メインセッション

荒木拓也
 

司会:荒木 拓也

(情報処理学会 技術応用担当理事/日本電気株式会社 データサイエンス研究所 主幹研究員)
【略歴】1999年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。同年NEC入社。米Argonne National Laboratory客員研究員(2003-2004年)。プログラミング言語、並列分散処理、大規模データ分析、データベース等の研究に従事。本会論文誌編集委員会基盤グループ委員(2005-2008年度)、同副査(2007年度)、同主査(2008年度)、同ITワーキンググループ委員(2007-2011年度)。  
西尾章治郎

西尾 章治郎

(情報処理学会 会長/大阪大学 総長)
【略歴】1980年京都大学大学院博士後期課程修了 (工博) 。京都大学助手等を経て、1992年大阪大学教授、 2015年8月から現職。専門はデータベースシステム。日本学術会議第22期情報学委員長。本会フェロー、功績賞受賞、 理事 (1998-1999年度)、副会長 (2012-2013年度)。紫綬褒章受章、文化功労者。

自動運転の社会実装に向けた取り組み~公道実証実験の成果を受けて~

【講演概要】交通システムの高度化において、自動運転は通過点に過ぎず、真の価値はその先にある。しかし、自動運転の実用化の成否によっては、交通システムの研究開発の方向性が大きく変わる可能性がある。本講座では、10年以上自動運転の研究開発に携わってきたアカデミア研究者が、自身の知見を軸とした独立的な立場で、自動運転の研究事例に基づき、自動運転が持つ可能性について解説しながら、当該分野を取り巻く現状と課題、今後の技術的方向性について論じる。

小木津武樹

小木津 武樹

(群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター 副センター長)
【略歴】1985年8月7日生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に入学後、同大学大学院政策・メディア研究科にて修士課程、後期博士課程を修了。博士(学術)。2014年4月から2016年1月まで東京理科大学理工学部機械工学科助教。同年2月から2017年7月まで群馬大学大学院理工学府助教。2016年12月から群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長、2017年8月から同大学院理工学府准教授。大学時代から一貫して自動車の自動運転に関する研究活動を推進。自動運転の実証実験や実車デモの経験が多数ある。

IoT人材育成の課題

【講演概要】いろいろな分野で人材不足が叫ばれている。とりわけ、AI、データサイエンス、IoTなどの分野での人材不足が深刻化し人材育成が急務だといわれている。本講演では、IoT人材育成の課題は何か、どのように対処すればいいだろうかという点にフォーカスを当てて「IoT人材育成」を概観する。まず、IoTをどう捉えるかによって育成すべき人材像が異なってくる。IoTの広がりを契機に様々なものが変化している。このような変化は従来、技術トレンドに沿って変化してきたが、もっと大きな変革が起こりそうだ。IoTビジネスの展開を見ると、規模(1つのサービスでユーザが10億人を超える)、広がり(ワールドワイドに展開)、スピード(早い者勝ち)の3点が特徴として挙げられる。さらに、業界の垣根を越えたビジネスモデルが多く生まれ、業際が変わろうとしている。これらの変化を読み解く鍵は、データ活用法にある。本講演では、データ活用のアイデア創出やスキルを身に着けるために、センサをソリューション技術として捉える発想、およびAIのニーズを発掘するAIニーズ創出法について考えてみる。

岡崎正一

岡崎 正一

(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム 人材育成委員会 上席顧問)
【略歴】1975年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年三菱電機株式会社入社。基本ソフトウェア開発、ネットワークシステム開発、大規模応用システムの開発等に従事。主な著書「UNIX-基本操作から実践活用まで-」、翻訳「PCパーフェクトガイド」等。2012年より、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)技術責任者。電気学会会員。日本工学教育協会会員。技術士(情報工学)。

市場にみるIoT,AIの実践

【講演概要】本講演では、技術の話をしないでIOT/AIのエッセンスを学ぶ。「えっ、技術抜きでIOT/AIを学ぶ?そんなことできるの」と一見、滑稽に感じるかもしれないが、案外そうではない。たとえば、ある技術のしくみを理解するために、難しい数式やプログラムコードがいっぱい記載されている分厚い技術の専門書を買い求め、読んでいるとしよう。ずいぶん時間をかけて、その本を読み込んだあと、頭の中でいろいろ咀嚼しながら整理し、「ああ、そういう意味だったのか……ガッテン!」と、思わず納得し、感動することがあると思う。それは、身近な生活の中での実践イメージをつかんだ瞬間に他ならない。つまり、たとえ難しい技術の詳細を知らなくても、そのエッセンスである「本質」や「応用」さえ理解することができれば、仕事に役立てることができる場合もあるのではないだろうか。本講演は、そういったIOT/AIのエッセンスを事例によってわかりやすく解説する。

