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FIT2021委員長挨拶

FIT2021実行委員長 長 健太
FIT2021プログラム委員長 中小路 久美代
FIT2021 実行委員長 長 健太((株)東芝)
FIT2021 プログラム委員長 中小路 久美代(公立はこだて未来大学)

FIT2021は、電子情報通信学会の情報・システムソサイエティ(ISS)とヒューマンコミュニケーショングループ (HCG)、及び情報処理学会とが協力して開催する、情報科学技術フォーラム(FIT: Forum on Information Technology)です。今回で第20回目を迎えます。

FIT2021では3日間に渡って、船井業績賞受賞記念講演、特別講演、パネル討論といった数多くの企画イベント、研究者らによる研究発表、トップコンファレンスセッション、といった多彩なセッションが繰り広げられます。さらには、両学会の研究会と連携した、6個の併設研究会が開催されます。FIT2021の参加者は、無料でこれらの併設研究会にもご参加頂けます。

FIT2021は、昨年に引き続きオンラインでの開催となります。地理的な制約無く多くの方々にご参加頂けるものと思います。この機会にぜひ、ひとりでも多くの皆様にFIT2021にご参加いただき、最新の情報科学技術の動向をご覧になって頂ければと存じます。

船井業績賞受賞記念講演では、コンピュテーショナルイメージングとコンピュータビジョンの分野で顕著な業績を上げられているShree K. Nayar教授(米国コロンビア大学)にご講演頂きます。学術研究と産業応用の両面でのご活躍についてお話し頂けるものと思います。

パネル討論や特別講演といったイベント企画では、セキュリティ、IoT、コミュニケーション、ロボット、データサイエンス、ヒトゲノム、半導体、ニューノーマル、Society5.0、デジタルプラクティスといった、多様なキーワードに関わるセッションがそれぞれ企画されています。また、2025年度から始まる大学入学共通テストの「情報」科目についてのものや、デジタル庁創設やデジタルの日制定を記念したイベントもございます。

研究の成果をご発表いただく一般講演においては、今年は500件(選奨論文79件、一般論文421件)の論文が集まりました。合計15分野に分かれて、分野ごとの最新研究動向を集中してご覧頂ける機会となると思います。

さらにトップコンファレンスセッションでは、各研究分野におけるトップレベルの国際会議や海外の学術誌で、過去1,2年に採録された論文の著者ご自身に、その内容をご紹介頂きます。FIT2021では、計41本のトップコンファレンスあるいはトップジャーナル論文について、関連分野ごとに7個のセッションでご講演頂きます。

今年20回目を迎えるFITは、2019年に定めた以下の3つのコンセプト、(1)情報科学技術の最新動向が一度にわかる、(2)視野が広がり新しい気づきが得られる、(3)学生や若手の研究者が夢と勇気を得られる、を柱に運営を進めて参りました。3年目となるFIT2021も、参加者の方々にとってこの3つが可能となる場となるよう、23人の研究者から構成されたプログラム委員会を中心として企画しております。詳細については、ぜひプログラムをご覧いただければと思います。

実行委員およびプログラム委員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。