抄録
J-029
Webページ閲覧における時間と共に変化するユーザの心理段階推定
佐々木優太・島川博光(立命館大)・原田史子(コネクトドット)
本論文では,AIDMAモデルと客観データから,閲覧中に変化するユーザの心理段階を推定する手法を提案する.日常生活のあらゆる場面でWeb情報が活用される今日では,コンテンツと読みやすさの双方でユーザを満足させるWebページを提供することが重要である.しかし,Web閲覧者の満足度はアンケートなどで主観的に評価されている.本手法は,閲覧時間やクリック数などの閲覧後に判明する客観データと,マウスの加速度やページ遷移などの閲覧中に収集される客観データから,心理段階を推定する.心理段階の時間的変化が推定できれば,閲覧者が不満を示す部分が同定でき,Webページ設計・改善への客観的指標が得られる.