒683-0053 鳥取県米子市明治町125)
  • 参加費(予定):大人 6,000円 学生 2,000円(社会人学生を含む)
※情報交換会参加費についてはシンポジウム会場受付でお支払いをお願いいたします。
※申込締切は11月29日(木)
※当日の参加登録については受付にてご確認ください。

情報交換会の問い合わせ先:iots2018 あっと mail.iot.ipsj.or.jp (あっとを@に読み替えてください。)


プログラム

このプログラムは11月5日時点の暫定版です。今後変更の可能性があります。
最新のプログラムは、https://www.iot.ipsj.or.jp/symposium/2018-program/ にてご確認ください。

※論文発表(発表20分・質疑応答5分)、WIP/Work-in-Progress(発表10分・質疑応答5分)

○および◎が発表者を表し,◎は学生であることを示す

平成30年12月6日(木)- 1日目 (企業展示: 11:00(予定)-17:10)
10:00-10:10 オープニング
10:10-11:00 セッション(1) 「ログデータ解析」座長:
LSTMを用いたHTTPログ解析によるマルウェア感染PC検知手法
◎一宮 秀星,鳩野 逸生(神戸大学)
HeteroTSDB: 異種混合キーバリューストアを用いた自動階層化のための時系列データベースアーキテクチャ
○坪内 佑樹,脇坂 朝人,濱田 健,松木 雅幸(はてな),阿部 博(レピダム),松本 亮介(GMOペパボ/さくらインターネット)
11:00-11:45 企業展示紹介(前半) 座長: 福田 豊(九州工業大学)
11:45-13:15 昼休み(IOT研究会運営委員会)
13:15-14:00 企業展示紹介(後半) 座長: 福田 豊(九州工業大学)
14:00-15:15 セッション(2) 「運用管理」座長: 桝田 秀夫(京都工芸繊維大学)
複数組織対応属性ベース暗号を用いたファイル共有システム
◎石橋 拓哉,大東 俊博(東海大学),土田 光(日本電気),金岡 晃(東邦大学),柿崎 淑郎(東京電機大学),相原 玲二(広島大学)
レイヤ7情報に基づいたサーバ選択を可能にするOpenFlowの機能拡張
五十嵐 裕也,○山井 成良,北川 直哉(東京農工大学)
IPネットワーク構築演習における到達性の確認と自動採点を可能とする協調学習者ロボット
◎伊藤 旭,井口 信和(近畿大学)
15:15-15:30 休憩
15:30-17:00 WIP 座長:
トポロジの可視化と直感的なタッチ操作による素早いネットワーク制御を可能 とするオーバーレイ型 OpenFlow ネットワーク運用管理支援システム
◎藤田 紘生,谷口 義明,井口 信和(近畿大学)
暗号の危殆化に対応可能なオンラインストレージシステムに関する検討
◎岡部 大地, 石橋 拓哉, 木村 隼人(東海大学),渡邉 英伸(広島大学),大東 俊博(東海大学)
組織における標的型攻撃に対する挙動分析システムの提案
◎大橋 宗治,長谷川 皓一,山口 由紀子,嶋田 創(名古屋大学)
無線LAN環境における遅延ゆらぎに着目した不正アクセスポイントの 検知の初期検討
◎張紫薇,長谷川皓一,山口由紀子,嶋田創(名古屋大学)
通信のふるまいに着目した未知のアプリケーションによる通信の検知
◎市之瀬 樹生,新城 靖,三宮 秀次,佐藤 聡(筑波大学)
SSL/TLS証明書情報を用いた悪性Webサーバの検出
◎大室 高帆,新城 靖,三宮 秀次,佐藤 聡(筑波大学)
17:00-17:10 休憩
17:10-18:10 招待講演(1) 座長: 坂下秀(アクタスソフトウェア)
IoT実証実験におけるメッセージ収集・分析基盤の構築
京都産業大学 コンピュータ理工学部 教授 秋山豊和 氏
IoTに関連したプロジェクトにおいてはプロジェクト期間内に実証実験を実施するために,短期間でデータ収集・分析基盤の構築が求められる.パブリッククラウドの分析基盤はその候補となりうるが,その後のデータ流通も含めた検討・検証を進める上で,クラウドサービス側のデータ囲い込みの要求と相容れない部分がある.本発表では,各プロジェクトでの基盤構築のアプローチと,今後の課題について述べる.

