教育課程企画特別部会 論点整理および教育課程部会 情報・技術ワーキンググ ループでの議論に関する意見表明

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2025年10月24日
一般社団法人 情報処理学会
 
教育課程企画特別部会から、論点整理が2025年9月 25日に報告されました。
その中で、小学校の総合的な学習の時間に「情報の領域(仮称)」を付加しつつ、中学校は情報技術に関連する内容を強化した「情報・技術科(仮称)」を新設し、それらを踏まえた高等学校情報科の充実を図るという方向性が出されたことを、本会は歓迎します。
小学校段階で、体験的な活動を重視し、「①活用」を中核としながら、「②適切な取扱い」、「③特性の理解」と相まって培うというのは、極めて妥当だと本会は考えます。
中学校段階で、「情報」が明示された「情報・技術科(仮称)」が新設されることに、本会は全面的に賛成します。その際に、「情報の技術」は他の領域の基盤であることが明らかな、教科名にふさわしい内容に再編されることを本会は期待しています。
高等学校段階で、小・中学校で新たに整理した内容の系統性を踏まえ、情報科の内容を更に充実する方向で検討すべきとされています。文理を問わず生成 AI 時代に不可欠な基礎的な素養である「特性の理解」を中心とした、データサイエンス・AIやプログラミングをはじめとする充実した内容に再編されることを本会は期待しています。
また、教育課程部会 情報・技術ワーキンググループでの議論も始まりました[1]。
その中で、小中高における情報教育の体系性や適時性が重要であると指摘する意見があり、これは本会の考えと一致しています。
本会は、情報学を専門とする我が国最大の学会として、初等中等教育から高等教育に至るまで一貫した情報教育の充実に向けて全面的に協力してまいります。

(情報処理教育委員会、初等中等教育委員会)
 
参考文献
[1]文部科学省:教育課程部会 情報・技術ワーキンググループ
 
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