抄録
J-023
機械学習を用いた視線方向推定と仮想文字盤への応用
磯部佑太・山地秀美(日本工大)
コミュニケーションをとるために目の動きを用いることは重度障碍者にとって重要な手段である。視線を利用したコミュニケーション支援ツールは、画面上の視点の位置を検出し、その位置にマウスカーソルを対応させるなどしてPCを操作する。この方法ではPCと視線センサが必要で、これらを固定し設置する必要も生まれる。そこで、メガネフレームにWebカメラを取り付けて視線方向を検知し、それぞれの方向に割り当てられた文字を選択してその音声を読み上げる方法を提案する。上下左右斜めの各方向に文字を割り当て、一定時間見つめることで選択と判断し音声を発生させる。処理はワンボードマイコンを使うことで、軽量で低コストの支援ツールを実現する。