抄録
L-008
筆記モーションの分割登録を用いた空中署名認証
◎大原祐也・中井 満(富山県大)
バイオメトリクスの一つに空中署名認証がある。筆跡の残らない空中署名では、書いた文字の重なりが生じたり、3次元的な回転が生じるという問題がある。先行研究では、ICPアルゴリズムで回転位置合わせを行うことで、3次元的な回転を解決している。そこで、筆記モーションを最適に分割し、回転位置合わせをすれば2つの問題を解決できるのではないかと考えた。本研究では、4種類の基準で分割された登録パターンを用いて認証実験を行った。その結果、筆記モーションを適切に分割すれば認証精度がよくなることが分かった。