Vol.66 No.1(2025年1月号)
Vol.66 No.1(2025年1月号)
匿名希望
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今社会人として働いていて,プログラムで作業の自動化をできる場面が多いと感じています.しかし,自動化ができることすら知らない人が多いと感じています.たとえばエクセルの同じシートを100,200単位で複製したりなど情報について勉強するのであれば,ITを使う今,よりプログラムを用いて作業の効率化を図ることを教えた方がいいと思っていますが,そのようなことは教えないのでしょうか. |
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人間が行うべき仕事は創造的なものだったり,匠の技のようなものであるべきだと僕は思っています.「Excelのシートを複製する」といった,繰り返し作業的なものはコンピュータが得意ですから,ご指摘のように,「プログラムで作業の自動化」を行うべきだと僕も思います.職場によっては,「効率的に仕事を進めること」よりも,「時間をかけて苦労してがんばること」の方が評価されるというところもあるのが現実です.今,どこの企業でも,業務のDX化が進められていると思いますが,DX化の肝は「業務の見直し」です.ところが,単純に紙の伝票をデジタル化しただけで,かえって面倒になったという事例も少なくありません.担当者としては「プログラムを用いて作業の効率化を図ること」を進めるべきだと考えても,その組織全体の文化や慣習というものが,立ちはだかることがあります.ここで鍵を握るのがその組織のリーダーです.責任と権限を有する人がそれでやろうとなれば,ITを活用することで組織は進化できるでしょう.ITは現代に生きる我々の素養でもあります.すべての人がITについて学んで素養を身につけ,その便利さや威力を理解することが重要だと思います. |
![]() 中野由章
[正会員] 工学院大学附属中学校・ 高等学校 |
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こんにちは,IT紀行 漫画担当の山本です.松江工業高等専門学校情報工学科を卒業して就職後,情報系の仕事を離れて14年目になります.質問者さんが求めている内容からは少しずれるかもしれませんが,体験談を書かせてください. |
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