論文誌「社会を元気にするICT」特集 論文募集

論文誌「社会を元気にするICT」特集 論文募集

2011年6月17日
2011年10月6日更新
論文誌ジャーナル編集委員会


 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、ICTのあり方について多くの人に問題提起しました。ICTは、16年前の阪神・淡路大震災の時と比べ安否情報の確認におけるソーシャルメディアの活用や、環境センサ、医療・健康に関する世界レベルでの情報共有など広く利用されたといわれています。しかしその一方で、正確な情報提供や物理的な支援において限界も見られています。
また、節電など社会環境の変化に伴い、電力の活用の仕方や、在宅勤務といった生活の仕方にも新たな要求が生じつつあり、ICTのあり方にも変化が求められているといえます。
 情報処理学会では、情報システムやネットワークに関わる広範な分野において情報技術の発展を支える研究が行われておりますが、現在の社会情勢を受け、論文誌ジャーナル/JIP編集委員会では、ICTの利用により何を、どのように支援できるか検討を進めております。特に、ICTならではの社会を元気づける技術に注目し、以下の研究分野および関連分野の特集論文を募集します。
 本特集では、社会を元気付けるICTとして、今後の社会のあり方を考える技術や、社会・コミュニティ・個人を支える技術に関する論文を募集します。トピックとしては、スマートグリッド、防災情報システム、グリーンコンピューティング、クラウドコンピューティング、SOHO、インターネット、セキュリティ、ネットワークアーキテクチャ、コンテクストアウェアネス、マルチメディアシステム、グループウェア、Webサービス、モバイルコンピューティング、位置情報システム、SNS、センサ・アドホックネットワーク、ネットワーク設計・運用、耐障害性向上技術、非常時通信、DTN、自律分散システム、シミュレーション、情報可視化、故障診断、マルチメディア検索、VR/AR、災害対策のユビキタス技術、応用・社会システムなどに関する幅広い分野を想定し、理論・技術・応用・評価・実装などを含みますが、これに限定するものではなく、幅広い分野からの積極的な論文投稿を募集します。奮ってご投稿くださいますようご案内いたします。今回の論文誌ジャーナル編集は「ゲストエディタ制度」によって行い、情報処理学会前会長である東北大学の白鳥則郎氏、および産業技術総合研究所の野田五十樹氏をゲストエディタに迎えます。

投稿要領

(1)論文の執筆要領
「情報処理学会論文誌(IPSJ Journal)」原稿執筆案内(2008年9月改訂版)によります。
論文は電子投稿により受け付けますので、下記のURLにアクセスし、電子投稿の要領に従って手続きを進めてください。なお、このURLは日本語論文専用です。英語論文の投稿先は異なりますので、十分にご確認の上、ご投稿ください。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit.do

※論文の言語は日本語または英語ですが、英語論文の場合は上記のURLではなく、下記からお願いします。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit_en.do
論文募集の英語版はJIP (Journal of Information Processing) のページよりご覧ください。

(2)査読手続き
通常の論文誌投稿論文と同一ですが、特集号編集期限の関係上、著者への照会期間は通常(2ヶ月)より短縮されますので、投稿に際し、あらかじめご了承ください。

(3)投稿締切  2011年10月10日(月) 10月24日(月) *締切を延長しました。

(4)特集号予定  2012年7月号

(5)掲載料に関する補足
採択された日本語の論文は規定の掲載料が必要になりますが、英語論文の掲載料は必要ありません。情報処理学会論文誌では2010年8月1日から2012年7月31日までに投稿された英語論文の掲載料は無料となっています。

(6)特集号編集委員
編集委員長:白鳥則郎(東北大学)、野田五十樹(産業技術総合研究所)
幹   事:岡本昌之(東芝)、長谷川輝之(KDDI研究所)、笹嶋宗彦(大阪大学)、齋藤孝道(明治大学)
委   員:明石 修(NTT)、伊藤貴之(お茶の水女子大学)、伊藤暢浩(愛知工業大学)、齋藤 豪(東京工業大学)、佐々木良一(東京電機大学)、重野 寛(慶應義塾大学)、高岡詠子(上智大学)、高橋正和(日本マイクロソフト)、高橋友一(名城大学)、塚田晃司(和歌山大学)、鳥海不二夫(名古屋大学)、羽下哲司(三菱電機)、畑山満則(京都大学)、服部宏充(京都大学)、原田要之助(情報セキュリティ大学)、坂東宏和(ポトス)、帆足啓一郎(KDDI研究所)、松浦幹太(東京大学)、水口 充(京都産業大学)、山井成良(岡山大学)、山内利宏(岡山大学)、山下倫央(産業技術総合研究所)、山口弘純(大阪大学)、由井薗隆也(北陸先端科学技術大学院大学)、吉高淳夫(北陸先端科学技術大学院大学)

以上