抄録
J-024
DCNNを用いた聴診器音響センシングによるタッチアクション認識
増田凪紗・古川広一・矢入郁子(上智大)
IoT機器などの手軽かつ直感的な操作を可能にする手段としてタッチアクション(TA)認識が注目を浴びている.そこで本研究は,利用者の指が固体オブジェクトに接触したときに得られる音響情報を用いて,TAを識別するシステムを提案する.音響情報を用いたTA認識は,音の伝搬性質上,空気と比較して固体物体の方が遥かに効率的な点,利用者にセンサを認知されないよう配置可能な点の2つの利点が存在する.本稿では音響センシング機器として簡易的に改造した聴診器を用いて音響を取得するプロトタイプを実装し,取得した周波数データよりTAの違いを識別する.また,その精度を評価することで提案手法の妥当性を検討する.