2018年度情報処理技術遺産認定

報道関係者各位
プレスリリース
                                    2019年3月8日
 

2018年度情報処理技術遺産認定

              一般社団法人 情報処理学会

 一般社団法人情報処理学会(会長:西尾章治郎)は、我が国のコンピュータ技術発達史上の貴重な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用を図るために、2008年度より情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館認定制度を設けています。

 第11回目となる本年度は、3件の情報処理技術遺産を認定し、史料の所有者をお招きして認定式を行うことになりましたので、お知らせいたします。

■期日 2019年3月15日(金)15:15〜16:00
■会場 福岡大学 七隈キャンパス 第1イベント会場(A棟 A201)

●認定制度制定の背景と目的

 情報処理学会では我が国のコンピュータ発達史上の重要な成果や製品を当会ホームページの中の「コンピュータ博物館」に掲載して、紹介してきました。約1,700点の写真を含めてその史料点数は3,000点を超えており、月に10万件前後のアクセスがあるなど、多数の方々にご利用いただいております。

 しかしながら、それら史料の大半はすでに実物としては存在しておりません。コンピュータ技術の急速な発展や利用環境の変化の中で、古い技術や製品の意義が見失われ、廃棄されて急速に失われつつあります。情報処理学会では、現存する貴重な史料をコンピュータに特化した実博物館などで保存すべきと考えて各方面に働きかけるなど努力してきましたが、残念ながら未だ実現の可能性がみえません。

 このような状況の中で、わずかに残っている貴重な史料の保存を図るとともに、我が国のコンピュータ技術の発展を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことが急務と考えております。その一助として、情報処理技術遺産の認定制度を設けました。

 また、小規模ながら、貴重な史料を保存・展示しておられる資料室やコレクションが日本各地に点在いたします。それらをネットワーク化して利用を拡大することも有意義であると考え、併せて分散コンピュータ博物館の認定制度も設けました。

コンピュータ博物館 :http://museum.ipsj.or.jp/
情報処理技術遺産  :http://museum.ipsj.or.jp/heritage/index.html

●2018年度認定リスト

<情報処理技術遺産>3件
1)NEAC-R3アナログコンピュータ
製造者:日本電気(株)
製造年:1958年
大阪大学に保存されている初期型アナログコンピュータ。真空管式は残存数も少なく、貴重である。

2)慶應義塾大学トランジスタ計算機 K-1
製造者:慶應義塾大学工学部電気工学科
製造年:1959年
慶應義塾創立100年記念事業として、日本で初めて大学自身が開発したトランジスタ計算機である。

3)OKITAC 5090C
製造者:沖電気工業(株)
製造年:1962年
磁気コアメモリを使った高速処理などの特徴により大学市場を中心にベストセラー機であった。システム全体が保存されている点も貴重である。


<本件に関するお問い合わせ>
企業名:一般社団法人情報処理学会
担当者名:会誌編集部門 TEL:03-3518-8371 Email:editj@ipsj.or.jp

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