抄録
J-012
再帰型ニューラルネットワークを用いた走行バスの振動環境におけるタッチスクリーンタップ位置補正方式の検討
鈴木 優・加藤恒夫(同志社大)
 振動環境でスマートフォン等のタッチスクリーン入力を行うと,意図したキーと異なる入力が増えてしまう.このタップ位置のずれはタップ直前の振動と関係していると考えられる.本研究では,走行中のバス車内でスマートフォン文字入力のタッピングデータを収集し,スマートフォン内蔵の加速度センサから得られる加速度信号をもとにRecurrent Neural Networkを用いてタップ位置ずれを推定・補正する方法を検討した.その結果,14名分のユーザ依存モデルにより,タップ位置ずれのRMSEがx軸,y軸方向それぞれ平均3.1%,8.4%削減されることを確認した.