Vol.65 No.1(2024年1月号)



Vol.65 No.1(2024年1月号)

あやぽん
あやぽん
小学生

 

  先生が,ローマ字の授業でローマ字練習帳には,「ローマ字には,書き順がない」と書いてあるのに,「書き順があります」と言いました.なぜか,聞いてみても,曖昧な答えしか言ってくれません.なぜ,そんな答えになってしまうのでしょうか?

  質問ありがとうございます.
  私がローマ字(アルファベット)を習ったのは数十年前で,書き順があったのか覚えていませんでしたので,少し調べてみました.あやぽんさんが考えているとおり,正しいとされる書き順は存在せず,書きやすいように自由に書けばよいようです.
  では,先生が言われたことは間違いか? というと,そうではなく,文部科学省や教科書会社等が,皆さんが書きやすいように,形を整えやすいように……という理由で考えた,推奨する書き順が存在するようです.
  先生がどのように言われたのか分かりませんので推測ですが,今回は,どちらかが間違っているのではなく,書き順の定義(意味)をどう考えるかによる違いかなと思います.
  つまり,書き順という言葉を,あやぽんさん(ローマ字練習帳)は「正しい書き方の順番」,先生は「正しい,または,推奨される書き方の順番」,という意味で使っており,お互いの意味が異なっていたために,曖昧な答えのように感じたのではないでしょうか.
  せっかくですから,先生から推奨される書き順を教えてもらい,その書き順で練習すると,より効率良くきれいに書けるようになるのではと思います(もちろん正しい書き順は存在しませんので,自由に変えて大丈夫です).
 

坂東宏和
坂東宏和
[正会員]
獨協医科大学
情報基盤センター