抄録
M-017
公共交通オープンデータを用いた便情報特定システムの開発
高木秀也・末吉智奈佐・稲永健太郎(九産大)
コミュニティバスをはじめとした様々な地域公共交通が存在する中,安定した収益を得ているものはごく一部である.少子高齢化により地域の公共交通の需要は増加の傾向にあるが,運行収入の不足のために十分な運行管理を行えず情報提供のための新たなサービスの展開が容易ではない実状がある. 本稿は,公共交通オープンデータ「GTFS-JP」の活用事例として,運行車両の位置情報と「GTFS-JP」の運行データをもとに,リアルタイムに便情報を自動特定するシステムについて述べる.本システムを用いた,入力操作が不要なロケーションシステムを一例に挙げ,開発に至った背景と目的を示す.また,実装方法について説明し,システムの評価を行う.最後に,その他のシステムへの応用について述べる.