抄録
M-004
組織内で交わすメッセージ数による組織活性度定量化法
倉川清志・古市昌一・粟飯原萌(日大)
組織として生産性をあげるには組織が活性化していることが重要である.従来多くの企業ではアンケートなどを用いて構成員の意識調査を行い,相対的な数値で活性度合いを評価してきた。しかし,この方法ではアンケートを実施した時点での評価しかできず,その途中における変化等を把握できないという問題点があった.このような問題点を解決するために,我々は組織を構成するメンバー間で日々「感謝メッセージ」を取り交わし,収集して日々の変化も含めて見える化することによって組織としての活性度を評価するシステムを構築した.本稿では本システムの開発から2年半の運用実績と評価結果について述べ,組織の活性度評価に有効であることを示す.