抄録
M-007
データセンタにおけるCoflowスケジューラVarysの改善手法の提案
中村三郎・相田 仁(東大)
現在,増加し続けるデータの処理を行うためデータセンタでは分散処理が用いられている.分散処理は低コストで高いパフォーマンスを発揮できる一方,ノード間での中間データの通信で大きな遅延が生じてしまう.2グループのノード間のフローをまとめたCoflowが提案されて以降,Coflowスケジューリングにより分散処理の性能を高める研究が多数なされた.Varysは平均完結時間の短縮と制限時刻満足率の向上の2つの目的に対応できるCoflowスケジューラである.本研究ではVarysを改善手法を提案しシミュレーションによる評価を行った.提案手法ではVarysよりも制限時刻満足率が約10%向上した.