抄録
J-013
Azure Kinect DKを用いたCPR訓練システムの開発検討
栗谷川知紀・皆月昭則・石黒銀河(釧路公大)
毎年、7万人以上が日常生活で心停止の危機に見舞われている。危機を目撃した時、「救命の連鎖」の開始点は、第一に心停止の早期認識と通報する市民の意思決定と行動であるが、市民が心停止者に対して実施する心肺蘇生法の正確な実技教育が確立していない。この課題へのアプローチとして、2009年から心肺蘇生法の実技を中核にした「救命の連鎖」教育支援システムを医療者・学会関係者・市民に公開しながら、機能の改良を積み重ねてきた。本システムは、社会に普及し市民にとって身近に実技ができるようにするため、高精度な姿勢検知デバイスを維持しつつも、自動機械学習を備えたAzure Kinect DKに換装した。CPR実技実験による深さが6cm上限値になるデバイスの姿勢検知するための最適な設定パラメータを導出した。