抄録
M-005
放送視聴データ利活用に向けた分散型データ管理モデルにおける真正性保証付き放送視聴データの生成方式の一提案
関根大輔・田口周平・山村千草・大亦寿之・藤沢 寛・藤井亜里砂(NHK)
「テレビでいつ、何を見たか」という放送視聴データは、個人の趣味嗜好と相関の高いデータとして期待でき、我々は放送視聴データがさまざまなサービスで活用されることを目的として、ユーザ管理下で自由にサービス事業者に提供できるデータ管理モデルの研究を進めている。しかし、放送番組は公開情報のため、ユーザ単独で生成した放送視聴データを提供するだけではその放送番組の視聴を証明できない。そのため、放送視聴データをクーポン等の対価と交換するサービスには使用しにくい。そこで今回、放送局のデジタル署名の付与により、ユーザの視聴行動の真正性を検証できる放送視聴データの生成方式を提案し、試作装置による動作確認を行ったので報告する。