論文誌「オーバーレイを考慮したインターネットと運用技術」特集 論文募集

論文誌「オーバーレイを考慮したインターネットと運用技術」特集 論文募集

2013年4月8日
2013年6月14日更新
論文誌ジャーナル編集委員会


 かつて、コンピュータのプログラミングの研究者は、取り扱いたいメモリ量が増大することを予見して、それまでの技術において扱うことが可能なメモリ空間の制限を超えるために、オーバーレイという技術を開発しました。同様に、ネットワークの研究者も、すでに存在するネットワーク構成の上に、より複雑でより高度なサービスが必要になることを予見して、オーバーレイ・ネットワークという技術を開発しました。仮想化の技術も既存のハードウェアの技術の上に新しいハードウェアの技術を重ねて使うため、オーバーレイの手法ともいえます。
 このように,コンピュータ・ネットワークを取り扱う分野では、既存の技術の上に新しい技術を重ねていくという研究が盛んに行われており、いくつかの研究成果はすでに実際の世界にて利用されはじめています。そのような状況において、既存の技術を用いて運用や研究を行っている研究者、運用者・技術者は、その上に重ねられて構築された新しいサービスをよりよくするための既存システムの設定項目の調整、新サービスを脅威から守るための既存システムでのセキュリティ対策などをしなければなりませんが、既存サービスや技術における対策方法が分かっていない点もあります。
 本特集号では、既存のネットワーク等の技術の上に新しい技術を重ねていくことにより実現される新しいサービスの研究、開発、運用技術に関する論文を掲載します。研究会やシンポジウム、国際会議等にて発表された論文や新規の論文を広く募集し、ネットワークシステム等に関連するさまざまな運用技術のは発展に寄与することを目指します。奮ってご投稿くださいますようご案内申し上げます。なお、今回の論文誌ジャーナル編集は「ゲストエディタ制度」によって行います。

投稿要領

(1)論文の執筆要領
「情報処理学会論文誌(IPSJ Journal)」原稿執筆案内(2012年9月改訂版)によります。
論文は電子投稿により受け付けますので、下記のURLにアクセスし、電子投稿の要領に従って手続きを進めてください。なお、このURLは日本語論文専用です。英語論文の投稿先は異なりますので、十分にご確認の上、ご投稿ください。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit.do

※論文の言語は日本語または英語ですが、英語論文の場合は上記のURLではなく、下記からお願いします。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit_en.do
論文募集の英語版はJIP (Journal of Information Processing) のページよりご覧ください。

(2)査読手続き
通常の論文誌投稿論文と同一ですが、特集号編集期限の関係上、著者への照会期間は通常(2ヶ月)より短縮されますので、投稿に際し、あらかじめご了承ください。

(3)投稿締切  2013年6月17日(月) 6月30日(日) *締切を延長しました。

(4)特集号予定  2014年3月号

(5)掲載料に関する補足
採択された日本語の論文は規定の掲載料が必要になりますが、英語論文の掲載料は必要ありません。情報処理学会論文誌では2010年8月1日から2015年7月31日までに投稿された英語論文の掲載料は無料となっています。

(6)特集号編集委員
編集委員長:佐藤 聡(筑波大学)
副編集委員長:櫻田武嗣(東京農工大学)
委   員:秋山豊和(京都産業大学)、安東孝二(mokha Inc.)、石島 悌(大阪府立産業技術総合研究所)、石橋勇人(大阪市立大学)、今泉貴史(千葉大学)、大谷 誠(佐賀大学)、小柏伸夫(前橋国際大学)、河合栄治(情報通信研究機構)、清原良三(神奈川工科大学)、齊藤明紀(鳥取環境大学)、坂下 秀(アクタスソフトウェア)、敷田幹文(北陸先端科学技術大学院大学)、鈴木一哉(NEC)、中村素典(国立情報学研究所)、中村 豊(九州工業大学)、西村浩二(広島大学)、林 治尚(兵庫県立大学)、久長 穣(山口大学)、藤枝俊輔(東京大学)、桝田秀夫(京都工芸繊維大学)、宮下健輔(京都女子大学)、山井成良(岡山大学)、山之上卓(鹿児島大学)、吉田和幸(大分大学)

以上