抄録
J-025
仮想空間でのハンドトラッキングを用いた筆記システムの構築
柴田凌輔・中井 満(富山県大)
近年,仮想空間を利用したコミュニケーション手段が開発されており,手書きの図や文字を用いると意図の伝達がより正確に行えるという久木元らの研究報告がある.仮想空間でより直感的に没入するためには書く動作も現実の書き方に近い方がよいと考える.本研究では,仮想空間での仮想ホワイトボードのための筆記システムの構築を目的とした.また,筆記具や筆記面の条件が筆記に与える影響を明らかにすることを目標とし,「ありがとう」のお手本文字を10人の被験者になぞらせ,課題達成時間と筆跡誤差を求めた.その結果,筆記面が45°,筆記具の長さ1.25 cmのときがよいことがわかった.