抄録
K-003
罰則付き回帰による原尿再吸収モデルパラメータ推定に基づく無拘束膀胱内畜尿量予測システム
広田 卓・山崎智將(青学大)・鏑木崇史(国際基督教大)・栗原陽介(青学大)
世界中で急速に高齢化が加速するに伴って,介護現場における排尿管理が問題となっている.現在,排尿管理において超音波センサが注目されているが,逐次測定であり拘束性が強い点が課題である.そこで,本研究では,腎臓での原尿の生成,再吸収,膀胱への蓄尿という一連の過程を数理モデルで表し,そのモデルのパラメータを推定することで,無拘束に膀胱内畜尿量を予測するシステムを提案する.パラメータは罰則付き回帰モデルを用いて,排尿の吸光スペクトルを入力データ,事前に計測した超音波センサから算出したパラメータを教師データとして学習させることで推定する.推定したパラメータをモデルに入力することで膀胱内畜尿量を予測する.