抄録
J-017
ホログラフィックプロジェクタを用いた遠隔三次元描画システムの検討
鈴木康平(高知大)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)・高田直樹(高知大)
究極の三次元映像技術になると考えられている電子ホログラフィをプロジェクタへ応用した研究が報告されている.ホログラフィックプロジェクタは,レンズを用いずに,任意の距離に置かれた様々な形状を持つ複数の立体物に焦点の合った三次元映像を投影することができる.昨今の新型コロナウィルスの流行により遠隔コミュニケーションの需要が急増している.著者らは,遠隔から三次元物体へ指先で描写するツールが遠隔コミュニケーションにおいて有用であると考えた.本研究では深度カメラで指先の軌跡を捉え,指先で描いた三次元映像を,遠隔地にある立体物へホログラフィックプロジェクタを用いて投影することを検討した.