竹井俊文

竹井 俊文

(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC) 顧問 兼 AI 講師責任者)
【略歴】徳島大学工学部、同大学院にてニューラルネットワーク(神経回路網)を研究。工学修士。NEC 日本電気にて電話ネットワークおよびIPネットワークの講師。IP電話普及推進センタ(IPTPC)のエバンジェリストを経て、現在、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の顧問、AI 講師責任者。シニアモバイルシステムコンサルタント。共同著書に「IP電話標準テキスト」「モバイルシステム技術テキスト」他。

AI/Deep Learningを活用した気象データ予測への新たな取り組み

【講演概要】AI・IoTが天気予報の次元を変える。気候変動の影響もあり、気象災害が多発している。特に、東南アジアなど大雨災害の多い地域では、気象観測インフラの整備や人材育成がテーマとなっているが、経済面やスピードが課題だ。また、既存の物理モデルをベースとした気象の予報精度は、ここ20年大きな変化がなく、予測技術の限界が近づいている。そこでウェザーニューズは、これまでとは全く異なるアプローチで、最先端のDeep Learning技術を活用したAIによる降水分布の可視化・予測を実現。講演では、本プロジェクトの概要をメインに、IoT・ユーザー情報を活用した予報精度向上への取り組みについて紹介する。

石橋知博

石橋 知博

(株式会社ウェザーニューズ 執行役員 BtoS事業販売主責任者)
【略歴】中央大学理工学部情報工学科卒。日本ヒューレット・パッカードを経て2000年にウェザーニューズへ入社。2003年に個人向け(BtoS)モバイルコンテンツサービス事業を立ち上げる。2005年にはユーザー自ら現在地の天気を報告し、天気予報に活用するウェザーリポーターの仕組みを導入。2012 年から5年間米国ニューヨークにて海外事業に従事、現在はモバイル・インターネットを軸とした世界のBtoS コンテンツの事業全般を統括している。

機械学習応用システムのためのソフトウェア工学の深化

【講演概要】機械学習を応用したAIシステムの研究開発が盛んに行われている。これらのシステムでは、開発者がプログラムとして振る舞いを書き出すのではなく、訓練データから振る舞いを生成する。このため、常に100%適切な出力をすることはありえず、事前に何がどれだけできるかの予測や起きた振る舞いの説明は困難である、といった独自の難しさが生じる。本講演においては、機械学習を用いたシステムにおける現状・将来の課題と、ソフトウェア工学分野におけるテスト・検証技術を中心とした研究動向について論じる。

石川冬樹

石川 冬樹

(国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授)
【略歴】国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授 および 先端ソフトウェア工学・国際研究センター 副センター長。電気通信大学 大学院情報理工学研究科 客員准教授。ソフトウェア工学および自律・スマートシステムに関する研究・教育に従事。特に、形式手法、自動テスト生成、最適化・機械学習といった技術の活用や、サイバーフィジカルシステムなど先端システムにおける品質保証に興味を持つ。日本ソフトウェア科学会大会 機械学習工学研究会 主査。AIプロダクト品質保証コンソーシアム 副運営委員長。

ビッグデータ,IoT,AIでプロフェッショナルを生き残れ

丸山宏

司会:丸山 宏

(株式会社Preferred Networks PFNフェロー)
【略歴】1983年 東京工業大学修士課程修了。同年日本アイ・ビー・エム入社。ジャパン・サイエンス・インスティテュート(後の東京基礎研究所)にて,人工知能,自然言語処理などの研究に従事。1997-2000年 東京工業大学 情報理工学研究科 客員助教授 XML,Webサービス,及びセキュリティの研究・開発・標準化を行なう。2003-2004年 IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社へ出向。2006-2009年 東京基礎研究所所長 執行役員。2009-2010年 キヤノン株式会社 デジタルプラットフォーム開発本部 副本部長。2011-2016年 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 教授。2016-2018年 株式会社Preferred Networks 最高戦略責任者。2018年4月-現在 株式会社Preferred Networks PFN Fellow。
里洋平

パネリスト:里 洋平

(DATUM STUDIO株式会社)
【略歴】R言語の東京コミュニティTokyo.Rの主催者。ヤフー株式会社で、推薦ロジックや株価の予測モデル構築など分析業務を経て、株式会社ディー・エヌ・エーで大規模データマイニングやマーケティング分析業務に従事。その後、株式会社ドリコムにて、データ分析環境の構築やソーシャルゲーム、メディア、広告のデータ分析業を経て、DATUM STUDIO株式会社を設立。
■著書
・データサイエンティスト養成読本 機械学習入門編
・ビジネス活用事例で学ぶ データサイエンス入門
・データサイエンティスト養成読本
村田賢太

パネリスト:村田 賢太

(株式会社 Speee 開発部R&Dユニット Ruby コミッター)
【略歴】大学院博士後期課程修了後、国内 Web系企業2社を経て、現職は、株式会社 Speee でフルタイムで OSS の開発に従事。また、個人事業として株式会社 SmartDrive にて技術アドバイザー兼データサイエンティストに従事。2010年から CRuby のコミッターである。
小木津武樹

