抄録
M-011
ネットワークエッジにおける確率的キュー割り当てによる軽量なDDoS緩和法
八重樫遼(農工大)・久野大介(阪大)・中山 悠(農工大)
近年急速な成長を遂げているIoT分野は5Gの普及により,人々の生活にさらに不可欠なものになっていくと考えられる.一方,MiraiなどのIoTデバイスを利用したDDoS攻撃が増加し,その対策が重要な課題となっている.また,従来,ネットワークエッジで軽量かつ簡易なDDoS緩和を行う手法はあまりなかった.そこで,本研究では未活用キューを利用した軽量なDDoS緩和法を提案する.提案手法は,正規分布を用いた確率的キュー割り当てを行い,キュー長変位の観測結果からflooding型のDDoS攻撃を検知し,パケット廃棄を行う.さらに,提案手法の理論解析とシミュレーションによる性能評価結果について述べる.