抄録
O-010
輸送容量ネットワークによる鉄道貨物輸送の頑健性評価 ー貨物集約時のJR貨物各駅の保管/中継機能に着目してー
寺村倖輔・平山勝敏・沖本天太・秋田直也(神戸大)
物流におけるモーダルシフトの推進に伴い鉄道貨物輸送の重要性が高まっている.鉄道貨物輸送は,CO2排出量が圧倒的に少なく環境問題の解決策の一つとして期待されている反面,自然災害の影響を受けやすく,路線等が一旦不通となると復旧までに莫大な時間を要するという弱点がある.自然災害の多い日本では今後も災害が発生する可能性が高く,災害で一部が不通になるという前提で,鉄道貨物輸送がネットワークとしてどの程度頑健かを事前に評価することは重要な課題である.本研究では,JR貨物の全国各駅から特定駅に貨物を集約する際に,どの駅の保管/中継機能が重要かを評価し,その結果を報告する.