パネリスト:小木津 武樹

(群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター 副センター長)
【略歴】1985年8月7日生まれ。慶應義塾大学環境情報学部に入学後、同大学大学院政策・メディア研究科にて修士課程、後期博士課程を修了。博士(学術)。2014年4月から2016年1月まで東京理科大学理工学部機械工学科助教。同年2月から2017年7月まで群馬大学大学院理工学府助教。2016年12月から群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長、2017年8月から同大学院理工学府准教授。大学時代から一貫して自動車の自動運転に関する研究活動を推進。自動運転の実証実験や実車デモの経験が多数ある。
岡崎正一

パネリスト:岡崎 正一

(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム 技術責任者)
【略歴】1975年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年三菱電機株式会社入社。基本ソフトウェア開発、ネットワークシステム開発、大規模応用システムの開発等に従事。主な著書「UNIX-基本操作から実践活用まで-」、翻訳「PCパーフェクトガイド」等。2012年より、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)技術責任者。電気学会会員。日本工学教育協会会員。技術士(情報工学)。
竹井俊文

パネリスト:竹井 俊文

(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC) 顧問 兼 AI 講師責任者)
【略歴】徳島大学工学部、同大学院にてニューラルネットワーク(神経回路網)を研究。工学修士。NEC 日本電気にて電話ネットワークおよびIPネットワークの講師。IP電話普及推進センタ(IPTPC)のエバンジェリストを経て、現在、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の顧問、AI 講師責任者。シニアモバイルシステムコンサルタント。共同著書に「IP電話標準テキスト」「モバイルシステム技術テキスト」他。
石橋知博

パネリスト:石橋 知博

(株式会社ウェザーニューズ 執行役員 BtoS事業販売主責任者)
【略歴】中央大学理工学部情報工学科卒。日本ヒューレット・パッカードを経て2000年にウェザーニューズへ入社。2003年に個人向け(BtoS)モバイルコンテンツサービス事業を立ち上げる。2005年にはユーザー自ら現在地の天気を報告し、天気予報に活用するウェザーリポーターの仕組みを導入。2012 年から5年間米国ニューヨークにて海外事業に従事、現在はモバイル・インターネットを軸とした世界のBtoS コンテンツの事業全般を統括している。
石川冬樹

パネリスト:石川 冬樹

(国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授)
【略歴】国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授 および 先端ソフトウェア工学・国際研究センター 副センター長。電気通信大学 大学院情報理工学研究科 客員准教授。ソフトウェア工学および自律・スマートシステムに関する研究・教育に従事。特に、形式手法、自動テスト生成、最適化・機械学習といった技術の活用や、サイバーフィジカルシステムなど先端システムにおける品質保証に興味を持つ。日本ソフトウェア科学会大会 機械学習工学研究会 主査。AIプロダクト品質保証コンソーシアム 副運営委員長。
高橋克己

パネリスト:高橋 克巳

(NTTセキュアプラットフォーム研究所 主席研究員)
【略歴】1988年日本電信電話(株)入社。 以来、 情報セキュリティ、 ビッグデータ分野の情報処理研究に従事。2011年筑波大学客員教授、 2012年総務省統計研修所客員研究官。 本会では、2015年フェロー。2010年情報規格調査会規格役員。2013年度-2014年度理事。 論文賞(2000年、 2011年、 2016年)。 博士(情報理工学)。
若宮正子

若宮 正子

(NPOブロードバンドスクール協会 理事)
【略歴】1935年東京生まれ。1954年3月筑波大学付属高等学校卒業。同年4月三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入社。1997年同行定年退職。定年直前パソコンを購入。ネット上の老人クラブ「メロウ倶楽部」に入会。2017年2月iPhone アプリ「hinadan」を公開。2018年2月国連社会開発委員会で基調講演を行う。メロウ倶楽部副会長。NPOブロードバンドスクール協会 理事。
奥一穂

奥 一穂

(ファストリー株式会社)
【略歴】1999年東京大学理科I類中退。在学中に始めたPDA向けウェブブラウザの開発により、2002年M.I.T.TR100選出。以後、ウェブ関連の様々なミドルウェア開発に従事し、2004年IPA未踏ソフトウェアスーパークリエータ認定、2015年日本OSS貢献者賞受賞。2017年より米Fastly社において、OSSのHTTP/2、TLS、QUICサーバ実装「H2O」の開発をリードしている。

IMI共通語彙基盤

(情報処理学会デジタルプラクティス Vol.9 No.1(通巻33号)) (詳細はこちらをご覧ください。

加藤文彦(国立情報学研究所)、武田英明(国立情報学研究所)、田代秀一(情報処理推進機構)、平本健二(経済産業省)、松澤有三(インディゴ(株))

インフォメーション

2019年2月5日(火)
プログラム[13:30〜17:30]
会場:2,3F一橋講堂

第1セッション
第2セッション
情報交換会(懇親会)
特別セッション