抄録
M-010
GPUエッジでの画像処理効率向上に向けた光ネットワークリソース制御
小野寺幸仁(農工大)・井上文彰・久野大介(阪大)・中山 悠(農工大)
近年,ディープラーニング技術の進歩により,人工知能関連の研究が大幅に進められている.特にGPUエッジによる画像の物体検出は,バッチサイズ増大により効率性の向上が指摘されている.ただし,大量の画像データをバッチ到着させる際には,ネットワークの輻輳による遅延増大が課題となる.そこで本稿では,光ネットワークを用いて多数の画像データを低遅延にバースト到着させるシステムを提案する.提案するリソース割り当てアルゴリズムでは,信号伝搬遅延などを考慮して波長および送信時刻を割り当てる.結果として,従来の代表的手法であるIPACTと比較して,大幅なバッチサイズ増加が可能であることをシミュレーションにより示した.