論文誌「多様なリアリティを繋ぎ・創るモバイルコンピューティングと高度交通システム」特集 論文募集

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論文誌「多様なリアリティを繋ぎ・創るモバイルコンピューティングと高度交通システム」特集 論文募集

2024年3月12日
論文誌ジャーナル編集委員会


 COVID-19から始まったウィルス感染拡大、ロシア-ウクライナおよびイスラエル-ガザの軍事衝突、そして令和6年能登半島地震など、現実世界の変化とその影響範囲の拡大は、ますます速度をあげています。一方で、大規模言語モデルに代表されるAI技術の発展はその適用可能範囲を拡大し続けるとともに、オープンハードウェア、オープンソフトウェアの潮流により研究開発と社会実装の時間差はますます縮まっています。すなわち、昨日までの現実が今日には当てはまらないという、「現実の流動化」が今後更に進んでいくと考えられます。さらに、IoTセンサやLiDAR等を利用した実空間センシングはより高度に、安価に行えるようになり、実空間の写しやその未来シミュレーションを可能とするデジタルツインや、高い没入体験が可能なバーチャルリアリティ技術が登場しており、これらは物理空間・情報空間を連動させた新たな現実を形作ろうとしており、現実の多様性も今後さらに高まっていくと言えます。
モバイル・高度交通システム分野においては、これまでは技術革新による高性能化、高機能化、高効率化、高信頼化を想定した提案が中心でしたが、世界が変わろうとする中、社会課題に対する物理的移動の価値を考える研究にも焦点を当てはじめ、64巻1号では「新社会とスマートコミュニティ創成に向けたモバイルコンピューティングと高度交通システム」、65巻1号では「移動の価値を再創造する高度交通システムとパーベイシブシステム」をテーマに、新たな時代・社会への議論を促す論文特集号を企画して参りました。現実が多様化しその変化の速度が上がる中で、我々の現実をどう理解し、安心・安全につなげるか、また人々の相互理解を高めたり、新たな価値を生むため、その多様な現実をどう物理的・情報的に繋ぎ、創ればよいか、モバイルと高度交通システムの果たすべき役割はこれまで以上に重要となると考えられます。
 モバイル・高度交通システムに関するテーマに関しては、情報処理学会のモバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会や高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会が中心となり、これまでに毎年70件以上の優れた論文が研究会で発表されております。また、1997年から開催され、毎年100件を超える発表のあるDICOMOシンポジウムでも、これらの分野に関連する論文が数多く発表されており、裾野の広がりを示しています。発表された論文には、議論をもとに完成度が高められたものも多く、このような論文を一括掲載することにより、この分野の研究を推進し、その発展に寄与することは情報処理学会として大変意義のあることと考えます。
 このようなことから情報処理学会論文誌において、下記の要領で『多様なリアリティを繋ぎ・創るモバイルコンピューティングと高度交通システム』をテーマに特集号を企画いたしたく、よろしくお願いいたします。
 以下に対象分野を示しますが、移動体通信システム、モバイルコンピューティングおよび高度交通システムに関連する論文であれば、これに限りません。なお、投稿論文の取り扱いは一般投稿論文と全く同じ扱いとします。

・移動体通信システム(アーキテクチャ、プロトコル、管理運用、セキュリティ)
・センサネットワーク、情報家電/ホームネットワーク、アドホックネットワーク
・通信メディア(5G, LTE、無線LAN、Bluetooth、ZigBee、赤外線、DSRC、デジタル放送)
・モバイル/パーベイシブ/ユビキタス/ウェアラブルコンピューティング
・モバイルエージェント、モバイルWebサービス
・機械学習/エッジコンピューティング/サイバーフィジカルシステム
・モバイルアプリケーション(スマートモビリティ、モバイルヘルスケア)、RFIDタグシステム
・高度交通システム
・地図情報システム、位置情報サービス
・ヒューマンマシンインターフェース、高機能携帯端末、電子決済、セキュリティ、QoS制御、OS
・交通管理(商用車両運行システム、交通流予測、車両管理)
・運転支援(車両制御、運転補助システム、自律走行システム)
・画像処理(車線認識、障害物検知、渋滞検知)
・インターネットITS
・メタバース/XR/デジタルツイン
・意識変容/行動変容
・移動体(陸/海/空)活用ソリューション、市場分析、社会シミュレーション
 奮ってご投稿くださいますようご案内いたします。なお今回の論文誌ジャーナル編集は「ゲストエディタ制度」によって行います。