18:30-20:30 情報交換会
平成30年12月7日(金)- 2日目 (企業展示: 9:15-14:45)
9:30-10:30 招待講演(2) 座長: 坂下秀(アクタスソフトウェア)
5G 試験環境に於ける Web プロトコル・輻輳制御の比較評価
一般社団法人WebDINO Japan 瀧田 佐登子 氏/浅井 智也 氏
HTTP/2,BBR,QUICなどによりWebを支えるプロトコル・輻輳制御が変わりつつある一方,モバイルネットワーク環境もLTEから5Gへと切り替わろうとしている.個別技術の評価は既になされているが,最新のプロトコル・輻輳制御と5Gの組み合わせについては評価データに乏しい.本講演では,ソフトバンク社「5G x IoT Studio」で提供されている5G実験機器によるトライアル環境にてWebDINO Japanが実施した,HTTP/1.1のCUIBC,BBRとHTTP/2のCUIBC,BBRおよびQUICという5つのプロトコル・輻輳制御についてWebサーバ(nginx, litespeed)とWebブラウザ(Chrome)間での通信試験結果を紹介する.またIETF QUICの標準化を受けての実装や来年の5G商用サービスインを迎えるに先立ち,試験結果から確認された5Gに於けるWebのプロトコル・輻輳制御における課題を共有する.

10:30-10:40 休憩
10:40-11:55 セッション(3) 「ワイヤレス・IoT」座長:
IEEE 802.3bz Switch を用いた無線LAN 通信実験
○福田 豊,中村 豊,畑瀬 卓司,冨重 秀樹,林 豊洋(九州工業大学)
改札機カウントデータとWi-Fiデータの統合分析について
○藤井 秀夫,溝口 雄斗,盛江 佳史(近畿日本鉄道),吉井 英樹(ソフトバンク),曽根原 登(津田塾大学)
インターネット上のWikiページによりNAT背後のセンサ端末の設定変更や制御が可能なIoTシステムによるサーバとサーバ室の監視
○山之上 卓(福山大学)
11:55-13:15 休憩
13:15-14:30 セッション(4)「セキュリティトラフィック」 座長: 松本 亮介 (さくらインターネット研究所)
ネットワークセキュリティ機器の評価環境構築
○中村 豊,佐藤 彰洋,福田 豊,和田 数字郎(九州工業大学)
ネットワーク型侵入検知手法を用いたKDD Cup 1999 DataとKyoto2016の比較
○高原 尚志(新潟県立大学)
通信パケットの記録からのWebを介する攻撃の再現 —メッセージフローの自動再現とログの再取得の検討—
◎奥田 裕樹,福田 洋治,井口 信和(近畿大学)
14:30-14:45 休憩
14:45-16:00 セッション(5) 「セキュリティ検知・分析」座長:
仮想マシンを用いた攻防戦型ネットワークセキュリティ学習支援システムにおけるネットワーク型IDSを用いた不正侵入シナリオの実装
◎湯川 誠人,井口 信和(近畿大学)
ブラックリストに基づく検出の効率化に向けた悪性DNSクエリ分類手法
○佐藤 彰洋,中村 豊,小倉 光貴,野林 大起,池永 全志(九州工業大学)
Webアプリケーションテストを用いたSQLクエリのホワイトリスト自動作成手法
○野村 孔命(GMOペパボ),阿部 博,菅野 哲(ココン),力武 健次(力武健次技術士事務所),松本 亮介(GMOペパボ/さくらインターネット)
16:00-16:10 休憩
16:10-16:40 学生パネルセッション 座長:
16:40-17:00 クロージング

プログラム委員会

委員長:中村素典(国立情報学研究所)
委員:池部実(大分大学)、石島悌(大阪産業技術研究所)、今泉貴史(千葉大学)、大谷誠(佐賀大学)、柏崎礼生(大阪大学)、岸場清悟(広島大学)、北口善明 (東京工業大学)、 坂下秀 (アクタスソフトウェア)、西村浩二(広島大学)、林治尚(兵庫県立大学)、桝田秀夫(京都工芸繊維大学)、松本直人(さくらインターネット)、松本亮介(GMO ペパボ)、宮下健輔(京都女子大学)、山井成良(東京農工大学)

 

実行委員会

委員長:大森幹之(鳥取大学)
委員:中山貴夫(京都女子大学)、福田豊(九州工業大学)、村上登志男(学習院大学)