抄録
M-014
車両相互監視と位置外れ値検出によるV2X通信なりすまし検知手法
岡村俊樹・佐藤健哉(同志社大)
将来,通信を行うことができるコネクテッドカーの普及により,V2X(Vehicle to Everything)通信を用いて様々なサービスが提供されると考えられる.一方,悪意をもって偽装された位置情報により渋滞を誘発するといった問題も示唆されており,コネクテッドカー社会において,V2X通信のセキュリティは重要な課題である.本研究では,車両が故意にクラウドに不正な位置データを送信することを「なりすまし 」と定義する.このなりすましを,周辺車両が存在する場合は,周辺車両との車車間通信を用い,周辺車両が存在しない場合は,外れ値検出を用いてなりすましを検知する手法を提案し,考察を行う.