投稿要領

(1)論文の執筆要領
「情報処理学会論文誌(IPSJ Journal)」原稿執筆案内によります。
論文は電子投稿により受け付けますので、下記のURLにアクセスし手続きを進めてください。

https://mc.manuscriptcentral.com/ipsj

ご投稿後の論文差替えはできませんので、必ず最終版をご投稿ください。
投稿後にやむを得ず再度提出する場合は、手続きについて学会事務局<s1m-at-ipsj.or.jp>(-at- を @ に置き換えてください)までお問合せください。

なお、ご投稿いただく際は初回のみアカウント作成が必要となります。
アカウント作成は、投稿窓口のURLから行えます。
詳細は投稿窓口URLの上部にある「投稿規定・各種書類」内のマニュアルをご参照ください。

論文募集の英語版はJIP (Journal of Information Processing) のページよりご覧ください。

(2)査読手続き
通常の論文誌投稿論文と同一ですが、特集号編集期限の関係上、著者への照会期間は通常(8週間)より短縮されますので、投稿に際し、あらかじめご了承ください。

(3)投稿締切  2024年8月30日(金)

(4)特集号予定  2025年6月号

(5)特集号編集委員会
編集委員長:吉村 健(NTTドコモ)
幹  事 :米澤拓郎(名古屋大学)
編集委員 :廣森聡仁(大阪大学)、上坂大輔 (KDDI総合研究所)、田村孝之(三菱電機)、中山 悠(東京農工大学)、荒川 豊(九州大学)、北出卓也(NTTドコモ) 、植田和憲(東北公益文科大学)、磯山直也(大妻女子大学)、陳 寅(麗澤大学)、劉 志(電気通信大学)、安彦智史(仁愛大学)、渡邉輔祐太(三菱電機)、島崎 謙(三菱電機)、Shao Xun (北見工業大学) 、濱谷尚志(NTTドコモ)、神崎 元(日立製作所)、榎堀 優(名古屋大学)、乃村能成(岡山大学)、Sunyanan Choochotkaew(日本IBM)、中村優吾(九州大学)、柏崎礼生(近畿大学)、石田繁巳(公立はこだて未来大学)、藤橋卓也(大阪大学)、堀川三好(岩手県立大学)、長谷川達人(福井大学)、伊藤 将志 (東芝)、徳久雅人 (鳥取大学)、國川雅司 (富士通)、中村嘉隆 (京都橘大学)、Doenhoff Jens (日立製作所)、小林 真 (広島市立大学大学院)、徳永雄一(金沢工業大学)、吉廣卓哉(和歌山大学)、鈴木理基(KDDI総合研究所)、佐藤健哉(同志社大学)、寺岡秀敏(日立製作所)、白石 陽(はこだて未来大学)、湯 素華(電気通信大学)、天野辰哉(大阪大学)、石原 進(静岡大学)、梅津高朗(滋賀大学)、小笠原克久(三菱電機)、尾崎信之(名古屋大学)、尾崎友哉(長﨑大学)、勝間 亮(大阪公立大学)、加藤由花(東京女子大学)、川井 明(滋賀大学)、川上朋也 (福井大学)、木谷友哉(静岡大学)、清原良三(神奈川工科大学)、齋藤正史(金沢工業大学)、重野 寛(慶應義塾大学)、周 暁康(滋賀大学)、関口隆昭 (日立製作所)、辰井大祐 (鉄道総合技術研究所)、長谷川雄史(三菱電機)、花房比佐友(アイ・トランスポート・ラボ)、藤本まなと(大阪市立大学)、鮑 思雅(早稲田大学)、峯 恒憲(九州大学)、屋代智之(千葉工業大学)、山下倫央 (北海道大学)、脇田敏裕(神奈川工科大学)、岸野泰恵(NTT)

以上

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