抄録
K-011
視覚障害者の利用も考慮した「触れるVRプラネタリウムアプリ」の検討
鈴木康太・牛田啓太・陳キュウ(工学院大)
VRゴーグルを用いた「触れるプラネタリウム」について述べる。現実には星を触れないが、VRシステムでこれを実現して新しいプラネタリウム体験が拓けると考える。システムは、ゴーグルに星を表示する従来のVRプラネタリウムの機能だけでなく、コントローラで星に「触れる」。このとき、天球上の位置だけでなく地球からの距離も反映させ、星空を立体的に感じられるようにした。星を触ると、その明るさに応じて振動がある。この「触れる体験」は、星を見ることが困難な視覚障害者にも役立つと考えられる。音声・立体音響・振動によるガイドも備えた。視覚障害の有無にかかわらず楽しめるプラネタリウムアプリを目指している。