抄録
J-026
手の動きに追従するUIとその領域拡大のための研究
水谷晃三(帝京大)
筆者らは利用者の手のひらにユーザインタフェースを投影し,それを手の動きに追従させることによって,デバイスを保持することなくユーザにコンピューティング環境を提供する方法を検討している.これまでの研究では,1つの深度センサと1つのプロジェクタを用いた実現方法を検討してきた.移動可能な範囲は1つのプロジェクタによる投影範囲となり狭いため,複数のセンサとプロジェクタを組合わせる方法が必要である.一方,複数のセンサのデータを効率的に処理するための仕組みも必要になる.そこで本研究では,独自のプロトコルの定義を含む分散並列処理の機構を本コンピューティング環境に適用する方法を検討する.