抄録
O-021
Covid-19に関する社会ネットワークの分析
濱岡 豊(慶大)
2020年1月に日本でも1例目が発症した新型コロナウイルス(COVID-19)は、4月末現在、13,929名の陽性者、415名の死者数に達した。感染症であるため、人と人との接触ネットワークが重要であり、積極的疫学調査によって把握が試みられている。一方、World Health Organization (WHO)が指摘したように、ソーシャルメディア上での誤情報の拡散(infodemic)の問題も生じた。本研究の目的は、このようなパンデミックへの対応方法を改善するための提案を行うことである。そのために、COVID-19に関連するデータのうち、患者ネットワーク、ツイートのネットワークなどの社会ネットワーク分析を行い、伝播のパターン、中心となる人などの特徴を明らかにする。あわせて、データ入手など、情報環境整備の問題も論ずる。