抄録
K-002
ウェアラブルカメラを用いた目の動きによる夜間呼び出しシステムの開発
坂本一樹・齊藤剛史(九工大)・伊藤和幸(障害者リハビリテーションセンター研)
ALS等の進行性筋萎縮症は目の動きは終末期まで機能していることが多い。目の運動機能を活用して家族などを呼び出すシステムがあるが、従来システムは夜間の呼び出しが困難であった。本研究ではウェアラブルカメラを用いた夜間の呼び出しが可能なシステムを提案する。提案システムはウェアラブルカメラ、コンピュータ、リレー制御器(スイッチ代替器)、ナースコールから構成される。カメラで撮影された目画像に対して、CNNにより瞳孔中心を自動検出する。瞳孔中心の位置が事前に設定されたしきい値を超えた際に、各機器を経由してナースコールが動作する。本発表では、瞳孔中心検出精度の定量的評価や被験者実験を通じて提案システムの有効性を検証する。