抄録
K-019
グラフ理論を用いた高校数学の知識ネットワーク解析手法
谷口陽聖・伊藤利明(同志社大)
近年情報化が進み,多くの知識を有することよりも,知識をいかに応用できるかが評価されるようになった.これにより知識を関連付けて学習することで,応用する能力を養うことが重要視されている.しかし,どのように知識を関連づけるかが不明瞭である.また我が国では高校以降数学に対する苦手意識が増加している.そのため理解度の高い学習者はどのように知識を関連付けているかを,高校数学の単元のつながりによる知識ネットワークの観点から解析を行う.この知識ネットワークの代数的操作を可能にするために,グラフ理論を応用して解析を行う.解析に加え,知識ネットワークの可視化を用いた学習方法を提案することで,学習者の支援を目指す.