コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究グループ新設のお知らせ

コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究グループ新設

目的

FTTHに代表される有線ブロードバンドアクセス網や3G/HSPA/LTEといった広域モバイル網の急速な普及,無線LANや Bluetooth,ZigBeeをはじめとする無線ホームネットワークの浸透,高速電力線通信(PLC)の商用化,多様なセンサを省電力で制御するセン サネットワークの出現,NGNを利用したIPTVサービスの展開,iPhoneやAndroid携帯といったスマートフォンの世界的ブームなど,様々な分 野における様々な要因がコンシューマエレクトロニクスの劇的な進化を実現し,ホームネットワークを活用した斬新なコンシューマ向けサービスの創出に向け着 々と動き始めている.
例えば,携帯電話からの家電制御,宅内エネルギー管理 (HEMS : Home Energy Management System),電気自動車 といった議論に代表されるように,モバイル環境を含むインターネットとホームネットワーク,センサネットワークとの連携に対する関心が急速に高まってい る.ホームネットワークに接続される機器は,従来のホームゲートウェイ,情報家電から,携帯電話,薄型TV,ドアフォン,電子錠,防犯カメラ,ヘルスケア 機器,センサ/アクチュエータネットワーク等へと拡大しており,新たなサービス創出に向けコンシューマエレクトロニクスの発展が期待されるが,今後ますま すこれら機器を効果的に連携させ,的確に管理,制御することが課題となっていく.また,インターネットとの接続に際して想定されるセキュリティ上の脅威に 対し,機器の安全性を維持することも重要な課題の一つとなっている.加えて,ECHONET,UPnP/DLNA,OSGi,コンティニュア・ヘルス・ア ライアンス,PUCC等のコンシューマ機器に関するデファクト化,標準化及びその実用化も進展している.
本研究グループでは,情報家電,コンシューマ・デバイスのネットワーキング,連携技術,管理技術およびそれに関わるセキュリティ技術に関する研究を産学問 わず広く対象とするとともに,デファクト化,標準化活動も含め,コンシューマ・デバイス&システムに関する技術者の相互情報交換の場を提供することを目指 す.
本研究グループの対象とする分野は,産業界の研究者だけでなくシステム開発者にも興味ある内容となる事が予想され,産業界からの学会活動活性化にも繋がる 可能性がある.今回の設立に関し,将来のコンシューマ・デバイス&システムに必要となる幅広い分野からの発起人にお集まりいただいた.今後,学際的な研究 者の情報交換の場として有用な存在となることが予想される.

コンシューマ・デバイス&システム研究グループWebページhttp://www.sig-cds.net/
 

主な研究分野

  • コンシューマ・デバイス
  • コンシューマ・システム
  • Internet of Things(モノのインターネット)
  • エネルギー管理,グリーンホーム,スマートメータ
  • デジタルサイネージ,インタラクティブTV,相互情報提示技術
  • ホームヘルスケア
  • ホワイトスペース
  • コンシューマ向けゲーム機

提案者(五十音順)

石川憲洋(駒澤大)、 一色正男(慶大,神奈川工科大)、 黄啓新(神奈川工科大)、 越智裕之(京大)、 清原良三(三菱電機)、 衛藤将史(NICT)、 斎藤健(東芝)、 齊藤義仰(岩手県立大)、 阪田史郎(千葉大)、 椎尾一郎(お茶の水女子大)、 白鳥則郎(東北大)、 多鹿陽介(パナソニック)、 丹康雄(北陸先端大) 、勅使河原可海(創価大) 、寺島美昭(三菱電機) 、中村行宏(立命館大、京都高度技術研究所) 、森信一郎(富士通研) 、峰野博史(静岡大) 、水野忠則(静岡大) 、宗森純(和歌山大) 、村山優子(岩手県立大) 、屋代智之(千葉工大) 、渡邊晃(名城大)