抄録
J-011
化粧施術時の顔の印象分析におけるメイクアップアーティストと化粧学専攻学生との視線の比較
渡邊正人(神戸大/大阪樟蔭女子大)・臼井絃人・廣江 葵(神戸大)・伊藤京子(都立大)・長松 隆(神戸大)
技能と注視パターンの関係については、熟練者と初心者の比較検討がなされてきた。それらの研究では多くの場合、熟達者とそうでない者とでは、注視パターンが大きく異なるという結果が示されている。本研究では、メイクアップ施術時の顔の印象分析技能の修得の支援に向け、分析時の専門知を形式化する最初の試みとして、熟練したメイクアップアーティストと初心者との注視パターンの違いを明らかにすることを目的とする。メイクアップアーティスト(熟練者)3名および化粧学専攻の大学生(初心者)5名を対象に実験を行った。その結果、初心者が顔のパーツを注視するのに対して、熟練者は顔の正中線及び輪郭を注視する傾向があった。